花丸「善子ちゃん大好き」
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花丸「善子ちゃん、私ね、善子ちゃんの事が好き…なの」
善子「え?」
とある日の放課後。私は花丸に告白された。
部活前の2人きりの部室。他のみんなは掃除当番やら何やらでまだ来ていない。
善子「ごめん、今何て言ったの?」
嘘。ただ突然言われたのが、あまりにもあり得ない言葉だったから。
だから、きっと聞き間違いだろうと思った。そう思いたかった。 まあ善子ちゃんは梨子ちゃんと付き合ってるんですけどね 花丸「善子ちゃん、おら…じゃなくて…私ね、善子ちゃんの事が好きな の」
善子「…」
どうやら聞き間違いではなかったようだ。一字一句同じだ。
私は固まってしまった。きっと他の誰かが今の私を見たら、ザ・ワールドのスタンドでも発動しているのかと思うだろう。
花丸が私の事を好き?それは…どういう意味で? 普通に考えればもちろん友達同士の意味だろう。
いつもルビィや千歌に「大好きずら〜」とか言ってるずら丸の事だから。
ずら丸がすごいまじめな顔をしているような気がするがきっと気のせいだろう。
善子「ふ、ふふ…ずら丸もよーやく上級リトルデーモンとしての自覚が芽生えたようね。」
だから私もいつも通りのノリでかえした。
きっといつもの調子でツッコンでくれるはずだと
花丸「ううん、違うんだよ善子ちゃん」
花丸「善子ちゃんの言う好きとおらの好きは違うんだよ」 署長も同席の飲み会、女性職員触った容疑 警部補を逮捕:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL265T5SL26UOHB00K.html
女性の警察職員の太ももなどを触ったとして、新潟県警は6日、五泉署前警備課長で警部補の田川正幸容疑者(58)=新潟市秋葉区西古津=を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
県警監察官室によると、田川容疑者は昨年12月28日、五泉市内の2店の飲食店とタクシーの車内で、知り合いの20代の女性警察職員の太ももなどを触るわいせつな行為をした疑いがある。
田川容疑者が女性を誘い、他の署員ら3人と一緒に飲み会を開いたという。田川容疑者は一つ目の店で女性の太ももを触り、二つ目の店やそこに向かうタクシーでも同様の行為をしたという。一つ目の店には署長も同席していた。
女性が被害を受けたことを同署に申し出て、今年1月4日に発覚した。警備課長だった田川容疑者は同月中旬、自宅待機となり、課長職を解かれた。
県警の樋口誠首席監察官は「警察官がこのような犯罪で逮捕されたことは誠に遺憾であり、被害者並びに県民の皆様に深くおわび申し上げます。今後、明らかになった事実を踏まえて厳正に対処します」とのコメントを発表した。 私の予想とは違う花丸の答え。相変わらずの真剣な雰囲気。
私の顔をまっすぐ見つめてくる花丸。
さすがの私も、花丸が何を言おうとしているのかがわかった。
善子「ど、どういう意味よ?ずら丸」
それでも私は気が付いていないふりをする。
信じたくなかったから。花丸が引き返してくれることを祈ったから。
花丸「善子ちゃんと一緒にいるとね、とっても楽しいずら。2人で子供みたいにふざけあったりして。
善子ちゃんと一緒にいるときは、すごい心が安らぐの」 やめてよ・・・花丸
花丸「それでね、いつからか、気がついたらいつも善子ちゃんの事考えるようになってた。
善子ちゃんに会うと、いつも胸がどきどきしてた」
それ以上は言わないで・・・
花丸「善子ちゃんはすごくかっこよくて。でもそれ以上に女の子らしくて。かわいくて」
花丸「善子ちゃん。私の好きはね、そういう好きなんだよ」
花丸・・・
花丸「好きです、善子ちゃん。私と付き合ってください」 再びザ・ワールド。
ついさっきまでルビィのパンツがどんな柄か、なんて話をしていたとはとても信じられないような空気が流れている
善子「ふふ・・・冗談よね?」
ようやく口をでた言葉。
冗談ではないことなど分かっていたが、こう言わずにはいられなかった。
花丸「ううん、冗談じゃないよ」
善子「いや、けどおかしいわよ・・・私たち女同士だし」
花丸「恋愛に性別は関係ないよ」 恋愛に性別なんて関係ない・・・。漫画や小説などでよく聞くフレーズだ。
私も今の今までそう思っていた。
恋愛は自由。同性を好きになることがあっても仕方ないんじゃないかって。
でも、それはフィクションのお話の中の事で。
自分には関係のない世界のことだったから。
花丸「本気なの。本気で善子ちゃんの事が好きなの」
花丸「こんなこと言ったら善子ちゃんに嫌われるか もしれないと思った・・・でもどうしても我慢できなくなって」 どんどん小さくなっていく花丸の声。
心なしか涙声になっている気がする。
花丸「返事を・・・聞かせてほしいずら。駄目ならそう言ってくれていいから。
そしたら善子ちゃんの事、ちゃんと諦めるから・・・」
善子「・・・あの・・・その・・・」
私はさっきずら丸になんて答えたんだっけ・・・?
もう、思い出せなくなってしまった。 千歌「こんちかー」
私が返事をする前に、千歌が部室に入ってきた。すごいタイミングで入ってくる奴だ。
千歌「って、あれ?どうかしたの?」
この場の空気を感じたのか、千歌が聞いてきた。
善子「ううん!なんでもない!なんでもないわよ」
千歌「そう…。ってどうしたの花丸ちゃん! なんで泣いてるの!?」
そう言って花丸に走り寄る千歌。心配そうな表情をしている。
千歌「善子ちゃんに何かされたんの!?」
ひどい先輩である。 花丸「ううん。違うよ千歌ちゃん。ちょっと目にゴミが入っちゃったずら。心配させてごめんね」
涙目で笑いかける花丸。
今度は千歌は私のほうを見て言った。
千歌「善子ちゃん。本当?」
それは私を非難したり疑っている感じではなく、 純粋に花丸を心配しているようだった。
善子「・・・ホントよホント。いくらなんでも泣くことないのに。ずら丸もも」
最低だ。私って。 自己投影たこやきとかいう知的障害者に何言っても無駄だぞ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています