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絵里「もう出てって…」真姫「なんでよ。嫌よ出て行かないんだから」
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0001名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:08:36.34ID:D8Fs7+LD
絵里「今日どうして遅かったの?…誰かと会ってた?」

真姫「誰かって誰?」

絵里「…」

真姫「…」

真姫「やっぱり今日はおかしいと思った。帰ってきてから。私が遅くなった事を疑ってるの?」

真姫「誰かとって」
0002名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:10:01.71ID:D8Fs7+LD
絵里「今日だけじゃないわ。先週も金曜日の夜は遅かったでしょ?私が飲み会で遅かったから…いないからって」

絵里「私寂しくて仕方なかったの。でも何も言ってこなかった。どこに行ってたとか」

真姫「…」

絵里「…にこでしょ」

真姫「……違うわよ」

絵里「じゃあ誰?希?海未?真姫って…案外誰とでもそういう関係になりそうってずっと思ってた」

絵里「………私真姫のこと信頼してるわけじゃないから」
0003名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:11:26.11ID:D8Fs7+LD
真姫「…もういい」

絵里(ほら。こんなに言っても何も話さない。絶対に何か隠してる。なんで…なんで何も言わないの…)

真姫「……今日はホテルに泊まるわ。…一緒にいても喧嘩になるだけだろうから」

絵里「…」

絵里「…」



真姫「…まだ怒ってるの?………もう行くから…。エリー」

絵里(荷物まとめ終わったんだ…本当に行くんだ……また誰かのとこに行くの…今止めれば。…無理)

真姫「明日仕事はそのまま行くから。…じゃあ明日の夜ね……おやすみ…」

バタン

絵里「………」

絵里「…………ぅ……っ…、どうして………どうしてなのぉ…」
0006名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:17:17.91ID:D8Fs7+LD
絵里「死にたい…死にたい 私なんか死んでも誰も悲しまない。真姫だってこのまま誰かと一緒になって」

絵里「きっと私がいなくなって清々するんだわ」

絵里「…」

絵里「連絡来てない。きっと今頃誰かと…」

絵里「私はきっと幸せにはなれるはずのない運命だったのよ」

絵里「生きてたって仕方ない」

絵里「こんな事になるなら初めから何も関係を持たない方が良かった」
0007名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:22:15.02ID:D8Fs7+LD


真姫「あ、エリー。やっと連絡くれた……え………」

こんな事になるなら初めから何も関係を持たない方がよかった

真姫「…」

真姫「……電話…やっぱりあのままいた方がよかった!電話…なんで出ないの…エリー…」

真姫(あ……もしかして……これ全部……嘘…?私が邪魔で…誰か…と……いるのかな…)

真姫(もし今戻って誰かといたら…そんなわけないわよね…?でも突然今日になって突っかかってきたし…)
0008名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:30:10.63ID:D8Fs7+LD
絵里「……本当に送っちゃった………もう………終わりよ……」

ボトッ

絵里「あ……あれ…電話点かない。壊れた…??っふふ…別にもういいわ…分かりきった答えを待つ必要なんてない。これ以上……苦しみたくない……」

絵里「最後にお酒でも飲んで………それでおしまいにしようかな…」

部屋を見渡す
2人で選んだ家具、洗濯機の音、いつも一緒に見てたテレビ番組
何もかもに悲しくさせられる

絵里「行ってきます またすぐ戻るね」

部屋に話しかける様に ぼそっと声にもならない声
鍵をかけ忘れたこともどうでもよくなっていた
0009名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:37:42.93ID:D8Fs7+LD
おかけになった電話は電波の届かない場所か 電源が入っていない為 かかりません

真姫「…」

真姫(走るなんて変かしら。そうよ。きっとすぐ仲直り出来る。待ってて…。あぁ、早く一緒の布団で寝たい…)



ガチャ

真姫「………ただいま…」

洗濯機の脱水してる音、テレビ番組の音
家の音達に違和感があって 何も無い部屋に響く感じがした
自分の足音も

真姫「エリー」

真姫「あ!電話…。あら?(やっぱり電源切ってたのね…)

真姫「エリー?」ガチャ
0011名無しで叶える物語(spmode)
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2018/01/07(日) 04:46:00.93ID:D8Fs7+LD
絵里「……ゴク……」

いつも飲んでから気づく
落ち込んでる時に飲むお酒って全然美味しくない

絵里(真姫と行った居酒屋でお酒飲んだとき…確かすっごく酔って…あの日は楽しかったなぁ…)

絵里「…」

家まで歩きながら飲んだ
度数が高いからかすぐふらふらっとした
まっすぐに歩けなくて、歩道をはみ出したり誰かの家の塀にぶつかったり

このままじゃ車に轢かれるかもとか
警察の人が来たら不審に思われるかもとか
そういう理性はまだ残ってて、でも車も通らないし周りに人もいない
夜だからかな

この世界に自分だけしかいないって感じてしまう夜
私は孤独なんだ
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