花陽「にこちゃん大変です!」 にこ「一大事ね!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
花陽「いえ、まだ何も言ってないです」
にこ「うっかりさんね花陽」
花陽「昨夜花陽のアイドル探査網に新情報が入りまして…」カタカタ
にこ「にこの新たな情報が!?」
ベシッ
花陽「都内にある喫茶店に日本一のアイドルを自称するとても可愛い子がいるそうです」
にこ「ぐふっ……む、日本一のアイドルですって?」
花陽「とても人気のあるウェイトレスさんだそうです!」
にこ「へぇ……」ゴゴゴゴ…
花陽「同じアイドルとしてにこちゃんの闘志がメラメラとっ!」
にこ「このスティーレっていう喫茶店ね、さっそく行くわよ!」バッ
花陽「障害になりそうなら排除するんだね?」
にこ「サインもらうに決まってるでしょ!」
花陽「ミナリンスキーさんのような値が付くと予想してだね!」
――――
花陽「あの喫茶店です!」
にこ「けっこう賑わってるじゃない」ギリギリ
花陽「どんだけ悔しいの…」
カラン カラン…
麻冬「お姉ちゃ〜ん、待ってたよ〜♡」
花陽「はうぁっ!?」ズキューン
にこ「なんで子供がいるのよ」
花陽「かか、可愛いです! きっとこの娘が日本一のアイドルに違いありません!」ササッ
麻冬「あ、お店の中は撮影禁止なの、ごめんねーお姉ちゃん♡」
花陽「ぐほっ…ま、まぁそうですよね、日本一のアイドルをタダで撮影できるなんて甘い話、ないですよね…」フラッ
にこ「ほんとにこんな子供が?」
麻冬「」ヒクッ
麻冬「奥の席が空いてるから、座って待っててね〜」
花陽「は〜い♪」
にこ「問題になっても面倒だからそのカバンの隠しカメラとか使うのはやめておきなさいよ?」
花陽「なぜそれを…!?」ビクッ
ガヤガヤ… ワー ワー
にこ「あそこやけに人だかりができてるわね」
花陽「店内でイベントでもやってるのでしょうか?」
ひでり「みんな〜、今日は日本一アイドル(予定)のひでりんに会いに来てくれてありがと〜♡」
「ひでりちゃーー!ん」「可愛い〜〜!」 ワー ワー
にこ「」ピクッ
花陽「わー可愛い、あの子がアイドルなんですね!」
にこ「あのデコっぱちがぁ?」
花陽「可愛いと思いますよ?」
にこ「ふーん……」
ひでり(あ、珍しい…女性客さんだ)サッ
花陽「あ、こっち来ますよ!」ベシベシ
にこ「痛いってば」
ひでり「いらっしゃいむわせ〜、ご注文はお決まりですかぁ〜?」
花陽「あ、はは、はい、えーっと……」
にこ「…………」ジー
ひでり「ん?」
にこ「………」ジー
ひでり「あはっ、ボクの可愛さに見惚れちゃったのかな?」キャハッ
にこ「あ”!?」ヒク
ひでり「まぁこ〜んな可愛いアイドル(予定)を前にすれば仕方がないのかもしれないけどぅ〜」
にこ「はっ、あんたが日本一のアイドルですって?」フッ
ひでり「む……?」
花陽「に、にこちゃん……ゴクリ」
にこ「ダメね、なんにもわかってないわ……アンタはアイドルのなんたるかを理解していない」
ひでり「な、ボクがアイドルじゃないと言うんですか?」
にこ「まずそのとってつけたような安易なボクっこ属性!」
花陽「可愛いですよね〜」
にこ「さらにその甘ったる〜い喋り方にクネクネした媚びポーズも安っぽい!」
花陽「にこちゃんみたいだね」
ひでり「い、言ってくれますね……ボクの魅力をまっこう否定とは……」
にこ「ふん、日本一アイドルが聞いて呆れるわね。見てなさい!」ガタッ
ザワザワ… アレ、ニコニージャネ? ホントダニコニーダ
ひでり「な、なんですか? 店内が……!」
にこ「にっこにっこにー あなたのハートににっこにっこにー 笑顔届ける矢澤にこにこー にこにーって覚えてラブニコっ♡」バーン
ウオオォォ! ニコニーー! パイセンー!
ザワザワ… ザワ… ニコチャーン!
にこ「あぁん、どぅわめどぅわめぇ、にこにーは、みんなのもの」クネクネ
ひでり「ここ、これはっ!?」ガーン
にこ「ふ、どう? これが本物のアイドルってやつよ」
花陽(やっぱり同じじゃ…)
ガクッ
ひでり「くっ…まだスティーレでさえ頂点を極めていないというのに…今のボクではまだまだ修行が足りないのか」
花陽「あ、いいんだ……」
にこ「まぁ粗削りだけど見込みはあるわよ」
ひでり「ほ、ほんとですか?」
にこ(体型的にはにこと同じ感じみたいだし……)
ひでり「し、師匠! ボクはどうすれば人気がでるようになりますか!」バッ
にこ「…………ふっ、それを人に聞く辺りまだまだなのよ」
苺香「あの……さっさと注文してください」ギロ
花陽「は、はひっ」ビク
にこ「でも特別ににこがアイドルのなんたるかを教えてあげるわ」
ひでり「ああ、ありがとうございます〜!」
にこ「まず基本中の基本として、アイドルとは、人気がどうとかじゃないのよ」
ひでり「え、でも……」
にこ「まず考えるのはお客さんを笑顔にする事よ!」ビシ
ひでり「おお、お客さんを……笑顔に……」
花陽「じゃあブレンドを2つ……」
苺香「ブレンド2つですね………」ニヒッ
花陽(ひいぃ、なんだか睨まれてるのかほくそ笑まれてるのかわかりませんが怖いです!)ゾクゾク
にこ「ファンあってこそのアイドルなんだから、そこは当然よ」
ひでり「な、なるほど!」
にこ「どうやったら楽しんでもらえるか、笑顔になってくれるか……そこを突き詰めれば人気なんてついでに上がるものよ」
ひでり「ご高説、痛み入ります!」ヘヘー
にこ「それとあんた……」
ひでり「は、はい!」
ジロジロ…
ひでり「………?」
にこ「花陽!」
花陽「用意はできてるよ!」サッ
ひでり「へ?」
にこ「アイドルたるもの、いついかなる時にも最高のパフォーマンスができてこそ!」
ひでり「ふむふむ……」
にこ「そこで、この色紙に全力のサインを書いて見なさい!」
花陽「こちらです!」サッ
ひでり「え? サイン?」
にこ「はいすぐに書くのよ!」
ひでり「わ、わかりました!」
にこ「突然ふられても同じクオリティで書けるようになってこそよ」
ひでり「ふふん、サインにはちょっと自信があるんですよ〜」サラサラ…
ひでり「出来ました!」バッ
にこ「ん」ササッ スッ
花陽「はい、確かに…」カバン スッ…
ひでり「ん?」
にこ「がんばるのよ、アイドル道!」
ひでり「え、あ、はい!」
苺香「ほら、ブタにお似合いのエサを持ってきてやりましたよ」ニヒッ
花陽「ぴゃぁぁ!」ビク
――
―
花陽「噂どおり可愛い子だったね」
にこ「見た目にかんしてはね」
花陽「にこちゃんと良く似てたよね」
にこ「どこがー?」
花陽「背丈も同じくらいだったし…」
にこ「あ?」
花陽「胸も同じくらいだっ…!」
ビシッ ゲシッ
花陽「あ…あと、なんとなく声も似てました……」
にこ「どこがよ。あんな甘ったるい声なんて……むぅ…」
花陽(多少は自覚あるのかな……)
にこ「ま、あいつがこの先どういう形でにこの前に立ちはだかるのか、楽しみにしといてあげるわ」
花陽「頂いたサインの値打ちがあがるといいですね!」
-とても良く似たにことひでりだがもっとも重要な部分が似ていない事を二人が知る事はありませんでした
おわり
三話だっけ
久保ユリカの見た目、久保ユリカみたいな性格の店員久保ちゃん(cv久保ユリカ)がでたの
髪型かわいかったな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています