絵里「もう出てって…」真姫「なんでよ。嫌よ出て行かないんだから」
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絵里「今日どうして遅かったの?…誰かと会ってた?」
真姫「誰かって誰?」
絵里「…」
真姫「…」
真姫「やっぱり今日はおかしいと思った。帰ってきてから。私が遅くなった事を疑ってるの?」
真姫「誰かとって」 絵里「今日だけじゃないわ。先週も金曜日の夜は遅かったでしょ?私が飲み会で遅かったから…いないからって」
絵里「私寂しくて仕方なかったの。でも何も言ってこなかった。どこに行ってたとか」
真姫「…」
絵里「…にこでしょ」
真姫「……違うわよ」
絵里「じゃあ誰?希?海未?真姫って…案外誰とでもそういう関係になりそうってずっと思ってた」
絵里「………私真姫のこと信頼してるわけじゃないから」 真姫「…もういい」
絵里(ほら。こんなに言っても何も話さない。絶対に何か隠してる。なんで…なんで何も言わないの…)
真姫「……今日はホテルに泊まるわ。…一緒にいても喧嘩になるだけだろうから」
絵里「…」
絵里「…」
〜
真姫「…まだ怒ってるの?………もう行くから…。エリー」
絵里(荷物まとめ終わったんだ…本当に行くんだ……また誰かのとこに行くの…今止めれば。…無理)
真姫「明日仕事はそのまま行くから。…じゃあ明日の夜ね……おやすみ…」
バタン
絵里「………」
絵里「…………ぅ……っ…、どうして………どうしてなのぉ…」 絵里「死にたい…死にたい 私なんか死んでも誰も悲しまない。真姫だってこのまま誰かと一緒になって」
絵里「きっと私がいなくなって清々するんだわ」
絵里「…」
絵里「連絡来てない。きっと今頃誰かと…」
絵里「私はきっと幸せにはなれるはずのない運命だったのよ」
絵里「生きてたって仕方ない」
絵里「こんな事になるなら初めから何も関係を持たない方が良かった」 〜
真姫「あ、エリー。やっと連絡くれた……え………」
こんな事になるなら初めから何も関係を持たない方がよかった
真姫「…」
真姫「……電話…やっぱりあのままいた方がよかった!電話…なんで出ないの…エリー…」
真姫(あ……もしかして……これ全部……嘘…?私が邪魔で…誰か…と……いるのかな…)
真姫(もし今戻って誰かといたら…そんなわけないわよね…?でも突然今日になって突っかかってきたし…) 絵里「……本当に送っちゃった………もう………終わりよ……」
ボトッ
絵里「あ……あれ…電話点かない。壊れた…??っふふ…別にもういいわ…分かりきった答えを待つ必要なんてない。これ以上……苦しみたくない……」
絵里「最後にお酒でも飲んで………それでおしまいにしようかな…」
部屋を見渡す
2人で選んだ家具、洗濯機の音、いつも一緒に見てたテレビ番組
何もかもに悲しくさせられる
絵里「行ってきます またすぐ戻るね」
部屋に話しかける様に ぼそっと声にもならない声
鍵をかけ忘れたこともどうでもよくなっていた おかけになった電話は電波の届かない場所か 電源が入っていない為 かかりません
真姫「…」
真姫(走るなんて変かしら。そうよ。きっとすぐ仲直り出来る。待ってて…。あぁ、早く一緒の布団で寝たい…)
〜
ガチャ
真姫「………ただいま…」
洗濯機の脱水してる音、テレビ番組の音
家の音達に違和感があって 何も無い部屋に響く感じがした
自分の足音も
真姫「エリー」
真姫「あ!電話…。あら?(やっぱり電源切ってたのね…)
真姫「エリー?」ガチャ 絵里「……ゴク……」
いつも飲んでから気づく
落ち込んでる時に飲むお酒って全然美味しくない
絵里(真姫と行った居酒屋でお酒飲んだとき…確かすっごく酔って…あの日は楽しかったなぁ…)
絵里「…」
家まで歩きながら飲んだ
度数が高いからかすぐふらふらっとした
まっすぐに歩けなくて、歩道をはみ出したり誰かの家の塀にぶつかったり
このままじゃ車に轢かれるかもとか
警察の人が来たら不審に思われるかもとか
そういう理性はまだ残ってて、でも車も通らないし周りに人もいない
夜だからかな
この世界に自分だけしかいないって感じてしまう夜
私は孤独なんだ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています