梨子「これを1週間続けるの...?」
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梨子「はぁ〜...」テクテク
千歌「梨子ちゃんおはよー!」
梨子「あ、おはよう千歌ちゃん...」
千歌「大丈夫?何だか体調悪そうだけど...」
梨子「うん、最近ちょっと疲れが溜まってて...でも平気だから心配しないで」
千歌「それなら放課後の練習はお休みした方がいいよ。今日はゆっくりして」
梨子「ホントに大丈夫だから。ほら、教室までダッシュダッシュ!」タタッ
千歌「あっ...梨子ちゃ」
千歌「...」 千歌「...というわけなの」
曜「なるほど...確かに最近の梨子ちゃん、疲れが顔に出てたよね」
千歌「学校に部活に作曲に自分のピアノだもんね...ハードだよ」
曜「千歌ちゃん、私達で何かやってあげようよ」
千歌「何を?」
曜「それは...うーんと」
曜「!!」
曜「これなんてどうかな?」コショコショ
千歌「ふむふむ...いいねそれ!」
曜「梨子ちゃんの疲れもとれて、体の調子も良くなる!一石二鳥だよ!」
千歌「よーし、梨子ちゃんの疲れをとるとる大作戦!開始ー!」
曜「了解であります!」 梨子「千歌ちゃんに言われて鞠莉さんのホテルに来たんだけれど...」
梨子「いいのかな。こんな綺麗なお部屋...スイートルームでしょ?」フカフカ
梨子「あっ...いい」
梨子「(もしかして、前に私が疲れてるって千歌ちゃんに言ったからかな...それで千歌ちゃんは鞠莉さんにお願いしたのかも)」
梨子「千歌ちゃん...ありがとう」
梨子「ん?」
宝箱「やあ」
梨子「えっ、何この不自然な宝箱」
『おーいりーこちゃーん!』
梨子「テレビがいきなり点いた!?」
梨子「凄い...テレビ電話」
『梨子ちゃーん!部屋に着いた?』
梨子「つ、着いたよ〜」
『あっよかったー。鞠莉さんに代わるね?』
『チャオー梨子、ウチのホテルのスウィートルームはいかがかしら?』
梨子「あっはい、いいです。とても」
『部屋にあるものは自由に使っていいわよー』
梨子「はいっ。あ、あの...ありがとうございます」
『問題ナッシーング☆みんな元気な梨子が見たいのよ。家の人にも連絡はとってあるから、明日から少しの間ここで何も考えずのんびり過ごしなさい』 梨子「わかりました。それで...窓の近くにある不自然な宝箱は」
『オゥ!もう気づいたのね!それはちかっちとヨーソローから話を聞いて☆』
『ヤッホー梨子ちゃん。宝箱の中身は、梨子ちゃんが元気になるように、私からのプレゼントだよ!』
梨子「プレゼント...」
『それを食べて、元気出して♪』
梨子「曜ちゃん...!」
『梨子ちゃん、開けてみてよ!』
梨子「う、うん...わかった」ドキドキ
梨子「(何だろう...甘いものかな?)」
パカッ
梨子「えっ」
大量のにんにく「シャイニー☆」 梨子「えっちょっ...何これ」
『疲労回復と言えばにんにく!梨子ちゃんには沢山にんにくを食べてもらって、疲れをとって欲しいな』
梨子「食べてもらうって...こんな量を!?」
『そう!名付けて梨子ちゃんにんにく地獄大作戦!』
梨子「地獄なの!?それじゃあ罰ゲームだよー!!」
梨子「それに、スクールアイドルがにんにく臭かったら大変だよ!!」
『ノンノン、これは食べても臭いの気にならないにんにくよ?』
梨子「いやそれでも...えぇ〜」
『小原家自慢のシェフがにんにく料理を振舞ってくれるわよ』
『おぉー!』
『いたれりつくせりであります!』
梨子「いやいやいや...」
『それじゃあね梨子ちゃん!』
梨子「あぁちょっと!」
プッツン
梨子「...」
梨子「マジかぁ」 梨子「何個くらいあるんだろう...うわ、立派なにんにく」
プルルル
梨子「ホテルの電話だ...はい」
『桜内様、お食事の準備が出来上がりました』
梨子「あ、はい...ありがとうございます」ガチャリ
梨子「もういきなり始まるのね...」
〜食堂〜
従業員「お待ちしておりました」ペコッ
梨子「いえいえ...何かこちらこそすみません。」
従業員「すぐにご用意致しますのでおかけになってお待ちください」スッ
梨子「あ、どうも」スッ
梨子「...」
梨子「(だだっ広い食堂に私1人しかいないのって気まずい...)」 梨子「(水うまっ)」
従業員「お待たせ致しました。にんにくスープでございます。お好みでガーリックチップをおかけ下さい」スッ
梨子「くさっ!ほ、ホントに無臭にんにくなんですか...?」
従業員「そのように伺っておりますが」
梨子「で、ですよね...いただきます」
梨子「!!」
梨子「美味しい...!」
梨子「にんにくの味はするけど、そこまで気にならない」
梨子「これなら何杯でも食べられそう!」
梨子「えぇと...このチップも入れたらいいんだよね」スッ
梨子「にんにくの上ににんにくを乗せてもなぁ...あまり変わらない気が」
梨子「あーでも揚げてあるからちょっとしたアクセントになってる」 従業員「にんにくのソテーでございます」スッ
梨子「見た目美味しそう...」
梨子「いただきます」パク
梨子「ほくほくしてて美味しいです♪」
従業員「ありがとうございます」
梨子「ソースは...」
従業員「ガーリックソースでございます」
梨子「で、ですよね〜」
梨子「本当に何から何までにんにくなのね...」モグモグ
梨子「でも美味しい。これなら元気も出そうだよ」モグモグ 千歌「梨子ちゃん喜んでくれてるかな」
曜「今頃ホテルの料理に舌鼓をうってるところだよ」
鞠莉「ちゃんとウチのシェフがアレンジしてくれてるから、美味しく食べられてるはずよ」
千歌「よかった〜」
プルルル
鞠莉「ホテルからだわ...何かしら」
鞠莉「もしもしどうしたの」
鞠莉「はぁ!?」
ようちか「!!」ビクッ
鞠莉「えぇ...えぇ...わかったわ。従業員全員にちゃんと伝えて」
鞠莉「いい?もし伝わってなかったらクビにするから」
ピッ
千歌「ど、どうしたの...?」
鞠莉「ごめんっ!ちかっち達にもお願いして欲しいことがあるの!!」 曜「えぇっ!?無臭にんにくじゃなかったんですか!?」
鞠莉「どうやら間違えて仕入れたみたいで...どうしよう。明日梨子からとんでもない臭いが」
千歌「凄いにんにく臭ですよね...」
鞠莉「おそらくね。とにかく作戦中は絶対梨子に臭いって言っちゃダメよ。いつも通り、普段通り接して。他の生徒にも今から一斉メール送るから」
千歌「り、了解」
曜「あわわわわ...どうしよ」 梨子「ふぅ〜お腹いっぱい」
梨子「...臭い、大丈夫よね?」ハ-
梨子「...」
梨子「そこまで気にならないかな。歯磨きしたら大丈夫そう」
梨子「大浴場使ってもいいって言ってたよね。1人で貸し切り状態...!」
梨子「もうちょっとのんびりしたら入ろーっと」
梨子「...にしてもこの宝箱、ずっとあるのよね。にんにくが入った状態で」
梨子「ちょっと数えてみようかな」
梨子「...」
梨子「...」
梨子「95、96」
梨子「えっ、何この中途半端」 梨子「もしかして、100個あってさっき4個使ったとか?」
梨子「という事はいずれこれが空になるわけね...」
梨子「100個か」
梨子「いやおかしいでしょ。100個よ100個!1日3食あったとしてもどれだけ食べなきゃダメなの!?」
梨子「そもそも、この作戦いつまでやるつもりなのかな...ちょっと聞いてみよ」プールル
従業員『桜内様、どうかされましたか?』
梨子「あの、この生活っていつまでなんですか?」
従業員『期間は1週間だそうです』
梨子「1週間!?1週間でにんにく100個食べなきゃいけないの!?」
従業員『こちらで完食出来るよう個数は調整しておりますのでご安心ください』
従業員『因みにこの1週間にんにく以外を食べることは禁止されておりますのでご了承下さい』
梨子「全然嬉しくないんですけど!?」 従業員『ではごゆっくり』
梨子「...」
梨子「に、にんにくだけで1週間生活するの...?」
梨子「ダメダメ、折角千歌ちゃん達が私のことを思って企画してくれたんだから頑張らないと」
梨子「よしっ、気分転換にお風呂入ってこよーっと」
〜大浴場〜
梨子「ふぅ〜/////」
梨子「気持ちいい...やっぱり広いお風呂はいいなぁ」
梨子「ウチだと足を伸ばせないもん。リラックスしまくりだよ」
梨子「明日はどんな料理が出るんだろうなぁ...」 にんにく1個でも3日は匂い取れないのに100個なんてもはや取れなさそう…
しかもにんにくはお腹に良くないからりこぴーげりぴーになっちゃう お風呂にガーリック入浴剤とか入ってるのかと
そこまでしたら逆効果かw 梨子「備え付けの紅茶は飲めるんだね」
梨子「えーと...お砂糖はと」
梨子「あったあった」サラサラ
梨子「...」ズズ
梨子「!!??」
梨子「な、何これ!?」
梨子「何で...何で紅茶がにんにくの味するの!?」
梨子「普通のティーパックだよね!?まさか...」スッ
『いつでもにんにくが摂取できるようにガーリックパウダーをご用意致しました♪ 従業員』
梨子「アイツ...!」ギリ
梨子「はっ!でも待って、よく考えたらこれもカウントになるんじゃ...」チラ
宝箱「残り96」
梨子「減ってない!?何で!?」
プルルル
梨子「フロントから...ちょっと!何なんですかあのパウダーは!?」
『ルームサービスでございますが...』
梨子「これのどこがルームサービスなの!?嫌がらせにも程があるわよ!!」
『お砂糖よりは良いかと思いまして』
梨子「じゃあ何ですか?貴女紅茶に砂糖の代わりにガーリックパウダー入れるんですか!?」
『はぁ?入れるわけないじゃないですか?頭おかしいんですか?』
梨子「フンッ!」ガチャリ
梨子「アイツ...明日会ったら絶対に容赦しないわ」 フロントでAqoursの誰かがバイトしてるとかだったら面白そう 〜次の日〜
『桜内様、朝食の準備ができました』
梨子「んん...もう朝」ググ
モワッ
梨子「うっ...何この臭い」
梨子「違うよね...私じゃないよね?」
梨子「取り敢えず顔洗って朝ごはん食べよ」
〜食堂〜
従業員「桜内様、おはようございます」
梨子「貴女よね!?昨日のガーリックパウダーの犯人は!?」モワ
従業員「うっ」
梨子「?」
従業員「いえ...何も。それより特製のパウダー、喜んでいただけて光栄です」
梨子「喜んでなーい!お陰で紅茶すっごい味したんだから!!」 従業員「パンケーキでございます」
梨子「えっ、にんにく以外はダメだって」
従業員「千歌様がメインがにんにくなら構わないと申されていたので」
梨子「千歌ちゃん...!」
梨子「美味しそう...いただきます!」パク
梨子「...」
梨子「に、にんにく...」
従業員「生地ににんにくをたっぷりと混ぜこみ、ガーリックバターとガーリックオイルで焼き上げました」
梨子「上に乗ってるのもドライフルーツじゃなくてにんにくだし...」
従業員「にんにく生活ですから」
梨子「...」
梨子「紅茶だけでも普通でよかったわ」 梨子「うん...不味くはないです。甘みを全速力でにんにくが追い抜いて行ってます」
梨子「これも生クリームっぽいけど」
従業員「シェフオリジナルのガーリッククリームでございます。このパンケーキのために作成なさったとのことです」
梨子「わざわざすみません...」
従業員「いえいえ」
梨子「アンタじゃない」
梨子「あーこれ、パンケーキだと思わなかったら美味しいかも」モグモグ 梨子「ごちそうさまでした」
従業員「ただ今シーツを取り替えさせていただいておりますので、少しの間散歩に出かけられてはいかがですか?」
梨子「毎日取り替えてくれるんだ...流石一流ホテル」
従業員「10時までには完了致しますので、それまでしばらくお待ちください」
梨子「わかりましたー」
〜広場〜
梨子「ハァー」スンスン
梨子「やっぱりちょっと臭うかな。まぁ仕方ないっちゃあ仕方ないか」
梨子「うーん...いい天気ね」ノビ-
梨子「ちょっと身体動かそうかな。汗かいたらすぐにお風呂も入れるし」
梨子「あっでも着替えてない...ま、いっか。ジョギングにしよ」 テクテク
梨子「丁度いい気温だよね。暑くもなく寒くもない。身体を動かすには最適だよ」テクテク
鞠莉「あら、梨子」
梨子「鞠莉さん、おはようございます」モワ
鞠莉「オゥッ」
梨子「?」
鞠莉「オゥオ-オゥ♪ほら、テーマソング?出囃子出囃子」アセアセ
梨子「そんな自分で歌わなくても...」
梨子「鞠莉さんもお散歩ですか?」
鞠莉「そうよ。部屋にいてもする事ない」
梨子「あ、お部屋最高です!広いしベッドはふかふかだし夜景は綺麗だし!」
鞠莉「喜んでくれてるみたいね。ちかっちにも伝えておくわ☆」
鞠莉「まだ始まったばかりだけど、ファイトよ梨子☆」
梨子「はいっ、頑張ります」
梨子「って、何で頑張らなくちゃダメんなだろう」 梨子「おぉ...来た時みたいに綺麗になってる」
梨子「それと...」スッ
『砂糖』
梨子「ほっ、元に戻っててよかった」
梨子「あっそうだ。あと何個かなー」
宝箱「残り92個」
梨子「結構使ったんだね。あーでもほとんどにんにくだったもんなぁ」
梨子「大体1日平均が14だから...3で割ると4ちょっと」
梨子「昼か夜にどかーんと出てきそう」
梨子「さてと、今日は調子いいから作曲でもしようかな」スッ
梨子「えーと...にんにくをイメージして」 ラーメン屋でにんにくのかけら5個いれたら風呂のお湯も臭くなったからなぁ これにんにくの臭い嗅いでも平然としないといけない方もキツいだろ リアルにやってみたいけど引きこもらないといかんなこれは 梨子「...っと、こんな感じかな」
パチパチパチ
従業員「素晴らしいです。桜内様」
梨子「ひゃあっ!?い、いつの間に...」
従業員「昼食の準備ができました。食堂へお越しください」
梨子「えっ、さっき朝ごはん食べたばかり...今何時ですか?」
従業員「12時26分14秒でございます」
梨子「細かいところまでどうも...って、もうそんな時間!?」
従業員「はい、朝食から既に3時間は経っております」
梨子「作曲に夢中で全然気が付かなかった...」
従業員「ご用意の出来次第お越しくださいませ。お待ちしております」ペコ
梨子「わかりました」
梨子「お昼はどんな料理が出てくるのかな...」 〜食堂〜
ワイワイガヤガヤ
梨子「えっ、他の人もいるの?」
従業員「この時間は他のお客様もランチですので」
梨子「いいなぁ...ビュッフェ」
従業員「桜内様はこちらのお料理でございます」スッ
梨子「知ってますよ...わっ、ご飯がある」
従業員「曜様よりお米の許可が降りましたので」
梨子「ご飯があるだけでも嬉しい...後はにんにく料理なんですよね」
従業員「はい。にんにくの味噌汁、にんにくと芽のソテー、にんにくの芽のおひたしでございます」
梨子「素晴らしいくらいににんにくだらけね...でも美味しそう。いただきます」
梨子「...にんにくですね」
従業員「にんにくですから」 鞠莉「チャオー梨子☆」
梨子「鞠莉さん!」
鞠莉「前いいかしら?」
梨子「あっ、どうぞどうぞ」
鞠莉「これがガーリックメニューなのね。食欲のそそる匂いだわ」
梨子「ご飯以外全部にんにくですよ。鞠莉さんのは...」
鞠莉「今日は優雅にイターリアン!トマトとモッツァレラのパスタよ☆」
梨子「いいなぁ...」
鞠莉「んー!デリシャス!」
梨子「...」モグモグ
ステ-キオイシ-!
梨子「...」ズズ
ケ-キカワイ-!
梨子「...」モグモグ
従業員「サンドイッチうまうま」
梨子「(なにこれ)」 梨子「(にしてもこのソテー味濃いなぁ...ちょっと量的にもキツいかも)」
梨子「(あ、もしかしてご飯に乗せろ的な感じかしら)」ヒョイ
梨子「!!」
梨子「(これはいける)」ガツガツ
鞠莉「」ニコニコ
梨子「はっ!」
鞠莉「それだけ気持ちよく食べてくれると、シェフも喜んでるわ☆」
梨子「お恥ずかしい/////」
梨子「あっそうだ...鞠莉さん」
鞠莉「なぁに?」
梨子「臭い...大丈夫ですよね?無臭にんにくですし」
鞠莉「!!!!」ギクッ 鞠莉「え、えぇ...大丈夫よ。ぜーんぜん気にならないわ」アセアセ
鞠莉「梨子がいつも出してる都会っ子のスメルがするわよ☆」
梨子「そんなの出した覚えないです...」
鞠莉「ね?貴女も気にならないでしょ?」
従業員「吐きそうなくらい臭げっふぅ」
バキィ
鞠莉「ほら、大丈夫って言ってるでしょ!?」
従業員「サクラウチサマイイニオイオハナバタケノニオイ」
梨子「ほっ、よかった」
梨子「さてと、お腹もいっぱいになったし少しお出かけしようかな」
鞠莉「あっ、それならクルージングはどうかしら?貸切よ!潮風に当たってとーってもシャイニーなのよ!」
梨子「いやでもそんな...」
鞠莉「梨子はゆっくりしてた方がいいの!さ、こっちへいらっしゃい」グイグイ ザザァ
梨子「いかにもお嬢様って感じがする...」
従業員「お飲み物をお持ちしました」
梨子「あっ、どうも」チウ-
梨子「!?」
梨子「ゲホッゲホッ!な、何ですかこれ...!」
従業員「ガーリックサイダーでございます」
梨子「ここでもにんにく!?普通にジュースはダメなの!?」
従業員「」フルフル
梨子「基準がわからない...」
従業員「因みにこのサイダー、かなりのにんにくを使用しておりますのでおすすめかと」
梨子「えっホント?いただきます」ゴクゴク
梨子「っかぁー!にんにく!!」モワ
従業員「ウッ」バタン
梨子「じゅ、従業員さん!?」
従業員「」
梨子「船酔いかしら...すみませーんすみませーん!!」 〜お部屋〜
梨子「でもこの時期にクルージングってちょっと寒かったかも」
梨子「あ、お昼で何個減ったかなー」
宝箱「残り85個」
梨子「わっ!結構減ってる!やっぱりあのサイダーが効いたのかも...」
梨子「というか、こんなに食べて身体大丈夫なのかな...にんにくって食べすぎるとお腹下すって聞いたことあるし」
コンコンコン
『リリー、いるー?』
梨子「よっちゃん!?」
『いるのね?開けるわよー?』ガチャリ
善子「どう?元気かし...」
梨子「よっちゃーん!」ギュ
善子「(くっさ!)」
梨子「どうしたの急に?」
善子「いや...特に意味はないんだけど、千歌さんに用があったからついでにリリーの様子も見ておこうかなって」
梨子「私はよっちゃんにとってついでの存在なのね...」ズ-ン
善子「あっ、ごめんなさいリリー」
梨子「うそうそ、来てくれて嬉しいよ」
善子「(想像以上にキツいわね...マスクしてて良かったわ)」 善子「にしてもいい部屋ね」
梨子「でしょ?スイートルームだもん」
善子「スイートルーム!?ここが!?」
善子「って、言われてみればそうね...こんな豪華な部屋はスイートルーム以外ないわね」
梨子「ベッドもふかふかなんだよ〜」ギシギシ
梨子「あ、あとね!テレビもでっかいの!4Kテレビだし!」
善子「...なんかテンション高いわね」
梨子「そ、そう...?もしかするとにんにくのおかげで元気になってるのかも」
善子「ならいいんだけど...」
梨子「あっそうだ。よっちゃんも夕食一緒に食べない?」
善子「ええっ!?」
梨子「2人だとにんにくの消費量も増えるから」
善子「私は構わないけど、千歌さん達がどう言うかわからないわ」
梨子「確認してみるね」
ピロンッ
ちかちゃん:いいよー
梨子「いいって!やったあ!」
善子「(明日誰にも会わないわよね...)」 『桜内様、夕食の準備ができました』
梨子「はーい」
善子「もう夕食なの?早くない?」
梨子「ほら、他のお客さんもいるわけだから」
善子「あー」
梨子「さ、行こ行こー♪」
〜食堂〜
従業員「御友人もお食事されるのですね」
梨子「千歌ちゃんからは許可はとってあるんですけど...」
従業員「構いませんよ。すぐにもう一人分を調理いたしますので。その間御友人様はビュッフェをお楽しみください」
善子「やった...!」
従業員「本日は限定のローストビーフをご用意しておりますので、是非お楽しみくださいね」
善子「ローストビーフ...!」
梨子「はぁ?なにそれ!?」 ワイワイガヤガヤ
善子「んー美味しい!」モグモグ
梨子「いいもん!私だってハンバーグなんだから!」モグモグ
善子「凄いわよね。にんにくをすり潰してハンバーグにするって」
梨子「マッシュポテトみたいで美味しい。美味しい!あはははは」
善子「...」
善子「リリー...」スッ
梨子「えっ」
善子「内緒よ。早く食べなさい」
梨子「よっちゃん...!」
従業員「いけませんよ」パク
よしりこ「!?」
従業員「ルールですので」モグモグ 従業員「御友人様、こちら娼婦風パスタでございます」
善子「娼婦風...!」
梨子「トマトパスタじゃなくて?」
従業員「娼婦風パスタです」
梨子「別にどっちでもいいじゃない...」
善子「いただきます...」
善子「あ!ダメっ!辛い!これ辛い!激辛!」
梨子「えぇ...堕天使の涙みたいな訳分からんたこ焼き作ってたのに?」
善子「いや、全然食べられるわよ。めっちゃ美味しい」
善子「ンまぁーいっ!!」
梨子「どっちなの...」
従業員「御友人様...」
ギュッ
善子「ほぇ?」
梨子「(これは!!)」
従業員「申し訳ございません、少し抱きしめたくなりまして」
善子「(おっぱいおっきい...)」 従業員「失礼致します」ペコ
善子「...」
梨子「っ!」ガツガツ
善子「リリー、ペース上がってない?」
梨子「ご飯のお供ができたから」ガツガツ
善子「そう...」
善子「デザートとってこよーっと」
梨子「ふぅ...食べた食べた。にしても付け合わせまでにんにくの芽とふかしたにんにくってどうなんだろ」
梨子「よっちゃん、お風呂も入るのかな」
善子「お待た...ん?」クルリ
ママ-アノオネ-チャンナンカニンニククサイヨ-
エッチョナニスルヤメテ...
ママ-アノオネエチャンイイニオイ-
ウフフ-ソウネ-
善子「(小原家やべー...)」 〜お部屋〜
善子「さてと、そろそろ帰りますか」
梨子「えっ、お風呂も入ろうよ。大浴場だよ?」
善子「バス無くなっちゃうし...流石にここで泊まるわけには」
善子「(リリー、更に臭いがキツイわ)」
梨子「そっか...じゃあ仕方ないよね」
善子「惜しい気もするけどね。タダで大きいお風呂入れるなんて」
コンコンコン
『御友人様、宜しければご自宅までお送り致しますがいかがなさいますか?』
善子「さっきの人?」
梨子「うん、私の専属スタッフみたい」
善子「マジで凄いわね...小原家」
善子「えっと...それじゃあお願いします」 梨子「よっちゃんも帰っちゃったし、お風呂入ろーっと」
梨子「あ、その前にどれだけ食べたかな」
宝箱「残り80個」
梨子「おー、20個減った」パチパチ
梨子「...でも逆に考えたら2日で20個も食べたんだよね」
梨子「む、無臭にんにくだし大丈夫よね!」
梨子「うん大丈夫、大丈夫だぁ」
梨子「さ、お風呂行こ」 〜千歌の部屋〜
千歌「にんにく、食べすぎる...と」
千歌「あー、やっぱり刺激が強すぎちゃうのかぁ」
千歌「お腹痛くなったりしたら可哀想だよね...元気になってもらいたいのに病気にさせちゃ元も子も無いよ」
曜「じゃあやめる?」
千歌「やめない!」
曜「だよね」
千歌「いやでも梨子ちゃんに何かあったらストップはするけど」
曜「まぁ、流石にそれはね」
曜「さっき善子ちゃんから連絡あったんだけど、梨子ちゃん異常に元気だったんだって」
千歌「おー、やっぱりにんにく凄いね」
曜「明日遊びに行ってあげようか」
千歌「うん!行こう行こう!」 梨子「...」シャコシャコ
梨子「(明日は何しようかなぁ)」シャコシャコ
梨子「(折角だし出かけよう。うんお出かけだ)」シャコシャコ
梨子「」グチュグチュペッ
梨子「ふぅ」
梨子「さてと...おやすみなさい」 〜次の日〜
梨子「...んん」
梨子「ふぁぁ」ノビ-
梨子「何だろ...めっちゃ目覚めいい。スッキリ」
コンコンコン
『桜内様、おはようございます。朝食の準備ができました』
梨子「はーい」
梨子「昨日はパンケーキだったけど、今日は何だろう」
〜食堂〜
従業員「おはようございます」
梨子「おはようございます」
鞠莉「おはよー梨子」
梨子「鞠莉さん!」
鞠莉「一緒にモーニングを食べようと思って、いいかしら?」
梨子「あ、はい。どうぞ」 鞠莉「今日はトーストよ☆」
梨子「いいなぁ...私は何だろう」
従業員「桜内様、トーストでございます」
梨子「えっ、私もパン?」
従業員「の上に」ヌリヌリヌリ
梨子「あーやっぱり」
鞠莉「で、でもガーリックトーストって美味しいから」
梨子「そ、そうですよね。いただきます」
従業員「あとこちらをどうぞ」スッ
梨子「牛乳?」
従業員「昨日調べたのですが、にんにくには牛乳を飲むのが良いそうで」
梨子「そうなんですか。ありがとうございます」
鞠莉「(臭いが抑えられるものね)」
鞠莉「(ナイスよ!)」グッ
従業員「(ありがとうございます)」グッ 梨子「鞠莉さん今日は何か予定あるんですか?」
鞠莉「んー...特にないけど、果南誘って遊びに行こうかなって思ってる」
梨子「そうなんですか」
鞠莉「梨子も一緒にどう?」
梨子「いえそんな、2人の邪魔になるだけですし...」
鞠莉「何も予定決まって無いから全然いいのに。あ、もしかして他に予定あったりとか?」
梨子「特に無いんですけどね。ちょっと出かけようかな程度なので」
鞠莉「ふーん」
従業員「失礼致します。桜内様、千歌様と曜様がお出でです」
梨子「えっ、千歌ちゃんと曜ちゃんが!?」
鞠莉「朝早くから元気ね」 鞠莉「良かったじゃない。予定が出来て。施設なら好きに使って大丈夫だから、思い切り楽しんできてね☆」
梨子「あっ、はい。ありがとうございます」
鞠莉「ごちそうさま。それじゃあね☆チャオー」
従業員「こちらです」
千歌「梨子ちゃんおはよー!」
曜「ごめんね、こんな早く。まだ朝ごはん食べてたよね」
梨子「ううん、もう食べ終わるから大丈夫だよ」
千歌「どう?元気になった?」
梨子「うん!もう凄い元気!今日も久しぶりにスッキリ目が覚めたの!」モワ
千歌「うんうん、沢山食べてくれてるんだね!」
曜「お腹痛くなったりしてない?」
梨子「今のところは大丈夫だよ」 曜「少しでも調子が悪くなったらストップしてくれて大丈夫だからね」
梨子「正直、部屋が快適すぎて多少お腹下しても続けたい自分がいるんだよね」
千歌「スイートルームだもんね。いいなー、私もスイートルーム泊まりたーい」
曜「私もー」
梨子「じゃあ交代する?」
千歌「いやーキツいっす」
曜「私達は元気だから」
千歌「元気全開デイデイデイだもん!!」
ようちか「いぇーい!!」ハイタッチ
梨子「...」
千歌「という訳でお部屋に行こうよ!」
梨子「どういう訳!?」
梨子「あーでも、この時間は掃除してるかも。ロビーでお話しようよ」
曜「毎日片付けてくれてるんだ」
梨子「うん、洗濯からトイレ掃除まで全部」
千歌「流石一流ホテル」 筆者は梨子ちゃんに何か恨みでもあんのかよ…
例えば転校生に幼馴染み取られたとか ニンニク臭い梨子ちゃんにキス迫られたらする?
俺はとりあえずする えっこれ牛乳飲んだからようちかには効いてないとかそういう感じ?
牛乳すげーな ニンニク食いすぎて胃が荒れて入院とかいう話も聞いたことあるんだが大丈夫なんだろうか 〜ロビー〜
千歌「色んな人が帰っていくね」
梨子「この時間はチェックアウトの人が多いのよ」
曜「なるほど」
梨子「親子くらいの年の差なのにカップルつなぎしてる人や、映画に出てきそうなアタッシュケース持った人もいるから面白いよ」
曜「へー」
千歌「あーミスった!」シャンシャン
アハハ-ウフフ-
ポトリ
ピカーン
曜「あっ」
梨子「曜ちゃん見ちゃダメ」サッ
千歌「あーあ、折角フルコンボだったのに...ん?」
千歌「ヅラだ!ヅラ落ちてるよ!!」
ようりこ「千歌ちゃん!!」 〜ゲーセン〜
千歌「ホテルに来たらゲーセンだよね!」
曜「千歌ちゃんさっきも携帯でゲームしてたよね...」
梨子「確かに、ホテル特有の謎のゲームは魅力的よね」
千歌「見て見て!何かよくわからない景品のUFOキャッチャー!」
曜「うわーあるある」
梨子「誰がとるんだろう」
θ
千歌「へー、リモコンマッサージ機だって」
曜「いらねー」
梨子「これは...置いて大丈夫なのかな」 ク-レナイ-ニソ-マ-タ-
千歌「」ドンドコドン
曜「千歌ちゃん上手い上手い」
梨子「いつの筐体よ...13って」
曜「こんな時間帯にホテルにいることないから面白いよね」
梨子「でしょ?」
ドコドン!
フルコンボ!
千歌「決まった...」
曜「おー」パチパチ
千歌「汗かいたしお風呂行こっか」
梨子「この時間使えたかな?」
従業員「使えますよ」
梨子「ひゃあっ!?」
曜「あ、今朝の人」
千歌「よーっし、お風呂お風呂ー!」ダダッ 〜大浴場〜
3人「ぷはー」
千歌「やっぱり大きなお風呂は気持ちいいねー」
曜「うん、しかも3人だけってのがいいね〜」
従業員「ただ今お湯を入れ替えたばかりですので綺麗なお湯をお楽しみくださいませ」
梨子「...何でいるんですか」
従業員「お構いなく」
梨子「ホントどこにでも現れるなぁ」
千歌「曜ちゃん!あそこまで勝負だよ!」
曜「負けないであります!」
千歌「よーい...ドン!」バシャバシャ
曜「」スイ-
梨子「ちょっと!お風呂で泳いじゃ...」
従業員「zzz...」
梨子「寝てるし」
曜「っしゃあ!」
千歌「本気出さないでよ!」
曜「ライオンはウサギを狩る時も全力なんだよ。後でフルーツ牛乳ねー」
千歌「うぅぅ...!」 〜サウナ〜
千歌「サウナで勝負だよ!」
曜「次も負けない!」
梨子「ほ、ほどほどにね...」
千歌「...」
曜「...あっつ」
梨子「...」
〜数分後〜
梨子「あつー」モワモワ
千歌「(やばい...熱い熱くない以前に)」
曜「(梨子ちゃんからにんにくの臭いが...)」
千歌「(汗からも出るんだねにんにくって...)」
曜「(知らなかったね...)」
梨子「(たまにはサウナもいいかも)」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています