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『少女が初めて聞くお礼の言葉は、とても暖かく、胸に染み込んでいきました』


ダイヤ「…………」モクモク


ーー黒澤さん! ありがとう。

ーー明日からも、よろしく。

ーールビィちゃんも、また明日ね。

ーーダイヤ…ちゃん。


ダイヤ「…………」モクモク


『少女は今日も一人ぼっちで生きています』


ダイヤ「…本は、読む人を映すのですね」

ダイヤ「あのページが最もすれている事実が、彼女がどういう人であるのかを如実に物語っていますわ」

ダイヤ「ダイヤ、ちゃん」

ダイヤ「ふふ」

ダイヤ「棘刀式も、あながち無駄なばかりの慣習ではないのかもしれませんわね」