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名刑事ことり 怪盗エリーチカvsネズミ小娘にこ吉 紅蓮の絶華
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0001名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:21:35.87ID:/2ZNWt4M
刑事ことり「ここが今回予告状の届いた黒澤邸…」

ことり「…なんだか怖いなぁ」ボソッ

「何か言った?」

ことり「ひゃっ! お、お疲れ様です!」ビシッ

警視正真姫「…はぁ、しっかりしなさいよ」

ことり「うぅ、はい……」


ダイヤ「失礼します」

ことり「あなたは?」

ダイヤ「黒澤家当主、黒澤ダイヤと申します」

ことり「えっ、はわわ!これは失礼しました!」ビシッ

真姫「……」
0002名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:24:01.68ID:/2ZNWt4M
ダイヤ「早速ですが、お二人にはぜひ、我が家に伝わる秘宝…ダイヤモンドルビィをお見せしますどうぞこちらに」

 
ダイヤ「…」

真姫「…」スタスタ

ことり「…誰もいないんですか?」パタパタ

ダイヤ「予告状の犯行日に合わせ、人払いをさせておきました」

ことり「なぜ?」

ダイヤ「怪盗エリーチカは変装の名人とも聞きますもの、この屋敷にはあなた方警察の方を除けば、私とボディガードの二人しかおりませんわ」

真姫「その二人は今どこに?」

ダイヤ「私室の方へ控えさせております。後でご挨拶させましょう」
0003名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:25:14.38ID:/2ZNWt4M
―――――

ことり「わぁ〜、大きい宝石……!」

真姫「……」


ダイヤ「我が家は戦国時代から続く網元の家系でして、これはかの北条家から賜ったとされる……」

真姫「……?」

ことり「? どうかしましたか?」

真姫「……度々失礼ですが、どうして金庫ではなくこのようなケースに?」

ダイヤ「それはもちろん、防犯の為です」

ことり「防犯だったら金庫に入れておいた方が…」

ダイヤ「ぶっぶーですわ!黒澤家を一般家庭と同列に考えないでくださいまし!」

ことり「」ビクッ

ダイヤ「黒澤家ほどの名家ともなれば、泥棒が狙うのも必然…ゆえに、狙われる事を想定した防犯しすてむになっているんですの!」

ことり「は、はい…」

ダイヤ「そもそもこのケースの素材は軍事用にも使われる強化アクリルを使用してまして、拳銃程度ではビクとも…」ドヤドヤベラベラ

真姫「……」
0004名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:27:07.47ID:/2ZNWt4M
ダイヤ「そしてこの透明度が重要なのです。目視で確認することで万全の警備ができるのですわ!」

ダイヤ「金庫では、万が一中身だけが無くなった場合、気づくのが遅れるでしょう?」

ことり「そんな手品みたいな事はあんまり…」

ダイヤ「いいえ、相手はあの怪盗エリーチカ、どんな手を使うかわからないでしょう?警察の方々が何度も取り逃がすほどなんですから」

ことり「うぅ…」

真姫「……」

ダイヤ「それでは、私は私室へ戻っております」
0005名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:28:24.58ID:/2ZNWt4M
ねずみ小娘にこ吉「……」

怪盗エリーチカ「さて、どうやって潜入しましょうか」



にこ吉「さて、どうやって潜入しましょうか……じゃないわよ!」バンッ

エリーチカ「あら?」

にこ吉「ぬぁんでアンタがここに居んのよ!しかも私が狙ってたところにわざわざ予告状まで出して!!」

エリーチカ「だって私も狙ってたんだもの、しょうがないでしょう?」

にこ吉「そもそも予告状なんて出さずにこっそりやんなさいよ!」

エリーチカ「あら、でも…」

にこ吉「何よ」

エリーチカ「あの赤毛の警視さん……彼女が居るってことは、アナタが来ることも読まれてたって事じゃないかしら?」

にこ吉「ぐ、ぬぬ……」

エリーチカ「彼女ったら貴女にご執心だものね♪そうそう、アナタが彼女の唇を奪ったときから…♡」

にこ吉「あれは事故だってなんべんも言ったでしょーが!///」バンバン


にこ吉「とにかく!にこの邪魔だけはするんじゃないわよ!」

エリーチカ「えぇ」

にこ吉「アンタが捕まってようが、今度は助けたりしないわよ!」

エリーチカ「はいはい」

にこ吉「……本当にわかってんの?」

エリーチカ「えぇ♪」

にこ吉「その『♪』をやめなさいっての!」
0006名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2018/02/09(金) 22:29:49.22ID:Jc6hSXS2
キャリア組まきちゃん
0007名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:34:43.96ID:/2ZNWt4M
―――――
チクタクチクタク

ことり「……」

真姫「……」


「失礼しまーす」
ガラ

果南「えーと初めまして、松浦果南です」

海未「……園田です」


ことり「は、はじめまして!///」

海未「…?」キラキラ

ことり(…カッコイイ///)


真姫「…貴方達が、黒澤さんのボディガードね?」

海未「はい」

果南「そうそう、まぁボディーガードっていうか友達だけどね」

ことり「お友達なんですね」

海未「私は違います、松浦さんは黒澤様と古いお付き合いのようですが…」

果南「まぁ、同級生…幼馴染ってところかな?」

ことり「素敵ですね」

果南「あはは」

海未「……ところで、私たちは通常通り屋敷の中を歩いてもよろしいのですか?」

真姫「……えぇ、そうね、ただあの宝石の部屋には近づかないで貰えると助かるわ」

海未「そうですか、わかりました」
0008名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:38:01.66ID:/2ZNWt4M
果南「〜〜」キャッキャ

ことり「〜〜」キャイキャイ


海未「…松浦さん、戻りますよ」

果南「あ、はーい」


ことり「あ、あのっ!///」

海未「?」

ことり「あの……下のお名前、伺ってもよろしいですか?」

海未「…海未、ですが?」

ことり(海未さん…///)

海未「……? よろしいですか?」

ことり「あ、えとっ、あの、ありがとうございます!」ペコリ
0010名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:40:56.30ID:/2ZNWt4M
ことり「…///」

真姫「…」ジトッ

ことり「」ビクッ

真姫「……」ジー

ことり「…あ、あの…?」

真姫「…気を抜かないようにしなさいよ」

ことり「…はい」シュン

真姫「私はあの部屋に行ってくるわ。確認したいことがあるの」

ことり「?」
0011名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:43:54.92ID:/2ZNWt4M
――――

海未「ただいま戻りました」

ダイヤ「ご苦労様です。それで、警察の方は何と?」

海未「…宝石の部屋に近づかないように、と」

ダイヤ「そうですか、では通常通り、お願いしますわ」

海未「はい」

ダイヤ「…それと、果南さんはどこへ?」

海未「…おそらく、地下かと」

ダイヤ「……」
0012名無しで叶える物語(はんぺん)
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2018/02/09(金) 22:57:29.86ID:/2ZNWt4M
にこ吉(…さーてと、まぁアイツが予告状だしたおかげで人が少なくなってラクよね)ゴソゴソ

にこ吉(多少は改築してるようだけど、基本は古い家のまんまだし、穴はいくらでもあるわ)ガサガサ

にこ吉(…にしてもみょーに引っかかるわね、この警備体制)

にこ吉(監視カメラもセンサーも無しに、ただ人を追い払いましたって…そんなことありえんのかしら、ただ監視の目が少なくなるだけじゃないの?)

にこ吉(……ま、難しいことは考えず、とりあえず作戦通りにいくだけよね)ズリズリ

―――

 

海未「……」ピクッ

ダイヤ「?」

海未「…」スッ

ダイヤ「も、もう来たのですか?」

海未「…確証はありませんが、見回りをしてきます」

ダイヤ「……」
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