0021名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
2018/01/04(木) 01:39:28.41ID:Y/qz03qJそこでも足跡は二つに分かれていました。さっきと同じ様相で。
その先も、またその先も。道の数だけ、足跡が分かれて増えていく。
最初の丁字路に戻って、右の足跡に切り替えても……こちらも結果は同じ。
次の三叉路も、その先に広がる十字路にも。逆にある分かれ道にも。
……もはや子供の仕業では説明できない。範疇を超えている。
早朝、雪が積もってから時間はそう経っていないというのに。
たったそれだけの時間で、これだけの足跡をズレなく用意するなど出来るはずがないのです。