希「真姫ちゃんでも勘違いはあるよね」真姫「恥ずかしい....」
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希「昨日なー、うち、壁ドンされたんよ」
真姫「は?」
希「いや、だから壁ドン」
真姫「....そう」
希「?」 真姫「..........」
希「えっと...真姫ちゃん、なんか怒ってる?」
真姫「別に」
希「そう?」
真姫「........」
希「まぁ、壁ドンされたのもうちが騒ぎすぎたせいなんやけどね」
真姫「騒ぎすぎたからされた?」
希「うん」 真姫「誰に?」
希「えっと、隣りの人に?」
真姫「隣り?隣りの人とそんな仲なの?」
希「いや、別の特別な仲っていうほどの仲じゃないけど」
真姫「はぁ!?」
希「!!えっと...うち、なんか変なこと言った?」
真姫「...別に、話を続けて」
希「う、うん....」 希「まぁ、うちが悪いんよ」
真姫「悪い?なんで?」
希「いや、だって騒いじゃいけない時に騒いじゃったんだから」
真姫「そんな理由で希に壁ドンをしていい理由になるの?」
希「まぁ、全員が全員って訳じゃないけど」
真姫「ふーん....」
希「ねぇ、真姫ちゃん、やっぱり怒ってない?」
真姫「怒ってないわ」
希「そうかなー?」 真姫「じゃあ、今度、希が騒いでたら私も希に壁ドンするから」
希「え?真姫ちゃんが?」
真姫「そうよ、なんか文句ある?」
希「文句はないけど、真姫ちゃんできなくない?」
真姫「っ、なんでよ!」
希「だってその時間、真姫ちゃんいないし」
真姫「時間!?....まぁ、たしかに...真昼間からはあれか...場所だってここじゃだめだし」
希「そうそう」
真姫「じゃあ、今日希の家に泊まりにいくわ!」 希「え」
真姫「なによ、その反応は」
希「真姫ちゃんそんなに壁ドンしたいの?」
真姫「別にそこまではしたくないけど、よくわからない隣の人だけが希に壁ドンをしているのが気に入らないのよ!」
希「...変な真姫ちゃん」
真姫「変なのは貴方よ!希!」
希「え?うち?」
真姫「そうよ!そんなに親しくもない人に壁ドンされてヘラヘラして、私に報告してくるなんてどういうつもりよ!」
希「な、なんでうち...怒られてるの?」
真姫「あー!!もう!!!」ドン!
希「!?」 希「ま、真姫ちゃん?これは?...」
真姫「........」
希「その...ちょっと、恥ずかしいっていうか...」
真姫「私の方が....ドキドキするでしょ!?」
希「う、うん?...でも、なんでうち...こんな壁際に真姫ちゃんに追い詰められてるの?」
真姫「なんでって...壁ドンをしてるんだから当たり前じゃない」
希「....え?」
真姫「...なによ、その反応は」
希「これって....壁ドンっていうの?」
真姫「....は?」 真姫「っ......」
希「真姫ちゃん!ロッカーから出てきて!」
真姫「.......」
希「まさか、壁ドンってそういう意味もあったんやね、ごめんごめん」
真姫「.......」
希「ねー、真姫ちゃーん!」ガタン!ガタン!
真姫「ロッカーを揺らさないでよ!!」
希「なら出てきてよー!」
真姫「いやっ!!」
希「むー.....」 希「真姫ちゃん、ごめんってば!出てきてよー」
真姫「.........」
希「ねぇー」
真姫「........」
希「...はぁ....じゃあ、うちもう帰るね」
真姫「....え?」
希「せっかく、真姫ちゃんときゃっきゃっうふふできると思ったのにロッカーにこもっちゃうんだもん」
真姫「だって、それは希が!」
希「勘違いしたのはお互い様やん?それにうちは一応謝ったよ?」
真姫「で、でも!」
希「じゃあ、またねー」ガララ
真姫「待って!」ガタッ!
真姫「....あれ?ロッカーが開かない?」 真姫「あれ?扉が開かない?」ガタガタ!
真姫「....まずいわ...出れなくなった?」
真姫「...希!!!聞こえる!?出して!!出れなくなっちゃったの!!」
シーン
真姫「....本当に帰ちゃったの?」
真姫「誰か!!誰か!!助けて!!」ガタガタ!!
真姫「希ぃ!!助けて!!開けて!!」
ガタン
真姫「....え?」
キー...
希「........」
真姫「の、希?」 希「...........」
真姫「えっと....希?」
希「......」ドン!!
真姫「!?」
希「ここなら、これ以上どうやってもうちからは逃げられないね」
真姫「な、なにを」
希「.......」スッ
真姫「か、顔が近いわよ!!」
希「.......」ジッー
真姫「っ......」
希「真姫ちゃん....」
真姫「の、希....」
希「........」 希「...雑巾臭っ!!」
真姫「!!」
希「ふぅ...我慢してたけど、限界だよ、だめだよこんなロッカーに入っちゃ、臭くなっちゃうよ」
真姫「....え?あ、ごめんなさい」
希「帰ろう?真姫ちゃん?」
真姫「え、あ、うん...」
希「そもそも、こんなロッカーじゃ、ムードもへったくれもないし」
真姫「...そ、そうね...」
希「真姫ちゃん?」
真姫「......」シュン
希「........」 希「今日、うちに家の来るんやろ?」
真姫「え!いいの?」
希「いいの?って、さっき真姫ちゃんが言ったんやん?」
真姫「あ、そういえば、言ったわね」
希「ついでに体と服も洗った方がいいし」
真姫「...そんなに臭い?」
希「うーん...まぁ、多少ね」
真姫「そう...迷惑をかけてごめんなさい」
希「うん、そうやね、だから今日はうちの家に来ること!!いい?」
真姫「!う、うん!」 希「まぁ、さっきの続きはその後でね」
真姫「今度は私がするわ」
希「えー、うちがやる」
真姫「私!」
希「うち!」
真姫「私がやるの!!」
希「うちが!!」
真姫 希「........ふふふ」
真姫「帰りましょうか?」
希「うん、帰ろっか?」
真姫「たまには勘違いってのもいいかもね」
希「...そうやね♪」 これでおしまいです
いつもお付き合いいただきありがとうございます のぞまき〜!
大人っぽい二人が子供みたくムキになるのって良いよなぁ 乙
勘違いして壁ドンする真姫ちゃんも可愛いしそれに少しドキッとする希も可愛い
のぞまき ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています