千歌「ブイモン!行くよー!」ブイモン「任せてくれ、千歌!」
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今や社会現象となったスクールアイドル。
かつてこの世界に危機が訪れたとき9人のスクールアイドルの前にはパートナーデジモンが現れ世界の危機を救ったという。
彼女達選ばれしスクールアイドルたちは伝説となり、9人の女神として今もなお語り継がれている。
選ばれしスクールアイドルのもとに現れるというパートナーデジモン達。
そんな彼らは浦の星女学院スクールアイドルaqoursの前にも現れた。 「僕、ワームモンです」
「えっ……虫?」
「よろしくねー。僕テリアモン、君は?」
「渡辺曜であります!よろしくね!」
「俺様はインプモン!……ってなんだこのコスプレ女は」
「なによ!そういうアンタだってバイ菌みたいじゃない!」
「おいらアルモジモンっていうんだぎゃ、よろしくだぎゃ」
「ずら〜〜……あ、おら…じゃなくて私、国木田花丸って言います」
「僕ギルモン、あれ?どうして逃げるの?待って待って〜」
「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ホークモンと言います。貴女のパートナーとして選ばれました」
「私、黒澤ダイヤと申します。よろしくね、ホークモン」
「俺はアグモン!パートナーは女の子か〜、大丈夫かよ〜」
「女だから頼りないってことはないと思うよ。なんならちょっとひと泳ぎしようか」
「私はガオモ……あの、マスター…その、胸が」
「oh〜〜!very cute!!私のことはマリーって呼んでね♪」
「俺はブイモン!君の名前は?」
「わぁぁ…!奇跡だよーっ!!私、高海千歌!よろしくねブイモン!」
何か起こるのかと胸を躍らせた彼女達だったが特に何もないまま半年が過ぎ、廃校というとても現実的な危機が彼女たちに迫っていた………… 前回の(そんなものはない)デジライブ!サンシャイン!!
ブイモン達がやってきて季節はもう秋!何かあるのかな!?私たちもあのスクールアイドルみたいに!?
そんな事を考えてたらもう二学期、迫る廃校へのリミット。
私達は一生懸命頑張っている。今を輝くため、皆で奇跡を起こすため。
aqoursの皆が集まったことも、パートナーデジモン達がやってきたことも無駄になんかならないよね?
ううん、そんなこと絶対にない。私達、輝きたい!! ブイモン「千歌〜。みかんじゃなくてたまにはチョコくれよー」
千歌「えー、みかん美味しいよ?」
ブイモン「美味しいけどさー…」
千歌「……ん、美味しい。ブイモンも食べる?」
ブイモン「…………食べる」
千歌「素直でよろしい!」
場所は内浦十千万、高海家三女の千歌の部屋。
廃校への対策を各々が考えて持ち寄る、ということで本日は家で作戦を練るということだったのだが……
ブイモン「く〜〜!!やっぱり何回観てもかっこいいよなぁ!!」
千歌「また観てるの?」
ブイモン「俺だって進化できれば………ガイアフォース!!!!とかさ!」
千歌「そんなこと言ったってブイモン進化できないじゃん?」
ブイモン「…………そうだけど」 千歌「μ`sの後は追わない。私たちのやり方で学校を救うって決めたけど…無理なのかなぁ」
ブイモン「そんなことない!千歌や俺たちだって頑張ってるじゃないか」
千歌「そうだよね……動画の再生数は伸びてるけど、地方の予選は落ちちゃったし何がダメなのかな」
ブイモン「分からない、けど千歌がそんなに弱気じゃ……俺…」
力なく項垂れたブイモンは再びモニターに目をやる。
そこに映し出されているのは9人の女神の中心、そしてそのパートナーデジモンの雄姿だ。
かつて彼女たちは世界に訪れた危機を時には歌で、時にはパートナーとの絆で打ち破り世界と廃校を救ってみせ、ついには伝説となった。
同じくパートナーとなったブイモンもやる気こそは一人前だが、今はただ高海家で時間とみかんを消費している。 ブイモン「決めたぜ千歌!」
千歌「何をー?」
ブイモン「俺が頑張って進化して、こう…ドカーン!と千歌達のパフォーマンスを盛り上げるんだ!!」
千歌「おぉぉ…あ、でも場所とかは」
ブイモン「ガオモンと鞠莉に頼む!」
千歌「そっか!じゃあ早速ラインで…」
ブイモン「折角だから俺が行ってくるよ、そっちのが早いだろうし」
千歌「えーとデジヴァイス……あったあった。それじゃよろしくね、ブイモン!」
ブイモン「おう!」
デジヴァイスと呼ばれた携帯端末をパソコンにかざすと、端末の中に吸い込まれていったブイモンは瞬く間に電子の海へと旅立っていった。
千歌「となると……おーい!梨子ちゃーん!!」
開いた窓から大声でお隣さんを呼んでみる
梨子「聞こえてた」
千歌「へへ……やっぱり?」 梨子「鞠莉ちゃんはなんて?」
千歌「ブイモン待ち」
梨子「そっか」
千歌「梨子ちゃんは何か浮かんだ?」
梨子「ううん」
「でも、僕はブイモンの意見に賛成!」
千歌「ワームモン居たんだ、見えなかったよー」
梨子「出てきちゃダメだよワームモン、危ないよ?」
気が付くとワームモンと呼ばれたデジモンがベランダのヘリからひょっこりと顔をのぞかせ、応えた。 梨子「ワームモンも進化したいの?」
ワームモン「うん、進化すればステージ作るのだってもっと早くできると思うし何かあっても梨子ちゃんの事守れるよ!」
いつもより3割増しでキリリとした顔には幼いながらにも確かな闘志が燃えている。
梨子「何かって…縁起でもないこと言わないでよ、平和が一番です」
千歌「戦うのは千歌も嫌だなぁ、そう言えばブイモン何してるんだろう」
ワームモン「ひょっとしてセキュリティに引っかかってるんじゃ」
梨子「そう言えばワームモンも前に御遣い行ってくれたときそうだったっけ」
ワームモン「うん、マリちゃんの家のネットワークすごく厳重だったんだ」
千歌「やっぱりラインした方が早かったんじゃーん」
梨子「言わないであげようよ。ブイモンだって役に立とうとしてくれたんだし、ね?」
千歌「そうだね!そうだ梨子ちゃんワームモン、ブイモン帰ってくるまで家来ない?」
ワームモン「僕は行きたい!マリちゃんが何て言ったか知りたいし」
梨子「じゃあ、お邪魔しよっか?ワームモンお願いできる?」
ワームモン「行くよ……えいっ!」
梨子の腕に捕まったワームモンはしなやかな糸を吐き出し伸縮させる。
さながらスパイ映画のワイヤーアクションのような軌道を描き高海家に一回転で着地。
数か月前にしいたけからの逃走時、単独でやってのけたような無茶もせず華麗に降り立って見せた。
文系も文系の桜内少女だが意外と身のこなしは悪くない。 梨子「ありがと、ワームモン」
ワームモン「えへへ……」
一方その頃、ブイモンはというと……
ブイモン「おーい!マリー!ガオモーン!いないのかー!?」
パスワードを教えてもらうのを忘れてしまっていたため、セキュリティ画面で立ち尽くすばかり。
パワーさえあれば強引に突破する事も不可能ではないが、悲しいかな今のブイモンではただただマイクの入っていないモニターに叫ぶことしかできなかった。
音源を切ってしまっているので当然聞こえる訳もなく……………
ブイモン「ちくしょー……一回帰るかなぁ―――――ワッ!??」
まさしく一瞬、刹那の出来事。
金色の閃光がブイモンの隣を駆け抜けた。 少し前の小原邸。
小原家のネットワークセキュリティーは未知の侵入者を許していた。
鞠莉のプライベート用ということでグループ経営のネットワークと比べれば幾分簡素なものとはなっているが
それでもあの小原が使用するPCへの侵入となると並大抵のクラッカーやウイルスでは侵入できない作りになっている。
現に電子の世界をホームグラウンドとするデジモンであれど、ブイモンレベルでは何もできないのだ。
その鞠莉のPCでは今まさに防衛線が繰り広げられていた。
鞠莉「ガオモン!どうなってるの!?まさかHacking!?」
ガオモン「申し訳ありませんマスター!攻撃する意図は見受けられませんが……姿を補足できません!」
ガオモンと呼ばれた青い犬のぬいぐるみのようなデジモンは、黄色い影を追いながら息を切らして答える。
鞠莉「侵入者!このPCにオハラグループの情報なんてないわ!無駄足だからとっとと帰りなさい!」
影は何も答えず、あるフォルダを目指して目にもとまらぬ速さで疾走を続ける。
ガオモン「何かデータを持っているようだが……?くっ!進化さえできれば!!」
影はフォルダにたどり着くや否や、データをファイルに強引にぶち込んでみせると短く一言残し、消え去った。
「同じ成長期でもここまで差があるとは、先が思いやられる」
ガオモン「待て!!――――――――ッ、取り逃したか」
\You got a mail!/ 鞠莉「メール……?」
ガオモン「ウイルスの類は感知できませんが開きますか?」
鞠莉「お願い」
謎の存在から手渡された一通のメール。
そこにはこう記されていた
title 心構え
本文
このメールを読んでいるということは私のパートナーが貴女のPCへと侵入できたということね。
失礼な訪問であったことをまずお詫びするわ。
aqoursの皆や貴女の個人的な連絡先は知らないし、aqoursの掲示板にこんなことを書いてはファンの皆や
今を輝く貴女達に迷惑がかかると思ってとった手段であることを理解してもらえれば幸いよ
貴女にしたのは割り出しやすかったのとメンバーが行動する時にあなたの力が必要だったと思ったから。
個人的な話だけど私も似たようなポジションではあったから……ね
話を戻すけれど今この世界には危機が迫っている。
私の仲間たちも立ち上がり今は世界への進行を防いでいるけど、それだけでは足りないわ。
貴女達もスクールアイドルとして、パートナーデジモンを持つ者ならば覚悟をしておきなさい。
少なくとも成長期の私のパートナーを止められないようではまだまだね。
貴女達が人々に更なる感動と勇気を与えられる存在になることを祈っているわ。
Mackey
鞠莉「Mackey………いったい何者なの」
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