ことり「手を繋ぐと元気になれますっ!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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ことり「みんな忙しいのはわかってるんだけど…」
ことり「今日くらいは…ってワガママ言っちゃダメダメっ!」 パシン!
私たちはもうそろそろ生徒会も引退の時期。
だから今は引き継ぎ作業をしてます。
それと同時に受験勉強も追い込みの時期で…とにかくみんな忙しいの。
もちろん私も忙しいけど、私は海外の服飾学校への留学が決まってて。
穂乃果ちゃんや海未ちゃんほどは忙しくないんです。
だからこそ、余計に寂しいなぁって思っちゃう…。
ことり「2人の足を引っ張りたくはないもんね…!」
でも、本当は…私は…ううん!ダメダメっ!
こうして私はまた自分の気持ちを井戸の底へ桶を叩きつける様に、
深い所へ落として溜め込んでいくのでした。
ことり「誕生日なんてまた来るんだし、ね!」
こうやって無理やり気持ち深くに落としてそして、笑顔の仮面をはりつけるの。
結局本質的な所は変わり切れてないんだなぁって
そう思うと苦笑いしちゃう。 穂乃果「メッセージでも送ったけど、ことりちゃん!お誕生日おめでとーっ!!」ダキツキ
海未「ことり、おめでとうございます!」ニッコリ
ことり「えへへ、ありがとう!2人とも♪」ニコニコ
海未「しかし…すいません。せっかくのことりの誕生日だと言うのに、時間が取れなくて。」
ことり「いいのいいの!2人とも受験勉強追い込みの時期でもあるもん。しょうがないよ。」
穂乃果「ことりちゃぁん…!!」ウルウル
海未「恐らく長くかかると思いますし…改めて日をとってちゃんとお祝いさせてください。」
ことり「そんな、気にしないで良いのに。」
穂乃果「もう!!またそんな遠慮して〜!大事な大事な幼馴染のお誕生日、お祝いしないなんて絶対ダメだよ!」
ことり「ハノケチェァ…!」キラキラ
海未「折角の誕生日だと言うのに申し訳ないのですが、今日の生徒会の引き継ぎ作業ことりにお任せしても良いですか?」
穂乃果「私と海未ちゃん進路の事で面談なんだって…先生に呼び出されちゃってさぁ。ハァァァァ…」
海未「と、言うことなので…すいません。今日の作業が終わり次第帰宅してても大丈夫ですので。」
ことり「うん…わかった!」 ことり「さぁて、今日も頑張りますよーっ!!」
ことり「今日はこの作業から…」
引き継ぎ作業と言ってもまだ準備段階で
今は資料をまとめたりとかスムーズに引き継ぎ出来るようにする作業をしてます。
でも量が多いから日ごとに作業を分けてるんだ。
今日はその作業を1人でやるのかぁ…うぅ…。
ことり「それにしたって、今日はいつも以上に進まないなぁ。」
まだ作業をはじめて30分とちょっとくらいだけど思う様に作業が進まないよぉ…。
ことり「ダメぇ〜…全然進まない…」グテェ…
ことり「…ちょっと中庭でリフレッシュしよっと!」 中庭に来てみるともう人はまばら…まだ早い時間とは言え、放課後だもんね。
遠くから運動系の部の練習の掛け声や音楽系の部の楽器の音…
ことり「放課後だからしょうがないのかもしれないけど…中庭に私1人っていうのも寂しいよね。」
思わず独り言をつぶやいてしまいます。
なんだろう、尚更寂しさが募る感じ。
ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃん…」
そう私がつぶやくとブオッと強い風が待って目の前で木の葉が舞って、思わず目を瞑ってしまいました。
「ねぇねぇ、おねぇさん。どうしたの?」
ことり「えっ?」
小さい女の子の声がして目を開くと
そこにはやっぱり小さい女の子がいました。
しかもその女の子には見覚えがあったんです!
ことり「穂乃果ちゃん…?」 ーーーーー
「えぇー!?おねぇさんなんでほのかのなまえしってるの!?」オォ-!!
頭がついていかない…穂乃果ちゃんの様な小さい女の子はやはり穂乃果ちゃんらしいのですっ!
ことり「えっ…なんでだと…思う?」アセアセ
ことり(って!ことりが聞き返しちゃったけど答えられても正解なんて言えないよーっ!)
本当に小さい時の穂乃果ちゃんだとしたら、
たぶん私は"なんで名前を知ってるか"って言うことを
答えちゃいけない気がする…。
ほのか?「うーん。なんでかなぁ…うーん。」
ことり(ど、どうしよう…!?考えなきゃ…!?)
ことり(あっ、でも待って。もしかしたら小さい時の穂乃果ちゃんにそっくりで名前も同じ名前の穂乃果ちゃん…かも?)
ことり「ほ、ほのか…ちゃん?全部お名前言える?」
ほのか?「いえるよー!もー!ほのかもうしょうがくせいなんだからね!!」
ほのか?「こうさかほのか!おとのきざかしょうがっこう!いちねんせい!!です!」ドヤァ!
ことり(はいっ!穂乃果ちゃんでしたーっ!!)アチャ-… ーーーーー
ことりは只今、不可思議な出来事に遭遇しておりますっ!
目の前にいる小さい女の子は自分の事を"こうさかほのか"と名乗っているのです…!
ダレカタスケテ-…ってかよちゃんの真似しちゃうくらい。
目の前にいる穂乃果ちゃんらしき女の子は
やっぱり私から見ても穂乃果ちゃんだなって思うんです。
何故か小さい頃の姿だけど…。
んんーっ!!
考えていても仕方がない!この状況を受け入れるしか無いんだよ!
ことり、ファイトだよっ! ーーーーー
目の前の小さい穂乃果ちゃんを見ると
まるで子犬の様な瞳で私を見つめていました。
カンワヒィィィ…♡
…じゃなくって!
ちゃーんとお名前を言えたのでいい子いい子してあげましょう♪
ことり「穂乃果ちゃんはちゃんとお名前言えて偉いねぇ〜♪」ナデナデ
ほのか「えへへ…しょうがくせいになったからね!」エッヘン!
ほのか「ねぇねぇ、おねぇさんのおなまえは?」
ことり「あ…え、えっとねぇ〜…」
ことり(どうしよう!?こういうのって私がことりだって教えたらいけない感じだよね!?どうしたらいいのぉ〜!!!) ーーーーー
そうです…。
冷静に考えれば名前を聞かれるなんて想定内のはず。
なのに私はこの状況と小さい穂乃果ちゃんを見て冷静さが遠くお空に舞い上がってしまっていたのです。
そんな私だったので、名前を聞かれたのは不意打ちで
また頭の中が大混乱してきちゃいました…うぅ〜ん。
ほのか「おねぇさん?おなまえいえない子なの?」
ことり「えっ、そんな事はないけど…」メソラシ
ほのか「……。」ジ-…
ことり「……。」ゴクリ…
ほのか「まぁいいや!おねぇさん、それよりココって、ドコなのかな?」
ことり「えっ、えっと…音ノ木坂学院、高校だよ!」(よかった…やっぱり穂乃果ちゃんだなぁ。)
ほのか「こうこう!!」キラキラ
ことり「そうだよ〜。」
ほのか「ほのかもね!!おとのきざかのこうこうぜったいいくの!!」キラキラ
ことり「穂乃果ちゃんなら行けるよ!おねぇさんが約束しちゃいますっ♪」
ほのか「ほんと!?約束だよ?おねぇさん!!」コユビサシダシ
ことり「うんうん♪」コユビカラメ
ユビキリゲンマンウソツイタラハリセンボンノ-マスッ!
ユビキッタ!
大丈夫!穂乃果ちゃんはちゃんとこの音ノ木坂学院に通えるよ♪
それどころかこの学校を救っちゃうんだからっ! すまん…すまん…でも今終わったので本当にちゃんと投下します ーーーーー
ほのか「あ!おねぇさん。ほのかなんでココにいるのかな?」
ことり「ん〜…何でだろう?」(私が聞きたいよぉ〜…)
ほのか「おねぇさんってさぁ、どっかであったことある?」
ことり「ん?ん〜…たぶんあるかも…」(小さい頃の私とは会った事どころか、いつも会ってると思うよ…)
ほのか「やっぱり!?そうだよねっ!!」
ほのか「ほのか、おねぇさんのコトしってるかんじするの!」
ほのか「でも、なんでしってるのかわからない…うーん…」
小さい腕を組んでうーんうーんと悩む穂乃果ちゃん。
はぁ〜…かわいすぎです…かわいすぎるっ!!
私は、このカラダの奥からせり上がってくる衝動よ、欲求よ…鎮まりたまえ〜!!
でも、すこし…せり上がってくるモノが溢れちゃいました♡ ーーーーー
ことり「ハノケチェア‼‼!」ギュウッ
ほのか「!?」ビクッ
ほのか「おねぇさん、どしたの?ほのかビックリしたよー!!」
ことり「あっ、ごめんね!?」
小さい穂乃果ちゃんが可愛過ぎて可愛過ぎて
もぎゅっと抱きしめてロリほのスメルを堪能…
あ、今のは何でもないのよ、ナンデモ♡
ギリギリそれを抑え込んだけど、やっぱり全てを抑え込むのは無理…だから手を繋いでなんとか抑え込んだの。
ハァァァァン…ぷにぷにのお手手が柔らかくて…ンフフ
あっ、あ…き、気をつけなきゃねっ!! ーーーーー
ほのか「そんなにおててプニプニしないでよぉ…。くすぐったいよぉ。」
ことり「そ、そうだったかな?ごめんね?でも、穂乃果ちゃんのお手手かわいいし柔らかくて…♡」プニプニ
ほのか「もう…!おねぇさん!ほのか、おててはなしちゃうよ!!」プイッ!
ことり「そんなぁ〜…わかったよぉ…。」ガ-ン
こんなに穂乃果ちゃんに拒絶されるなんて思わなかったから、
すごくショック…だけどそれは束の間でしたっ!
ほのか「……。」チラッ
ほのか「…でも、ほのかね。おねぇさんとおててつなぐのキライじゃないよ?だからそんなにおちこまないで?」
ことり「…っ!!?」ズキュ-ン!!
誰か。誰かおしえてくださいっ!!
この…この…天使の名前を…!!!!
あっ、穂乃果ちゃんでしたねっ♡ ーーーーー
小さな穂乃果ちゃんと私は結局手を繋いだまま
ベンチに座って色々なお話をしました。
と言うよりもほぼ、私が小さい穂乃果ちゃんのお話を聞く感じだったけど…
あれ?これっていつもと変わらない感じがする…かも。
ほのか「ねぇねぇ、おねぇさん。ほのかね、きになってたコトがあるの。」
ことり「ん?何かな?」
ほのか「ほのかがきゅうにココにきてたトキ、おねぇさんとあったトキ」
ほのか「なんでおねぇさんないてたの?」 ーーーーー
ことり「……。」
ああ、私泣いてたんだぁって思いました。
大事な人たちと、私にとっては大事なこの日に一緒にいられないんだなぁって思ってたら気持ちが沈んできて。
それと一緒に嫌な考えが出てきちゃったり…。
私のこの考えは欲張りだなぁって思うし、忙しいんだからしょうがないっていうのもわかってるんだよ?
でも、でもね。
ああ、みんなにとっては所詮は大した事のない日で
大事な日だって思ってるのは私だけ…。
胸の奥にモヤモヤした気持ち悪い物がウネウネってして。
それのせいで泣いてたのかな。
ほのか「おなかいたかったの?」
ことり「そんな事ないよ。でもね心は痛かったかもしれない。」
ほのか「ココロ?」
ことり「うん。そう。ここ。」トントン
トントンと自分の胸を軽く叩くと
小さい穂乃果ちゃんがジーっとそこを見てきて…
は、恥ずかしい…それよりじーっと見てくる穂乃果ちゃん、キャンワヒィィィ…♡ ーーーーー
ほのか「…おねぇさん。」
そう言うと小さい穂乃果ちゃんは繋いでいた手をより一層、ぎゅっと握りしめて
ほのか「ナミダがでちゃうトキはいっぱいナミダだしていいんだよ?」
押し込めていた物が、嫌な物がどろりと溢れ出して、そして徐々に勢いを増して。
それは涙になって出ていっちゃいました。
ーーーーー ーーーーー
いくら穂乃果ちゃんとは言え、まだ小さい子どもの前でこんなにわんわんと泣いてしまった事に
涙が止まってある程度してから恥ずかしくなって。
でも、恥ずかしいなって思ったのは一瞬でした。
ある程度落ち着いて小さい穂乃果ちゃんを見ると
穂乃果ちゃんも私を見て
今の穂乃果ちゃんと変わらない太陽の様な笑顔を私に見せてくれたの。
その笑顔はどんな時もどんな年齢でも変わらなくって。
変な見栄とか意地とかって要らないのかって思いました。
ことり「穂乃果ちゃん、ありがとう。」ゴシゴシ
ほのか「んぇ?なにが?」キョトン
ことり「穂乃果ちゃんがね、私と一緒にこうしてお話しして…それに泣いちゃった私の手をずっと握っていてくれて。嬉しいの。だから、ありがとう♪」ニコニコ
ほのか「えへへ。…どういたしまして!」ニコニコ
ほのか「おねぇさん、ゲンキになったかな?」
ことり「うん!元気になったよ!」
ことり「穂乃果ちゃんが手を繋いでいてくれたから、元気になれたんだよ♪」
ほのか「おててつないだらゲンキになるの?」
ことり「そう!ほのかちゃんの優しい気持が手から伝わってきたもん!」
ほのか「うれしい〜!!ほのか、ソレ、はじめてしったぁー!!ほのかのおててすご〜い!!」キラキラ
ことり「そっか!ん〜じゃあまた、寂しそうだったり悲しそうなお友達がいたら、手を繋いであげてね?」
ほのか「うん!そうする!」
ーーーーー ーーーーー
あの後、大きい穂乃果ちゃんとそれに海未ちゃんが私を探しに来てくれました。
穂乃果「あ!いた!こt…」
穂乃果ちゃんの声が聞こえて、
ことり(ハノケチュン!?どうしよう!?たぶん、穂乃果ちゃんと小さい穂乃果ちゃんって会ったらダメな感じだよねっ!?)ダラダラ
とおもったその時に
また強い風が吹いて来て思わず目を瞑ってしまって
目を再び開けた時には小さい穂乃果ちゃんはいなくなっていました。
ことり「いない!?」
ことり「行っちゃったんだね。もう少し話したかったなぁ…なんて。」
ことり「……小さい穂乃果ちゃん、ありがとう。」
ーーーーー ーーーーー
穂乃果ちゃんと海未ちゃんが私を探しに来てくれた時。
随分と長いあいだ小さい穂乃果ちゃんと一緒にいた様な気がしてたけど…
海未「ことり、すいません。思っていたよりも早く終わりました。」
穂乃果「だから急いで生徒会室行ったんだけど、ことりちゃんいなくってビックリしたよー!」
海未「そうですよ。いくらことりと言え、1時間ちょっとで作業が終わるなんて厳しいでしょうし…。」
ことり「えっ?1時間ちょっと?」
海未「はい。みんなそれぞれ10分もしない内に終わってしまいました。私と穂乃果は最後の方でしたから…1時間と少し、ですね。」
穂乃果「そうなんだよね〜。最初の方だったらもっと早くに行けたのに!」
ことり「そ、そうだったんだ…。」ボ-ゼン
小さい穂乃果ちゃんと結構長いあいだ一緒にいた様な気がしてたのに…
実際はそんなに時間は経っていなくって。
確かに今思い出してみると、
小さい穂乃果ちゃんに会う前には聞こえてた運動部の掛け声や吹奏楽部などの楽器の音色は聞こえてなかった様な気もするけど…
ーーーーー ーーーーー
穂乃果「それにしてもさぁ。ことりちゃんがおサボりなんて珍しい…。」
海未「人聞きの悪い事を言ってはいけません!穂乃果!」ゴゴゴ
穂乃果「ひぃぃ!!ごめんなさぁい!!」ビクビク
ことり「あはは…実際そうだもんね。ごめんね、ちょっと作業が思う様に進まなくて…気分転換しにここに来てたんだぁ。」
海未「いいんですよ。気にしないで。たまにはそう言う事もあります。」
穂乃果「もぉ〜。海未ちゃん、ことりちゃんに対しては甘いんだからー。」プクゥ-
海未「普段の行いの差です。」ツン!
穂乃果「海未ちゃんの意地悪…」ボソボソ
海未「何か言いましたか?」ギロリ
穂乃果「い、いえ!!何も!!」ビクビク
ことり「穂乃果ちゃん…」アハハ…
海未「さぁ!残りの作業、片付けますよ!」
穂乃果「よーし!!早く終わらせてケーキ食べに行こー!」
ことり「えっ、2人とも…大丈夫なの?」
海未「大丈夫も何も…折角少しでも時間が出来たのです。当たり前でしょう?」
穂乃果「そうだよ!やっぱりさ、この大事な…ことりちゃんの誕生日だもん。ことりちゃんと一緒にいたいよね!」
ーーーーー ーーーーー
さっきのモヤモヤとウネウネとしたものとは違う、真逆のキラキラしたあたたかいものが
今度は溢れて抑えられなくて…
ううん。抑える必要ないからそのまま溢れさせて。
溢れてでたそれに押されるように穂乃果ちゃんと海未ちゃんの手をとって、もぎゅっと握っちゃいました。
2人とも一瞬ビックリしてたけどすぐに微笑んで
手を握り返してくれたの。
ああ、昔から変わらない。
その2人の手はいつだって私の手を握り返してくれる…!
ことり「2人とも…!」
大好きっ♡
ーーーーー 以上です
ご覧いただきありがとうございました
途中アベマタイムすいませんでした…
しゃーないよね、うちみも出てたし
実は前に書いた穂乃果誕SSと微妙につながってます。
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501764327/l50
長いし最後画像での投下なので見難いですが
よろしければこちらもよろしくお願いします
リ`^ヮ^)/cV^_V^V ことりちゃん、お誕生日おめでとう!!(^8^) 欲を言えば海未ちゃんがもっと出てくれると俺得だったが
たいそう乙であった ありがとうございます
嬉しくて泣きながら全裸で喜びの舞してます
>>35
さっきお知らせした穂乃果誕SSが
穂乃果と海未ちゃんメインなのでよろしければ是非 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています