千歌「果南ちゃんと異世界旅行だー!」
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果南「じゃあこのワームホールに入ろっか」
千歌「うん!へへ、楽しみだなあ」
果南「どんな世界が待ってるんだろうね」
千歌「私はね、うーんと面白い世界がいいなー」
果南「ふふ、期待通りになるといいね」
果南「それじゃ行くよ」
千歌「えーい!」
ウニョーン
果南「着いたみたい」
千歌「あれ?」
果南「内浦とあまり変わらないね」
千歌「変わらないというか、同じだよこれ!」
果南「あれ?どういうことだろう」
千歌「失敗したのかな?」
果南「うーん…」 花丸「あ、千歌ちゃんに果南ちゃんずら」
果南「おお、マル」
花丸「ま、マル!?」
千歌「どうしたの?」
花丸「マルなんて言われたの初めてずら」
果南「あはは、何言ってんの。私はいつもマルって呼んでるじゃん」
花丸「い、いつもずら!?」
千歌「それよりマルちゃん何食べてるの?」
花丸「何って、のっぽパンずら」
千歌「今日はいっぱいパン持ってるんだね」
花丸「今日って…それこそいつもずら」
花丸「二人とも何か変ずら」
果南「マル、今日はいつも以上にずらずら言うね」
花丸「…それはからかってるずらか」
千歌「う、ううんそうじゃないよ」
花丸「まあいいずら。マルはこれから本屋に行くずら」
スタスタ
千歌「マルちゃん、どうしたんだろう」
果南「さあ…」 千歌「でもさ、ここがもし内浦なら」
千歌「私の家もあるってことになるのかな」
果南「行ってみる?」
千歌「うん」
千歌「わあ、ホントにあった」
果南「何から何まで千歌の家そっくりだね」
ワンワン
千歌「わっ!な、なに!?」
果南「犬がいるね」
千歌「ホントだ。私の家に犬がいる」 チカチャーン
千歌「え!?は、はい!」
果南「あそこだよ」
梨子「千歌ちゃーん」
千歌「梨子ちゃんだ」
果南「あんなところで何してるんだろう」
千歌「梨子ちゃーん、どうしてそんなところにいるのー」
梨子「そんなところって、ここは私の家でしょー」
千歌「ええ!?梨子ちゃんいつの間に私の家の隣りに引っ越してきたの!?」
梨子「はあ!?それより、作詞進んでる?ちゃんとやってるわよねー」
千歌「な、なんか今日の梨子ちゃん怖い…」
果南「梨子ってばあんな強い口調使えたっけ?」
千歌「それに、チカが作詞ってどういうことだろう?」
果南「もしかして…」
千歌「果南ちゃん?」 果南「もしかして、ここってパラレルワールドなのかも」
千歌「じゃ、じゃあここには別世界の内浦で、別の私がいるってこと?」
果南「可能性はあるよね」
千歌「うわあ、何か面白そうかも」
果南「だね。違う自分に出会えるなんて滅多にできない経験だよ」
千歌「ねね、私の家に入ってみない?」
果南「いいね。もしかしたら早速この世界の千歌に会えるかもよ」
千歌「何かちょっと緊張してきた」スーハー
果南「じゃ、千歌の心の準備が出来たら入ろっか」 千歌「――よし、いいよ」
果南「それじゃ、お邪魔しまーす」
千歌「た、ただいまー」
美渡「おう、おかえり」
千歌「あなたは?」
美渡「はあ!?おい何の遊びだ」
美渡「それともまさか、頭打って姉ちゃんの顔も忘れたか?」
千歌「う、ううんそんなことないよ、お姉ちゃん!」
美渡「お、お姉ちゃ〜ん!?」
果南「あはは、ごめんなさい、チカってばちょっと練習のし過ぎで疲れてて」
千歌「そ、そうなの、ごめん」
美渡「じゃあさっさと部屋で休めよー」スタスタ
千歌「ふう、危ない危ない」
果南「どうやらこの世界ではあの人が千歌のお姉さんみたいだね」
志満「あら、千歌ちゃんおかえり。それに、果南ちゃんもいらっしゃい」
千歌「あ、あはは、ただいまー」
果南「お、お邪魔してます」
果南「あの人もお姉さんみたいだね」ヒソヒソ
千歌「うん」ヒソヒソ 千歌「私の部屋の前に来たけど」
千歌「一応ノックとかしたほうがいいのかな」
果南「まあしたほうがいいかもね」
コンコン
シーン
千歌「いないみたい」
果南「そういえばさっきお姉さんたちがおかえりって言ってたよね」
果南「だからこの世界の千歌はまだ帰ってきてないんだよ」
千歌「そっか、残念なようなホッとしたような」
果南「じゃあ入ってみようか」
千歌「いいのかな」
果南「いいんじゃない?チカの部屋なんだし」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています