【SS】ようダイポッキーゲエエエエエエエエエエエエエエエム
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ダイヤ「どうかなさいましたか?」ガラッ
曜「おっはよーっ!」ガラッ
ダイヤ「あら、曜さん」
『』ガラッ
ダイヤ「あなたも…と、いうことはもしかして」
曜「あぁ!宣材写真、今回はダイヤさんとなんだね!」
ダイヤ「なるほど…そういうことでしたか」
ダイヤ「よろしくお願いしますね、曜さん」
曜「お任せあれ!」
ダイヤ「それで?今月のテーマはなんですの?」
『』
ダイヤ「なるほど。バレンタインデー、ですか」 曜「バレンタイン、一昨年もやったよね。鞠莉ちゃんと善子ちゃんだったっけ」
ダイヤ「今回は私たちでしたか」
曜「シチュエーションはどんな感じ?前はパティシエな感じだったけど…」
『』
ダイヤ「はぁ…」
曜「私とダイヤさんで?」
ダイヤ「曜さん、その…ポッキーゲーム?とは、なんですか?」
曜「えっ、知らないの?」
ダイヤ「知ってますの?」
曜「それは…もちろん」 ダイヤ「私、こういう事にはあまり詳しくなくて…」
曜「あぁ、ポッキーゲームっていうのはね――」
『』
曜「え?実演した方が早いって?」
ダイヤ「ゲーム…準備などは必要なのですか?」
曜「ポッキーが1本あれば大丈夫だよ♪じゃあダイヤさん、着替えてこよ!」
『』
曜「いってくるであります!」
ダイヤ「え、えぇ…着替えてきますわ」 曜「完成ー!へへっ、どう?いつもと違う髪型って言われたから、後ろで結んでみたよ!」ピョコン
『』
曜「えへへ、ありがとっ!」
曜「…あれ、ダイヤさん来ないなぁ」
ダイヤ「…あの」
曜「あぁもう、隠れちゃってー!可愛くて似合ってるって!」グイッ
ダイヤ「きゃっ…あ、え、っと…」モジモジ
曜「ダイヤさんはゆるふわカールにしてみました〜」
ダイヤ「…あの…に、似合っていますか?」
『』
ダイヤ「…そう、ですか…ありがとう、ございます」 ダイヤ「ん、んんっ…それで、ポッキーゲーム…というのはどういうゲームなのですか?」
『』スッ
曜「ん、ありがと!じゃあダイヤさん、これ咥えて!」
ダイヤ「? はい…これでいいでしょうか?」
曜「オッケー!じゃあ、じっとしててね…」ズイッ
ダイヤ「…曜ひゃん?」
曜「んっ」パクッ
ダイヤ「?」
曜「へへへ」サク
ダイヤ「……???」
曜「んー」サクサク
ダイヤ「………!!」カァァ
ダイヤ「なっ、なな…」ポロッ 曜「あぁ、ダメだよダイヤさん!口離したらポッキーゲームにならないって」サクサクサク
ダイヤ「こ、これって、こんなの…破廉恥ですわ!」
曜「ハレンチ?」
ダイヤ「っていうか、平然と私が口を付けた方まで食べないでください!!」
曜「?」
ダイヤ「だ、だって、曜さん…これ、最後まで食べ進めたらどうなるか、わかってるんですの…?」
曜「?」
ダイヤ「で、ですから…」
ダイヤ「き、きすを……」カアァァァ
曜「鱚?」 『』
曜「そうそう!あなたの言う通りだよ〜」
曜「ダイヤさん!ほら、他のみんなの撮影も詰まってるんだから、早く済ませちゃおうよ!」
曜「はーむっ」パクッ
曜「ん!」
ダイヤ「ぶ…」カアァ
曜「?」
ダイヤ「ぶっぶー、ですわ……」
『』パシャッ
ダイヤ「だ、だめですっ、曜さん…私、初めては大事に、したいのでっ…うぅ、勘弁してください……」
ダイヤ「あなたも…どうか、今回ばかりは…許してください…」 曜「…どうする?」
『』
曜「え?いい絵が撮れたからオッケー?」
ダイヤ「い、いつの間に…」
『』
曜「はいはーい、じゃあもうひとつの方に着替えてくるね!渡辺曜、覚醒〜!」
ダイヤ「…行って参ります」ムスッ
『』
https://i.imgur.com/AZGygGb.jpg
※一応新URネタバレ注意
『』グッ おわり
新URの推しカプがかわいかったので突貫工事 2月14日――。
そう。
バレンタインデー。
浦女がミッションスクールだからって、特別イベントがあるわけでもないけれど――。
お祭りだとか、イベントごとに敏感な、うちの生徒たちは。
毎年、お互いにチョコを持ち寄って――交換しあう。
わたくしは、バレンタインデーなんて――時流に乗って騒ぐだけの、軽薄で真実のない物だと思っているのよ?
でも――。
「え〜〜〜!?お姉ちゃんだって、スクールアイドルなんだから――バレンタインのチョコくらい作ろうよ〜〜!!」
ルビィが騒ぎ立てるから、仕方なく――手作りチョコを作ることにしたの。 まあ――。
世間に流されて告白をするわけでもないし――と、心の中で言い訳をして。
チョコレートを作りました。
味には自信があってよ?
ただ――いくつもばらまいては、ありがたみが無くなってしまうでしょう?
ウフフ♡
だから、ルビィとは違ってひとつだけ。
我ながら、やたらと凝ってしまったチョコレートを――ひとつだけ、準備したの。
♡♡♡♡♡♡ 持ってきてみたはいいものの、これ、誰にあげようかしら――。
わたくしは、その答えを出せないまま――気づけば、学校までの坂道を登り終えていました。
妙に、考え込んでしまったわ。
まあ――。
どうせなら、一番最初にチョコレートをくれた子に、お返しとして渡そうかしら。
あぁ、こんなに考えることになるなら――意地を張らずに、
せめてAqoursの7人に配るくらいは作るべきだったわね(わざわざ人前でルビィにまであげる必要はないわ)
校舎には、まだ人の気配が少ない。
わたくしは、生徒会の仕事や朝の放送の準備があるから――いつも、少し早く登校するの。
この、ただでさえ人のいない浦女が――さらに静かになるひととき。
そこから、だんだんにぎやかになっていく――この朝の時間が。
わたくしは結構、気に入っていてよ♡ 玄関で靴を履き替えていると――すごい勢いで走り寄ってくる足音が、背後から聞こえました。
「ダイヤちゃーんっ!!」
振り返ると、この時間にはあまりにも意外な――曜ちゃんの顔が、目の前にあった。
「おっとと――勢いあまり過ぎちゃった♪」
いつも始業ギリギリに教室に駆け込んでくる遅刻魔の曜が、こんな時間に学校に来るなんて――。
「いったいどうしたの?始業まではまだ30分以上あるのに――」
「いや〜、みんなのチョコを楽しみにしてたら、早起きしちゃって!」
曜ちゃんはへらへら笑って、わたくしに向けて両方の手のひらを差し出してきました。
「ってことで――ダイヤちゃん、チョコちょうだい♡」
まあ――そんなことだろうと、思ったわ。
半分呆れながらも、鞄の中のチョコに手をかけたところで――。
あることを懸念して、曜に声をかけました。
「曜ちゃん、あなた――チョコは持っているのよね?」
「え?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています