花丸「バイオレンスナイト花丸」
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ギャグです
色々酷いですが、大目に見ていただければ ――校舎前
曜「スクールアイドル部でーす……」
曜「大人気、スクールアイドル部でーす……」
千歌「はぁ……」
曜「全然だねぇ」
千歌「うん――あっ……」 ルビまる「うふふ、あはは、うふふ」
曜「美少女――うわった!」転び
千歌「あのっ!」
花丸「あっ?」威圧
千歌「スクールアイドルやりませんか!?」気づいてない
花丸「ずらっ」 千歌「ずら?」
花丸「い、いえ」
千歌「大丈夫、悪いようにはしないから」
千歌「あなた達、きっと人気が出るっ、間違いない!」
花丸「いや、でもマルは」
ルビィ「……」チラシ見つめ 千歌「さ、さ、ささっ」チラシ動かし
ルビィ「うゅ」
千歌「興味あるの!」
ルビィ「ライブとか、あるんですか!?」
千歌「ううん、これから始めるところなの」
千歌「だから、あなたみたいな可愛い子にぜひ」手握り
ルビィ「へっ」サー 花丸「なに気安くルビィちゃんに触れてるずら!」ラリアット
千歌「ぐへっ」木に叩きつけられる
曜「ち、千歌ちゃん!?」
花丸「ルビィちゃんは究極の人見知りずら! 初対面なのに触っちゃ駄目ずら!」
千歌「し、知らないよ。そんなこと……」 善子「う、うわぁぁあ―――――」衝撃で木から落下
ルビィ「うゅ」花丸の後ろへ
善子「うぅ、あし――ぐへっ」鞄が頭に落下
千歌「い、色々、大丈夫?」
善子「うふふふ。ここはもしかして、地上っ?」
ようちかまるびぃ「うわっ」ドン引き
千歌「大丈夫じゃない……」 善子「ということは、あなた達は下劣で下等な人間ということ――」
花丸「黙れ、ルビィちゃんが怖がってるずら!」ローキック
善子「いたっ」
千歌「あ、足、大丈夫?」
善子「い、痛いわけないでしょ! この身体は単なる器なの――」
花丸「だから黙るずら」かかと落とし
曜「うわっ」引き 善子「痛いじゃない! さっきから何なのよあんた!」
花丸「あれ、その反応――もしかして善子ちゃん!」
善子「ふぇ」
花丸「やっぱり善子ちゃんだ〜。花丸だよ〜、幼稚園以来だねぇ」
善子「は・な・ま・る」蘇る幼稚園時代の悪夢
花丸「じゃーんけーんグー!」グーパンチ
善子「ぐぇっ」 花丸「その反応! やっぱり善子ちゃんだ〜」
善子「よ、善子言うな! 私はヨハネ、なんだからねぇ」ビビりながら逃走
花丸「あっ、善子ちゃーん」追いかけ
ルビィ「あ、マルちゃん!」
花丸「なぁに、ルビィちゃん」引き返し
ルビィ「早く帰ろうよぉ」 花丸「うん、そうだね――では失礼します」
曜「あ」
千歌「はい」
ようちか「……」
千歌「あの子たち、絶対にスカウトしないようにしよう」
曜「そうだね……」
善子(あの赤髪の子のおかげで助かったわ……)
善子(名前、なんていうのかしら) ――バス停前
ダイヤにμ’sについての問題を出され、間違った罰として鞭で打たれた後――
千歌「前途多難すぎるよ〜」
曜「じゃあ――辞める?」
千歌「辞めない!」
曜「うん、だよね」
千歌「よーし、そうと決まれば――」花丸発見 千歌「やべっ、花丸ちゃん!」
花丸「……こんにちは」ジト目
千歌(うわぁ、やっぱり怖い……)
千歌「ど、どうしよう曜ちゃん」
曜「お、落ち着いて千歌ちゃん。ルビィちゃんがいなければ――」
千歌「あっ、ルビィちゃんもいる……」 ルビィ「ピッ」地獄耳
花丸「ん?」ルビィが絡むと地獄耳
千歌「どうしよう、聴こえちゃったよ」ひそひそ
曜「こ、ここは賄賂を渡して見逃してもらおう」ひそひそ
千歌「それだ!」ひそひそ
千歌「は、花丸ちゃん」 花丸「なんでしょうか」
千歌「良かったらこれ、2人で食べて」飴差し出し
ルビィ「わぁ」
花丸「……毒入り?」
千歌「入ってないよっ」
花丸「ふふっ、冗談ですよ。ありがとうございます」
ルビィ「ありがとうございます!」
千歌(あれ、意外といい子?) ――バス車内
花丸「スクールアイドル?」
千歌「うん、すっごく楽しいよ。興味ない?」
花丸「いえ、マルは図書委員の仕事があるずら――いや、あるし……」
曜(風紀委員か体育委員じゃないんだ……)
千歌「そっか――ルビィちゃんは?」 ルビィ「うぇ、あ、あの、ルビィは、その、お姉ちゃんが……」
千歌「お姉ちゃん?」
花丸「ルビィちゃん、ダイヤさんの妹ずら」
千歌「えっ、あの生徒会長の!?」蘇るむち打ちの感触
曜「何だか嫌いみたいだもんね、スクールアイドル」
花丸「あいつはルビィちゃんを泣かせる、マルにとって因縁の相手ずら……」 千歌「そ、そうなの」
花丸(いつか絶対に叩きのめしてやるずら……)漏れる闘気
曜「い、今は曲作りを先に考えた方がいいかも、何か変わるかもしれないし」
千歌「そ、そうだね――花丸ちゃんはどこで降りるの?」
花丸「マルは沼津までノートを届けに行くところで」
千歌「ノート?」
花丸「はい、実は入学式の日―― 善子「堕天使ヨハネと契約してあなたも私のリトルデーモンに――ってずらマル!」
花丸「おーい、善子ちゃん〜」
善子「ぴ、ピーンチ!」逃走
―――――
花丸「――それきり学校に来なくなったずら」
曜「そうなんだ(よっぽど怖かったのかな)」
千歌(怖かったんだろうなぁ) ――沼津、書店
ルビィ「わぁ」
花丸「決めた?」
ルビィ「うん! これにする!」スクールアイドル系雑誌
花丸「ホントにアイドル好きなんだね」
ルビィ「花丸ちゃんは?」
花丸「マルは――これ!」『護衛論』『親友を守る方法』『鞭への対処法』etc.
ルビィ「そ、そんなに?」内容には気づいてない ――沼津駅北口前
曜「お願いしま〜す」
千歌「お願いしま〜す――は、花丸ちゃん!?」
曜「えっ」ビクッ
梨子「?」 花丸「何をしてるんですか?」
千歌「あ、うん、これ」ライブ告知のチラシ渡し
花丸「ライブ?」
千歌「花丸ちゃんもよかったら(来ないでほしいなぁ)」
ルビィ「やるんですか!」
千歌「えっ」
ルビィ「あっ、うゅぃ」ビク 花丸「おい」千歌の足踏みつけ
千歌「ご、ごめん――でも絶対満員にしたいんだ。だから来てね、ルビィちゃん(できれば1人で)」
ルビィ「うゅ……」
千歌「じゃあ私、まだ配らないといけないから――」
ルビィ「あ、あのっ」
千歌「ん?」
ルビィ「グループ名は、なんていうんですか?」 千歌「グループ、名?」
花丸「……」腹パン
千歌「う、うぇ」
花丸「ルビィちゃんの質問には、はっきりと答えるずら」
千歌「お、横暴だよ……」その場に崩れ落ちる
ちなみにグループ名は某生徒会長の提案(脅し)により『Aqours』に決まった ―――――
花丸(小さい頃から1人で遊ぶ、目立たない子だった)他の子は怖くて近寄れないから
花丸(腕力はともかく、運動も苦手だったし、学芸会では悪役で)
花丸(だから段々、1人で遊ぶようになっていった)他の子は怖くて略
花丸(本(バイオレンス小説)を読むのが、大好きになっていった) 花丸(図書室はいつしかマルの居場所となり)他の子は略
花丸(そこで読む本の中で、いつも空想を膨らませていた)
花丸(読み終わったとき、ちょっぴり寂しかったけど、それでも本があれば大丈夫だと思った)
ルビィ「うゅぃ……うわっ、うゆっ」
花丸「うふふ」
花丸(その子は黒澤ルビィ。マルの大切な友達) ――図書室
ルビィ「やっぱり部室できてた!」
ルビィ「スクールアイドル部、承認されたんだよ!」
花丸「良かったねぇ」
ルビィ「うゅ――あ〜、またライブみられるんだ〜」
『ガラッ』
ルビィ「ピッ」 千歌「こんに――いたぁ!」顔面に本
花丸「静かに入ってくるずら」ルビィは例外
千歌「あぁ、花丸ちゃん……――とルビィちゃん」
ルビィ「ピギャァ」
花丸「……」無言のパンチ
曜「よく話しかけたね……」
梨子「えぇ……」ドン引き
千歌「へ、へっへーん」涙目 ルビィ「こ、こんにちは」
千歌「かっわいい〜(怖いけど)」
曜「あはは(怖いけど)」
梨子「こ、これ、部室にあったんだけど、図書室の本じゃないから」警戒しながら
花丸「あっ、たぶんそうです。ありがとうございます」 千歌「せっかく部になったし、2人とも可愛いから誘いたいけど、怖いなぁ」ひそひそ
曜「千歌ちゃん、強引に迫ったら可哀想だよ(怖いし)」ひそひそ
梨子「そうよ、入学したばかりの一年生だし(嫌な予感しかしないわ)」ひそひそ
千歌「そ、そうだよねぇ」ひそひそ
ルビまる「?」
曜「千歌ちゃん、そろそろ練習(早く帰ろう)」
千歌「あっ、そっか――じゃあね」
『ガラッ』 入る時より静かな音 ルビィ「……スクールアイドルかぁ」
花丸「やりたいんじゃないの?」
ルビィ「へっ……でも――」
――――― ――海岸通り
花丸「鞭女――じゃなくて、ダイヤさんが?」
ルビィ「うん。お姉ちゃん、昔はスクールアイドル好きだったんだけど――」
ルビィ「一緒にμ'sの真似して、歌ったりしてた」
ルビィ「でも、高校に入ってしばらく経ったころ――」 ―――――
ルビィ『〜♪』スクールアイドル雑誌鑑賞中
ダイヤ『片付けて』
ルビィ『うゅ?』
ダイヤ『それ、見たくない』
ルビィ『うぁ……』
――――― 花丸「そうなんだ……(あのアマ)」
ルビィ「本当はね、ルビィも嫌いにならなきゃいけないんだけど」
花丸「どうして?」怒り気味
ルビィ「お姉ちゃんが見たくないっていう物、好きでいられないよ」
ルビィ「それに――」 花丸「それに?」
ルビィ「花丸ちゃんは興味ないの、スクールアイドル」
花丸「マル? ないない、体力ないし
花丸「それにほら、俺とか言っちゃうときあるし……」
ルビィ「えへへ。じゃあルビィも平気」
花丸「……」 ――黒澤家
ルビィ「えへっ、えへへ」μ’sの雑誌を読みながら」
ルビィ「……」
ルビィ『ルビィは花陽ちゃんかなぁ』
ダイヤ『私は断然エリーチカ。生徒会長でスクールアイドル、クールですわぁ』
ルビィ「はぁ」
ダイヤ「……」手には鞭 ――沼津、書店
花丸「μ’s……かぁ」パンク系衣装の凛ちゃんの写真
花丸「俺には無理ずら……」
善子「ずらマル降臨――何でここに!?」迫真
花丸(……) ――浦の星女学院
ルビィ「ええ! スクールアイドルに!?」
花丸「うんっ」
ルビィ「どうして?」
花丸「どうしてって――やってみたいからだけど、駄目?」 ルビィ「全然!――ただ花丸ちゃん、興味とかあんまりなさそうだったから」
花丸「いや、ルビィちゃんと一緒に見ている内に、いいなぁって」
花丸「だから、ルビィちゃんも一緒にやらない?」
ルビィ「ルビィも!?」
花丸「やってみたいんでしょ?」
ルビィ「それはそうだけど――人前とか苦手だし、お姉ちゃんが嫌がると思うし……」 花丸「そっか。じゃあこうしない――」顔を近づけほっぺたにキス。
ルビィ「ピギッ」
花丸「ご、ごめんつい」
ルビィ「うゅ、気をつけてね」
花丸「うん。それでね――」
ルビィ「体験、入部?」 ――スクールアイドル部、部室
千歌「えっ、本当?」
花丸「はいっ」
ルビィ「よろしくお願いします!」
千歌「やったぁ(嫌だぁ)、うぅ、やったぁ(嫌だぁ!)――嫌だぁー!」 千歌「これで廃部だよ、ある意味レジェンドだよ」ひそひそ
曜「ち、千歌ちゃん。待って、体験入部だよ」
千歌「へっ」
梨子「ようするに仮入部っていうか、お試しってこと」
梨子「それでイケそうだったら入るし、合わないっていうなら辞めるし」
千歌「そうなの!」笑顔 花丸「いや、まあ、色々あって」
曜「もしかして、生徒会長?」
花丸「は、はい。だからルビィちゃんとここに来たことは内密に――」
千歌「よーし、出来た!」内容に花丸の名前が入っている遺書
曜「千歌ちゃん、(生き残りたければ)人の話は聞こうね」
千歌「ふぇ」 梨子「じゃあとりあえず、練習やって(諦めて)もらうのが一番ね」スケジュール表
ルビまる「わぁー」ぱちぱち
梨子「色々なスクールアイドルのブログを見て作ってみたの」
曜「曲作りは?」
梨子「それは別に時間を見つけてやるしかないわね」
ルビィ「本物のスクールアイドルの練習」キラキラ
曜「でも練習どこでやるの?」
千歌「あっ」 ――屋外
『やべっ、国木田だ!』
『逃げろ、早く逃げろ!』
『馬鹿、刺激しないようにゆっくりと――』
千歌「中庭もグラウンドも人が消えたね……」 曜「だからって使えるわけじゃないけどね……」
千歌「部室もそこまで広くないし」
曜「砂浜じゃダメなの?」
梨子「移動の時間を考えると、出来たら練習場所は学校内で確保したいわ」
花丸「それならマルが交渉して――」
ようちかりこ「それは駄目」 ルビィ「あ、あの、屋上じゃダメですか?」
千歌「屋上?」
ルビィ「μ’sはいつも屋上で練習してたって」
千歌「そうか!」
曜「屋上かぁ」
千歌「行ってみよう!」 ――屋上
千歌「わぁー、スゴーイ!」
曜「富士山くっきり見えてる!」
花丸「日差しが強いのもいいですよね」
千歌「うんうん、そうだよね! 太陽の光をいっぱい浴びて、海の空気を胸いっぱいに吸い込んで」 千歌「あぁ、温かい……」床に手を置いて
曜「ホントだ」
花丸「うーん、気持ちいいずら〜」寝転がり
ルビィ「花丸ちゃん?」ほっぺつんつん
花丸「うん、うへへ」満足げ
千歌(練習始めたいけど言いにくなぁ) ルビィ「花丸ちゃん、練習始めよ?」
花丸「了解ずら!」起き上がり
千歌(ナイスルビィちゃん!)
千歌「じゃあいくよ――Aqours〜」
全員「サンシャイン!」
――――― 曜「1,2,3,4、1,2,3,4――」
ちかるび「えい、んっ、ほっ」ダンス
ルビィ「はぁ、はぁ――できた……」
花丸「流石ルビィちゃん!」
ルビィ「できました、千歌先輩!」
千歌「凄いよルビィちゃん!」花丸からのプレッシャーにより自分も完璧
梨子「千歌ちゃんとは思えない集中力ね……」
ルビィ「えへへ」 ――部室
梨子「今日までって約束だったはずよ?」
千歌「えへへ、思いつかなかったんだもん」
花丸「何かあったんですか?」 曜「あ、ああ」ビク
曜「新しい曲、いま作ってて」
千歌「花丸ちゃんも何か思いついたら言ってね」
花丸「はぁ」
ルビィ「ゅ、よ、ほ……」振り付け確認に夢中
花丸「……」笑顔 ――淡島神社
ルビィ「これ、一気に登ってるんですか!?」階段前
千歌「もちろん!」
曜「いつも途中で休憩しちゃうんだけどね〜」
千歌「えへへ……」
梨子「でもライブで何曲も踊るには頂上まで駆け上がるスタミナも必要だし!」
梨子(花丸ちゃんは体力がないらしいから、これをメニューに組み込めば諦めてくれるかもだし)
千歌「じゃあμ’s目指して――よーいどん!」 花丸以外「はっ、はっ、はっ」
花丸「はっ、はぁ、はぁ」遅れ気味
ルビィ「?――花丸ちゃん……」立ち止まり
花丸「はぁ、はぁ、やっぱりマルには……」
曜「どうしたの?」
ルビィ「ちょっと息が切れちゃって、先に行っててください」
曜「無理しないでね」
ルビィ「……」うなづき 花丸「はぁはぁ―――ルビィちゃん?」
ルビィ「一緒に行こぅ」
花丸「……駄目だよ、ルビィちゃんは走らなきゃ」
ルビィ「花丸ちゃん?」
花丸「ルビィちゃんは、もっと自分の気持ち大切にしなきゃ」
花丸「自分に嘘ついて、無理に人に合わせても辛いだけだよ」
ルビィ「合わせてるわけじゃ……」 花丸「ルビィちゃんは、スクールアイドルになりたいんでしょ」
ルビィ「うゅ……」
花丸「だったら、前に進まなきゃ」
ルビィ「んっ……」
花丸「さあ、行って」笑顔
ルビィ「で、でも」
花丸「さあ」
ルビィ「……うゅ!」走り出す 花丸(マルと一緒に図書室で過ごしてくれたその子は、とてもやさしくて、とても思いやりがあって、でも気にし過ぎな子)
花丸(素晴らしい夢も、キラキラした憧れも、全部胸に閉じ込めてしまう子)
花丸(その胸の扉を思い切り開いてあげたいと、ずっと思っていた)
花丸(中に詰まっている、いっぱいの光を)
千歌「あと少しだよ!」
ようりこ「頑張って〜」
ルビィ「はっ、はっ」
花丸(世界の隅々まで照らせるような、その輝きを大空に放ってあげたかった)
花丸(それが、マルの夢だった) ルビィ「はぁ、はぁ」頂上到達
ルビィ「やった、やった!」
曜「凄いよルビィちゃん!」
千歌「見て!」夕焼け空
ルビィ「わぁ」
千歌「やったよ――登り切ったよー!」 ――淡島神社、休憩地点
ダイヤ「何ですの、こんなところに呼び出して」手には鞭
ダイヤ「普段からあれだけ突っかかってくる貴女のことです、喧嘩でも売るつもりですか?」
花丸「ち、違います」ビクッ
ダイヤ「なら、なぜ?」 花丸「……ルビィちゃんの話を、ルビィちゃんの気持ちを聞いてあげてください」
ダイヤ「ルビィの?――って、あっ」走り去っていく花丸
ダイヤ「……そんなの、わかってる」
ルビィ「お姉ちゃん!?」
ダイヤ「ルビィ!?」
千歌「ひっ、生徒会長」曜の後ろに隠れる ダイヤ「これはどういうことですの」
ルビィ「あの、それは、その……」
千歌「違うんです! これは全部花丸ちゃんが――」
ルビィ「千歌さん」
千歌「へっ」
ルビィ「……」ダイヤに近づく
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィ、ルビィね――」 ――数日後 部室
ルビィ「よろしくお願いします」入部届け渡し
千歌「よろしくね!」
ルビィ「はい! 頑張ります!」
梨子「そういえば、国木田さんは?」 曜「やっぱりルビィちゃんだけなのかな」ひそひそ
梨子「私の作戦が上手くいったのかしら」ひそひそ
千歌「これって奇跡だよ〜」ひそひそ
ルビィ(……)
――部室の外
ダイヤ(……ルビィ) ――図書室
花丸(これでマルの話はおしまい)
花丸(もう夢は叶ったから)
花丸(マルは(過激な)本の世界に戻るの)
花丸「大丈夫、1人でも――」
花丸(……)パンク系衣装の凛ちゃんの写真
花丸「バイバイ――」 ルビィ「ルビィね!」
花丸「ルビィちゃん!?」
ルビィ「ルビィね、花丸ちゃんの事見てた!」
ルビィ「ルビィに気を使って、スクールアイドルやってるんじゃないかって」
ルビィ「ルビィの為に、無理してるんじゃないかって、心配だったから」
ルビィ「でも――」 ルビィ「練習の時も、屋上にいた時も、千歌ちゃんとじゃれ合っている時も――」
ルビィ「花丸ちゃん、嬉しそうだった」
花丸「あっ……」
ルビィ「それ見て思った」
ルビィ「花丸ちゃん好きなんだって。ルビィと同じぐらい好きなんだって」
ルビィ「スクールアイドルが!」
花丸「ま、マルが?――まさか」 ルビィ「じゃあ、何でその本そんなに読んでたの?」
花丸「それは……」パンク系衣装の凛ちゃんの写真
ルビィ「ルビィね、花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルできたらって、ずっと思ってた」
ルビィ「一緒に頑張れたらって」
花丸「それでも、俺には無理ずら……」
花丸「体力ないし、性格的にも向いてないよ」 ルビィ「……そこに写ってる凛ちゃんもね、自分はスクールアイドルに向いてないって、ずっと思ってたんだよ」
花丸「えっ」
梨子「でも好きだった、やってみたいと思った」
梨子「最初はそれでいいと思うけど」
千歌「――」花丸に手を差し出す
梨子(なぜこんなことに……)
千歌(だって生徒会長に頼まれたら断れないし……) ルビィ「ルビィ、スクールアイドルがやりたい――花丸ちゃんと!」
花丸「マルに……できるかな」
千歌「私だってそうだよ」
千歌「一番大切なのはできるかどうかじゃない――やりたいかどうかだよ!」
ルビィ「えへっ」
ようりこ「うん」
花丸「――」千歌の手を取る
全員「えへへ」順番に手を重ねる
花丸「……ルビィちゃんに気安く触れちゃ駄目ずら」ルビィの上に重ねた梨子の手をつねる
梨子「」 ――部室
千歌「じゃあ行くよ――」ポチッ
『4999』 梨子「4999位……」
ルビィ「上に5000組もスクールアイドルがいるってこと?」
ルビィ「うぅ、凄い数……」
花丸(ふふっ)
花丸「さっ、ランニング行くずら〜」
ようちかりこ「「「イエッサー!」」」
ルビィ「えへへ」
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