善子「暇を潰す」
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梨子「すごく暇だね」
善子「ねぇ、何か面白い事無い?」
梨子「今は特に何も無いかな。よっちゃんはどう?」
善子「うーん、私も何も。ネタが尽きちゃった」
梨子「例えばの話だけど、何かゲームをして、負けた方が勝った方に告白するのはどう?」
善子「うわぁ、何かいやらしいゲームね。そもそもゲームの内容は?」
梨子「始まりと終わりは常に等価値。ウロボロスのように無限に連環する言の葉。しかしピリオドは存在し、その禁忌を犯したものが敗者となる。そんな甘美で優雅なゲーム」 善子「無駄に抽象的でサッパリわからない」
梨子「いつものよっちゃんの真似をしてみたんだけど……」
善子「どっから見ても違うわよ! 全く、折角上級リトルデーモンの契約を結んだのに、そんな事で大丈夫?」
梨子「無礼な、我はその様な高度な契約は結んでおらぬ!」
善子「ぬるいわね、リリー。あなたは既にヨハネのリトルデーモンとして、永遠に付き従う定めにあるのよ!」
梨子「よっちゃん、それってプロポーズ?」
善子「随分すっ飛ばしてきたわね! 違うわよ、あくまで堕天使ヨハネとリトルデーモンとしてって言うか……」
梨子「かっこよく言ってるけど、要するにずっと私と一緒にいたいってことかな?」
善子「なんでそうなるのよ! まぁ、一緒にいたいって言うのは、あっているかもしれないけれど……」
梨子「ドキドキ」 善子「き、嫌いじゃあ、ないし。リリーの事は……」
梨子「恥ずかしがってるよっちゃん可愛い」
善子「いいでしょ、もう!」
梨子「うん、仕方ない。よっちゃん、キスしない?」
善子「いや、何でそうなるのよ!」
梨子「よっちゃんとキスしたいからかな」
善子「なんなの、気でも違ったの? リリー」
梨子「至って正気だけど?」 善子「どうかしら。リリーの正気の度合いは、判断が難しいし」
梨子「したいの! お願い!」
善子「意味がわからないわ」
梨子「私はよっちゃんと常習的にキスする仲になりたいんだよ」
善子「……よくわからないけど、恋人になりたいって事?」
梨子「と言いたい所だけれど、恋人になるにはまず、告白しなくちゃあいけないし」
善子「したらいいじゃない。歓迎するわ」
梨子「わからないかなぁ。するよりもされたいっていう乙女心」
善子「ろくでもないわね……。というか私だって乙女なのよ」 梨子「よっちゃんから告白して欲しいなぁ」
善子「あなたねぇ……とにかく、私から告白は絶対しない!」
梨子「嫌ならキスフレは?」
善子「は? キスフレってなによ?」
梨子「読んで字の如く、キスするだけの友達だよ」
善子「要するにキスしたいだけじゃない」
梨子「いいよね? よっちゃんもしたいでしょ」
善子「ヨハネは……したくないといえば嘘になるけど……」 梨子「どんなキスしようかな」
善子「何勝手に話を進めているのよ。キスする前に、言う事あるでしょ!?」
梨子「ヨーソロー?」
善子「おかしいでしょ! それ曜ちゃんの台詞だし!」
梨子「シャイニー?」
善子「いやいや、それはマリー!」
梨子「今からキスする?」 善子「る、る……、ルビィにでもしてればいいじゃない!」
梨子「良いの? 本当に、私がルビィちゃんとキスしても」
善子「もうリリーなんて知らない!」
梨子「意地になっちゃって、よっちゃん可愛い」
善子「いじわる……」
梨子「……」 梨子「ループしそうだね、話が。よっちゃんも結構いじわるだ」
善子「だって、リリーが最初にやってきたし」
梨子「しょうがないじゃない。キスしたいもの」
善子「ノリでキスをするなんてやっぱりよくないのよ。ここは素直に負けを認めて、リリーの口から聞かせて頂戴」
梨子「いいの? このままだと千日戦争になるよ?」
善子「よし、こうなったら根競べよ! 先に音をあげた方が負け!」 梨子「結構強情なところあるよね、よっちゃんは」
善子「初めからこうなる運命だったのよ、ヨハネたち」
梨子「違うよ、本当は戦いなんて望んでいない」
善子「いいえ、私たちは結局戦うことでしか分かり合えない。さぁ、来なさいリリー! 先に倒れた方が負けのサドンデス!」
梨子「好きだよ、よっちゃん」
善子「ん!?」 梨子「私の負けだね。えっと、よっちゃん。ずっと前から好きでした。私と付き合ってください」
善子「い、イエスに決まっているでしょそんなの……。私も、ずっとリリーの事、大好きでした。これからも、よろしくお願いします……」
梨子「好き、大好き! よっちゃん大好き!」
善子「キス、しよう……?///」
梨子「うん!」
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