絵里『ラララお弁当』

2017/12/26(火) 11:19:58.82

場劇生年三

里絵瀬絢：演主

條東希：演主

澤矢こに：演主

2017/12/26(火) 11:22:47.44

キーンコーンカーンコーン…

「え～マイクてすマイクてす」

希「只今より、お弁当タイムなり」

にこ「マイクなんてないでしょ？」

絵里「もう、希ったら」ﾌﾌｯ

2017/12/26(火) 11:28:39.05

希「お腹へったかー！」ｵ-ｯ　

希「お弁当食べたいかー！」ｵ-ｯ

にこ「あんたね…」

にこ「そんなに食い気ばっか出してると、そのうち色気がなくなるわよ？」

希「…」

にこ「？」

希「にこーっち？」ｽﾞｽﾞ-ｨ

にこ「な、なによっ」

希「お弁当見せて？」

にこ「は？」

絵里「？」

にこ「…」ｺﾞｿｺﾞｿ　

2017/12/26(火) 11:33:59.97

にこ「はい」ﾊﾟｶｯ

希「お～♪」ﾜｫ

希「さすがはにこっちやね、いつ見ても可愛くて美味しそ～」

にこ「ふふ～ん♪そーでしょそーでしょ？」

にこ「なんてったってこの私が手間ひま掛けて作ったお弁当だからね！」ﾌﾝｽｯ

希「あむっ」ﾊﾟｸｯ

絵里「あ」

にこ「愛情も栄養もたっぷり入ったこの…」

希「～♪」ﾑｸﾞﾑｸﾞ

にこ「…にこ特製……お弁当…」

希「ホント美味しいわ～」

2017/12/26(火) 11:39:56.07

絵里「…」ﾎﾟｶ-ﾝ

希「ごちそうさまー」

にこ「…」

希「ふぅ」

にこ「あ、あんた…」

希「違うんよ？」

2017/12/26(火) 11:45:00.60

希「ウチはただ美味しそうだなーって見てただけなの」

希「そしたら、にこっちの卵焼きが急にウチの口めがけて飛んで来たんよ」

絵里「…」

希「だからウチは口を開けて迎え撃ったの、まさか卵焼きが飛びかかってくるなんて思わなかったからね？」

にこ「…」

希「まぁ？世の中夢と希望とスピリチュアルで出来てるみたいやから？他になにかが飛んで来ても不思議じゃないのかも」

にこ「…絵里」

絵里「な、なに？」

2017/12/26(火) 11:47:39.55

希「もしかしたら次はアスパラベーコンが飛んで来るかも知れない」

にこ「希を押さえてちょうだい」

絵里「え？」

希「もしくはチーズちくわかも…」

にこ「両手掴んでて」

絵里「こう？」ﾆｷﾞｯ

希「でもパプリカは飛んで来ない様な気が…ん？」

にこ「そう、そのままで」

希「え？」

**名無しで叶える物語**(プーアル茶) · 2017/12/26(火) 11:51:20.27

いいぞ3年

2017/12/26(火) 11:55:05.67

ゴソゴソ

にこ「ん～これかしら？」

希「あ！ちょ、ちょっとにこっち！」

にこ「…お？」

にこ「はっけ～ん！」ｺﾞｿ~

希「にこっち！？」

カパッ

2017/12/26(火) 11:59:39.05

にこ「あらあら東條さん？」

にこ「いつもは割と凝ったお弁当なのに今日はなんだか簡単ですのね～？」

希「い、いやぁ…今朝はちょっと寝坊してさ…？」

にこ「そうなんですの？じゃあこのバター炒めなんかは冷凍ものですの？」

希「そ、そうですの…」

にこ「は～むっ」ﾊﾟｸｯ

希「ああっ！？」

2017/12/26(火) 12:03:54.57

にこ「おいひぃでふの～」

希「ウ、ウチのほうれん草ーっ！！」

にこ「え？なに？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「…」

希「ほうれん草っ！！」

にこ「はぁ？もう結構？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ゴクンッ

にこ「あんた何言ってんの？」

希「～っ！」

2017/12/26(火) 12:13:47.77

絵里「ね、ねぇにこ？なんだか可哀想になって来たわ…もうやめましょ？」

にこ「違うのよ？私はただ美味しそうだなぁって見てたの」

にこ「そしたら勝手に私の口に飛び込んで来たのよ…」

にこ「もう結構がねっ！」ﾄﾞﾝｯ

希「うぅ～っ！！」

2017/12/26(火) 12:19:28.45

希「ウチは卵だけやったのに！にこっちは4種類も食べたぁ！」

にこ「はぁ！？」

にこ「なに言ってんのよ！？私バター炒めしか食べてないじゃないの！」

希「違うもん！ほうれん草にコーンにベーコンに人参やもん！」

希「コレで4種類やもん！」

にこ「そーんなこと言ったら私の卵焼きだって卵と砂糖と牛乳と塩が入ってるわよ！！」

にこ「コレで4種類じゃないの！！」

絵里「あ…あのね？二人とも」

2017/12/26(火) 12:23:25.84

希「にこっちのは一つやん！卵焼きって言う一個の料理やん！」

にこ「アンタのだってほうれん草のバター炒めって言う一つの料理じゃない！」

絵里「だ、だから」

希「ウチが美味しく食べたんやからそれでいーやん！！」

にこ「もともと私が美味しく食べる予定だったのよ！！」

絵里「～っっ」

2017/12/26(火) 12:26:23.48

希「にこっちが！！」

にこ「あんたが！！」

絵里「ッッッ」

希「にっ！！」

にこ「あっ！！」

絵里「ストォーーーーーーップ！！！！！」

2017/12/26(火) 12:31:09.56

絵里「キリがないわっ！お弁当食べられなくなるからもうやめて！！」

にこ「ふん！」

希「いーっだ！」

絵里「てゆーかあと20分しかないじゃないの！？お願いだからもう大人しくして！」

にこ「シュッシュッ！」

希「打つべし！打つべし！」

絵里「だいたい貴方たち卑しいわよ？おかずを一つ食べられたくらいでそんなに目くじら立てる事な…」

にこ「にこにこパーンチ！」ｽｶｯ

希「スピリチュアルキーック！」ｽｶｯ

絵里「やめなさいっ！！」ｸﾞｲｯ

にこ「ぐぇっ」

希「うぎゅっ」

絵里「もう！」

2017/12/26(火) 12:41:37.87

絵里「…お互いおかずを交換したと思えばそれでいいでしょ？そうすれば何も問題ないじゃないのよ」

にこ「…あ」

希「？」

絵里「それと、この際だから言うけど…」

絵里「貴方たちはもう少し落ち着きを持ちなさい！」

にこ「…」ｺｿｺｿ

希「あ」

2017/12/26(火) 12:46:13.54

絵里「海未や真姫なんかを見てみなさいよ？あの二人はいつだって取り乱したりしないじゃないの」

にこ「…」ｺﾞｿｺﾞｿ

希「…」ｶﾊﾟｯ

絵里「私だって、おかずを一つ取られたくらいで一々取り乱したりなんかしないわよ？」

にこ「…意外とおいひいわね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「うんうん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「いえ…むしろ自分の手料理を食べて貰えて嬉しいくらいだわ」

希「じゃあもう一個食べよう」

にこ「タコさん食べましょう」

2017/12/26(火) 12:50:53.54

絵里「だからね？後で私のオカズも少し分けてあげるから」ﾁﾗｯ

希「あーっ」

にこ「あーん」

絵里「…貴方たちも」

にこ「あむっ」

希「ほむっ」

絵里「お互い…に…って…」

にこ「…？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「～♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「……」

絵里「ちょっと」

2017/12/26(火) 12:55:13.68

にこ・希『っ』ｺﾞｸﾝｯ

にこ「え？」

希「なに？」

絵里「今、なに食べたの…？」

にこ「絵里のお弁当」

希「えりちのおかず」

絵里「へぇ…」

にこ「意外と美味しかったわ」

希「えりち嬉しい？」

絵里「……ふっ」ｽｯ

2017/12/26(火) 13:00:40.76

「私のオカズかえせーっ！！」

「なによ！食べて貰って嬉しいんでしょ！？」

「落ち着き持たなあかんよ？」

「ふざけんじゃないわよ！！」

キーンコーンカーンコーン…

絵里・希・にこ『あっ！？』

2017/12/26(火) 13:04:17.36

今日は吹雪か
さすが常闇の街だ