善子「肌寒くなってきたわね」ルビィ「そうだね」
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善子「こうも寒いと外になんて出たいと思わないわよ」スタスタ
ルビィ「うん」テクテク
善子「私寒いの苦手だし」
ルビィ「あー確かに善子ちゃんって冷たそうだもんね」
善子「どういう意味よ」
ルビィ「堕天使さんって暖かいイメージないから」
善子「ああ、まあそう言われてみれば確かにそうよね」
ルビィ「うん」 善子「でも、それとこれとは話が別よ」
ルビィ「そうなの?」
善子「そりゃそうよ、誰が好き好んで寒いままでいたいって思うのよ」
ルビィ「うーん…そうかも」
善子「でしょ? ま、今はルビィがいるからまだマシだけど」
ルビィ「え?」 ルビィ「どうして?」
善子「ん、いや…あんた暖かいから」
ルビィ「そうなの? ルビィはよく分からないけど…」
善子「体温、の違いなのかしらね? とにかくルビィの隣にいると寒いのが紛れるから助かるわ」
ルビィ「ふーん、だからいつもより近かったんだね」 善子「近い? 私が?」
ルビィ「うん」
善子「…いつもみたいにルビィから寄ってきてると思ったけど」
ルビィ「ううん、寒くなってからはずっと善子ちゃんから近づいてきてるよ」
善子「…そうだったかしら?」
ルビィ「そうだよ、ルビィずっと見てきたから分かるもん」 善子「…あ、そ」
ルビィ「…えへへっ」
善子「なにがおかしいのよ」
ルビィ「あのね、寒いのはいいなぁって」ニコニコ
善子「いや私は苦手なんだけど」
ルビィ「うん、だから好き」 善子「は? なに、そういう趣味なのルビィって」
ルビィ「ううん、そうじゃなくて」
善子「じゃあなによ」
ルビィ「だって寒くなると善子ちゃんからルビィの側にきてくれるから」
善子「……」
ルビィ「だから、いいなぁって」 善子「……ふーん」
ルビィ「ん? どうしたの?」
善子「別に? ただあんたがそう思ってくれてるなら、変に気をつかう必要がなくなったって思っただけよ」
ルビィ「へぇ〜…」
善子「…まだ何か言いたいことでもあるわけ?」 ルビィ「善子ちゃん、ホントは分かってたでしょ」
善子「なにが」
ルビィ「さっきルビィが言いたかったこと」
善子「……さあね」
ルビィ「善子ちゃんって照れるとすぐ誤魔化すよね」クス
善子「照れてないし」
ルビィ「ほら、そういうところ」 善子「…あんたはそうやって私をからかうの好きよね」
ルビィ「あはは、そうかも」
善子「ほら、しかも悪びれないし、本当にタチが悪いわ」ハァー
ルビィ「そうだね、ごめんね?」
善子「まあ…別にいいんだけど」
ルビィ「えへへ…ありがとう、善子ちゃん大好き」
善子「はいはい、調子いいんだから全く」フフッ ─
ルビィ「…それでなんの話だったっけ?」
善子「あんたねえ…要するに寒くなってきたから暖をとろうってことよ」
ルビィ「あれ、そうだったかなあ?」
善子「そんな感じでしょ大体は」
ルビィ「ねえ、それならこれからどうするの?」
善子「えーっとそうね…とりあえず家にくる?」 ルビィ「いいの?」
善子「ルビィがいないと寒いからね、ついでよついで」
ルビィ「そっか」ギュッ
善子「…ちょっと、なに抱きついてるのよ」
ルビィ「暖かいでしょ?」ニコッ
善子「歩きづらいから」 ルビィ「うーん、じゃあ手にしておくね」
善子「じゃあって何よ…まあいいけど」ギュ
ルビィ「ねえ善子ちゃん」
善子「なに」
ルビィ「アイス買っていこうよ」
善子「嫌よ、なんで寒いのにアイスを食べなくちゃいけないの」 ルビィ「好きだから?」
善子「あんただけでしょうが」
ルビィ「ねえねえ買って」
善子「しかもなんで私がルビィに買ってあげるのが前提なのよ…」
ルビィ「善子ちゃん善子ちゃん」グイグイ
善子「あーもううるさい…わかった、わかったから」 ルビィ「やった」
善子「はぁーっ…もうルビィにはずっと敵わない気がするわ……」
ルビィ「え? 善子ちゃん今なんて言ったの?」
善子「あんたの我がままに付き合うのはこりごりだって言ったのよ」
ルビィ「アイスだけに?」
善子「やかましいわ」
……
… ─善子の家
ルビィ「〜♪」パタパタ
善子「上機嫌ね」
ルビィ「だって今日はずっと善子ちゃんと一緒だし、アイスもおいしいし…良いことだらけだよ」
善子「あっそ、それは良かったわね」
ルビィ「うん」パクッ ルビィ「善子ちゃんは?」
善子「ふつう」
ルビィ「えー」
善子「だってあんたのせいでお金減ったし」
ルビィ「じゃあ…はい」スッ 善子「…なにそれ」
ルビィ「ルビィのおすそ分け、食べて?」
善子「いや私は…」
ルビィ「はい善子ちゃん、あーん」
善子「……」パクッ
ルビィ「どう?」
善子「…美味しいけど」 ルビィ「ならよかった」ニコニコ
善子「よくないわよ寒いし」
ルビィ「寒いの?」
善子「寒いの」
ルビィ「そっかあ」 善子「だから責任とってこっち来なさい」チョイチョイ
ルビィ「うん、わかった」トテトテ
ルビィ「よいしょ…っと」
善子「……ん」ポスン
ルビィ「? どうしたの善子ちゃん?」
善子「…落ち着く」 ルビィ「……そっか」
善子「……ねえ…ルビィ」
ルビィ「なあに?」ナデナデ
善子「寝るから、わたし」
ルビィ「…うん?」
善子「おやすみ……」スヤ ルビィ「…えっ、善子ちゃん?」
善子「……」スゥスゥ
ルビィ「ホントに寝ちゃった…」ナデナデ
善子「………ん…」
ルビィ「……フフッ…」
ルビィ「ルビィも寝ちゃおう、おやすみなさい善子ちゃん」
……
… ─
善子母「ただいまー」ガチャ
善子母「あら? この靴……」
善子母「善子ー、ルビィちゃん来てるのー?」
善子母「もしかして部屋にいるのかしら……って」
善子母「……クスッ」 善子・ルビィ「……すぅー…すぅー……」
善子母「…二人ともすっかり眠っちゃってるわね」
善子母「よっぽど疲れてたのかしら、でもこんなところで寝てたら風邪引いちゃうわよ?」
善子母「毛布持ってこなくちゃね……まあ、それにしても」
善子・ルビィ「……」スヤスヤ
善子母「なんだかんだ言いながら、やっぱりルビィちゃんのことが好きなのよねこの子」
善子母「フフッ……なんかいいわね、たまにはこういう顔をみるのも」 雰囲気というかキャラ無いからな
だからこそ毎回似たような感じになる イチャコラしているけれど百合と言うより愛情って感じの関係性が毎回良いのよね
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