曜「梨子ちゃんとキスする夢を見た」
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梨子「ねえ、曜ちゃん。ちょっとここのところ聞きたいんだけど――」
曜「ん? どこ?」クルッ
チュッ
梨子「っ!」
曜「わ、ご、ごご、ごめん! こんな近くにいると思ってなくて!」アセアセ
梨子「……」カアアアアアアアアア
梨子「責任、とってくれる……?」モジモジ
――
曜「い、今のは事故で――」ガバッ
曜「あれ? 私の部屋……?」 曜「……っ!」カアアアアアアア
曜「なんであんな夢見たんだ私!」モフッ
曜「事故とはいえ梨子ちゃんとき、きき、キスなんて――」
曜「梨子ちゃんのことは大好きだけどそういう大好きじゃなくて!」ジタバタ
曜「……私、梨子ちゃんとしたいのかな?」
曜「いやいや、寝る前にちょっと見たドラマでキスシーンがあったせいだ、多分」
曜「まだ起きるには早いしもう一回寝よう……」 ――
梨子「ねえ、曜ちゃん」
曜「なに? 梨子ちゃん?」
梨子「……ん」スッ
曜「ん?」
梨子「手、つなご?」
曜「なんで?」
梨子「なんでって、初デートよ!?」
曜「そっか、初デートだもんね」ギュッ 梨子「……ごめん、曜ちゃん」
曜「え? 何が?」
梨子「多分今手汗すごいから」
曜「あー、平気。私もおんなじだから」
曜「大好きな梨子ちゃんと手を繋いで並んで歩いて」
曜「そうは見えないかもだけどすっごく緊張しちゃってるんだ」
梨子「そっか、同じだね」ニコッ
曜「うん」ニコッ 梨子「もしかすると私が今したいことも分かっちゃったり……?」ドキドキ
曜「うん、わかるかも」
梨子「じゃあ、して?」
曜「……ん♡」チュッ
梨子「ふふ、ありがと♡」
――
曜「……」ガバッ
曜「何してんだ私ー!」 ――
曜「ふぁー……」
曜(なんで寝るたびに梨子ちゃんとキスする夢ばっかり見たんだろう……)
曜(あの後も何回も梨子ちゃんと夢の中でキスして――)
善子「なに? 寝不足?」
曜「んー、寝てはいるんだけど起きるたびに騒いじゃって」
善子「何それ、何かに憑りつかれたとか!?」ワクワク
曜「ある意味何かに憑りつかれてるのかも」
善子「っ! よくきかせて!」
曜「またあとでね、私もちょっと混乱してるから」 千歌「あ、曜ちゃん善子ちゃーん!」フリフリ
善子「善子じゃなくてヨハネ!」
梨子「おはよ、曜ちゃん、善子ちゃん」
善子「だからヨハ――」
曜「おはよ、梨子ちゃん」チュッ
善子「は?」
千歌「ほえ?」
曜「ん?」 梨子「よ、曜ちゃん……!?」カアアアアアアアアア
曜「……あっ」
曜「ご、ごご、ごめん梨子ちゃん!」アセアセ
善子「い、今のが憑りつかれてるってこと……?」
千歌「よ、曜ちゃんと梨子ちゃんってそういう関係だったんだ?」
曜「ち、ちがくて、その――」
梨子「……」 曜(夢の中でキスばっかりしてたから梨子ちゃんを見たら条件反射でキスしちゃった……!)
曜(梨子ちゃん絶対怒ってるよ……)チラッ
梨子「っ!」プイッ
曜(ほら、目そらされちゃったし……!)
曜(っていうかそもそもあんな夢見たのが悪いし――)
曜(……いや、そもそもなんであんな夢みたんだろう) 曜(私は梨子ちゃんのこと――)チラッ
梨子「……」ジッ
曜「……好きなんだ」
梨子「っ!」
曜「あっ、声に出しちゃった!」
梨子「す、すす、好きって私のこと……?」ドキドキ
曜「えっと……。うん」
梨子「そ、そっか……」カアアアアアアアア
曜「うん……」カアアアアアアアア 善子「……いきましょ」
千歌「え、で、でも」
善子「なんていうか、私たちが見てるのも悪いし」
千歌「……うん、そだね」ナデナデ
善子「な、なんでなでるのよ!」
千歌「んー、善い子だから?」
善子「ヨハネは堕天使なんだから善い子なわけないでしょ!」 梨子「なんか、気遣わせちゃったね」
曜「うん」
梨子「曜ちゃんさっきからそればっかり」クスクス
曜「だ、だってなんて言っていいかわからないし」アセアセ
梨子「……さっきまであんなに積極的だったのに」
梨子「キスしたり好きって言ったり」
曜「……」カアアアアアアアア 曜「あ、あのね。さっきのはその、言うつもりじゃなかったからもう一度言わせて」
曜「私、梨子ちゃんのこと好き、みたいなんだ」
梨子「みたいって、断言はできないの?」
曜「だって、さっき気付いたんだもん……」
梨子「キスしてから?」
曜「うん、まあ」
梨子「変なの」クスクス 曜「その、梨子ちゃんは……?」
梨子「んー。私は曜ちゃんのこと――」
曜「……」ゴクリ
梨子「ちゅっ♡」
曜「っ!?」ビクッ
梨子「好きだよ♡」
曜「ほ、ほんとに!?」パアアアアアアアアアア
梨子「好きじゃなかったらキスされてもっと怒るよ?」クスクス 梨子「よかったね、曜ちゃん。私が曜ちゃんのこと好きで」
曜「それは、ごめんなさい……」
曜「昨日梨子ちゃんといっぱいキスする夢見ちゃって、その影響で梨子ちゃんの顔見たらキスしちゃって――」
梨子「ふーん、じゃあ、ファーストキスは夢の中の私なんだ」
曜「いや、まあそうなるのかもだけど!」
梨子「おんなじだね♡」
曜「え?」 梨子「私も夢の中の曜ちゃんがはじめてだったから」
梨子「でも、やっぱり夢の中よりほんとの曜ちゃんの方がよかったな♡」
曜「……私もおんなじ感想」
曜「体温とか、匂いとか、そういうのがあって――」
曜「夢の中よりずっとずっと梨子ちゃんだった」
梨子「に、匂いって私変な匂いとかしないよね!?」アセアセ
曜「いい香りだよ。シャンプーの匂いかな?」クンクン
梨子「も、もう! 恥ずかしいから嗅がないで!」カアアアアアアアアア 曜「じゃ、いこっか。早くしないと学校遅れちゃうし」スッ
梨子「……っ! うん」ギュッ
曜「なんか不機嫌? 手繋ぐのやだった?」
梨子「なんかすごく慣れてたから他の人にもこういうことするのかなって」ムスッ
曜「夢の中でいっぱい梨子ちゃんとつないだからね」
梨子「……そっか」
曜「……」 曜「やっぱ行き先変更!」グイッ
梨子「え? ちょ、曜ちゃん!?」
曜「学校より今は梨子ちゃんと2人でいたい!」
曜「夢の中の梨子ちゃんよりも、長い時間梨子ちゃんと一緒にいたい!」
曜「梨子ちゃんの夢の中の私よりも、長い間梨子ちゃんと一緒にいたい!」
梨子「っ! も、もう曜ちゃんったら」クスクス
梨子「でも、サボるのは今日だけだからね!」
曜「了解であります!」
おわり `¶cリ^ヮ^)| 从c*^ヮ^§編もあくするのだ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています