ルビィ「曜さんて千歌さんの話ばっかりですよね」
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曜「え？ そうかな？」
ルビィ「そうですよ。いっつも千歌さんがどうのこうの。たまには違う話とかないんですか？」
曜「う、うーん。いきなり違う話って言われてもなー」
ルビィ「……」
曜「あ、そうだ！ 千歌ちゃん家で犬飼ってるでしょ？ しいたけ！ あの子がさー……」
ねえ曜さん。気付いてますか？
ルビィ、髪切ったんですよ？
ちょっと勇気が要ったけど、曜さんに気付いて貰えるように、ちょっと多めに
ねえ曜さん、気付いてますか？
曜さんが千歌さんの話をする度、ちょっとわざとらしく、不機嫌な顔しちゃってるんですよ？
どうしたのって、そう訊いて欲しいんですよ？
ホント、鈍感だなぁ 曜「ルビィちゃんはさ、どうして私のこと手伝ってくれるの？」
ルビィ「はい？」
曜「だってお裁縫って大変でしょ？ 時間かかるし、放課後とか遊びたいんじゃない？」
ルビィ「…迷惑ですか？」
曜「そうじゃないけど、気になって」
好きだからですよ
お裁縫が、じゃないですよ？
ルビィ「だって、曜さん一人に任せるのはだめですもん」
曜さんのことが好きだから
ルビィ「二人でやれば早く終わりますし」
お裁縫は、私と曜さんだけの時間ですから
ルビィ「お裁縫は嫌いじゃないですし」
例え、裁縫中、千歌さんの話ばっかりされるのでも
隣にいられなくなるよりはマシだから
ルビィ「それに……」
曜「ふふっ、そっかぁ。ありがとね、ルビィちゃん」
もう、鈍感だなぁ
言わせてくださいよ、最後まで。『それに』の後を
……なんて、曜さんのせいにして
告白できる勇気なんてないくせに ルビィ「あの、この写真……」
曜「あ、それは小学校の運動会のやつだね」
曜「それでねー、隣が小3の遠足でね、その隣が果南ちゃんと海に行った時のでね」
ルビィ「…千歌さんの写真ばっかりですね」
曜「うぇっ？ そうかな？ うーん、幼馴染だから自然と増えちゃうのかなー」
ルビィ「…そうですか」
幼馴染だから、なんて
一緒にいた時間、なんていう、ルビィじゃ今更どうしようもない問題を、 サラリと突きつけられて
だからと言って、諦めるには、初恋の重みは余りにも大きくて
ルビィ「曜さん、ちょっと来てください」
曜「ん？ なになに？」
ルビィ「」ﾊﾟｼｬ
曜「ひょわっ！？ ……ちょ、ルビィちゃん！ いきなり写真撮らないでよー！？」
ルビィ「……ふふっ、曜さん、すごく変な顔してます」
曜「ぐ、ぐぬぬぬぬ…」
ルビィ「……あの」
曜「なにさー」
あ、ちょっとむくれてる
それも可愛いなんて、思ったりして
ルビィ「初ツーショット、あとで送っていいですか？」
曜「やだよ！ なんで自分の変顔なんて……」
やだって、傷つくなぁ
まあ送るんですけどね。それに……
ルビィ「ま、ち、う、け、にと」ｽｯ ｽｯ
曜「ちょ、やめてよー！？」
どうせ、曜さんも、千歌さんとのツーショットを待ち受けにしてるんでしょう？
なら、おあいこですよね？ ,,,z=~'ﾞ'+''ｯ彡ｯ,､
,ｨ´ "':';:;ｯ;,
, ' ﾞ´`ﾞﾐﾞｯ, "',`,
,／ `､ﾞミ ﾞ:;:,
/ _ =ヾ､ﾞｼｼ=;,z,、 ﾞ;ｼ::ﾐ
/ ,ｒ,´ / ´`ヽ ゛ﾞ` ,ﾞ彡:ﾐ
/ , '-､_`ヽ_/, ﾐ;::彡;:
,' ,ｼ´｀｀ ヽ`i｀! ,,彡;::ｼ:彡
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ノ:!､ ヽ｀`ｰ =;ｨ' ,,ｼ:;彡;ｼﾞ
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