……力が……欲しいか……? 海未「っ……!」
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ー私、園田海未はいきなりピンチに陥っていたー
海未(この声……直接私の脳内へ……!?)
……どうした?力が欲しくないのか?
海未(くっ……!) クク……残された時間も僅かのようだが
海未(ええ、どうやら迷っている時間はないみたいですね……)
海未「力をっ!私に力を下さい……この絶望的な状況を打破する力を!!」
……クク……よかろう……
………受け取るがよい…… スッ
……この『ギリッギリ学校に間に合う能力』を…… ー朝礼ー
キーンコーン
穂乃果「海未ちゃんどうしたんだろ、風邪かな?」
ことり「珍しいね、海未ちゃんがお寝坊なんてっ」
穂乃果「もうすぐホームルーム始まっちゃうよ〜」
スタタタタッ ピシャッ!
海未「ハァ、ハァ、ハァ………ど、どうにか」 ことり「あ、海未ちゃん」
穂乃果「おはよー海未ちゃん 、どうしたの?こんなギリギリなんて珍しいね」
海未「ハァ、ハァ……久しぶりに……寝坊してしまいまして……」
海未(良かった…完全に詰んだと諦めかけてましたがあの能力のおかげで)
海未(しかし……) 海未(あの声は一体……)
ー1ヶ月後ー
海未(あれから1ヶ月、色々と能力を検証して分かった事……)
海未「そもそも大前提として私は遅刻をあんまりしないです」
穂乃果「い、いきなりどうしたの?」 海未「あ、いえ」
海未(どうやらこの能力は本当に遅刻しそうな時限定で私に補正がかかるみたいですね)
海未(ちょっとだけ足が速くなったり、息があがりにくくなったり)
穂乃果「ねえ、海未ちゃん?聞いてる?」
海未(はぁ……今思うと何て微妙な能力なんでしょうか……) でもこれ朝ギリギリまで寝てられるからわりと欲しい能力だわ 海未(せっかく奇跡的に覚醒イベントが来ていたのにまさかこんな事で終わるなんて……)
ことり「ん〜?」
パリパリパリーンッ!
テロリスト「テロリストだ!この学校は我々テロリストが占拠した!」
穂乃果「大変だ……テロリストだって!」
海未「くっ!」
ことり「うみちやぁ!ほのかちゃああ!」ガクガク 穂乃果「どうしよー、ああ……」
海未「テロリストは銃を持っています、ここは大人しく助けが来るのを待つしか……」
ことり「怖いよ!助けてぇえ!うう……」
テロ「おいそこのお前!何を騒いでいる!」
ことり「ひっ……」ビクッ
テロ「こっちへ来い!お前は人質だ!」グイッ 穂乃果「ことりちゃん!」
海未「ことり!」
ことり「やだよぉ!うぇえ……ほのかちゃぁ……うみちゃぁぁ……」
テロA「なんだよこいつ中々可愛い顔してるじゃねーか」
テロB「おいおい、お前1人で楽しむんじゃねーぞ、クックック!」
ことり「いゃぁああーー!」 海未(ことりぃ!!何かこの状況を打破する方法は……)
……力が……欲しいか……?
海未「ああ!この声!」 ……お前が望むなら……力を……!
海未(これは!不謹慎ですが最高のタイミングです!)
……さあどうする……
……高坂……穂乃果……
海未「え……?こうさか……?」
穂乃果「………」ギリッ
穂乃果「迷ってる時間なんてないみたいだね」 海未(この声、私じゃなくて穂乃果にですか?)
穂乃果「……力が欲しい……!」
穂乃果「大切な友達を守る力をっ!」
……クク……よかろう……
……さぁ、受け取るがよい……
これがお前の望んだ力……スッ
……『かつて世界を滅ぼそうとした伝説の黒炎竜から授かりし漆黒の炎をその右手に宿す最強の能力』しかしその力を使い過ぎると己の身体すらも焼き尽くしてしまう諸刃の刃……気をつけるんだよ……
海未( 何か私のとタイプが……え……??) 穂乃果「ありがとう、力あげるおじさん!」ググッ
ザッ
ことり「助けてぇ!穂乃果ちゃぁ!」ジタバタ
テロ「おら!大人しくしろ!」
穂乃果「……ことりちゃんを……離せ……。」
テロ「あ!なんだお前は!」 穂乃果「もう1度だけ言うよ……」
穂乃果「私の友達から……!離れろっ!!!」
テロ「生意気な奴だ、ならお前から先に!」
穂乃果「破ぁあああ!!!」ズガアアアアア
テロ「か、身体が!?アアーッ!!」バタバタ
穂乃果「ごめんね、これでも手加減したつもりなんだけどね」
テロ「コイツ……なんて力を……」ガクッ
穂乃果「遅くなってごめんねことりちゃん、もう大丈夫だからね」
ことり「ほのかちゃぁ!!」ギュッ
海未(………まぁ、ことりが無事ですし……) ー1ヶ月後ー
凛「あ、海未ちゃんだ」
花陽「おはょ、海未ちゃん」
海未「おはようございます、凛、花陽」
凛「だけど今日は朝から全校集会なんて、退屈だね」 花陽「そうだねぇ、私も寝ちゃいそうかも…」
海未「二人共、朝からだらしないですよ、まだ眠いのもわかりますがたまには__」
凛「あーっ!」
パリパリパリーン
テロリスト「テロリストだ!この学校は我々が占拠した!大人しくしろ!」 凛「うわぁ、テロリストだって……」
花陽「うぅ、どうしよぅ……」
海未「くっ……!またテロですか!」
花陽「こんな事になるなんて……」モグモグ
テロ「おい!そこのお前!何でおにぎり食べてるんだ!」
凛「かよちん!何やってるの!!」
花陽「いや、これはその……」
テロ「ふざけた奴だ、こいっ!」グイッ
海未「花陽ぉーっ!」
凛「かよちん!かよちーん!!」 テロA「こいつ、全校集会中に早弁なんてとんだ不良じゃないか」
テロB「俺、許せねえよ!」
海未(くそっ!何でこんな事に!)
海未(ですが……この流れ……)チラッ
………力が……欲しいか……?
海未(やっぱり来ました!力あげるおじさん!!) 海未(今回こそ私の……!)
……どうした?……大切な友を救いたくないのか?
凛「迷ってる場合じゃない……」
凛「かよちんが助かるのなら、凛はどうなってもいい……」
凛「だから!力をっ!!凛に力をっ!」
海未「ま、待って下さいっ!私もです!」
海未「私も下さいっ!!」 クク………ならばその願い……叶えてやる……スッ
凛「力が……みなぎってくる……これは!?」
……『お前が刀を交えた相手は自分の刀の重さに耐えかね地に這いつくばり、まるで詫びるように頭を差し出す能力だ』……あ、刀って言ったけどそこは何でもいいからね……
凛「故に……侘助……」ググッ 凛「ありがとう!力くれるおじさん!」
凛「凛やるよ……この力で!かよちんを救ってみせる!」
海未「あの、私のは?!」
……またお前か……
……今回はもう売り切れたから、次回くれてやる……
海未「ちょっ!?次回って!?」 ザッ
テロ「この女、中々おにぎりを離さねぇぜ!」
花陽「いやぁぁ!助けてぇ!」
凛「かよちんは下がってて、ここからは凛が相手するよ……」
テロB「なんだおめーはよぉ!やっちまえ!」
凛「てぇえーーいっ!」ズガアアアアア
テロ「……何………だと………」ガクッ 花陽「凛ちゃぁん!うぅ……怖かったょぉ……」
凛「さぁ、朝ごはん……食べよ!」
花陽「うん!」
海未(はは……ものすごい主人公オーラですね……) ー数日後ー
海未(しかし、穂乃果といい凛といい……)
海未(あの一瞬のお願いタイムでどれだけ設定盛る気なんですか、しかもちゃんとリスクまで設定して……)
海未(私のなんてもはや能力でも何でもない、ただの気の持ちようじゃないですか)
海未「はぁ……」 このギリッギリ学校に間に合う能力を使ってみんなの危機を救う展開はよ
…自分には思い付かんけど 絵里「あら、どうしたの海未?」
海未「絵里……」
絵里「ん?何よ、らしくないわね……悩み事?」
海未「まぁ……」
絵里「ふふ、私で良ければ聞くわよ♪」
〜〜〜
〜〜 絵里「なるほど………」
海未「私は、普段こそ冷静を装っていましたが肝心な場面では優柔不断で……」
海未「穂乃果や凛の方が余程しっかりしているんだなと……」
絵里「わかるわ、海未のその気持ち」
絵里「私が……そうね、丁度いまの海未と同じくらいの年の頃はそんな感じだったかな」 海未「絵里にもそんな時期があったのですか?」
絵里「もちろんよ、ドジしてパニックになって……誰でもそうやって失敗しながら成長していくものよ♪」
絵里「だからこそ……今の私があるんだから」
海未「やはり絵里は大人ですね」
絵里「もう!褒めても何もでないわよ//」
海未(きっと彼女なら私と同じ様な状況でも最善の手を打っていたのでしょうね)
海未「あ……」 絵里「どうしたの?」
海未「そういえば絵里はこんな時間まで学校にいて大丈夫なのですか?」
絵里「へ……?」
海未「今日はにこ達と映画じゃなかったんですか?」
絵里「アアーッ!!」ガタッ 絵里「そうよ!そうだった!!」
絵里「どうしよ、どうしよ!?今からじゃ絶対間に合わないわよ!」
海未「絵里……?」
絵里「今から走ったらギリッギリ間に合うかしら!?いや、この距離って絶対無理よね!?」
海未「絵里、その……落ち着いて下さい」 絵里「あぁ……あぁぁ……神様ぁ……」
海未(神様とか言い始めたら……)
………力が……欲しいか……?
海未(まぁ、そうなりますよね) クク……どうやら友達はもうチケットまで買ってる入口で待ってくれてるようだぞ……
絵里「そ、そんな!?先に座ってたらいいじゃない!」
海未「恐らく……にこは先に席に座っておこうと言ったのに希がもう少しだけ待っておこうと言ったんでしょう」
絵里「くっ……!」 ……クク……もう映画泥棒のCMが始まったぞ……
絵里「迷ってる時間はないみたいね……」
絵里「私に!力を!このピンチを打破する力をどうか!」
……ならばくれてやる……スッ
……これがお前の力……
……『友達と約束した映画の上映時間にギリッギリ間に合う能力だ』…… 絵里「ありがとう力あげるおじさん!私……」
絵里「絶対に間に合わせる!」
スタタタタッ………
海未(仲間がいて安心しました……) 最後こそしまらないけど後輩が悩んでたら友達との約束忘れてまで相談に乗ってあげるって素敵じゃん ー1ヶ月後、デパートー
海未「さてと……」
にこ「ったく……何で私が一緒にいかなきゃなんないのよ」
真姫「はぁ?べ、別に付いてきてくれなんて言ってないじゃない!」
にこ「何なのよその言い方っ!」 海未「はいはい、二人とも喧嘩はその辺にしてください、今日は私達が買い出し係なんですから」
真姫「ふん、にこちゃんなんかもう知らないっ」プイッ
にこ「へんっ!何よっ!」プイッ
海未(にこと真姫……)
海未(この二人は一体どちら側なのでしょうか)チラッ にこ「何チラッと見てんのよ」
海未(普通に考えてにこはこちら側だと思いますが……)
真姫「急ぎましょ、早く買い物終わらせて帰るんだから」
海未(真姫も十分にこちら側の可能性ありですね)
にこ「ん?」
パリパリパリーン
テロリスト「テロリストだ!このデパートは我らテロリストが占拠した!大人しく従え!」 真姫「うそ……そんな……」
にこ「こんな事って……!」
海未(まぁ、帰りにフードコートに寄る時間くらいはありますよね)
テロ「おい!そこの赤髪!」
真姫「私!?」
テロ「お前は人質だ、こっちへこいっ!」 真姫「い、いや……」ガタガタ
テロB「へへ!こいつビビってやがるぜ!」
テロC「そりゃあそうだぜ、なんてったって俺たちゃテロリストだからなぁ!」
真姫(どうしよう……私……殺されるの……?)
にこ「待ちなさい」
真姫「にこちゃん……?」
テロB「なんだお前は!」 にこ「人質なら私がかわるわ、だから……その子をーー」
にこ「真姫を離しなさい!!!」
真姫「にこちゃん!?何言ってるのよ!?」
真姫「それじゃにこちゃんが危険に!」
にこ「私の事はいーのよ、それに……」
にこ「あんたに何かあったら、凛や花陽達に顔向けできないしね」
真姫「でも!にこちゃ……それじゃ……!」 にこ「早く!今のうちよ!」
テロ「バカめ、お前達二人共人質だ!それでいいだろ!」
海未(このテロは中々賢いですね、これはどうなるか全く読めなくなってきました) ー1時間後ー
海未「おかしいですね……」
にこ「何がよ」
海未(結局私達3人共人質になってしまいましたが……)
海未(いつものおじさんが来る気配がありませんね) にこ先輩は自分の死を目の当たりにした後輩が大きな成長を遂げて壁を越える能力を持ちそう 真姫「私達、これからどうなるの……」
海未(この二人……まさか)チラッ
海未(実はそんなに危機感を感じてないのでしょうか……)
海未(まぁ、今頃ニュースになっているでしょうからそれを見た穂乃果か凛が……)
スタタタタッ
テロ「誰だ!?」 海未(おっ!噂をすれば早速ですね、あの二人が来てくれたならーー)
「待たせたわね!」
海未「え……?」 真姫「エリー!!」パァァ
にこ「絵里っ!!」パァァ
海未「は!?」
絵里「私が来たからにはもう安心よ!」
テロ「な、なんだ……お前は……!」
海未「あぁ……」
海未(一番安心できないのか来てしまいましたか……) ああ、テロリストならそこらの地面から勝手に生えてくるだよ テロ「クク……1人でのこのこやってくるなんておめでたい奴だぜ」
海未「そうですよ!穂乃果達はどうしたのですか?!」
絵里「ふふ……あの子達に来てもらうまでもないわよ、こんなの私1人で十分♪」
テロ「くそっ!舐めやがって!」
テロB「俺、許せねえよ!」 絵里「悪いけど、この後約束があるからーー」
絵里「来るなら、まとめてかかってきてもらえるかしら?」指クイッ
にこ「何よ……あいつ……」
真姫「滅茶苦茶かっこいいじゃない!」
海未(確かに、最高に主人公してますが、絵里1人で一体どうする気なのですか!?) プルルル〜♪
海未「こんな時に希から着信??何の用件でしょうか……」ポチッ
海未「はいもしもし」
希「エリチの能力はね、穂乃果ちゃん達には劣ってる、でもね……」
希「使い方次第では神すらも凌駕してしまう力なんよ……」
海未(いきなり解説が始まりましたね) 希「うちが今、沖縄の映画館にいるって言ったらどうする?」
海未(何でそんな所に?そもそも映画館で電話はマナー違反かと……)
海未「あ……!!」
希「そう……逆転の発想や。」 海未「 『友達と約束した映画の上映時間にギリッギリ間に合う能力』それはつまり……」
希「ものすごいギリッギリ……いや不可能なレベルの距離と時間でも必ずギリッギリには間に合ってしまうんよ」
希「そして今、うちの目の前で新作映画の案内が丁度始まった……」
希「この……意味わかるよね……」 海未「い、今の絵里には……!」
海未(恐ろしい程の補正がかかっている!)
テロ「やっちまえ〜!」
絵里「てりゃっ!」ズガアアアアア
テロ「なんて速さのキック……化物め……」バタッ
絵里「ふぅ……」 真姫「エリー!」パァァ
にこ「絵里っ!」パァァ
絵里「じゃあ後の事は任せたわよ」
絵里「あまり希を待たせると悪いしね♪」
スタタタタッ
海未(あのゴミのような能力を……ここまで昇華してしまうなんて!)
海未(絵里、あなたには誰もかないませんね) さすKKE
だがテロリストを予知して沖縄に予め飛んでる希もすごい ンミチャンなら次元の壁を超えて最悪な事が起こる日のチャイム前ギリッギリの過去にたどり着けるはず ー1週間後ー
海未「しかし、最近はやけに治安が悪い気がしますね」
ことり「どうしたのぉ?」
海未(前回に至ってはおじさんも結局姿を表しませんでしたし……) 穂乃果「気のせいだよ、海未ちゃんは何でも悪い方に考えちゃうからね」
海未「はは、すみません……」
穂乃果「そんな事より、海未ちゃん」
海未「おっと、そうでしたね」
海未(今日はテストに向けて皆で勉強会です、集中しなくては) 絵里「と言っても心配なのは穂乃果と凛、それと……」
凛「あれ、にこちゃんは?」
花陽「えと、さっきまで一緒にいたはずなんだけどなぁ」
真姫「もう、にこちゃんたら……ちょっと電話してみる」
海未(やれやれ、この調子じゃ捗りそうもないですね……)
希「ふむ……」 海未「どうかしましたか、希?」
希「ん〜、海未ちゃん……」
希「ちょっといいかな?」
海未「はい?」
〜〜〜
〜〜 海未「どうしたんですか?わざわざ席を外してまで」
希「……」
希「さっきの話なんだけどね」
海未「??」
希「冷静に考えてみてテロリストこんなにいるっておかしくないかな?」
海未「確かにそんな気もしてましたが……」 希「しかも毎回うちらの誰かが巻き込まれるなんて……」
希「偶然にしては出来すぎてるなって思うんよ」
海未「それ、まさか……」
希「そう……」
希「 ひょっとしたら、うちらの命を狙ってる連中がいるのかも」
海未「な……!?」 海未「大変ですっ!早く警察に!それに皆に伝えなくては!」
希「ちょっと待って海未ちゃん、まだ話の続きがあってね」
海未「はい??」
希「ここからはうちの仮定の話なんやけど、その……」 希「うちらの動向をここまで把握している人物って一体誰なんやろって考えた時にね……」
海未「……?」
希「うちもこんな風に考えたくはないけど、でも……」
海未「……!」
海未「……なるほど、そういう事ですか」
希「うん……まず最初に浮かぶのって……」
海未「……私達の中に……」
希「……犯人が……いる……」 希「いきなりこんな話してごめんね……」
海未「っ………」
希「まだ確証はないからハッキリとは断定できないけど、だから皆には伏せておいてほしいんよね」
海未(私達は、なんて事に……)
希「ってごめんね、長くなって」
希「そろそろ皆のとこに戻ろっか」
海未「はい……」
〜〜〜
〜〜 「高坂穂乃果、星空凛、絢瀬絵里……」
「それに海未……」
「あんた達の実力は大体把握したわ」
「あんた達は仲間だって信じてた……なのに!」
「絶対に許さない!!」
「裏切り者を見つけ出して必ず始末するから、待ってなさい!!」 これがシリアスならボーボボもシリアスバトル物になるな ー数日後ー
海未「はぁ…」
真姫「どうしたの海未?最近元気ないわね」
海未「え……はは、すみません」
凛「変な海未ちゃん」
海未(しかし、一体誰が何の為に……それにあのおじさんといい……) 海未(どこから手をつけていいか……)
希「まずはおじさんからやね」
海未「おわっ!?希っ!」
希「そんなにびっくりしなくてもいいやん」
海未「人の思考を読まないでくださいっ!全く、あなたは何なんですか……」
希「海未ちゃんの考えてそうな事くらいはすぐわかるよ、それよりーー」 海未「はい、あのおじさんについてですね」
海未「これに関しては皆を集めて普通に聞けますのでまずはそこからですね」
〜〜〜
〜〜 海未「………」
ことり「ん〜?」
穂乃果「どうしたの?」
……黙っていても分からないぞ……
海未「いや、どうしたっていうか、あの……」 にこ「何よ?」
真姫「もう、早く話しなさいよ」
クク……あまり時間もないみたいだぞ……
海未「だからなんで力あげるおじさんまで居るんですか!」
花陽「何でっていわれても……」
絵里「海未が話を聞きたいっていうからわざわざきてもらったんでしょ?」
凛「そうだよ、力おじに失礼だよ」
海未「えぇ……」
海未(何で私がおかしい人みたいな流れになってるんですか……) 海未「もういいです……じゃあこの際なので直接本人に聞いていきたいと思います」
海未「まず貴方は何者で何の為に私達の前に現れたんですか?」
……我を呼んだのはお前達だろう……
海未ち 「確かに呼んだ節はありますが……、まずあなたはどこからいらっしゃったのですか?」 力おじはサウンドオンリーかと思ったら姿もあるんかーい!? ……機密事項だ……
ことり「秘密って事かな?」
希「今はどこの会社とかもそういうの厳しいらしいね」
海未「ならあなたは窮地に現れ特殊な能力を与える事で私達を助けようとしてくれた、これは間違いないですね?」 か、勘違いするな……仕事だから力を与えただけで……
……別に助けたつもりなどない……
希「なるほどね、じゃあ皆にどんな能力を与えたん?」
……機密事項だ……
希「これもかぁ」 海未「どうやらあまり詳しい事は言えないみたいですね」
にこ「ならもう聞く事もなさそうね」
穂乃果「そうだね、じゃあ今日はありがとうございました!力おじさん」
……さらばだ…… スッ…
海未(肝心の犯人に繋がるヒントは何も掴めませんでしたね、希 )
希(まぁ、本当は犯人なんかこの中にいなかったっていうのが一番なんやけどねぇ) 真姫「それで、これからどうするの 」
絵里「特に何もないみたいだし普通に部活してたらいいんじゃないかしら」
〜〜〜
〜〜 ー数日後ー
海未「信じられないくらい平和ですね」
希「事件っていう事件も起きないし、ひょっとしたら諦めてくれたんかな?」
海未(だといいんですが……ここまで何もないと不安にーー)
ことり「ごほっ」 穂乃果「あれ、ことりちゃん風邪?ごほっ……」
絵里「いや穂乃果も風邪っぽいわよ?大丈夫?ゴホッ……ゴッホーッ!」
真姫「てゆーか……ケホッ、ケホッ」
にこ「あんた達皆どうしちゃったのよ」
花陽「あ………」クラッ……パタッ…… 凛「かよちん?!」
海未「花陽っ!?どうしたんですか!?」
花陽「う……はぁ、はぁ……」ガクガク
凛「凄い熱だよ!ねぇ、どうしちゃったの!?ゲホッ…」
ことり「は……の……け_……ちゃ」バタッ
凛「か……よ……ち……」パタッ
絵里「ことりぃいいーー!!!」
真姫「凛っ!?」パタッ 海未「何なんですか、これは……」
希「一番最悪のケースかもしれない……」
海未「それって、まさか……集団感染……」
にこ「へぇ」
希「そう、これは……」
希「バイオテロや」 ー病院ー
医者「残念ながら皆さんは未知の病原体Y_252(ニゴニー)に感染しています」
海未「ニゴニー……?」
希「元気なのはうちと海未ちゃんとにこっちだけみたいやね」
海未「皆は!?どうなるんですか?」
医者「一週間くらいで皆死ぬかと……」 海未「そんな……」ガクッ
にこ「くっ、誰がこんな事を!」
海未「先生っ!皆は助かるのですか!?」
医者「残念ながら現代の医学では……」
海未「なんて……事に……」
希「まぁ海未ちゃん落ちついて……」
海未ちゃん「これが落ちついてなんていられますか!!」 海未「こんな卑怯で陰湿な事を誰が!」
海未「どうせ高校時代もぼっちだったような輩に違いありませんよ!」
にこ「っ……」
海未「それに便所飯とかしていたような可哀想な輩でしょうね、哀れな!」
にこ「ぐっ……」 海未「やり方からして育ちの悪さが滲みでていますね、底辺ですよド底辺!」
にこ「いい加減にしなさいよ!アンタに何がわかんのよ!ええ!?」
海未「へ……?ど、どうしたんですかにこ?」
にこ「その……テロだって色々事情があったかもしれないでしょ、勝手な思い込みはやめなさい」
希「にこっちの言うとおりやね、一旦海未ちゃんは落ち着いて」
海未「す、すみません」 希「しかし困った事になったなぁ」
海未「はい……皆を助ける方法は何か……」
希「まぁ、あるにはあるんやけど」
海未「それは!?」 ちか(ラ)おじ
力あげるおじさんの正体はラ板に生息するちかおじ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています