にこ「不埒」 3 [無断転載禁止]©2ch.net
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1 ◆yXC5miOGps (笑)@無断転載は禁止 2017/08/01(火) 18:38:39.59 ID:KgufDjuZ
長編SS予定です。
明日から毎日一レスずつ書いていきます。
皆さんよろしくお願いします!
DAT落ちのため再建しました。
前スレ
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1504447866/ 希「…………」
凛「…………」
希「…………」
凛「…………」
希「虹や……」
凛「虹にゃー……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f) 希「……ほー……」
凛「……にゃー……」
絵里「やっぱり。前の雨上がりの練習の時、丁度そこに虹がかかってるのを何回か見たの」
絵里「……誰も気付いてなかったけど」
希「……今日も掛かってるだろうから、って?」
絵里「そうよ」
希「…うちらが来なかったら、えりち一人きりで虹見てたん」
絵里「…そうよ」
希「え〜、なんでそん時教えてくれへんかった〜ん?」
凛「そうにゃそうにゃ」
絵里「……なんか、…独り占めしたくなって」
絵里「……なんでだろ、空はみんなのものなのに……この虹だけ、私だけのものにしたかったの」
凛「ケチにゃー」
希「…突然ロマンチストになるえりちも好き♡」 絵里「…………」
希「…………」
凛「…………」
希「……虹ってなー…」
希「…神様の喜びらしいんよ…」
絵里「………ただの気象現象よ」
希「…むー、やっぱりロマン分かってないやん……」
凛「ううん、やっぱり神様が喜んでるんだと思うよ?」
希「凛ちゃんは分かる子やねぇ」ナデナデ
凛「きっと、こんな日もしっかり練習する凛達のこと、褒めてくれてるんだにゃー!」
絵里「……ふふ、それもそうかも」
希「きっと、そうやよ」
凛「きっと、そうだにゃー」 絵里「…………」
希「…………」
凛「…………」
絵里「そろそろ、練習始めましょう」
「「は〜い」」
END If you want the rainbow, you gotta put up with the rain.
──Dolly Parton
ありがとうございました。また後で今日の分を投稿します。
これまでの投稿はお手数掛けますがスレを遡ってご確認下さい。
(余りにすぐ落ちるので、「1日1レス『以上』更新」にしようかと思っています) (またDAT落ちしたらまた過去の作品を引っ張り出してリメイクするかも知れません…) 流れ的に繋がっているところを、前回の分から今日の投稿分まで続けて貼ります。 にこ「そうよ!!あんた分かってるじゃない!!」
花陽「もちろんです!これくらいアイドルファンなら常識ですっ」
にこ「そうね…ふーん、まさか…スクールアイドルまで詳しいオタが、私以外にいるとは思わなかったわ」
花陽「私もそう思ってました、部活動の紹介の『アイドル・スクールアイドルの研究』って部分を見て、私以上に研究してる人がいるのか…と思ってましたが。いました!」
にこ「そうね、あんた私を試しに来たんだったわ」クス
花陽「よく分かりました……部長は本物です!!」ガシッ
にこ「入んなさい!歓迎するわ!」ガシッ 花陽「ありがとうございます!あ、そう言えばいつもはどんな活動をしてるんですか?」
にこ「まあ、活動って言っても…ずっと例のサイト見てただけだけどね、そこのパソコンで」
花陽「私も毎日見てます!…へ〜、…いつもこのパソコンで……」
にこ「古いでしょう?」クス
にこ「読み込みは遅いけど、ちゃんと繋がるし視聴できるわ」
花陽「他にノートパソコンとかは…」キョロキョロ
花陽「……ぶぁっ!?!?」
にこ「……あら」ニヤ
花陽「…ぶっ……ぶぶぶぶぶ部長……!?」ワナワナ
にこ「気付いちゃった?まあ気付くわよね…」ニタニタ
花陽「あ、あれって……あれ、あれは……」
にこ「何だと思う?」
花陽「伝伝伝!!!!!!!!!???!!!!?!!!!!」
にこ「正解」ニタァ 花陽「え、あの、あ、い、一旦落ち着きます」ガタッ
花陽「……す〜……は〜……す〜……」
花陽「伝伝伝!!!!!!!!!???!!!!?!!!!!」
にこ「そうよ」ニタァ
花陽「せ、せせせ先輩のモノですか!?」
にこ「そう、私の」
花陽「こ、これを持っている人にお会いするとは……握手してください!!」グッ
にこ「ちなみに部室用家用保存用で三つ持ってるわ」
花陽「サインください!!!!!!!!!!!!!!!!!」 えりのぞりんの、耽美なようなそれでいていつものマターリ空間が良かった
本編も頻繁な圧縮に負けず頑張ってください にこ「入部届を出しさえすれば、伝伝伝観放題よ」
花陽「書きます……何枚でも書きます……バッグ探します…」ガサゴソ
にこ「焦らなくていいわ、伝伝伝は逃げたりしないから」
花陽「…ありました」
にこ「早速今日出せたりするの?」
花陽「印はもう押してありますから、部活名さえ書けばすぐです」
にこ「分かったわ」
花陽「…………」
にこ「…………ん?」
にこ「早く書きなさいよ、部名はアイドル研究部よ」
花陽「……あの」
花陽「私の友達も、一緒に入れますか」 にこ「友達?………ああ」
花陽「さっきの子です…凛ちゃんって言うんですが」
にこ「…ダメよ」
にこ「ここはアイドルが本当に好きな人しかいられない。あの子は明らかにそうには見えなかったけど」
花陽「……はい」
にこ「だから、私はあんただけの入部を認めるわ。いくら存続の危機と言っても、幽霊の入部は受け付けてないから」
花陽「…………分かりました」
花陽「…じゃあ、やっぱり入部は辞めておきます」
にこ「は?」 花陽「ここは、間違いなく私に合う部活です…伝伝伝も、観たいです」
花陽「…でも、それより、私は凛ちゃんと一緒にいれた方がいいので」
花陽「凛ちゃんは私と同じ部活に入りたいって言ってくれました」
花陽「私もずっと同じ気持ちでした。だから、私は凛ちゃんと三年間過ごせる部活を探したいと思います」
にこ「…あんた」
花陽「アイドルの話ができて楽しかったです、…頑張って下さい!」
にこ(そんな半端な想いで入部なんて、こっちから願い下げよ……)
花陽「……では」
にこ「待って!!!」 花陽「?」
にこ「!?」
花陽「…なんでしょう?」
にこ「……なんでなのよ…?」
花陽「??」
にこ「…あっ……」 何度も落として恥ずかしくないの?
次落ちたら他でやれよな 矢澤にこはこの自分の口を恨んだ。
この自分の感情に失望した。
それは孤独感だった。
当たり前だった孤独が、一瞬蒸発してしまった、それ故の、人の温かみへの依存だった。
久々に、同じ体温の同族が現れた。
それだけで、自分は一年半の空白を埋められたように錯覚した。
してしまった。
彼女には、その時間が築いた確かなプライドもあった。
事実、自分しか立ち入ることの無かったこの匣に、人を誘き入れる事への責任。
重い重い誇りは、彼女を聖域の淵の審判に仕立て上げた。
その答えは、確実に「否」のはずなのに。 余りの衝撃に枷が壊れてしまった口は、何の制御も為されていない、彼女の奥底の本心を露にさせたのだった。
今まで部長として振る舞ってきたこの佇まいこそ、まさに虚勢であったのではないかと、彼女は思考停止の内に苛まれた。
こうなると、自分が次に何を言うか、言わなければならないか、言ってしまうか、分かってしまうから怖かった。
だが、もう堤防は決壊してしまっていて、その口はあっさりと、彼女の本音を漏らした。 「ねえ」
「分かった」
「いいから」
「だから」
「入って」 言葉にするのも、必死だった。
何かに、責め立てられていた。
彼女は泣いていた。
その涙は、自分の不甲斐なさに対する悲哀だった。
そして、それよりずっと大きい、当たり前だった孤独に対して、初めて抱いた恐怖の顕れだった。
孤独の恐怖。
それは、子供と同じだった。
商店街で、母とはぐれてすすり泣く、あの時の自分と、同じ。 「……ぶ、部長…?」
「にこをひとりにしないでよぉ…」
重なった。
迷子だった、あの日の自分に。
そして、思い出した。
自分は一人ではなかったことを。
一人では、生きられなかったことを。 希「凛ちゃん警視総監!もうすぐ現場に到着するであります!」
凛「気を付けるにゃ!相手は銃を持ってるよ!」
希「なにぃ!なんと卑怯なんだ!おのれ犯人!」
凛「人質と一緒に立て籠ってるにゃ!慎重に慎重に行かなきゃ」
希「しばらく角で見張ってなあかんな…これは長期戦になりそうやね………そやえりち、あんぱんと牛乳買ってきて」
絵里「なんでよ」
凛「もう待ち切れないにゃ!」
希「待ち切れないでありますか!」
凛「とっつげきにゃ〜!!」ダッ
希「うお〜!」ダッ
絵里「強行突破は危険よ!」テッテッ
ガチャ
「「!?」」 凛「ちょ、ちょうど出てきたにゃ…!?」
希「諦めて投降したんやね…」
にこ「………………いいわ」
にこ「……入りなさいよ、そこの一年……」
凛「にゃ?」
にこ「……入部させてあげる、っつってんのよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています