最終兵器千歌
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配役は
ちせ 千歌
シュウジ 曜
あけみ 梨子
ふゆみ 鞠莉
テツ 果南
アツシ 善子
で行けそうでない? 静岡空襲
曜「むっちゃん、大丈夫!?」グイッ
ズル…ボトッ…
曜「…え?」
むつ「」グチャ
曜「お…ぇぇええっ…!」ビチャビチャ
善子「曜さん!大丈夫!?」
曜(善子ちゃんは無事だった…!良かった!)
キィィ-ン
曜(あれは…?)ダダダッ
善子「ちょっと、曜さん!どこ行くの!?」
曜(なんだか…嫌な予感がする!)
曜「っあ…」
曜(堕ちる!?)
ズドンッ 曜「うぐっ…」
ザクッ…ザクッ…ザクッ…
曜(行って、確かめないと…)
ザクッ…ザクッ…ザクッ…
曜「はぁ…はぁ…」
ザクッ…ザクッ…ザクッ…
曜「千歌…ちゃん…?」
千歌「ごめんね…曜ちゃん…わたし…こんな体になっちゃった…」
抱きしめた千歌ちゃんの心臓は、音がしなかった。
わたしたちは、恋していく。 やっと、まともに交換日記が出来て最初の返事が
短い間だったけど私とつきあってくれてありがとう
ごめんなさい
だった。
曜「千歌ちゃん…!」ダッ
曜「っ!」
空から千歌ちゃんが降りてきた。
背中から突き出ている金属の羽。
音もなく降りてくる高性能の何か。
千歌「あっ///」ワタワタ
ドサッ
曜「大丈夫!?千歌ちゃん!」
千歌「ご、ごめんねっ///」
曜(こういう時なんて声をかければ…)
千歌「えと…た、ただいまっ」 しばらくフリーズする。
日記のことがお互いの頭をよぎる。
でも、私は
曜「お帰り」ニコッ
いつも通りに振る舞おうと思った。
曜「でも、そんな格好で人に見られたらまずくないかな?」
千歌「あ、そ、そうだよね。皆んな心配させるといけないって、つい飛んできちゃって…」
曜「文字通り…」
千歌「まだスピード調節できなくて、今はマッハ2くらいで…」
曜「あははー…」
誰にも内緒でこの現実を、ふたりで生きていこう、そう決めた。 私、成長している。
梨子「よーうちゃん」
曜「…梨子ちゃん」
梨子「どうしたの?こんな、プール脇で寝転がって」
曜「ちょっと飛び込みしてた頃思い出してね」
梨子「そっか。もう大会とかそういうの出来ないもんね」
曜「それもそうだけど…って、何か用があったんじゃないの?」
梨子「あ、うん。その…ね?」
曜「?」 梨子「千歌ちゃんと、もう、したの?」
曜「っ///…うぇぇえ!?」
梨子「二人とも大丈夫なのかなって」
曜「そんな心配しなくてもっ…」
梨子「そうはいかないよ。だって私が千歌ちゃんを焚き付けたんだから」
曜「だからって///」
梨子「それと、まさかとは思うけど、曜ちゃん千歌ちゃんとの体のこと…」
曜「え?」ドキッ
梨子「太った?とか聞いてないよね?」
曜「えぇっ!?そんなこと言ってないよぉ!」
梨子「そう?でも、最近千歌ちゃん、ずっと食べないんだよ。朝も貧血気味でふらふらしてるし…」
なんでダイエットなんか…
なんだろう…この胸騒ぎ…
曜ちゃん。私、成長している。 鞠莉先輩
千歌「…来る」
曜「え…何が…」
ピ-ピ-ピ-
千歌「ほら、スクランブル」
曜「いや、ほらって、今着信する前に…」
千歌「どうしよう、こんな昼間から…」キィィ
曜「わぁぁあ!待って待って!こんな見通しの良いところから飛んじゃダメだよ!」
千歌「でも、早くしないと…たくさん人が…」
曜「あ、あそこ!あの家空き家だからそこから!」
千歌「うん。行ってくる!」
ドシュッ
曜「わぷっ…爆発みたいっ…」 ブロロロ
曜「あ、ジエータイの人。対応早いなぁ」
??「いたた…」
曜「っ!通行人が巻き込まれた!?…大丈夫ですか…って…あ」
鞠莉「あら…その声は…曜?」
曜「鞠莉…さん?」
鞠莉さんとは肉体関係がある。千歌ちゃんに告白される前、相談してもらってる中で、つい至ってしまった。
でも、鞠莉さんには果南ちゃんがいたし、卒業を機に関係を終わらせて、鞠莉ちゃんから鞠莉さんに戻して、そして、なるべく会わないようにしていた。
千歌ちゃんへの後ろめたさがあったのも確かだけど、何より自分が制御出来なくなるような気がしたから。 鞠莉「本当、世の中物騒になったわよね。何でもない住宅地で爆発なんて」
曜「あはは」
鞠莉「果南が内浦は安全なはずだからって戻って来たのに。でも、災害派遣が早いあたりジエーカンの妻で良かったって思うわ」
果南ちゃんは、卒業後ジエーカンになった。ダイビングのライセンスとか言ってたけど、実際何も考えてなくて、お金が必要だから、ジエータイに入ればタダで免許取れると言われて志願したらしい。
ところが、あまりにも体力がありすぎてカイジじゃなくてリクジになったとか。
鞠莉「散らかってるけど、遠慮せずあがってね」
曜「鞠莉さんおぶってるんだから、もう入ってますよ」
鞠莉「私の部屋はそっちよ」
曜「あ、はい」スタスタ
鞠莉「うふふ。私と果南の愛の巣よ」
曜「っ///」ドサッ 鞠莉「いたっ!ちょっと、怪我人なんだから優しくしてよぉ」
曜「救急箱とってきます///」
鞠莉「いけずねぇ」
曜「消毒、沁みますよ」
鞠莉「うん」
ポンポン
曜(鞠莉さんの足…綺麗…)
鞠莉「ねぇ、曜。暑くない?窓開けようか?」スッ
曜「今動いたら…って私が開け…あっ」
鞠莉「あっ///」ドサッ
曜「ま…鞠莉さん…///」
鞠莉「なに?///」
曜「わざとやってますよね」ハァ 鞠莉「ダッツライ☆でも、こうしてるとドキドキ…」
曜「しませんっ」
鞠莉「えー?」ニヤニヤ
曜「わ、私…千歌ちゃんと付き合ってるんですからっ」
鞠莉「…」
曜「///」
鞠莉「そんなの知ってるわよ。狭い町だしね」
曜「まぁ、そうですよね」
鞠莉「じゃあ、エッチしたんだ?」
曜「うぐ…」
鞠莉「そっか…じゃあ、する?」ヌギヌギ
曜「だからしませんってば///…そもそも、鞠莉さんには果南ちゃんがいるでしょ!?」
鞠莉「だって果南が悪いんだもの」
曜「え…?」 鞠莉「もう二カ月も帰ってきてないのよ。だから、寂しくて…ね?」
曜「…っ!…帰り…ます」スッ
鞠莉「あ…」
私は、残酷だろうか? 戦場
千歌「あの、すいません。お水もらえませんか?」
兵士1「あなたは…チカさん!?」
千歌「へっ!?あ、はいっ」
兵士2「うそっ、ほんとだ!本物のチカちゃんだ」
千歌「え?え?」
兵士1「いつも見てます!感動です!」
兵士2「さっきの戦闘もマジ強かったよね」
千歌「あの…」
??「こら貴女達、上官に向かってなんて口きいてるのさ!」ゴチッ
兵士s「いたっ」
千歌「あ…果南…ちゃ…」
果南「小隊長殿!部下が失礼しました!」ビシッ
千歌「え、あ…はぁ…」スッ
果南「こちらに来て頂けますか」ガシッ
千歌「わわわっ」 クルッ
果南「千歌っ」ハグゥッ
千歌「か、果南ちゃ〜ん。びっくりしたよぉ〜」ギュゥ
果南「ごめんね。皆んなの目があるから馴れ馴れしく出来なくって」
千歌「えへへ。いつも通りの果南ちゃんだ。そっか。果南ちゃん、ここに配属されてたんだ」
果南「うん。色々あってね。気づいたらこんなところに」
千歌「でも、その階級…」
果南「あぁ、これ?(2尉)うん、まだ入隊して1年経ってないんだけどね。こんな所だし、上官が皆んな死んじゃって…」
千歌「うん。でも、そういうの器用そうだし、果南ちゃんらしいや。あはは」
果南(千歌、なんだか戦場慣れしてるなぁ。やっぱり…)
果南「ずっと噂になってたし、チカって名前でなんとなく想像してたけど…」
千歌「うん…私ね最終兵器になっちゃった」アハハ 果南「っ!…私、私はっ!」ギリッ
千歌「ダメだよ。果南ちゃん」
果南「千歌…」
千歌「今はどこにも平和な場所なんてないの、それは果南ちゃんだって知ってるでしょ?」
果南「でもっ…千歌は望んでないのにっ!」
千歌「うん。最初の頃は色々あったけど…でもね、私がいるから内浦は今凄く平和なんだよ。これって悪いことじゃないよね?」
果南「う…」
兵士1「あのー、おふたりってそういう関係ですか?」ソロ-
果南「ちょっ!?///何盗み聞きしてるのさっ///」
千歌「い、いえっ///果南ちゃんとは幼馴染で…」
兵士2「じゃあ、彼女関係じゃないんですね!?」
果南「いや、彼女はいるから」
兵士1「えぇっ、いるんですか!?どんな人!?」
千歌「えと…はい///果南ちゃんと一緒に幼馴染で、凄いかっこよくって///」 兵士2「うわぁ、べた惚れじゃん!はぁ、羨ましいなぁ」
千歌「あ、ごめんなさい。皆んな大変なのにこんな話」
兵士1「そんなことないで…」
千歌「ううん。ダメなんです。私がこんな幸せになってちゃ」
兵士2「え…」
果南「千歌?」
千歌「さっきの戦闘見てたなら分かると思うけど、私、たくさん、たくさん殺しちゃってるんです」
千歌「でね、ほんの一秒もない間なんだけど、殺す前に相手の顔とか、近くに貼ってたりする家族の写真を見て、あぁ、この人にも家族がいたんだなぁって思いながらヤルんです。あはは」
一同「」ゾクッ
千歌「私はたくさんの人たちの幸せを奪いました。だから私なんて…」
兵士2「そんなことないです!」
千歌「え」
兵士2「見てください!私まだ生きてます!チカさんが戦ってくれたから…」
果南「もうそこらへんにしときな」
兵士2「でも私はっ…」 千歌「あ、あの、お話の途中なんですけど…」
一同「?」
千歌「もう、敵のミサイル来てて、逃げた方が良いかと」
果南「た、退避ー!!」
ワァァァ!
ズドンッ
果南「千歌ぁぁぁ!」
兵士1「チカさぁぁん!」
シュゥゥウ
千歌「痛いなぁ…」
兵士2「うそ…」
ズガガガガガガッ
兵士1「すごい…」 私は何のために戦うのか
皆んなを守りたい
お母さん、お父さん、町のみんな
この星のできるだけたくさんの人を守りたい
そうしたら曜ちゃん褒めてくれるかな
そうしたらあの日以来ギクシャクしてた関係も元に戻るのかな
また、好きって言ってくれるかな
また、キスしてくれるかな
だったら、嬉しいな
だったら、もう少し、がんばろう
この日、一つの街を消しました
千歌「私を…殺して…ください」
果南「千歌…」
千歌「私、もう嫌なんですっ!こんな、守りたいなんて思いながら、たくさんの人を、たくさんの街を消して…!」
千歌「結局、兵器なんです!普通の女の子じゃないんです!だから…」
果南「」ジャキッ
兵士1「果南2尉、まさか!?」
千歌「あ…う…。痛くしないでね…」フルフル
果南「千歌なら私の運動神経知ってるでしょ」カチ 千歌「はぁっ…!はぁっ…!」
果南「」チキッ
千歌「う…うあああぁぁぁっ!!いやだっ!死にたくないっ!」ガクッ
果南「」スッ
千歌「殺さないで…!怖い…怖いよぉっ!ごめんなさいっ…こんな人殺しなのに死にたくない…生きていたいんだよぉっ!」
千歌「やっと、やっと曜ちゃんに告白出来て、楽しいことがたくさんあって、ふたりでお婆ちゃんまで一緒に居ようって…」
果南「千歌はもう、死なないよ」
千歌「果南ちゃん…」
果南「千歌はもう、この世のどんな兵器をもっても死なない、殺せない。それはさっきのチカを見たら誰だって思う。もう誰もチカを止められない」
千歌「う、うぅ…」
果南「良かったね、千歌」ニコッ
果南「私はね、ずっと鞠莉を待たせてる。イタズラ好きで困らせるのに、根は寂しがり屋で、手がかかるけど、それでもずっと好きでいたいんだ」
千歌「果南ちゃん…鞠莉ちゃん…」 果南「でも私は死ぬ。そう遠くない未来…。だからね、千歌にはその分生きて帰って欲しい。私の分まで生きてくれたら私は嬉しいから」
千歌「う…うあぁぁっ!」
果南「さぁ、帰ろう」
千歌「うんっ…うんっ…」
帰還するヘリの中で、千歌はずっと、ごめんなさいと呟いていた 善子「私、リリーに告ろうと思うの」
曜「え?」
善子「これから世界でどんなことが起こっても、リトルデーモンを守ることが堕天使の務めですから」
曜「もう、こんな時まで」
善子「ううん、本当は彼女として守りたい」
曜「善子ちゃん…。それで、どうして私に告白するのさ。あはは」
善子「それはっ…あれよ。景気付けというか言霊というか///」
曜「でも、頑張って!世界なんてそんな簡単に終わらないから」
善子「うんっ!」
____
善子「曜さん。ちょっと屋上に来てもらえない?」
曜「いいけど?」
曜(そういえば梨子ちゃんに告白したんだっけ、色々あって忘れてた)
善子「フラれちゃった」
曜「…そっか」
善子「本当はねわかってたの。リリーに好きな人がいるんだって」 曜「そうだったんだ!?梨子ちゃん、全然そんな素振りなかっ…」
善子「曜さん!…私、明日にでも学校を辞めるわ」
曜「やっぱり、ジエータイ?」
善子「うん。それでも、リリーを守りたい」
____
セブン前
善子「さっき、リリーが来てね。やっぱり付き合ってくれるって///」
曜「やったじゃん!やっぱり梨子ちゃんもまんざらじゃなかったんじゃない?」
善子「そんなんじゃないわよ…。でも、これで未練なくジエータイに行けるわ」
曜「善子ちゃ…」
善子「ごめんなさい。言いたいことはあると思うけど、もう決めたから。空襲があってから、ずっとリリーのために何かできないか考えてたの」 善子「何が正しいのか間違ってるのかなんて分からない。死ぬのも怖い。でも、大切な人を守って死ねるなら…」
曜「善子ちゃんは本当にそれでいいの!?」
善子「曜さん?」
曜「戦争に行くって、死ぬだけじゃないでしょ!?ころ、殺すんでしょ!?そんなの出来るの!?」
ズドンッ
善子「!!」
曜「これって…!空襲の時と同じ!」
善子「私…リリーの所に行かなきゃ!」ダッ
曜「善子ちゃん!」
その翌日、善子ちゃんと梨子ちゃんは揃って学校を休み、そのまま善子ちゃんは戦地へと赴いた。
____
曜ちゃんへ。
今日また、一つ街を消しました。 と、こんな感じで最彼のシーンにはめてみたらいかがでしょう?
情緒的な表現はむずいけど 千歌「こっこほしい」
なんつってヨーソローなあ!! すみません、SSじゃないです
このシーンとかしっくりくるよねって話です
隠れ家アパートに帰って敵兵と鉢合わせた果南が、死に際に千歌の腹の上で鞠莉の名前を呼びながら果てるとか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています