真姫「ただいま」

凛「漏れてない?」

真姫「だから漏れてないって!」

凛「水飲むのは習慣?」

真姫「そうよ。健康の為にね、結構続けているけど今日はちょっと量が多かったわ」

真姫「よく気づいたわね。いつ見てたのよ」

凛「これでも探偵ですから。誰かの動くところとか部屋の変化はなるべく見てるよ。さっきは置いてなかったコップがいつのまにか二つ分増えてたから、ああ、お水を飲んだのかなって思って聞いてみたら当たっただけにゃ」

真姫「でもコップが増えただけじゃ水を飲んだなんてわからないじゃない?」

凛「縁を見てほしいにゃ」

真姫「縁?何よ…あっ!」

凛「口をつけないとそんな風にコップの縁に水滴が付くことはないよね?」

凛「さらに言うと、縁にはまだ秘密があってね、よ〜く匂いを嗅ぐと真姫ちゃんが寝ている間に乾燥しない為に塗る用のリップの香りもわずかに残っているんだけど…あっごめん、ちょっと気持ち悪いかにゃ?」

真姫「ううん、ごめんなさい。あなたのこと正直舐めてた」

凛「いえいえ…水飲む習慣ね。貴重な情報ありがとにゃ」

真姫「ねぇ、教えて。甲冑の秘密。あなたがいたら何故か怖くないの」

凛「教えてあげるよ。朝起きたらね」