恐る恐る、奥へと進む。
聖堂のような建物の中に入ると、人ひとりがやっと入れるような空間に、椅子がひとつだけ置かれていた。

椅子に腰掛けると、どこからともなく少年のような声が聞こえてきた。


少年 『…ようこそ、告解の部屋へ。また新しい子羊が来たみたいだね』

果南 「だ、誰っ!?」

少年 『管理者…といったところかな。この“悪夢の世界”のね』

少年 『あんた達は選ばれたんだ。近々皆、死ぬことになる』

果南 「はぁっ!?」

少年 『でも殺す前に、あんたの命の価値を確かめたい。だから質問に答えてもらうよ』