X



善子・ルビィ「誓いの指輪を貴女に」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:07:40.51ID:3bI4bLyW
もし───


ルビィ「ねえよっちゃん」

善子「ん、なに?」


もしも、自分の大切なものが守れるとして─


ルビィ「ルビィとよっちゃんが会ってから、もう少しで十年になるんだよね」

善子「……ええ、そうね」

ルビィ「懐かしいなぁ…最初に会ったときはビックリしちゃったけど」

善子「そうかもね…あの時は、そう…私も驚いたわ」


たとえ、その代わりに…別の大切なものを失うことになったとしても


善子「……でもね、それでも私は貴女と一緒にいたいと思った」

善子「責任とかじゃなくて、ただ貴女のことが…何よりも大切だったから」

善子「それに……約束したしね」

ルビィ「……よっちゃん?」

善子「ねえ、ルビィ──」

善子「聞いてくれる? 貴女に応える…十年越しの私の告白を」




それでも、アナタは運命を変えたいですか?
0002◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:08:19.76ID:3bI4bLyW
───


──






─ 十年前 ─
0003◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:08:54.99ID:3bI4bLyW
─学校、教室


善子「……ふわぁ〜…眠っ……」

生徒A「おはよう! 津島さん」

生徒B「今日も早いね」

善子「ん、おはよう…それなりに近いから」

生徒B「いいなあ〜」
0004◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:09:30.66ID:3bI4bLyW
生徒A「あっそうだ、今日のさ数学の宿題! やってきた?」

善子「一応ね」

生徒A「おお、流石教師の娘さん……! それでお願いなんだけど…」

善子「見せないわよ、自力でどうにかしなさい」

生徒A「そんなぁ……」

生徒B「ご愁傷様」
0006◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:10:14.06ID:3bI4bLyW
善子「こういうのは自分でやらないと意味がないでしょう」

生徒A「うう…返す言葉もない……」

生徒B「あははっ! ほらねAちゃんだから言ったでしょ、津島さんは真面目だから無理だって」

善子「いや真面目っていうか私は……」

生徒C「みんなー、そろそろ先生来るよー」

生徒A「えっ、もうそんな時間!? 早く席に戻らなくちゃ! またね津島さん!」

善子「普通のことを言ってるだけって…ちょっと! ……全くもう…」
0007◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:11:05.46ID:3bI4bLyW
キーンコーンカーンコーン


─ガラッ

生徒A「あっ、先生来た…けど」

生徒B「ん〜? 誰だろうあの子?」

生徒C「この学校の生徒…じゃないわよね」

善子(……なんかすっごい目立つ髪色してるわね)

善子(…でも何でだろう、自然と目が惹かれて……まるで─)


善子(宝石のような…)
0008◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:12:11.97ID:3bI4bLyW
教師「皆さんおはようございます、さて早速ですが今日は皆さんに大事なお知らせがあります」

教師「今日からこのクラスに転校生が来ることになりました、皆さん仲良くしてあげてくださいね」

生徒A「転校生!?」

生徒B「あー、なるほどねえ」

教師「それでは黒澤さん、どうぞ」

善子(……ん? 黒、澤……?)

「はい」
0009◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:13:11.40ID:3bI4bLyW
「……」カッカッ

善子(……なに、この感じ)

「……」カッ

善子(私…どこかで……)

「皆さん、はじめまして」

ルビィ「転校生の黒澤ルビィです」



第一話 赤髪の転校生
0010◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:13:54.13ID:3bI4bLyW
善子(……黒澤…)

善子「……ルビィ」ボソッ

ルビィ「…………あ、あの」

ルビィ「よ、よろしくお願いしましゅ!」ペコリ

善子(あっ噛んだ)
0011◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:14:35.33ID:3bI4bLyW
教師「それじゃあ黒澤さんはあそこの席ね」

ルビィ「は、はい……」

善子(私の隣かあ…)

善子(黒澤ルビィか、変な名前……それに)

善子(なんか弱そうねー、オドオドしてるし…もしかして人見知り?)
0012◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:15:26.31ID:3bI4bLyW
ルビィ「……」チョコン


カワイイー  カワイイネー


善子(……いやまあ、確かに可愛いっちゃ可愛いけど)

善子(でもどちらかといえば小動物系の……)チラッ

ルビィ「……?」クルッ

善子(あっやば、見てるのバレ……)

ルビィ「…」ニコッ


善子「……えっ?」キョトン
0013◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:15:58.29ID:3bI4bLyW
教師「津島さん? どうかしたの?」

善子「あっ…いえ、なんでもないです」

教師「そう…じゃあこの問題の続きを──」

善子「……」チラッ

ルビィ「……」サラサラ

善子(なに……今の?)
0014◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:16:36.84ID:3bI4bLyW
─昼休み


生徒A「ねえねえ!黒澤さんってどこから来たの?」

生徒B「何か見てるテレビとかある?」

生徒C「ちょっと二人とも落ち着いて」

ルビィ「あわわ……」アセッ

善子(ほら、やっぱり焦ってる)

善子(…じゃあさっきの余裕というか、慣れたような顔はきっとまぐれね)
0015◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:17:15.64ID:3bI4bLyW
ルビィ「……あっ、ちょっと待ってその前に」

ルビィ「ねえ善子ちゃん」

善子「…………え? わたし?」

ルビィ「うん、そうだよ」ニコッ
0016◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:17:54.60ID:3bI4bLyW
善子「…私に何か用でもあるの?」

ルビィ「あのね、今日一緒に帰れないかなぁって」

善子「帰る? ……私と? 貴女が?」

ルビィ「うん」

善子「ふーん……………え?」

生徒「「ええええええええええええ!!?」」ガタッ
0017◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:18:31.97ID:3bI4bLyW
生徒A「え、黒澤さんと津島さんってもうそんなに仲良くなったの!?」

生徒B「もしかして知り合いだったとか!?」

善子「いや知らないし! それに仲良くなんて……」

ルビィ「ん?」

善子「…っ…いや、まあ、別に一緒に帰るくらいなら私はいいけど…」
0018◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:19:10.85ID:3bI4bLyW
ルビィ「本当に? えへへっ、やった…じゃあまた後でね、善子ちゃん」

ガラッ

善子「行っちゃったし…」

生徒C「ねえ津島さん、本当に知り合いじゃないの?」

善子「どうして?」

生徒C「なんか、話してる雰囲気が初めてじゃないような感じがして……それに」
0019◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:19:45.70ID:3bI4bLyW
善子「それに?」

生徒C「黒澤さん、津島さんのことだけは下の名前で呼ぶから」

善子「え?」

生徒A「あれ? 気付いてなかったの?」

生徒B「津島さんってそういうところ結構気にしそうなのに」

善子「……」
0020◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:20:31.41ID:3bI4bLyW
善子(…そうね、確かにそうだわ)

善子(でも何故か、あの子が私の名前を呼ぶことをそこまで否定する気にはなれなかった)

善子(いや、そもそもあの子にそう呼ばれるのが当たり前、みたいな……)

善子(どうしてかしら……?)

善子「…………」

善子「……ルビィ……黒澤ルビィ、か…」

善子(少し、気になるわね)
0021◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:21:02.36ID:3bI4bLyW
─放課後


ルビィ「……」

スタスタ

ルビィ「……あっ」

善子「悪かったわね、待たせちゃって」

ルビィ「ううん、大丈夫」

善子「そう」
0022◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:21:42.13ID:3bI4bLyW
善子「……あの、黒澤さ「ルビィって呼んで?」

善子「え?」

ルビィ「そっちのほうが嬉しいな」ニコ

善子「……じゃあ、ルビィ」

ルビィ「うん、なに? 善子ちゃん」

善子(……なんなのこの子、人見知りじゃないの…? 私の思い違い?)
0023◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:22:20.55ID:3bI4bLyW
善子「一緒に帰るとは言ったけど貴女の帰り道は? 私と同じ方向なの?」

ルビィ「……あっ、そういえば知らなかった」

善子「ちょっと何なのよもう…」

ルビィ「ごめんなさい…」

善子「……まあ別にいいけど」ハァー
0024◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:22:52.74ID:3bI4bLyW
善子「ならとりあえず貴女の家まで行きましょ、私土地勘はそれなりにあると思うし」

善子「ルビィだってこっちに来たばかりで迷うのも嫌でしょ?」

ルビィ「…優しいんだね」

善子「……普通よ…ほら、行きましょ」

ルビィ「うん」
0025◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:23:28.15ID:3bI4bLyW
スタスタ


善子「そういえばさ」

ルビィ「なに?」

善子「ルビィってどこから越してきたの?」

ルビィ「えっとね、内浦ってところから」

善子「あー静岡の」
0026◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:24:23.53ID:3bI4bLyW
ルビィ「…知ってるの?」

善子「え? ああいや…思い浮かんだものを言っただけなんだけど……当たり?」

ルビィ「うん」

ルビィ「…………そっか」ボソッ

善子「へえ、言ってみるものね」
0028◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:25:08.93ID:3bI4bLyW
善子「でもそこから東京までわざわざ越してくるなんて……そんなにここに大事な用でもあったの?」

ルビィ「……そうだね、あるよ…とっても大事なこと」

善子「ふーん…」

ルビィ「善子ちゃんにもそのうち教えるね」ホホエミ

善子「? ええ」キョトン
0029◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:25:48.23ID:3bI4bLyW
ルビィ「…あっ見えてきた、あそこ」

善子「なんだ、意外と私の家と近いじゃない」

ルビィ「あれ? そうなんだ」

善子「ええ」

ルビィ「じゃあ、これからも一緒に帰ることができるね」

善子「ちょっと勝手に決めないでよ」
0030◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:26:30.03ID:3bI4bLyW
ルビィ「善子ちゃんは嫌?」

善子「そういう話をしてるんじゃなくて…」

ルビィ「うん分かってる、ごめんね困らせちゃって」

善子「…分かっているなら」

ルビィ「でも、やっぱりルビィは善子ちゃんと一緒がいいな」

善子「……ねえ、どうしてそこまで私に拘るの?」


ルビィ「それは…………」
0031◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:27:10.47ID:3bI4bLyW
ルビィ「…善子ちゃんともっと仲良くなりたいなぁって思ったから」

善子「それだけ?」

ルビィ「うん、それだけ」

善子「…正直意外だったわ、貴女がそんなに積極的だなんて」

善子「もっとこう、人と関わるのに控えめな子だと思ってた」


ルビィ「…………そう、だね」

ルビィ「本当は……そうだよ」
0032◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:27:49.44ID:3bI4bLyW
善子「え?」

ルビィ「ううんなんでもない…ねえ善子ちゃん、いいかな?」

ルビィ「これからもルビィと一緒に帰ってくれますか?」

善子「そうね……」

善子「ま、考えておくわ…とりあえず今日はここでお別れだけど」
0033◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:28:31.69ID:3bI4bLyW
ルビィ「ありがとう善子ちゃん」

善子「まだ一緒に帰るって決めたわけじゃないわよ」

ルビィ「大丈夫、分かってるから」

善子「ならいいけど…じゃあまた明日ね」

ルビィ「うん、バイバイ善子ちゃん」フリフリ
0034◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:29:11.81ID:3bI4bLyW
善子「…………行ったわね」

善子「…黒澤ルビィ、やっぱりよく分からない子ね……でも」

善子「……」スタスタ

善子「仲良くなりたい、か……」

善子「……変なの」クスッ
0036◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:30:14.36ID:3bI4bLyW
続きは明日に書きます
0037名無しで叶える物語(聖火リレー)
垢版 |
2018/03/12(月) 13:35:51.25ID:Li7KGfZC
おつおつ 待ってる
0038名無しで叶える物語(プーアル茶)
垢版 |
2018/03/12(月) 14:00:19.21ID:pPG6pyAl
ソロ丸推しが荒らしそう
0039名無しで叶える物語(神都グランドカナン)
垢版 |
2018/03/12(月) 14:06:03.59ID:l0mjtVGk
乙カラーズ☆
0042名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 15:22:44.35ID:ILWUhqUf
おほおおおおおお

期待ですわ
0044名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 17:16:56.64ID:GDREDU2n
ほしゅ
0045名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)
垢版 |
2018/03/12(月) 17:25:07.47ID:J46w4Roi
やっぱりよしルビなん堕天使ヨハネピギィ…
0046名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 18:53:32.83ID:LOgpp0L0
好き!!!

続き期待です(*´ω`*)
0050名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/12(月) 23:34:49.37ID:dVvy2zL5
`¶cリ˘ v ˚)| ✨
ほしゅヨハネ!
0052◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:26:59.82ID:3L8B35WL
──




『あら、今日はなんか良さそうなものがあるじゃない』

『なんだ…また貴女ですか、本当に物好きですね』

『ほっといてよ…ねえ、それよりこれ─』

『……そちらに興味があるのですか?』

『ええ、このアイテム…どこか底知れない秘めた力を感じるわ! この堕天使ヨハネには分かる!』

『はぁ……冗談交じりでも当たっているのが恐ろしいですね』
0053◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:27:58.36ID:3L8B35WL
『へ?』

『曰く付きの品なんですよ、貴女が気になっているその指輪は』

『そ、そうなの?』

『ええまあ、“願いを叶える指輪”などと称されていますが…こうして流れてきた経緯を考えるに…どう考えても皮肉『買うわ!!』

『いくらなの!? それ!』

『……こういう商売をしていながら言うのもなんですが』

『多少の顔なじみとして忠告しておきます、それを買うのはやめておいた方がいいですよ』
0054◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:28:45.98ID:3L8B35WL
『危険だから? 別に絶対使うわけでもあるまいし』

『身近にあるというだけで誘惑に負けてしまうということもありますよ』

『悪魔は…人の心の弱さにつけ込みます、もし貴女が何かに追い詰められるようなことがあればそれは……』

『平気よ、ヨハネも悪魔だし…………でもありがと、心配してくれて』

『どうやら言っても無駄みたいですね……はぁ…ならせめてこちらも持って行きなさい』
0055◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:29:40.03ID:3L8B35WL
『何これ? 本?』

『その指輪の説明書みたいなものだと思ってください、それとその本の中にもう一つ……』

『…まあ、使わないのが一番いいんですけども…いざという時に』

『ふーん、よく分からないけど…貰っておくわ』

『また見に来るわね!』

『ええ…………お気を付けて』


──

0056◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:30:21.61ID:3L8B35WL
ピピピピッ……  ピピピッ…


善子「…………んぅ…」ピッ


善子「朝……かぁ…」フワァ

善子「……」ノビー

善子「…なんか気になる夢だったわね、指輪を買うとかなんとか」

善子「これにちょっと似てたし」
0057◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:30:54.73ID:3L8B35WL
善子「でも本なんて無いわよね、どこ探しても」

善子「ま、別にいいか…多分そんなに関係ないでしょ」

善子「あんなの所詮は夢なんだから」

善子「…さてと、そろそろ行かなくちゃ」

善子「いってきます」ガチャ


バタン





──キラッ
0058◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:31:39.04ID:3L8B35WL
善子「……」スタスタ

善子「ん?」

ルビィ「……」トテトテ

善子「ねえ」ポン

ルビィ「ひゃぁっ!? …………あれ? 善子ちゃん?」
0059◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:32:19.21ID:3L8B35WL
善子「そんなに驚くことないでしょ…いや、私が悪いんだけど」

ルビィ「あはは……」

善子「おはよう、早いのね」

ルビィ「おはよう、こっちだとルビィ一人だけだから…ちゃんとしなくちゃって」

善子「ふーん、色々大変なのねルビィも」
0060◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:32:55.49ID:3L8B35WL
ルビィ「善子ちゃんはいつもこれくらいの時間に学校に行ってるの?」

善子「そうね、大体は」

ルビィ「ねえねえ、善子ちゃんは学校で何をやってるの?」

善子「ん、勉強」

ルビィ「それだけ?」

善子「それ以外に何かあるの? 部活とか入ってるならまだしも」

善子「私そういうの入ってないから特にやることもないし」
0061◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:33:39.66ID:3L8B35WL
ルビィ「…………」

善子「…ルビィ?」

ルビィ「あっ…ううん、なんでもないの」

ルビィ「善子ちゃんは真面目なんだね」

善子「他の人にもよく言われるけど……普通でしょ、こんなの」

ルビィ「ルビィはそんなことないと思うよ? 凄いなぁって思う」

善子「……そうかしらね」

ルビィ「うん」
0062◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/13(火) 09:35:10.01ID:3L8B35WL
善子「あっ、じゃあさルビィは?」

ルビィ「え?」

善子「貴女のほうは何かやることとかないわけ?」

ルビィ「うーん……えっとね、学校っていうわけじゃないんだけど」

ルビィ「行きたいところなら色々あるかな」

善子「そう、初めてだものね」

ルビィ「ううん、東京には何回か旅行で行ったことがあるの」

善子「あれ、そうなの?」
0065名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)
垢版 |
2018/03/13(火) 14:08:31.51ID:UriHH9eL
期待
0072名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/14(水) 15:16:05.98ID:LOIXdosR
待機ずらん
0074名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)
垢版 |
2018/03/14(水) 19:50:26.29ID:8ZwZ6Lv0
待ってるで
0075◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:00:12.02ID:7ZbCgYlg
ルビィ「うん、でもあんまりゆっくりは出来なかったから」

善子「へえ、ちなみに行きたいところっていうのは?」

ルビィ「神社、神田明神っていうところ」

善子「神社…? 変わってるわね、神社なんて特に何もなくない?」

ルビィ「ルビィにとっては特別な場所なの」

善子「特別、ねえ…」
0076◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:00:55.05ID:7ZbCgYlg
ルビィ「でも、そっか……やっぱり何もないんだね」

善子「なに、昔はあったの?」

ルビィ「今でもあるよ、ここにはないだけ」

善子「はあ? よく分からないんだけど」

ルビィ「そうだね…ごめんね、変なこと言っちゃって」

善子「……?」
0077◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:02:06.34ID:7ZbCgYlg
ルビィ「…あっ、学校が見えてきたよ」

善子「意外と早かったわね」

ルビィ「うん……あっそうだ善子ちゃん、今日お昼ごはん一緒に食べようよ」

善子「構わないけど本当にグイグイ来るわね…言っておくけど私たち昨日会ったばかりなのよ?」

ルビィ「じゃあ、やめる?」

善子「やめない! ……ってあれ?」
0078◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:02:44.36ID:7ZbCgYlg
ルビィ「やった、それなら約束ね善子ちゃん」ニコ

善子「……」

ルビィ「善子ちゃん?」

善子「え…? ……ああうん、分かったわよ仕方ないわね」
0079◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:03:21.46ID:7ZbCgYlg
善子(……なにかしら、さっきの変な感じ…)

善子(うーん…ま、いいか)

ルビィ「ねえねえ善子ちゃん、ルビィ中庭で食べてみたい」

善子「あんたって意外と注文多いのね……」

善子「全くしょうがないわね……それなら授業の終わりにすぐ──」


……

0080◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:04:32.95ID:7ZbCgYlg
──




『えへへっ…善子ちゃんとこうして一緒に儀式をしたの久しぶりだね』

『かもね、最近は忙しかったし…中々やる機会がなかったもの』

『そうだね、でも今も結構忙しいと思うんだけど……』

『ねえ善子ちゃん、どうして急にルビィを誘ってくれたの?』
0081◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:05:11.52ID:7ZbCgYlg
『フッ、よくぞ聞いてくれたわね我がリトルデーモン』

『そう、実はルビィに見せたいものがあったのよ』

『見せたいもの?』

『ええ、今日はそのために呼んだの……見て』

『わぁ…綺麗な指輪だねぇ……見せたいものってこれ?』
0082◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:06:04.17ID:7ZbCgYlg
『フフッ…ただの指輪じゃないわよルビィ、それね…本物なの』

『本物?』

『真の魔力が秘められている、曰く付きの魔術道具らしいわ』

『ええっ!? すごいね善子ちゃん! ううん、ヨハネ様!!』

『そうでしょう! まあだからこそ大事に保管しているんだけど、今回は特別』

『ルビィにだけは見せてあげようと思ってね』
0083◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:07:17.59ID:7ZbCgYlg
『え?』

『だって私の……その……立派なリトルデーモンだもの!』

『えへへっ…そっかぁ、ありがとう善子ちゃん』

『フッ、礼には及ばないわ』

『…………また言えなかった』

『ん?』

『…なんでもないわ、それよりルビィ、続きをやるわよ!』

『うん、善子ちゃんっ!』


──

0084◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:08:00.27ID:7ZbCgYlg
善子「…………ん」パチ

善子「……なに、いまの…っていうか……なんで」

善子「…ぁ、そうか…ご飯食べたあと、そのまま寝ちゃったのね私たち…」チラ

ルビィ「……」スヤスヤ


善子「………気持ちよさそうにしてまあ…」クスッ
0085◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:08:37.24ID:7ZbCgYlg
善子「……もしかして私、この子といるのそんなに嫌じゃないのかしら」

善子「あんなに仲良くしてる夢を見るくらいだし」

善子「……ただ」

善子「なーんか初めてって感じがしないのよね、さっき見た夢の内容…みたいなもの」

善子「気のせいかもしれないけど」
0086◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/15(木) 02:09:43.62ID:7ZbCgYlg
ルビィ「…………ぅゅ…」

善子「あ、起きたわね」

ルビィ「よしこちゃん?」ボーッ

善子「そうよ、おはようルビィ」

ルビィ「ん…」

善子「ほら、シャキッとしなさい、そろそろ昼休み終わるわよ?」ユサユサ

ルビィ「はーい……」ゴシゴシ


善子「全く、手間がかかるんだから…」クス
0091名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)
垢版 |
2018/03/15(木) 16:58:11.13ID:HJyk+ue1
0092名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/03/15(木) 23:48:38.37ID:tzPMkdNq
ほしゅ
0093◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:27:32.13ID:DVD23SHO
─それから放課後


ワイワイガヤガヤ


生徒A「やっと終わったよー!」

ルビィ「Aちゃんお疲れさま」

生徒B「ルビィちゃんもね! 来たばかりで大変なのにすごいね!」

ルビィ「ううん、そんなこと」
0094◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:28:33.00ID:DVD23SHO
生徒A「ねえねえルビィちゃん、一緒に帰ろうよ!」

ルビィ「あっ、ごめんなさい今日は…」

生徒B「あーそっか、津島さんと一緒に帰るんだよね?」

ルビィ「うん」

生徒C「それじゃあここでお別れね」
0095◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:29:28.67ID:DVD23SHO
生徒A「うー、残念…」

ルビィ「ごめんなさい…」

生徒A「ううん、いいよ! ルビィちゃん、次は月曜日ね!」

ルビィ「うん! またね!」フリフリ
0096◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:30:09.05ID:DVD23SHO
善子「……ふーん」

ルビィ「お待たせ善子ちゃん」

善子「ううん、別に」

善子「ねえ、割とすぐにクラスの子とも馴染めるのねルビィって」

ルビィ「うーん、ルビィの知ってる人たちに似てるから…かな?」
0097◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:30:45.47ID:DVD23SHO
善子「そうなの?」

ルビィ「多分」

善子「多分って……」

ルビィ「本当のところはルビィには分からないから」

ルビィ「それを知ってるのは善子ちゃんだけだもん」

善子「あんた時々よく分からないこと言うわよね…」
0098◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:31:44.59ID:DVD23SHO
善子「まあいいわ、ほら、さっさと行くわよ神社」

善子「場所は知ってるんでしょ?」

ルビィ「うん、でも本当にいいの?」

善子「ルビィが神社に興味を持ってるっていうのが少し気になっただけよ、それだけ」

ルビィ「そっか…ありがとう」

善子「いいから、そういうのは」


……

0099◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:32:35.74ID:DVD23SHO
─神田明神

ルビィ「ふぅー……やっと着いたね」


シーン……


ルビィ「……あれ? 善子ちゃん?」

善子「ま、待ってよ……」ハァハァ

善子「ルビィ……早い…」

ルビィ「え?」
0100◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2018/03/16(金) 03:33:31.64ID:DVD23SHO
善子「だって……はぁ…この階段……段が大きいし…はあ……長いし……」

善子「かなり、きっついんだけど……」

ルビィ「ご、ごめんね善子ちゃん」

善子「いいけど…ルビィ…ぜえ…あんた、よく涼しい顔出来るわね…」

ルビィ「それは、毎朝走ってるからかなぁ?」

善子「毎朝……ねえ…」フゥー
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況