名刑事ことり 怪盗エリーチカvsネズミ小娘にこ吉 紅蓮の絶華
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刑事ことり「ここが今回予告状の届いた黒澤邸…」
ことり「…なんだか怖いなぁ」ボソッ
「何か言った?」
ことり「ひゃっ! お、お疲れ様です!」ビシッ
警視正真姫「…はぁ、しっかりしなさいよ」
ことり「うぅ、はい……」
ダイヤ「失礼します」
ことり「あなたは?」
ダイヤ「黒澤家当主、黒澤ダイヤと申します」
ことり「えっ、はわわ!これは失礼しました!」ビシッ
真姫「……」 ダイヤ「早速ですが、お二人にはぜひ、我が家に伝わる秘宝…ダイヤモンドルビィをお見せしますどうぞこちらに」
ダイヤ「…」
真姫「…」スタスタ
ことり「…誰もいないんですか?」パタパタ
ダイヤ「予告状の犯行日に合わせ、人払いをさせておきました」
ことり「なぜ?」
ダイヤ「怪盗エリーチカは変装の名人とも聞きますもの、この屋敷にはあなた方警察の方を除けば、私とボディガードの二人しかおりませんわ」
真姫「その二人は今どこに?」
ダイヤ「私室の方へ控えさせております。後でご挨拶させましょう」 ―――――
ことり「わぁ〜、大きい宝石……!」
真姫「……」
ダイヤ「我が家は戦国時代から続く網元の家系でして、これはかの北条家から賜ったとされる……」
真姫「……?」
ことり「? どうかしましたか?」
真姫「……度々失礼ですが、どうして金庫ではなくこのようなケースに?」
ダイヤ「それはもちろん、防犯の為です」
ことり「防犯だったら金庫に入れておいた方が…」
ダイヤ「ぶっぶーですわ!黒澤家を一般家庭と同列に考えないでくださいまし!」
ことり「」ビクッ
ダイヤ「黒澤家ほどの名家ともなれば、泥棒が狙うのも必然…ゆえに、狙われる事を想定した防犯しすてむになっているんですの!」
ことり「は、はい…」
ダイヤ「そもそもこのケースの素材は軍事用にも使われる強化アクリルを使用してまして、拳銃程度ではビクとも…」ドヤドヤベラベラ
真姫「……」 ダイヤ「そしてこの透明度が重要なのです。目視で確認することで万全の警備ができるのですわ!」
ダイヤ「金庫では、万が一中身だけが無くなった場合、気づくのが遅れるでしょう?」
ことり「そんな手品みたいな事はあんまり…」
ダイヤ「いいえ、相手はあの怪盗エリーチカ、どんな手を使うかわからないでしょう?警察の方々が何度も取り逃がすほどなんですから」
ことり「うぅ…」
真姫「……」
ダイヤ「それでは、私は私室へ戻っております」 ねずみ小娘にこ吉「……」
怪盗エリーチカ「さて、どうやって潜入しましょうか」
にこ吉「さて、どうやって潜入しましょうか……じゃないわよ!」バンッ
エリーチカ「あら?」
にこ吉「ぬぁんでアンタがここに居んのよ!しかも私が狙ってたところにわざわざ予告状まで出して!!」
エリーチカ「だって私も狙ってたんだもの、しょうがないでしょう?」
にこ吉「そもそも予告状なんて出さずにこっそりやんなさいよ!」
エリーチカ「あら、でも…」
にこ吉「何よ」
エリーチカ「あの赤毛の警視さん……彼女が居るってことは、アナタが来ることも読まれてたって事じゃないかしら?」
にこ吉「ぐ、ぬぬ……」
エリーチカ「彼女ったら貴女にご執心だものね♪そうそう、アナタが彼女の唇を奪ったときから…♡」
にこ吉「あれは事故だってなんべんも言ったでしょーが!///」バンバン
にこ吉「とにかく!にこの邪魔だけはするんじゃないわよ!」
エリーチカ「えぇ」
にこ吉「アンタが捕まってようが、今度は助けたりしないわよ!」
エリーチカ「はいはい」
にこ吉「……本当にわかってんの?」
エリーチカ「えぇ♪」
にこ吉「その『♪』をやめなさいっての!」 ―――――
チクタクチクタク
ことり「……」
真姫「……」
「失礼しまーす」
ガラ
果南「えーと初めまして、松浦果南です」
海未「……園田です」
ことり「は、はじめまして!///」
海未「…?」キラキラ
ことり(…カッコイイ///)
真姫「…貴方達が、黒澤さんのボディガードね?」
海未「はい」
果南「そうそう、まぁボディーガードっていうか友達だけどね」
ことり「お友達なんですね」
海未「私は違います、松浦さんは黒澤様と古いお付き合いのようですが…」
果南「まぁ、同級生…幼馴染ってところかな?」
ことり「素敵ですね」
果南「あはは」
海未「……ところで、私たちは通常通り屋敷の中を歩いてもよろしいのですか?」
真姫「……えぇ、そうね、ただあの宝石の部屋には近づかないで貰えると助かるわ」
海未「そうですか、わかりました」 果南「〜〜」キャッキャ
ことり「〜〜」キャイキャイ
海未「…松浦さん、戻りますよ」
果南「あ、はーい」
ことり「あ、あのっ!///」
海未「?」
ことり「あの……下のお名前、伺ってもよろしいですか?」
海未「…海未、ですが?」
ことり(海未さん…///)
海未「……? よろしいですか?」
ことり「あ、えとっ、あの、ありがとうございます!」ペコリ Seid ihr das Essen?
Nein, wir sind der Jager! ことり「…///」
真姫「…」ジトッ
ことり「」ビクッ
真姫「……」ジー
ことり「…あ、あの…?」
真姫「…気を抜かないようにしなさいよ」
ことり「…はい」シュン
真姫「私はあの部屋に行ってくるわ。確認したいことがあるの」
ことり「?」 ――――
海未「ただいま戻りました」
ダイヤ「ご苦労様です。それで、警察の方は何と?」
海未「…宝石の部屋に近づかないように、と」
ダイヤ「そうですか、では通常通り、お願いしますわ」
海未「はい」
ダイヤ「…それと、果南さんはどこへ?」
海未「…おそらく、地下かと」
ダイヤ「……」 にこ吉(…さーてと、まぁアイツが予告状だしたおかげで人が少なくなってラクよね)ゴソゴソ
にこ吉(多少は改築してるようだけど、基本は古い家のまんまだし、穴はいくらでもあるわ)ガサガサ
にこ吉(…にしてもみょーに引っかかるわね、この警備体制)
にこ吉(監視カメラもセンサーも無しに、ただ人を追い払いましたって…そんなことありえんのかしら、ただ監視の目が少なくなるだけじゃないの?)
にこ吉(……ま、難しいことは考えず、とりあえず作戦通りにいくだけよね)ズリズリ
―――
海未「……」ピクッ
ダイヤ「?」
海未「…」スッ
ダイヤ「も、もう来たのですか?」
海未「…確証はありませんが、見回りをしてきます」
ダイヤ「……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています