善子「ルビィ、今日も休みね」
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花丸「…そうだね…もう一週間も来てないずら」
善子「ダイヤも訳を話してくれないし」
善子「………」チラ
善子「プリント、届けてあげましょう」 ピンポーン
ガラララッ
ダイヤ「あら、お二人とも…」
花丸「こんにちはずら」
善子「プリント…届けに来たわ」
ダイヤ「ありがとうございます」
ダイヤ「…今日も練習には出そうにありませんわ」
ダイヤ「申し訳ないけれど伝えておいてもらえますか?」 花丸「もちろん」
ダイヤ「はい。よろしくお願いいたしますわ」
ダイヤ「…それでは」ガララ
善子「ちょっと待って」ガシッ
花丸「善子ちゃん…っ」
ダイヤ「…なんですの」 善子「ルビィは…なんで学校に来ないのよ」
ダイヤ「…話すことはできませんわ」
善子「なんで!!」
ダイヤ「………」
善子「ちょっと前まであんなに元気だったじゃない…!」 ダイヤ「どうしても…ですわ」
善子「……っ」ギリ
ダイヤ「………」ピシャッ
善子「なんでよ…っ」
花丸「…善子ちゃん、帰ろう」 トントン
ダイヤ「…ルビィ?」
ルビィ「………」
ダイヤ「聞こえていたでしょう?」
ダイヤ「花丸さんも善子さんも…きっと他の皆さんも、ルビィを心配してるのですよ」
ダイヤ「もちろん、私だって…」
ダイヤ「特に善子さんなんかいつになく真剣で…」 ルビィ「………」
ダイヤ「今日は特別に私のプリンもあげますからね」
ダイヤ「そうそう、スクールアイドルの雑誌も新刊が出たのですよ」
ダイヤ「だからルビィ…」
ダイヤ「お願いだから声を聞かせて…」ポロポロ 果南「…そっか」
善子「………っ」
花丸「……」シュン
鞠莉「げんなりしてもしょうがないわ!スクールアイドル好きの2人に100点をもらえるようにしっかり練習しましょ♪」
千歌「ルビィちゃん、ダイヤさん…」グッ 果南「1!2!3!4!」パンパン
果南「ちょっとストップ!」
梨子「はぁ、はぁ…」
果南「大丈夫?テンポが遅れてるよ」
梨子「ご、ごめんなさい」
曜「うーん…なんていうか、最初のとこの動きを抑えた方が体力も持つかも」
鞠莉「でも最初の動きは手を抜けないわ。この曲は最初の方が肝心だから」
果南「むむむ…難しいね」
曜「うぅ…こんなときダイヤさんがいれば…」 千歌「みんな、今日はもう帰らない?」
千歌「最近練習も上手くいかないし、1日休んだ方がいいと思うんだけど…」
曜「…そうだね」
果南「………っ」
鞠莉「じゃ、じゃあみんな!ストレッチして終わりにしましょうか」 善子「押すわよ」
曜「うん」
グイー
善子「ったく相変わらず軟らかいわね…」
曜「ははは。小さい頃から飛び込みもやってたしね」
善子「……ねぇ」
曜「…なぁに?」
善子「ルビィとダイヤのことなんだけど」 曜「………」
善子「ルビィに、何かあったみたいなのよ」
善子「何か知らない?」
曜「わからない…ダイヤさん、何も話してくれないし」
善子「もう一週間よ…!?そんな呑気なこと言ってられないわ」
曜「どうするつもり?」 善子「明日、家に行くのよ」
曜「…誰と?」
善子「まだ決まってないわ」
曜「やめた方がいいと思うよ」
善子「ちょっとあんた、さっきから…」
曜「はい、じゃあストレッチ終わりーっ!」 善子「ちょっと!」
曜「うーん、今日はあんまり動けなかったからなぁ〜。ランニングでもして帰ろうかな」
善子「曜!!」ダンッ
曜「…なぁに?」
善子「ふざけないでよ」
曜「ふざけてなんかないよ」
曜「ルビィちゃんを傷付けたくないなら…私も善子ちゃんも、行かない方がいいんじゃない?」 善子「それ、どういう…」
曜「じゃあ私はランニングでもしてから帰るから」
曜「善子ちゃんも早く帰った方がいいんじゃない?」
曜「またね」
ガチャン…
善子「なんなのよ…」
善子「………」
善子「もう誰もいないのね」 プシューッ
善子「はあ…」
曜『ルビィちゃんを傷付けたくないなら…私も善子ちゃんも、行かない方がいいんじゃない?』
善子「どういうことよ…」
善子「私が原因ってこと?」
善子「いやでも何かした覚えはないし…」
善子「それに曜が何かしたとも考えられないし」 善子「もしかして、私達2人だけのことではない…?」
善子「他の人も関係あるの…?」
善子「……」
善子「………」
善子「っはぁー!だめだ、わからないっ」
善子「もう家の前じゃない」ガチャ
善子「ただいまー…」 善子ママ「おやすみなさい」
善子「おやすみ…」
ガチャ
善子「………」ポチ
プルルルル…プルルルル…
ダイヤ『…はい。どちら様でしょうか』
善子「夜遅くに悪いわね。ヨハネよ」
ダイヤ『なんだ、善子さんだったのですね』
善子「あえてツッコミはしないわよ」 善子「それで、本題だけど…」
善子「………」
善子「明日、来れそう?」
ダイヤ『無理…でしょうね』
善子「…そう」 善子「ダイヤは?」
ダイヤ『私は…』
ダイヤ『わ、たくし、は………』
善子「…ダイヤ?」
ダイヤ『私はルビィの側に居ますわ』 善子「…わかったわ」
ダイヤ『あの』
善子「どうしたの?」
ダイヤ『なぜ、善子さんはこんなにもルビィのことを…』
ダイヤ『そんなに話すわけでもないでしょう?』
善子「なに言ってんの、当然でしょ」
善子「と、友達なんだからっ!」ブチッ
ツーツーツー…
善子「あ…」 善子「友達…ね」
善子「まあ確かに、他のメンバーに比べると話す機会は少ないかも」
善子「……でも」
善子「話す量と信頼度は比例しないわよね」
善子「友達って、そういうものでしょ…?」 ルビィ『ルビィね、スクールアイドルが大好きなんだ!』
ルビィ『だからAqoursとして活動できるのが、とても嬉しくて…』
ルビィ『あ、あっ!うゅ、今の無しぃ…』
善子「ルビィ、どうして…」
善子「1人でも欠けたらAqoursじゃないのに…」 チュンチュン
善子「あ、さ…?」パチ
善子「あのまま寝ちゃってたのね…」チラ
AM 8:00
善子「うぇえっ!?ち、ち、遅刻っ!!」
善子「なんでアラーム鳴らないのよー!」 善子「急がないと…!」
善子「って、もう遅刻確ってるしふっきれたわ」
善子「焦らずいきましょう」
ポチ
「本日未明、ーーで事故が…」
善子「ふーん…」モグモグ
善子「つまらないわね」 善子「いってきまーす…」
ガチャン
善子「はあ…朝からついてないわねぇ」
善子「こんな時間に制服姿なんてめちゃくちゃ目立つじゃない、全く…」
善子「…あ、バス」 プシューッ
善子「バスまで乗り遅れたらどうしようかと思ったわ」
善子「はあ…」
善子「バスには誰もいないのね」
善子「…静か」 善子「なんだか不良になった気分だわ」
善子「まあ、たまには悪くないわね」
善子「………」
善子「このまま、ワルになって寄り道してみようかしら」
善子「うん、そうね。不良デビューよ…」 運転手「おいおい、嬢ちゃん。こんなところで降りていいのかい?」
善子「いいのよ。…くれぐれも内緒にね」
運転手「おうよ!」
プシューッ 善子「運転手がいい人で助かったわ」
善子「いや助かったとかじゃないし!バレてもワルだから全然大丈夫だしっ!」
善子「…何言ってるんだろ」
善子「さて、どこに行こうかしらね」
善子「…………」
善子「決まってるじゃない」 ピンポーン
ダイヤ「はい…」ガラララッ
善子「堕天使奥義!堕天龍鳳凰縛!」バッ
ダイヤ「ちょ、あたたたたっ!やめなさい!善子さん!!」ギギギ
善子「中入るわよっ!」トタタッ
ダイヤ「待ちなさい!!」 善子「もう手遅れよ!」ヌギ
ダイヤ「そうはいきませんわよ!」
ダイヤ「あ、ああ、靴は揃えるんですのね」
善子「お先っ」ダダッ
ダイヤ「善子さん!」タタッ 善子「ここね、ルビィの部屋は」
ダイヤ「ちょ、ちょっと待って下さい!」ゼェゼェ
ダイヤ「お願いします、今は開けないで下さい」
善子「理由を話してくれればいいのよ」
ダイヤ「それは…」 ダイヤ「…とにかくだめですわ」
善子「なんでよ!」
ダイヤ「どうしてもです!」
善子「答えになってないわよっ!なら…直接聞けばいいだけよ!」バッ
ダイヤ「それもだめです!」 ガラララ
善子「!!」
ダイヤ「…!る、ルビィ…」
ルビィ「…うるさいよ」ボソ
ガララ
善子「ちょっと待って!」ガシッ
ルビィ「………」グググ 善子「なんで学校にも、練習にも来ないのよ…!」
ルビィ「……っ」パッ
善子「お邪魔するわよ」
ルビィ「う、うゅ……っ」
ダイヤ「……」オロオロ ルビィ「出てって…出てってよっ!!」
善子「ふん!断るわ!」
ルビィ「ふぐぅ…っ」
ダイヤ「あ、あの、善子さん…」
善子「…暗い部屋ね」カーテンシャーッ
ルビィ「ぴ…まぶし…」 善子「座って、ルビィ」
ルビィ「………」プイ
ダイヤ「座りなさい」
ルビィ「……ぅゅ」ストン 善子「コホン…単刀直入に聞くわよ」
善子「どうして学校に…練習に来ないの?」
ルビィ「………」
ダイヤ「ルビィ…無理はしなくても…」
ルビィ「…スクールアイドルは見てる方が楽しいんだよ」 善子「それってどういう…」
ルビィ「善子ちゃんにはわからないよ!!」
善子「…え?」
ダイヤ「………」 ルビィ「よ、善子ちゃんはいいよね…」
ルビィ「人気もあって、それになにより…」
ルビィ「ねぇ、知ってる?」
ルビィ「スクールアイドルは女の子ばかりだから…ファンの人の中には、百合的な絡みを求める人がいるの…」 ルビィ「に、人気は単体だけでは決められない…」
善子「でも、うちのメンバーにその…同性を好きな人はいない…わよね?」
ダイヤ「…ファンの人にはそんなもの、関係ないのですわ」
ダイヤ「そんな気はなくても、女しかいないのです…そう見えてもしかたないでしょう」
善子「でも、私は…」
ルビィ「…………」
ルビィ「よ、しまる…」 善子「よしまる…?」
ダイヤ「善子さんと花丸さんのカップリングのことですわ」
ルビィ「はは、人気なんだよ…」
ルビィ「おかげでルビィの居場所はないけどね」
善子「わ、私…ルビィを仲間外れにしてるつもりじゃ…」 ルビィ「わかってる、わかってるよ…」
ルビィ「…Aqoursは9人いるもんね。邪魔者はユニットの方に行けばいいよね」
善子「邪魔者なんて、そんな」
ルビィ「曜さんと千歌さんでようちか…」
ルビィ「ルビィの居場所なんか、どこにもないんだよッ」 見切り発射に異様に食いつかれて必死に考えたのがコレか…… ルビィ「それでも、人気があればよかったよ」
ルビィ「でもルビィのいいところなんかひとつもなくて…ッ」
ダイヤ「ルビィ…」
善子「そんなことないわよ」
ルビィ「善子ちゃんにはわからないよ!!」 ルビィ「よしまる、よしりこ、ようよし…」
ルビィ「…相手がたくさんいて羨ましいよ」
善子「そんなこと」
ルビィ「…あるよ」 善子「っじゃあ!よしルビも作ればいいじゃない!」
ルビィ「…!」
善子「よしルビだけじゃないわ。ルビまる、ちかルビ、ようルビ、りこルビ、かなルビ、まりルビ、ダイルビ…」
善子「全部作ればいいのよ!」 善子「2人だけに限定する必要もないわ」
善子「よしルビまる、ようちかルビ…これでいけばいいのよ」
ルビィ「よ、善子ちゃん…」
善子「それに無理して営業する必要もないじゃない」 善子「ルビィの魅力は私たちが一番よくわかってるんだから」
ルビィ「う、ゅ…」グス
善子「だから…明日は練習来てよねっ」プイ
ルビィ「っ…うん!」 おわり
途中でメモ消えたのでうろ覚えで書いた
保守してくれてありがとう OKOK
メモしたところまではなんとか書いたんだね
ではその先を もちろんこっからよしルビが人気カプになるまで続くんだよな? 面白い話なのに勿体ない、もうちょい頑張って書いてほしい オチがもっと残酷なのしか思い付かなかったから有る意味良い終わり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています