善子「あの二人を呼び捨てしたいと?」ダイヤ「はい」 [無断転載禁止]©2ch.net
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沼津駅前
スタスタ
善子(休日。生徒会長からの呼び出し……なぜ?)
善子(今更不登校の時のことなんて言われないわよねぇ)
善子(でも、他に私と生徒会長の間に話なんて……)
善子(一体何を言われるのやら……) 待ち合わせ場所
ダイヤ「こんにちは。善子さん」
善子「ヨハネよ! えっと……こんにちは」
ダイヤ「もしかして緊張してます?」
善子「生徒会長から急に呼び出しを受けて緊張しない一年生はいないと思うけど?」
ダイヤ「それもそうですわね。ですが安心してください」
ダイヤ「本日はわたくしのプライベートな相談ですので」
善子「プライベート? ならどうしてヨハネに」
ダイヤ「詳しい話はお店に着いてから。行きますわよ善子さん」
善子「だからヨハネよ!」 喫茶店
――
善子「つまり、あの二人を呼び捨てしたいと?」
ダイヤ「はい……」
善子「そんなの好きに呼べばいいじゃない」
ダイヤ「それが……お恥ずかしい話なのですが」
ダイヤ「わたくし、生まれてこの方ルビィ以外を呼び捨てにしたことがないものでして……」
善子「嘘でしょ」
ダイヤ「嘘では……」
善子「昔はなんて呼んでたのよ」
ダイヤ「果南さん、鞠莉さん」
善子「本当に? 小さい頃の話よ?」
ダイヤ「……」 ダイヤ「笑わないと約束して頂けますか?」
善子「笑うわけないじゃない」
ダイヤ「それと誰にも言わないと誓って頂けます?」
善子「はいはい、誓うから」
ダイヤ「では……その……」
ダイヤ「かなちゃん……まりちゃんと……」
善子「……」
善子「あははははははっ!! あの生徒会長がかなちゃんまりちゃんって!!」
ダイヤ「おい不登校」
善子「はい」 善子「反省しております」
ダイヤ「はぁ……だから嫌なのです……わたくしが今更呼び方を変えるのは……」
善子「でも呼びたいんでしょ?」
ダイヤ「はい……お二人はわたくしにとって特別な存在なので」
善子「そのままそれを伝えればいいと思うけどね」
善子「そもそもどうしてヨハネにそんな相談を」
ダイヤ「年上でもお構いなしに呼び捨てにする生意気な善子さんなら参考になるかと思いまして」
善子「喧嘩売りに来たの?」 ダイヤ「冗談ですわ」
善子「冗談ねぇ……」
善子「……」
善子「本当は怒ってたりする……?」
ダイヤ「いいえ。善子さんが根は良い子であること皆さんわかっていますからね。今みたいに」
善子「……」
ダイヤ「LINEではきちんとさん付けしていますし、花丸さんのことも花丸と」
ダイヤ「キャラ作り大変ですわね」
善子「キャラじゃないわよ!」 ダイヤ「ですからわたくしのことも生徒会長ではなく」
ダイヤ「ダイヤ。と呼んでくれてよいのですよ」
善子「……考えとく」
ダイヤ「ふふふ、生意気な後輩ですこと」
善子「ヨハネのことはいいから」
善子「んで、どうするのよ」
ダイヤ「そうですね……」
ダイヤ「善子さんはわたくしに呼び捨てされたらどう思います?」
善子「別に……むしろその方が違和感ないわよ。年上なんだし」 ダイヤ「そうですか……」
善子「そうよ。試しに呼んでみれば?」
ダイヤ「いいのですか?」
善子「いいに決まってるでしょ」
ダイヤ「では、お言葉に甘えて……」
ダイヤ「よ、善子……」
善子「なに、ダイヤ?」
ダイヤ「む、ずるいですわ」
善子「何がよ」 ダイヤ「ずるい善子さんには罰として、今後生徒会長呼びは禁止致します」
善子「なにそれ……そんなにヨハネに名前呼びされたかったの?」
ダイヤ「別にそういうわけではありません」
ダイヤ「ただ……」
善子「ただ?」
ダイヤ「わたくしだけ名前で呼ばれないのは嫌です」
善子「……」
ダイヤ「μ’sでは先輩禁止という令があり、学年の隔たりをなくしたと聞きます」
ダイヤ「μ’sの真似をしたいわけではありませんが」
ダイヤ「善子さんとは、少し距離を感じていましたので……」
善子「……」 善子「確かに私は生徒会長に対して苦手意識があったわ」
ダイヤ「やはり……」
善子「堅物そうで私みたいなタイプは嫌いなんだろうなぁって」
善子「リトルデーモン四号の件もあったし」
善子「不登校のことも……」
ダイヤ「……」
善子「でも、今は違うわ」
善子「今は……そうね」
善子「頼りない姉……ってところかしら」
ダイヤ「善子さん……」 善子「そういうわけで、もう距離を感じる必要はないから」
ダイヤ「ありがとうございます」
善子「お礼なんてよしてよ。調子狂うってヴぁ」
ダイヤ「いえ、言わせて下さい。後輩にここまで気を遣わせてしまって……」
ダイヤ「Aqoursに入る前のわたくしの印象が悪いのは自分でもよくわかっていますから」
善子「入ってからも自分から言い出した待ち合わせ時間に来なかったりで悪いけどね」
ダイヤ「う……その件は本当に申し訳なかったと……」
善子「冗談よ」
ダイヤ「ひどいですわ……」 善子「それじゃ話を戻すけど」
善子「余計なことせず、ストレートに言えばいいと思うわ」
善子「あの二人なら飛び跳ねて喜ぶでしょうね」
ダイヤ「そこまでのリアクションは期待していませんが……」
ダイヤ「ありのままに伝えてみようかと思います」
ダイヤ「ありがとうございます。善子」
善子「どういたしまして」 ダイヤ「ふふ、年下を呼び捨てにしていると、なんだか妹が増えたみたいですわ」
善子「そんなこと言ってるとルビィに怒られるわよ」
ダイヤ「ルビィなら双子の姉が出来たと喜ぶでしょうね」
善子「……姉ね」
ダイヤ「どうかしましたか?」
善子「私の誕生日覚えてるのね」
ダイヤ「もちろんですわ。来年はしっかり祝いますからね」
善子「別にいいのに」 ダイヤ「さて、そろそろ出ますか」
善子「ん、伝票は――」
ヒョイ
ダイヤ「本日はわたくしの奢りですわ」
善子「え、いいわよ。払うって」
ダイヤ「先輩の顔は立てるものですわよ」
善子「先輩禁止じゃなかったの」
ダイヤ「それはμ'sの話です。わたくし達は違います」
善子「……ご馳走様です」
ダイヤ「ふふ、よくってよ」 店員「ありがとうございましたー」
ガララン
ダイヤ「んー、次どこ行きます?」
善子「えっ」
ダイヤ「ん?」
善子「まだどこか行くの?」
ダイヤ「この後、予定ありましたか?」
善子「特にないけど……」
ダイヤ「なら行きますわよ」ギュッ
善子「ちょっ、手は――」
ダイヤ「大丈夫ですわ。わたくし達なら姉妹にしか見えませんから」
善子「まるでルビィは見えないみたいな言い方ね」 ダイヤ「ルビィはお父様の血が濃いですからね」
善子「ふーん、やっぱお父さんって赤髪なの?」
ダイヤ「ええ、昔はよく返り血で染まった髪だと恐れられていたらしいですわ」
善子「えっ」
ダイヤ「もちろん、ただの作り話ですけど」
善子「だ、だよね」
ダイヤ「厳しいお父様ですが、ルビィにだけはとにかく甘くて」
ダイヤ「予選の時も仕事放り出して応援に来るつもりだったのですよ?」
善子「え、でもダイヤ達のお父さんって――」
ダイヤ「そうです。お母様が止めてなければどうなっていたことやら……」
善子「大変なのね……」 ダイヤ「善子のご両親はどんな方なのですか?」
善子「私のは別に……表向きは普通の夫婦よ」
ダイヤ「表向きは? 裏があるのですか? 善子、何かあったらいつでも頼っていいのですよ?」
善子「あ、いや、そういう裏じゃなくて」
善子「私の両親のために伏せてるけど決して悪いことじゃないから安心して」
ダイヤ「そうでしたか……ですが気になりますね」
善子「まぁそのうち……機会があればね」
ダイヤ「楽しみにしておきます」 プラプラ
善子「あてもなく歩いてるけど、どこか入る?」
ダイヤ「そうですわねぇ」
ダイヤ「先程の喫茶店はわたくしが決めましたから」
ダイヤ「次は善子が決めてください」
善子「んー……ゲームセンターとかどう?」
ダイヤ「構いませんよ」
善子「――意外ね」
ダイヤ「意外ですか」
善子「うん。行くイメージないし、むしろ怒りそう」
ダイヤ「どんなイメージですか……まぁ、わたくしも自分から行ったりはしませんが」
ダイヤ「あの二人に度々連れて行かれます」
善子「へ〜。何のゲームしてるの?」 ダイヤ「ゲームらしいゲームはあまりしませんね」
ダイヤ「基本はUFOキャッチャーとプリクラですわ」
善子「プリクラねぇ、マリーが好きそう」
ダイヤ「それがですよ善子」
善子「ん」
ダイヤ「実は果南さんも大好きなんですよ」
善子「えっ、マジ?」
ダイヤ「マジですわ。マジ」
善子「イメージ変わるわね」
ダイヤ「ああ見えて新機種とか目がないんですよ」
善子「意外と女の子女の子してるのね」
ダイヤ「ええ。内緒ですよ?」
善子「内緒にしないと何をされるのやら」
ダイヤ「それはやってみてのお楽しみ。ふふふ」
善子「……」 ゲーセン
ダイヤ「善子はよく来るのですか?」
善子「最近はそうでもないけど、そこそこね」
ダイヤ「四月頃は?」
善子「四月は――そうね。毎日ではないけど家にいても退屈で……」
ダイヤ「そうでしたかぁ。不登校の間は家で勉強もせずゲームセンターに行っていたと……」
善子「ちょ、いや! 誘導尋問とか卑怯よ!」
ダイヤ「卑怯なのはあなたです」
善子「ぐっ……」
ダイヤ「次のデートは家で勉強ですわね」
善子「そんなデートお断りよ!」
ダイヤ「勉強でなければデートして頂けます?」
善子「っ……気が向いたらね」
ダイヤ「ふふふ、楽しみですわ」
――二人のゲームセンターデートは続く。 月曜日の生徒会室
トントン
ダイヤ「お二人ともありがとうございます」
果南「ん、生徒会長の仕事も後少し」
鞠莉「ラストスパートね」
ダイヤ「ええ……」
果南「それじゃ帰ろー」
鞠莉「ゴーホーム♪」
ガタガタ
ダイヤ「――あの」
鞠莉・果南「?」 ダイヤ「えっと……」
果南「どうしたのダイヤ?」
鞠莉「珍しいわねダイヤが吃るなんて」
ダイヤ「こ……この後、お茶でもしなーい?」
鞠莉・果南「へ?」
ダイヤ「果南と鞠莉が気に入りそうなスイーツがあって」
ダイヤ「絶対気にいると思うから……ど、どうかなーって?」
鞠莉・果南「……」
ダイヤ「……」
果南「何かあったのダイヤ?」
鞠莉「すごい気持ち悪いんだけど……」
ダイヤ「き、気持ち悪いって……」
ダイヤ「かなちゃんとまりちゃんのバカアアアアアアアア!!」
ダダダダダダガラッガララ 果南「ちゃんと閉めるあたりがダイヤだよね……」
鞠莉「急にどうしたんだか。あの日?」
果南「……やめなよ」
鞠莉「ソーリー♪」
果南「でも懐かしいね。ちゃん付けされるの」
鞠莉「そうね。いつからか私達までさん付けにされちゃって」
果南「今ではお硬い生徒会長」
鞠莉「名前に恥じない成長っぷりね」
果南「けど、さっき呼び捨てにしてなかった?」
鞠莉「ん……ってことはもしかして――?」 例の喫茶店
善子「まさか昨日の今日でここに来ることになるとは……」
ダイヤ「ひどい……ひどいですわ……」ウルウル
ダイヤ「人があんなに勇気を出したのに気持ち悪いだなんて……」
ダイヤ「ひどいと思いませんか!? よしちゃん!!」
善子「よしちゃん!?」
ダイヤ「うぅ……かなちゃんとまりちゃんのばかぁ……」
善子「戻ってる戻ってるぅ!」
――
―
ダイヤ「失礼。少し取り乱しました」
善子「う、うん」
善子(少し?) 善子「それで? 何があったの?」
ダイヤ「それが――」
カクカクシカジカ
ダイヤ「ひどいと思いません?」
善子「いやなんでよ!」
ダイヤ「えっ」
善子「私言ったわよね!? ストレートに言えって!」
善子「なに変化球投げてんのよ!? なんで喋り方まで変えてんのよ!?」
ダイヤ「だ、だって……特別だからお二人を呼び捨てしたいだなんて……まるで愛の告白みたいで――」
善子「いいじゃない愛の告白で! 二人のこと好きなんでしょ!?」
ダイヤ「す、好きですが……」 善子「大体ねぇ、アンタみたいな堅物生徒会長が急にそんな喋り方したら誰だって気持ち悪いと思うわよ」
ダイヤ「う……」
ダイヤ「そ、そんなにですか?」
善子「そんなによ」
ダイヤ「はぁ……」
善子「――例えば私が急に」
善子「善子ねぇ、ダイヤお姉ちゃん大好き♡って言ったら」
ダイヤ「うわ、気持ちわる」
善子「その喧嘩買うわよ?」 ダイヤ「すみません。つい思ったことが……」
善子「それ謝ってる? ねぇ謝ってる?」
善子「もう一度『堕天龍鳳凰縛』をおみまいする必要があるわね……」
ダイヤ「む、言っておきますが」
ダイヤ「あの時は不意を突かれましたが、本来ならわたくしの方が『強い』ですからね」
善子「ふーん。なら腕相撲してみる?」
ダイヤ「いいですわよ」
ギュッ ダイヤ「いつでもどうぞ」
善子「随分余裕ね。よーい……」
善子「どん!」
グイッ バン
ダイヤ「痛っ」
善子「えっ」
ダイヤ「フフフ……油断しすぎましたわ。もう一度」
善子「え、えぇ」
ギュッ ダイヤ「次はわたくしが……」
善子「……」
ダイヤ「よーい……」
ダイヤ「ドン!」
グッ
ダイヤ「ふぬぬぬぬ……中々やりますね善子さん」グググ
善子「……」
善子(よっわ! ダイヤさんよっわ!)
善子「ふっ」グイッ
バン
ダイヤ「くっ……初戦のダメージが響きましたわ……」
善子「いやいやいやいや!!」 善子「ダイヤ力なさすぎでしょ!?」
ダイヤ「なっ、細腕の善子に言われたくありませんわ!!」
善子「あんたも細いでしょうが!」
ダイヤ「……」
ダイヤ「言っておきますが、今日はたまたま調子が悪く――」
善子「もういいわよ!」
善子「こんな非力なダイヤ。堕天使奥義を使うまでもないわね」
ダイヤ「……」 >>40誤字気付いた
ダイヤ「次はわたくしが……」
善子「……」
ダイヤ「よーい……」
ダイヤ「ドン!」
グッ
ダイヤ「ふぬぬぬぬ……中々やりますね善子」グググ
善子「……」
善子(よっわ! ダイヤさんよっわ!)
善子「ふっ」グイッ
バン
ダイヤ「くっ……初戦のダメージが響きましたわ……」
善子「いやいやいやいや!!」 善子「決着がついたところで話を戻すけど」
ダイヤ「……」
善子「普通に言えばいいのよ」
ダイヤ「普通に……」
善子「特別だから。とか言わなくても」
善子「これからは二人のこと呼び捨てにしてもいいですか? って」
善子「アンタ達の関係ならそれ以上の言葉は必要ないでしょ」
ダイヤ「余計な言葉は必要ないと――」
善子「そうよ。今日のダイヤは料理できないくせにアレンジを加えるメシマズ嫁ね」
ダイヤ「メシマズ嫁?」
善子「っ……忘れて」
ダイヤ「はぁ」
善子(思わずネット用語が……) ダイヤ「わかりました。明日は善子の言う通りに伝えてみようと思います」
善子「ん」
ダイヤ「二日連続呼び出してしまい申し訳ないです」
善子「いいわよ。頼りない姉の面倒を見るのも妹の勤めだからね」
ダイヤ「ふふふ。こんな相談、生意気な妹でないと出来ませんからね」
善子「たまには可愛い妹にも頼ってあげたら? きっと喜ぶわよ」
ダイヤ「それは出来ません。あの子には黒澤家の長女として強く気高い姉でなければいけませんから」
善子「面倒くさいのね。姉妹って」
ダイヤ「ええ、とても面倒くさいものなんですよ」
善子(そう言うわりに、いい笑顔ね) 次の日
ダイヤ「昨日は申し訳ございません!!」
鞠莉「……一体何があったのよダイヤ」
果南「というか、謝るべきは鞠莉の方じゃ?」
ダイヤ「おほん。単刀直入に言います」
鞠莉・果南「」ゴクリ
ダイヤ「お二人のこと、これからは呼び捨てさせて下さい!」
鞠莉・果南「呼び捨て?」
ダイヤ「はい。突然すみません」
鞠莉「どうしたのよ藪からスティックに」
果南「別にいいけど、なんでまた?」 ダイヤ「そのですね……」
ダイヤ「少し前に、テレビで友達にさん付けされるのは心に壁を感じると――」
鞠莉・果南「壁?」
ダイヤ「はい。お二人はわたくしのことを幼い頃から名前で呼んでくれています。ダイヤと」
ダイヤ「なのにわたくしは、ずっと果南さん、鞠莉さんと呼んでいます」
ダイヤ「わたくしはお二人に壁を感じてほしくない……壁を作りたくはないのです」
ダイヤ「黒澤家の手前、人前では出来ませんが……」
ダイヤ「二人のこと、呼び捨てにしてもいいかな? 果南、鞠莉」
鞠莉・果南「……」
ダイヤ「……」ドキドキ 鞠莉「あはははっ、なんだそんなことだったのー」
果南「ははは、私達に壁なんて今更だよダイヤ」
ダイヤ「笑わないでください……」
鞠莉「こんなの笑うに決まってるじゃない」
果南「笑う、笑う」
ダイヤ「そ、そんなにおかしいですか?」
鞠莉「おかしいんじゃなくて」
果南「嬉しいんだよダイヤ」
ダイヤ「嬉しい……?」 鞠莉「ダイヤが私達のことをそこまで想ってくれてることがね」
果南「妹のルビィ以外、誰でもさん付けのダイヤがだもんねぇ」
ダイヤ「二人とも……」
鞠莉「ふふ、鞠莉じゃなくて、マリーって呼んでくれてもいいわよ♪」
果南「じゃんじゃん呼んでくれていいからね」
ダイヤ「ありがとうございます……果南、鞠莉」
鞠莉・果南「〜♪」
ダイヤ「本当に良かったですわ。これも全部『善子』のおかげね……」
鞠莉・果南「…………は?」
ダイヤ「へ?」 鞠莉「ちょっとぉ? なんで善子のことまで呼び捨てにしてるのよ?」
果南「どういうことダイヤ?」
ダイヤ「あ、いや、今のはつい……」
鞠莉「つい? ダイヤがついで呼び捨てしちゃうの?」
果南「前から呼び捨てしてたの?」
ダイヤ「いえ……善子さんにはその……この件で相談に乗ってもらい……」
ダイヤ「ものは試しに、ということで呼び捨てしてまして……」
ダイヤ「名残がつい……」
鞠莉「ふーん……私達より『先に』善子のこと呼び捨てにしてたんだ」
果南「知り合ってまだ『数ヶ月』の善子のこと呼び捨てにしたんだ」
ダイヤ「で、でも! わたくしが呼び捨てしたいと思ったのはお二人が最初で――」
鞠莉「Shut Up!」 果南「聞きたくない」
鞠莉「行きましょ、果南」
果南「ん」
スタスタ
ダイヤ「ちょっとお二人とも! 何をそんなに――」
果南「っ……自分のその慎ましい胸にでも聞けば!?」
鞠莉「ちっさい胸に聞けば!?」
ダイヤ「なっ!? 言っておきますけどねぇ……!」ガタッ
ダイヤ「わたくしの胸は別に小さくはありませんからねぇぇぇえええええ!!」
ドタドタ
おわり おまけ
善子「ねぇルビィ腕相撲しない?」
ルビィ「ん? 別にいいよ〜」
花丸「いきなりどうしたずら?」
善子「ずら丸には勝てないけどルビィなら勝てるんじゃないかと思ってね」
善子(姉があんなに弱いんだし)
善子「審判お願い」
花丸「了解ずら〜」
ギュッ
花丸「よーい……」
花丸「ずらっ!」
グッ
善子(何その掛け声……!)グググ
ルビィ「……」
善子(ルビィ……中々やるわね……!)ググググ
ルビィ「善子ちゃん、真面目にやってる?」 善子「えっ……」
ルビィ「力入れてる?」
善子「い、入れてるわよ……」ググ
ルビィ「そっかぁ……」グイッ
善子「ひゃっ」
パタン
善子「……」
花丸「善子ちゃん弱すぎずら〜」
善子「嘘でしょ! ルビィってこんなに強かったの!?」
ルビィ「善子ちゃんが弱すぎるんだよ……」 花丸「ルビィちゃんはまるよりずっと強いよ?」
善子「えっ」
ルビィ「えへへ」
善子「本当に!? 本当なの?」
花丸「本当ずら」
ルビィ「Aqoursに入ってから曜ちゃんに筋トレ教えてもらって続けてるんだ」
善子「き、筋トレ……」
花丸「ルビィちゃんは筋トレ以外にも体力作りや柔軟も欠かさずやってるAqours一の努力家ずら」
ルビィ「そ、そんなことないよ……お姉ちゃんにもっと勉強しろって怒られるし……」
花丸「あんまりうるさかったら組み伏せればいいずら」
ルビィ「お姉ちゃんには勝てないよぉ……」
善子「…………」
善子(ダイヤさん……妹と腕相撲だけは絶対にしないことをおすすめします) ルビィに甘い黒澤父と裏向きの津島夫婦はこちらで
梨子「千歌ちゃんと千歌ちゃんのパパ」
前の
千歌「ダイヤさんが二股してるだってぇ!?」 ⌒°( ・ω・)°⌒ うゆうゆ
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
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