【SS】サンドイッチ役の逢田梨香子です
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担任「それでは転校生を紹介します」
曜「千歌ちゃん、転校生だって!」
千歌「どんな人だろうねー?」
サンドイッチ「はじめまして」
サンドイッチ「東京の音ノ木坂学院高校からきました」
サンドイッチ「桜内梨子です」
千歌「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」 前日
千歌「はぁ…今日はダメだったなあ」
千歌「でも!ぜっったい諦めないよ!」
千歌「スクールアイドル目指して頑張るぞー!」
千歌「ん……?」
サンドイッチ「……………」ちょこん
千歌(サンドイッチが落ち…置いて…ある…?) 海鳥「ギャアア!ギャアア!」
サンドイッチ「いやぁ!?やめてぇ!!」
千歌(サンドイッチがカモメにつつかれてる…)
海鳥「クェックェ」ひょい
千歌(あ、持ってかれた)
海鳥「ギャア!ギャアア!」ばっさばっさ
サンドイッチ「助けてぇぇぇぇぇ!!!」
千歌「えぇー……」
サンドイッチ「………」
千歌(助けてしまった…)
サンドイッチ「ありがとうございます…」
千歌「あの…」
サンドイッチ「えっと…桜内梨子です」
千歌「は?」 サンドイッチ「私の名前!」
千歌「あ、どうも」
サンドイッチ「あなたは?」
千歌「…高海千歌」
サンドイッチ「高海さん…」
千歌(なんだこの状況) サンドイッチ「…あの、本当にありがとうございます」
サンドイッチ「あと少しで私…危ないところでした」
千歌「だろうね」
千歌「わたしが居なかったら今頃カモメのお腹の中だよ」
サンドイッチ「…私、焦りすぎてたのかな」
千歌(なんか語りだしたよ…) サンドイッチ「私、東京から引っ越してきたの」
千歌「へえー」
千歌(『あなたみたいなハイカラなサンドイッチここらじゃ見かけないよ〜』)
千歌(…ってか) サンドイッチ「小さい頃からずっとピアノで作曲をやってきたんだけど」
サンドイッチ「近頃はうまくいかなくて…」
サンドイッチ「それで、環境が変われば、また前みたいに上手く弾けるかもって…」
サンドイッチ「ねえ聞いてる?」
千歌「ん、聞いてる聞いてる」 千歌「で、なんでこんなところにいたの?」
サンドイッチ「海の音…」
千歌「はあ」
サンドイッチ「海の音が聴きたかったの」
千歌「……潜るつもりだったの?」
サンドイッチ「うん」
千歌「無理だよ、タッパーにでも入らないと」
サンドイッチ「たしかに…そうだね」 ファミマCMのファミチキ先輩みたいなイメージで読んでる
千歌「あ、わたしそろそろ帰らなきゃ(棒)」
サンドイッチ「待って!」
千歌「なに?」
サンドイッチ「家まで運んでくれないかな…?」
千歌「……」 サンドイッチ「えっと、旅館の横の家なんだけど…」
千歌(隣に引っ越してきたのお前かよっ!)
◇◇◇◇◇◇◇
クラスメイト「東京からきたんだー」
クラスメイト「おしゃれなレタスだねー」
サンドイッチ「ありがとう」
曜「さすが転校生、人気だなぁ〜」
千歌(授業机の上に置かれたサンドイッチをみんなで囲んでるよ…) 曜「ねぇ千歌ちゃんさ」
千歌「なに曜ちゃん」
曜「桜内さんのことなんだけど…」
千歌「えっ…」どきっ
曜「千歌ちゃん何か知ってるでしょ」
千歌「……曜ちゃんにはお見通しかあ」
◇◇◇◇◇◇◇◇
千歌「ってことが昨日あったの」
曜「なら、頼んだら作曲してくれるかもしれないよ?」
千歌「でもさあ…」
千歌「サンドイッチだよ?」
曜「あ、桜内さん、ちょっといいかな?」
千歌「え、ちょっと曜ちゃん…」 サンドイッチ「な、何ですか?」
曜「桜内さん、作曲できるって本当?」
サンドイッチ「え…っと、うん」
曜「実は私と千歌ちゃん、二人でスクールアイドルやろうと思ってるんだけど」
曜「そのための曲が必要で…作曲できる人を探してるんだ」
サンドイッチ「それで…私に?」 サンドイッチ「でも私、今スランプで…」
サンドイッチ「残念だけどお役にたてないかも…」
曜「大丈夫!わたしたちも協力するから!」
曜「ね、千歌ちゃん!」
千歌「ぅ〜ん…」
サンドイッチ「本当にいいの?」
曜「約束するよ!」
千歌「……」
――――――――――
果南「海の音ね」
曜「そ。ダイビングなら、海の中の音を聴けるでしょ?」
果南「いいけど…」ちらっ
サンドイッチ「………」
果南「うちにサンドイッチ用のダイビングスーツはないよ」
千歌「ジップロックでいいよ」 ――――――――――
果南「海の音、どうだった?」
サンドイッチ「はい…掴めたような気がします」
果南「そっか、よかった」
曜「作曲できそう?」
サンドイッチ「うん、やってみる!」
千歌(チカはまだ納得いかないよ……) 数日後
サンドイッチ「曲ができたよ!」
曜「ほんとに?!」
千歌「嘘だろぉ…」
サンドイッチ「聴いてみてくれる?」
曜「うん!千歌ちゃんも一緒に聴こ!」
千歌「………」
カチッ
♪〜〜
千歌(くっそぉ…いい曲じゃんか……) ――――――――――
夜
サンドイッチ「ねぇ千歌ちゃん」
サンドイッチ「もう寝たのかな」
サンドイッチ「ちーかーちゃーん!」
千歌「あーもーうっさい!」がららっ
サンドイッチ「ご、ごめん…」
千歌(ベランダの柵にサンドイッチが乗っかってる…) 千歌「なんの用?」
サンドイッチ「千歌ちゃんに…お礼が言いたくて」
千歌「お礼?」
サンドイッチ「私を…スランプから救ってくれて」
千歌「いいよそんなの」 サンドイッチ「私、こんなにも早く勘を取り戻せるなんて思わなかったの」フリフリ
サンドイッチ「本当に感謝してる!」ピョコピョコ
千歌(…ちょっとかわいいかもと思った自分が悔しい) サンドイッチ「…それでね?」
サンドイッチ「私も千歌ちゃんたちと一緒に」
サンドイッチ「スクールアイドル…やってみたいかも」
千歌「は?」 サンドイッチ「…な〜んちゃって!」
千歌「ど、どうかなぁ…はは」
千歌(食品が思い上がらないでよね)
――――――――――
曜「いいじゃん!梨子ちゃんがスクールアイドル!」
千歌「…正気?」
曜「梨子ちゃん可愛いから大丈夫だよ」
千歌「…あくまでもサンドイッチとしてね」 曜「それに斬新じゃない?サンドイッチがアイドルなんて」
千歌「斬新すぎて見てる人置いてきぼりだから」
曜「食べにいけるアイドル!なーんちゃって!」
千歌「それは…色々とマズいよ」 曜「千歌ちゃんは梨子ちゃんのことが嫌いなの?」
千歌「嫌いっていうか、それ以前の問題だよ」
曜「千歌ちゃん、そんな細かいこと気にしなくてもいいんじゃない?」
千歌「むしろ曜ちゃんたちは懐が広すぎるよ、ガバガバなんだよ」
曜「もう!せっかくやる気になってくれてるのに、冷たくしたら梨子ちゃん傷つくよ!?」
千歌「えぇわたしが間違ってるの」 曜「もし断ったらこれから作曲してくれないかも!」
千歌「え…ぁ…それはーそのー」
曜「…だったら千歌ちゃん、やめる?」
千歌「やめない!」
曜「だよね!はい梨子ちゃん加入!」
千歌「くっそぉー!!!!」
千歌(というわけで、サンドイッチこと桜内梨子ちゃんを加え…)
千歌(…わたしたち3人はアイドルグループ『Aqours』を結成した)
曜「梨子ちゃんも含めたダンスのフォーメーション考えないとね」
千歌(サンドイッチは踊れないよ曜ちゃん…)
サンドイッチ「わ、私…がんばる!」ピョコピョコ
千歌(マジかよ…)
――――――――――
ファーストライブ当日
サンドイッチ「は、恥ずかしいよ…」
曜「えー、可愛いのに!」
サンドイッチ「そう…?私フルーツサンドなんて初めてだから」
曜「ラズベリームースの中のいちごがいいアクセントになってて…」
曜「すっごく似合ってるよ!」 サンドイッチ「ふふっそんな風に言われたら…嬉しいな」
曜「千歌ちゃんもそう思わない?」
千歌「うん、美味しそうだよね」 本体がパンで、挟んでる具が服とかアクセに当たんのか サンドイッチ「うぅ〜緊張するよぉ」
曜「梨子ちゃんも?」
サンドイッチ「うん…ピアノの発表会とはまた違うね…」ブルブル
曜「千歌ちゃんはどう?」
千歌「私もドキドキするよ」
千歌(これからパンをメンバーだと言い張ることを考えるとね) 千歌「じゃあ、行くよ…!」
サンドイッチ「私たちのファーストライブ…」
曜「絶対成功させよう!」
千歌「せーの!」
『アクア…』
『サンシャイン!』
―――このあと、史上初のサンドイッチアイドルがスクールアイドル界を席巻することになるのだが…
それはまた、別の機会に。 先日の生放送見返しててとっさに思いついただけので続きはない サンドイッチから手足が生えてるのかサンドイッチの着ぐるみ着てるのか ダンスの途中誰かに間違って踏まれたりしたらヤバいね やっぱステージに上がる時はフルーツサンドがメインなのかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています