訃報
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希「ここが、今回の合宿先なんやね!いいやんここ」
希は朝靄の光に照らされたロッジを見上げながら言った
穂乃果「真姫ちゃん!こんなにオシャレな小屋でいいの?!」
真姫「ちょっと、穂乃果そんなに目を輝かせないでよ....あと!小屋じゃなくてロッジって呼んでよね?」
凛「まあまあ!細かいことは気にしないにゃ!!」ダダッ
花陽「あ、ちょっと凛ちゃん!!」
凛は、ロッジに吸い込まれていくかのように飛び出していった
海未「全く、しょうがないですね」
絵里「海未?そんなに固くならないでもっと柔らかく行きましょ?」
海未「え、絵里がそういうなら....」
>>ミンナミンナ!!ハヤクキテヨーッ!!!
にこ「仕方ないわねっ!ほっんと、子どもなんだから・・・」
ことり「にこちゃん?顔がにやついてるよ?」クスッ
にこ「なっ///なわけないでしょ!!ほら、行くわよ?」ガラガラガラ
辺り一面に荷物を運ぶ音が響いた 凛はロッジの扉を強くノックした
凛「あれ〜、真姫ちゃん?誰も開けてくれないよ」コンコン
真姫「凛、あなた何も聞いてないのね」ガチャ
真姫が力強くドアを開ける
真姫「合宿だから私達しか居ないって言ったじゃない?」
凛「あ、そうだったにゃ!」テヘ
真姫「本当...聞いてないんだから」
真姫は入り口を見上げた
真姫「......」
穂乃果「うわぁ!!広いね!このロッジ?だっけ!」
ことり「そうそう。ロッジで正解だよ?確かに広いね」
ロッジの大きさは真姫の家と同じぐらいの大きさだった
絵里「これだけ、広ければ雨が降ってもロッジの中で練習が出来そうね」
海未「確かにそうですね!特に、この入口からすぐの長くて大きな階段!ここをウサギ飛びで駆け上がるっ....」
希「海未ちゃん!!そういえば、この近くに山があるらしいんよ?!後で行ってみない?」
海未「なんと....それは行くしかありませんね!!」
にこ(希....ナイスファインプレーよ!!)
にこは海未の背中越しに希に向けて親指を立てた
真姫「あ、じゃあみんな一人ずつ部屋に荷物置いていってね?」 花陽(本当、大きいなぁ....)
ピラッ...
花陽「?」スッ
花陽は落ちていた紙を拾い上げた
【夕】
真姫「ちょっとー?花陽ー?何してるのよ??」
花陽「あっ、ごめんごめん!!すぐ行くね」
花陽(また、後で読めばいっか...)
湿っている紙を丁寧に畳み、ポケットに保管した 穂乃果「みんな?隠れんぼしようよ、この広いロッジで!!」
穂乃果は両手を目一杯広げ、ロッジの大きさを表現した
凛「賛成にゃー!!」
海未「ダメですっ!何の為にここまで来たと思ってるんですか・・・?」ゴゴゴ
凛「わ、分かったにゃ!!だから、そんなに怖い顔しないでよ?海未ちゃん...!!」ウルッ
海未「分かったんですね?私達の来た意味を....」
海未(あれ?私達一体どうやって......)
絵里「ま、まあいいんじゃないかしら?この広さなら」
海未「絵里!!そんな...絵里までそっち側に.....」ガクッ
穂乃果「てやんでぇい!お嬢さんや.....そんなに気を落とすことも無えってぇ....な?お嬢さん....?俺が付いてるだろう?!」
海未「こんな私にお声を掛けてくださるなんて...あぁ...貴方様は一体どこのお方なのですか....」
穂乃果「そんなに、名乗るほどの者でもねぇっ.....じゃ、拙者はここらで!!」シュタッ
ガシッ
海未「ならせめてお礼だけでも.....?」ニコッ
穂乃果「い、いやっ....そ、そんなお礼なんて...じゃ、じゃあ拙者はここらでっ....」
グイッ
海未「いいじゃないですかぁ....せめて、合宿に来てまでふざけようとする貴方様に、ウサギ跳びの楽しさを教えてあげたくて....」ニコッ
穂乃果「あっ....あっ....!!!」
海未「・・・ねっ?」ギラッ
ウワアアアアアアアアアアアン!!!!!
ロッジの隅々まで断末魔は鳴り響いた 【PM6:00】
海未「それでは!今日の練習はここまででっ!!」
にこ「今日も疲れたわねー、もうくったくたよぉ」
花陽「ホント今日もキツかったよぉ....」
穂乃果「」ピクピク
ことり「穂乃果ちゃん!!ちょっ?息してるっ?!」
希「穂乃果ちゃん...あんなウサギ跳びで階段何往復もした後にマラソンして振り付けの練習なんて...」
絵里「海未、穂乃果を褒めてあげたら?」
絵里は海未を宥めるように言った
海未「むぅ....それもそうですね」スタスタ
穂乃果「」ピクッ
海未「穂乃果...今日はよく頑張りましたね。今日はすぐ寝ましょう」
穂乃果「うっ...うんっ.....」
海未「.....その様子だと一人でお風呂にも入れそうにないので」
海未「みなさん!今日は全員でお風呂に入りましょう!!」
7人は首を縦に振った 〜脱衣室〜
海未(少し、今日の罰は穂乃果だと言え、やりすぎたかもしれませんね....)
>>ソウダヨネー!!ナントカモチコタエタヨー!!!
>>ホノカチャン、ホントウニシヌカトオモッタヨ....
海未(......?あのアザは・・・?)
真姫「さ、みんなお風呂に入りましょ??海未、行きましょ?」
海未「あっ!はい、入りましょう!!」
ガラガラガラ....
絵里(流石、西木野家....)
凛(ロッジでこのクオリティって.....世の中不平等にゃ....)
ことり(大浴場に露天風呂って・・・)
にこ(一瞬、場所間違えたのかと思ったわよ....) 【PM7:30】
凛「はぁ〜いい湯だったにゃ〜!!」
花陽「本当、気持ちよかったね!」
絵里「じゃ!明日も早いし!早速自分の部屋に帰って寝ましょう!!」
絵里は目を輝かせながら声をかけた
3階に登り、朝決めた割り当て通りに部屋に入っていった 【PM11:00】
カチッカチッカチッカチッ....ゴオォーン....ゴオォーン.....
花陽(....寝れない....)
花陽(いっつもアイドル調べてるせいで寝るのも1時過ぎてから寝るのが当たり前だったし...なんか新鮮だな)
花陽(携帯も今回の合宿は持ってきちゃダメって言うことにしてたし........)
ガバッ
花陽(ちょっとぐらい.....いいよね?)
ススッ
花陽はリュックから携帯を取り出し、慣れた手つきで電源をつけた
花陽(てか、寒いな....なんでこんなに寒いんだろ?)
花陽(あれ...今って何が.....)
ピコンッ
花陽(あ、アイドル速報届いてる?)スッスッ
『A-RISE』
スクールアイドルの代名詞と言っても過言ではなかったあの超有名アイドルA-RISE
彼女たちの魅惑の源について取材した
『A-RISEの皆さん!今日は貴重なお時間を頂き。誠にありがとうございます』
花陽(そっかぁ....今回はA-RISEか!!これは見なきゃ....だよ...ね....)
A-RISE『よろしくお願いします!』
『それではまず皆さんの魅惑の源、というテーマなのですが....』
ツバサ『私達の魅惑...ですか?』
『はい!!やはり、A-RISEの皆さんの経験を元にしているラブソングは......』
花陽「.....Zzz......Zzz....ツバサひゃん......」ムニャムニャ....
あんじゅ『それは私達は結婚しても続けますよ!!だって、私達は今も両立........』
英玲奈『確かに大変だな.....それは..........』
ギギギギギッッッ
バタンッ!! 台風22号の影響で29日に行われるイベントに中止などの影響が出ているほか、施設の休園を決めているところがあります。
29日は、指宿市のフラワーパークかごしまが臨時休園を決めました。このため、この日に予定されていたイベントも中止となります。
このほか、霧島市の上野原縄文の森で予定されていた「縄文の森まつり」、枕崎市の薩摩酒造で予定されていた「新酒まつり」、
霧島市のみやまコンセールで予定されていた「みやまの森の響き」、鹿児島市のサンエールかごしまで予定されていた「かごしま創志塾の特別講演」が中止。
南さつま市笠沙町で予定されていた「夕日コンサートin野間池」、姶良市で予定されていた「錦江湾あいら浜まつり」、
さつま町の県立北薩広域公園で予定されていた「かごしま動物愛護のつどい」、中種子町の種子島空港で開催予定だった「JAC新型機の就航に伴う歓迎セレモニー」も中止となりました。 花陽「はっ!!」
花陽(私寝ちゃってたんだ....この速報はまた合宿が終わってからで)
花陽(そうだよねっ私だけ携帯使っちゃ....)ゴソゴソ
花陽(よし、明日も練習頑張らなきゃ......)
花陽(Zzz........)
ギギィーッ....
「........」
バタンッ!! 花陽「Zzz.......Zzz......Zzz......」
ブーッブーッ.....ブーッブーッ....
ピコンッ...ピコンッ....
〜〜〜〜〜〜〜〜
『A-RISE 魅惑の源について取材!!』
『田舎の廃校を救った実話のアイドル達を取材!』
『Little Diamond 〜光り輝く少女たちの目標〜』
『学校の恐怖体験 ミステリーな少女達に迫る [探し求めた答えとは?] 』
〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「うぅ〜ん....Zzz....」ゴロンッ
ブブーッブブーッ....ピコンッピコンッピコンッ!!
〜〜〜〜〜〜〜
『消えたμ’s....謎の誘拐事件からはや数年。彼女たちは一体何処に?』
〜〜〜〜〜〜〜
「..........」スーッ AM6:00
絵里「んー!いい天気!!こんなに素晴らしいところがあるなんてね!!」
ことり「朝からことりさんのさえずりで起きるなんてホント素敵だよね〜」
海未「お早うございます、二人とも。昨日はよく眠れましたか?」
絵里「ええ、もちろんよ。その様子だと海未もよく眠れたみたいね」
ことり「私もスッキリしたよ〜昨日は特にね?」
海未「それはそれは良かったです。それでは、他のみんなを起こしに行きましょうか」 ドンドン
絵里「凛〜?起きてるの〜?」ドンドン
海未「起きていないんですか....では、先に花陽を起こしに行きましょう」
ギシッギシッ
ことり「?」
海未「ことり?」
ことり「あっ、うん!!」タタッ トントン
ことり「花陽ちゃ〜ん?朝ですよ〜?」トントン
海未「花陽もですか...何をしているんですか本当」
絵里「二人とも一緒の真姫の部屋に居るのかしら?」
ことり「確かに、真姫ちゃんの部屋かも...起こしに行こ!」
絵里「?...ええ」 海未「真姫〜?」
真姫「起きてるわよ、すぐ行くから待ってて〜」
海未「はい、分かりました!....花陽と凛はそちらに居ないのですか?」
真姫「凛?花陽?別に居ないけど...二人とも一緒の部屋に居るんじゃないの?」
希「やれやれやね〜あの2人は・・・」
絵里「希っ!?いつの間に....」
希「え?今、来たところやけど?なんかあったん?」
絵里「い、いえ別に何でもないわ....」
海未「それでは、ことりと私が凛の部屋を。希と絵里が花陽の部屋をお願いします」
希「おっけーやん!」 海未「....」
ことり「海未ちゃん....?」
海未「ことり.....何か変な感じがしませんか?」
ことり「変な感じ....確かにお泊りだから変な感じはするけど.....」
海未「いえ、そういうことではなくて」
ガタンッ
ことり「?!」ビクンッ
海未「この家に来てからというもの.....何かずっと私達を纏っているものがあるような気が....」
ドドンッ!!
再び、ドアが内側から叩かれる 海未「凛っ!からかうのもいい加減にしてください!!」ガチャガチャッ
ことり「凛ちゃん?開けてくれる?どうしたの、気分でも悪いの?」
ドドドドドンッ!!ドドンッ!!!
海未「.....凛?」 絵里「花陽〜もう、朝よ〜?起きてるでしょ?」
希「起きてるんやろ〜?練習するよー」
絵里「花陽?」トントン
ガチャッ....
希「もーお、最初から開けてくれればよかったやん.....」
希「?!」ビクッ
絵里「ちょっと、希?なんで止まって....」
絵里は部屋を開けると希の様子を理解した
布団に身を包みながら身体は震え、目を真っ赤にし顔は青ざめていた
絵里「花陽っ?!」ガバッ
絵里「希っ!電話してっ!様子がおかしすぎるっ......」
バゴォォォンッ!!
廊下の奥から木材の壊れる音がした
花陽「............来.......るっ.......!!」 バゴォォォンッ!!
ことり(・・・え?)
私は目の前で何が起きたか全く分からなかった
凛「アアアアァァァァァアア!!!!!!」バゴンッ!!
ただ、目の前にあるのは気絶した幼馴染
そして......
凛「ウアアアァァァァァァァッッッ!!!」
後輩の姿を借りた悪魔が立っていた 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「信じられないと思う....けど、これは実際の話なんです」
ザワザワザワザワザワ......ザワザワザワ....
>>オイオイマジカヨ....イクラアナタノイウコトデモ....
>>サスガニシンジラレナイヨナァ? ソウダケド......デモスコシダケシンジチャウ....
「・・・ふぅ」
彼女は席を立ち、ゆっくりと進みステージの真ん中に立った
「皆さんも信じられないと思う。まだ、私も飲み込めてない」
「けど、これが起きたのは事実....空想の出来事に思えるけどね」カツカツ...
彼女は歩き、用意された椅子に再び腰を掛けた
「私達もずっと、探していた恩人だったから.....」
彼女の指示により、ステージは暗転した
「そして、彼女たちは......」
〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜
『ふぅ.....今日も大変だったわね』
『最近、みんな家族関係で忙しいし...そうだ!!どっか休暇入れて泊まらない?!』
『いや、それはマネージャーが・・・』
『だからっ!私達でひっそり探して、見つけたところで休むの!!いいでしょ?!』
『いいじゃない!!行こうよ?ねぇ、いいでしょ〜?』
『ま、まあ確かにそれもいいが、やはり私達にはマネージ....』
『あ、もしもしマネージャー?....うん...うん....あ、じゃあ良いの?!ありがとう!』ガチャ
『はい、休み取れたよ!』
『.....全く、仕事が速いな....』
『じゃあ、行こうっ?!』
〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜
絵里「落ち着きなさいっ!?凛っ!!?ちょっと、落ち着いて!!」
凛「ハアァッ.....アアアアッ!!!ハナセッッ!!!」ドンドンッ
希「凛ちゃん?!ウチ達よ?どしたん急に!?」
凛「ハナセエエエエッッ!!!」ガタガタッ
ことり「海未ちゃん...海未ちゃんっ?!大丈夫っ!?」
海未「ケホッ....ゴホッ....だ、大丈夫っ....ですっ.....そっ....それより凛は....?」ヨロヨロ
ことり「あ、あそこだよ?け、けど何が起きてるのか私にもさっぱり....」グスッ
凛は廊下の奥で絵里と希に抑えられていた
凛「ウアアアアアアッ!!!」ガンガン
絵里「ことりっ?!1階から何か縛るものを持ってきて!!!凛が何かおかしいからっ――」グググッ
絵里は凛を廊下に押さえつけながら言った
希「ことりちゃん...っ早く!!」ググッ
ことり「わ、分かった!!」ダッダッダッ
絵里「ことり急いでっ?!じゃないと私も―――」
ザシュッ....
凛の歯が絵里の首筋に深く突き刺さった
絵里「ああああああっっ!!」タラタラタラ
希「絵里ちっ?!」
絵里「だ、大丈夫っ.....」
凛「テイケ.....」
希「え・・・?」
凛「デテイケエエエエエエエエエエエエッ!!!!!」
凛の鋭い歯が絵里の顔に向かった.... 絵里「キャアアアアッ!!」
バッ...
絵里「...うぅ.....っ?....あれっ?」パチッ
凛「アアッァァアァッ!!ハナセエエエッ!!!」ズルズル
ことり「はぁっ....はあっ...良かった、間に合ったみたいで・・・」
ことりは、次に使う衣装のベルトで凛を縛っていた
希「って、絵里ちっ?!大丈夫っ?!」
絵里「あ、ええ....だ、大丈夫よ....多分」
絵里は言葉とは裏腹に首筋から血が溢れ出していた
希「とにかく絵里ち1回血止めよっ!?」
希「それに・・・」
希は顔を上げた
凛「ウアアアァァァァァァァッッッ!!ハナセエエエエッッ!!!」ドンドンッ
絵里「....凛は、一旦縛ったまま部屋に閉じ込めておきましょう....」
絵里「何が原因なのか全くわからないから・・・」 〜1階リビング〜
絵里「っていうことがあったの....みんな、何か心当たりはあるの?」
にこ「心当たりなんてあるわけないじゃない、そんなの」
真姫「私も、部屋の外に出た時はもう何が起きてるか分からなかったから」
穂乃果「穂乃果も全然分かんなくて....」
ドンドンドンッ
2階から凛の暴れる音が聞こえる
絵里「みんな、わからないのね....ふぅ....」
絵里「花陽」
花陽「?!」ビクンッ
花陽は顔面蒼白だった
絵里「花陽?教えて、貴方は何を見たの?」
希「そ、そういえば花陽ちゃんはあの部屋で一体何を・・・?」
花陽「・・・」
花陽は俯いたまま答えなかった 真姫「花陽、一体何を見たの?」
ことり「花陽ちゃん....大丈夫なの?」
花陽は一向に口を開こうとはしなかった
絵里「花陽.....」
希「部屋に入った時も花陽ちゃんずっと体調悪そうだったし.....」
凛「かよちん、一体どうしたにゃ?大丈夫なの?」 穂乃果「えっ・・・?」
絵里「.....?!」
ロッジに無音が訪れた
凛「ね、ねぇ....みんな....?」ヨロッ
希「?!」ガタッ
凛「・・・え?」
凛が一歩近づく度に一歩、また一歩と全員が凛から離れる
凛「ちょ、ちょっとみんなどうし―――」
海未「何をしてるんですっ?!」
凛「えっ.....えっ?」
海未「あなたは、自分がしたことを忘れたんですかっ?!つい、さっきまでのことをっ!!?」
凛「ちょ、ちょっとみんな本当に何言ってるか全くわかんないにゃ....」
凛「みんな、からかってるんだよね?な、なんでそんなに怖いものを見る目で見るの・・・?」
凛「ねぇ...みんな.....?」グスッ
凛「かよちん......凛、普通だよね?」ユラァッ
絵里「花陽っ!!!?」
凛は、花陽の後ろに立った
凛「ねぇ....かよちん・・・?」 ここまでが、前スレです
前回はスレを落としてしまい、申し訳ありませんでした
今回から、出来るだけ更新するペースを上げたいと思います 書き溜めあるならまとめてあげろや
もったいぶって分割してるのはただのレス乞食なのか? 立て直し乙
楽しみにしてたのに落としてしまって申し訳ない >>30
申し訳ないです
書き溜めはしていません
なので、落としてしまいました 凛「かよちん?凛、今日の朝外に出てるよね?」ガシッ
凛は花陽の両肩を掴んだ
絵里「花陽っ!?離れてええぇっっ!!」
絵里が叫んだ時だった
花陽「うん.....凛ちゃんは確かに朝、外に出てるよ....」
ずっと口を開かなかった花陽が返事をした
真姫「花陽・・・?」
花陽「違う....この凛ちゃんはいつもの凛ちゃん....!」ホッ
花陽は安心したのか、がっくりと肩を落とした にこ「えと.....これ、どういうことなの?」
そこには、いつもの花陽と凛の姿があった
凛「まだ、みんな変なこと言ってるの?」
凛は、顔を膨らましムッとした表情をみせた
凛「じゃあ、みんな付いてくるにゃ!」
凛の勢いに押され、全員外へ出た 〜玄関〜
凛「よく見ててよ?・・・はい!これが凛の靴の裏!!」
凛は両手にシューズを片足ずつ持ち、得意げに見せつけた
凛「そしてこれが......」ギイィーッ
ドアが少しずつ開く
凛「ほら、みんなこれを見るにゃ!!」
希「・・・?!」
目の前には、ロッジの周りを何周も走った靴跡があった
ことり「じゃ、じゃあ.....?」
全員が、後ろを振り返った 花陽「・・・ごめん、凛ちゃん」
凛「え?」
花陽「みんな.....実は私ね?」
花陽「と言っても、ここで話すようなことじゃないね。中に入ろっか?」
花陽はもう一度全員を中に入れた
ギギギギギ.....バタンッ!!
玄関の扉は重い音を立てながら閉まった
穂乃果「・・・?」
穂乃果(何でだろう.....何でかな......?)
花陽「....穂乃果ちゃん?」
穂乃果「あっ...うん!!今、行くよっ!」
穂乃果(な訳....ないよね?)
穂乃果は二度とこのロッジから出られないんじゃないか.....そんな気がしていた 花陽「実はね.....私、このロッジに来た時変な紙を拾ったの」
海未「変な紙、ですか?」
花陽「うん.....それも何故か湿ってて・・・」
花陽「その紙は何てこと無い何処にでもある紙のはずなのにね.....」
花陽は、昨日の出来事を話し始めた 〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽(ロッジの中....本当大きいなぁ.....)ボーッ
ピラッ...
花陽「?」スッ
【夕】
真姫「ちょっとー?花陽ー?何してるのよ??早くしなさいよね−」
花陽「あっ、ごめんごめん!!すぐ行くね」
〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「また、読めばいいや....その時はそう思ってたの」 花陽「で、昨日の夜あんまりよく寝付けないから....」スッ
花陽は携帯を机の上に差し出した
真姫「携帯.....!」
花陽「みんな、ごめん!!やっぱり携帯で速報が見たいばかりに....!ごめんなさい!!」
花陽は、深く頭を下げた
にこ「ま、まあその気持ちは分からなくもな―――」
真姫「持ってきちゃダメって言ったじゃないっ?!」
絵里「・・・真姫?」
真姫「今回の合宿は絶対持ってこない!!そういうルールだったでしょっ?!」
真姫「何してるのよホントッ!?」
真姫「あなた、自分のしたこと分かってるのっ!?」
真姫「このロッジには携帯を持ってきてはならないのよっ?!」
真姫「貴方が、持ってきたせいでもし見つか―――」
海未「真姫!!!」
真姫「?!」
気付けば、真姫は席を立って上から花陽を叱責していた
海未「真姫、そこまで言う必要があるのですか?」
海未「一旦、落ち着いて下さい....」
海未は、痛めた頭部を抑えながら真姫を叱った
真姫「・・・」
真姫「ごめん、花陽。私もムキになって言い過ぎた。」ペコリ
真姫「ごめん」
真姫は頭を下げながら、花陽に謝った
花陽「真姫ちゃんが、謝ることじゃないよ....持ってきたのは私だし。本当にごめん!」 凛「で、かよちん話の続きは・・・?」
花陽「あ.....そうだった」
花陽「私は日課の速報を見てたんだけど、昨日はそのまま寝ちゃってて、それで.....」
〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「Zzz.......Zzz......Zzz......」
ギギィーッ....
バタンッ!!
花陽「はっ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「1回目は物音で起きたの.....」
花陽「けど、2回目は.....」
〜〜〜〜〜〜〜〜 花陽「私は夢なのか夢じゃないのか今でも分からない.....あれがどうなのか....」
〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽(Zzz.....Zzz.......Zzz......)
ガサッ
花陽(・・・?)
ガサガサッ
花陽(え.....?)
ガサガサガサガサッ!!
花陽(だ、誰っ?!何か、居るのっ?!)
ガサッ....
花陽(ベッドの下・・・?!)
咄嗟にベッドの下を見た
ブブーッブブーッ....ガサッ...ガサガサガサガサッ....
花陽(何だ...携帯かぁ.....)
花陽(そうだよね・・・このロッジには私達だけしか居ないもんね......)
顔を上げもう一度床に戻った
花陽(なーんだ...考えすぎだよね。私達だけしか居ない―――)
ふと、目を開けた
「本当に、お前たちだけか?」
目の前にはμ’s全員の血だらけの顔が代わる代わる映っていた 〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「そこで、私は気を失ったの」
「・・・」
場は静まり返っていた
穂乃果「け、けど?ゆ、夢だもんねぇ?ねぇ、絵里ちゃん??」
穂乃果「そ、そんなわけないよねっ?!」
穂乃果は信じたくないのか必死に絵里の腕を掴んでいた
絵里「そ、そうよっ!夢じゃないの花陽?落ち着いてよっ?!」
絵里は、少し声が震えていた
花陽「それだけじゃ....ないの....」グスッ
花陽はポケットから紙を取り出した
希「これは・・・?」
花陽「この紙は.....」
〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽(んっ....んんぅぅぅっ.....!!)
花陽「んああぁっ!!?」ガバッ
花陽「はぁ....はぁ.....」
辺りを見渡した
変わらない景色、変わらないタンス、変わらないベッド、変わらないバッグ
花陽「良かった...夢だったんだ....」
花陽は胸を撫で下ろした
ピコンッ
花陽「?」
携帯がベッドの下で鳴る
花陽「なんだ...私、寝ぼけて下に落としちゃったんだ・・・」
花陽は携帯を拾おうと腰を屈めた
クシャッ....
スカートから不気味な音が部屋中に響き渡った 花陽「そういえばこれ....」
ポケットに手を乱暴に突っ込み、紙を探した
クシャッ....
生温かい紙が右手に当たる
花陽「・・・」
クシャッ...クシャッ...と不気味な音を立てながら紙を開いていく
花陽「・・・!!」ビクンッ
全身が凍りついた 出テイケ....ココに来タお前たち
9人ヲ殺す..............
死 ね 一 人 ず つ 〜〜〜〜〜〜〜〜
花陽「このロッジに入ってきていきなり拾った時私は【タ】っていう所しか見えなかったけど・・・」
花陽「これって、よく....考え....たら.....」ハアッハアッ
少しずつ花陽の息遣いが荒くなる
花陽「やっぱり......私の見た【タ】は・・・」フルフル
穂乃果「私が折るよ....」
震える花陽の代わりに穂乃果は折り跡通りに紙を折っていった
【タ】
穂乃果「・・・開くよ?」
クシャッ.....
不気味な音を立て、1回折り跡を解いた.....
花陽「やっぱり......やっぱり・・・!!!」
そこには、漢字の『死』が書かれていた 海未「つまり.....私達を殺すことを最初から誰かが考えていたということ・・・?」
海未「それも、私達が来る前からこのロッジに居た人物・・・」
真姫「そんなはずないわ!だって、このロッジは.....」
真姫「ロッジは、ずっと誰も使ってないはず―――」
絵里「待って?!だったらさっきまで暴れていた凛が....」
ギシッ......
床が軋む音が2階から聞こえた..... 真姫「くっ....!!」ダダッ
ことり「真姫ちゃんっ!!」
真姫は2階に向かって走り出した
凛「凛も行くっ!!!」
一人、また一人と階段を昇っていった
花陽「.....あぁっ.....あっ....ああっ.....」
花陽は階段を昇っていくメンバーの後ろ姿を見つめることしかできなかった
もう、体が言うことを聞かなかった 海未「じゃあ……じゃあ!さっきまで暴れていたアレは一体何だったんですか?!」
希「ウチにも、分からないんよ……!でも、とにかく上がろうっ!!」ダッ
穂乃果「・・・!!」ダッ
穂乃果(あの紙……やけに湿ってたような)クンクン
穂乃果は手を匂った
穂乃果(・・・鉄?) 真姫「一体……なんなの?!ホントに!!!」
凛「凛の姿をして……凛、絵里ちゃんに何かしたの?」
絵里「・・・」
凛の目に曇りは一つもなかった
いつも通りの可愛らしい凛が横にはいた
絵里「大丈夫、気にしないで?」
絵里は凛の頭を撫でる
真姫「じゃあ……開けるわよっ?!」
穂乃果「行こうっ…!」
ガチャッ!!
真姫は思い切りドアを開けた >>58
例の地なしの圧縮荒らしのせいで早いんだよ
通報しても運営は何ら対処せず 保守しとかんとこいつ落ちるからな
はよもどってこいや 作者です
時間があるから書こうと思って投稿した翌日、仕事が入りました
申し訳ありません
更新頻度はゆっくりになります 〜〜〜〜〜〜〜〜
『休みね〜………といってもどこに行くっていう考えもないし』
『何泊何日かなぁ?!楽しみだよね?!』
『ちょっと……顔近い…』
『まあまあ!気にしないで!』ニコッ
『じゃあ、適当に見つけた所にしようかなって言ってたんだけどさ』
スッ
『ここ、行ってみない?』
『へぇ〜!マップには表示されるのに情報が無いのね…』
『ね?!ミステリアスでしょっ!』
『私は許さないからな?』
『あれ?もしかして、ビビってるの?』クスッ
『な!な、な、なわけないだろう!』
『よし!そこまで言うなら行くぞっ?!』 〜〜〜〜〜〜〜〜
「と言って私たちは向かいました」
「なんの考えもなく……」
場は静まり返っていた
とても、彼女が冗談を言う女性には見えなかったから 乙もみマン
ゆっくりでいいんやで
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