http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/042200173/?ST=m_news

東南アジアの「海の遊牧民」、脾臓が大きくなるようDNA変異か

2018.04.23

 息を止めて顔を水に浸すと、体は自動的に潜水反応を起こす。
心拍数が低下し、血管は収縮し、脾臓(ひぞう)も収縮して、酸素が少ない環境でエネルギーを節約できるようにする。

 ほとんどの人は、水中で息を止めていられるのは長くて2、3分ほどだろう。
しかし、バジャウ族の人々は素潜りでどんどん潜ってゆき、水深60メートルのところに10分以上もとどまることができる。
彼らは、フィリピン、マレーシア、インドネシアの周辺海域で、素潜りで魚を獲ったり、手仕事の材料にする天然資源を採集したりして暮らす漂海民族だ