曜「善子ちゃん、どっか出かけようよ!」善子「嫌よ、面倒くさい……」 [無断転載禁止]©2ch.net
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曜「練習もお休みなんだし一緒に遊びに出よう!」ニコニコ
善子「練習も休みだから今日はゆっくり休むのよ」
曜「えー、せっかく天気も晴れなんだしさ」ブーブー
善子「晴れてるから嫌よ」
曜「なら善子ちゃんは雨だったら外に出るの?」
善子「出ないわよ! 大体、善子じゃなくてヨハネよ!」
曜「いつ出るの?」
善子「…………」
曜「今でしょ!」
善子「今じゃないの!」 曜「ねぇー、一緒にお出かけしようよぉ」
善子「曜さん、しつこいわよ……」
曜「だって秋だよ? もう涼しくなったんだし絶好の外出日和だと思うんだ」
善子「そもそも夏だって曜さんと散々外に遊びに出てたじゃない!」
曜「そりゃ夏だもん、家の中にいるなんてもったいないよ!」キリッ
善子「だって夏は暑いんだし家でいいじゃない……」
曜「夏は暑いからこそ楽しいんじゃん」
善子「…………」ジロッ
曜「?」
善子「……あのね、私はリア充の曜さんと違うのよ」
曜「うん?」
善子「私は自分の部屋でお菓子片手にネットサーフィンやるのが休日の日のヨハネの贅沢な時間の使い方なの」フフフ
曜「善子ちゃんさ、そんなに家の中にいたらじめじめして茸が生えちゃうよ?」
善子「はぁ、そんな生えないわよ」
曜「まさか善子ちゃんの頭のお団子ってまさか!?」
善子「ち、違うから!」
曜「茸の生えた善子ちゃん、……きのこよしこぉ♪」
善子「はいはい、ヨハネは茸の栽培でとぉっても忙しいから他を当たってくれる?」シッシッ
曜「構ってよぉー」
曜「あのね、善子ちゃんは私のことリア充って言ったけどそんなことないと思うんだ」
善子「そうね、自分のことをリア充って言う奴はリア充じゃないのよね
だからリア充じゃないって言う曜さんはリア充なの、はい論破♪」ニヤッ
曜「ぐぬぬぬ」
善子「曜さんのパターンはもう見切ったわ
どうせ『私もリア充じゃないから一緒にリア充になろうよ!』的な感じで外に連れ出すつもりでしょ」
曜「でも『我こそがリア充だ!』とか言ったら普通に引くよね?」
善子「えぇ、そんなの当たり前に決まってるじゃない」
曜「詰んでるじゃん!」
善子「だからこの話は終了よ、諦めて家で私とゲームすればいいじゃない」
曜「でもさ、私は自分はリア充じゃないって思ってるのは本当だよ」
善子「曜さんもしつこいわね」ハァ
曜「去年の夏なんか10mの高さから朝から晩まで1人で水に叩きつけられる毎日だったよ?
何度上手くいかなくてのたうちまわったことか……」
善子「曜さん……」
曜「だいたい善子ちゃんのリア充のイメージってどんなの?」
善子「曜さん、スマホは持ってるわよね」
曜「うん、持ってるけど?」
善子「じゃあ、そのスマホで調べればいいじゃない
大体、私の持ってるイメージと相違ないはずよ」
曜「えぇー、善子ちゃんのケチ!」
善子「……そうね、ヨハネのリア充のイメージは
まぁ、とりあえず体育会系の部活で団体競技とかやってて
沢山の仲間たちと激しい練習とかやって優勝とか目指しちゃう感じよ」
曜「なるほど」フムフム
善子「具体的に言うとバスケ部みたいな?」
曜「あー、なんとなくわかるよ」
曜「じゃあ、善子ちゃん、バスケやろう!」フンス
善子「なんでよ、2人しかいないし……」
曜「秋と言えばスポーツの秋! だから善子ちゃん、1on1やろうよ!」
善子「曜さんとバスケなんて勝てっこないに決まってるじゃないの」
曜「でも人生には負けると分かっていても戦わないといけない時がくるんだよ」ウンウン
善子「ヨハネもそれには賛成だけど今はその時じゃないわ」
曜「せっかくスポーツの秋なんだし一緒に身体動かそうよー!」
善子「私はネットで漫画読むの、なんたって読書の秋だからね」
曜「善子ちゃん、スポーツの秋がいいよー」
曜「ねぇ、善子ちゃ〜ん、遊びに出掛けようよぉ〜」ギュッ
善子「…………」
曜「よーしこーちゃぁーん」スリスリ
善子「…………」
曜「よーしこーちゃぁーんってばー」スリスリ
善子「……はぁ、しょうがないわね」
曜「やった! なんだかんだいって付き合ってくれる善子ちゃん大好き!」
善子「曜さん、その代わり条件があるわ」キリッ
曜「うん、私にできることなら何でも言ってね
善子ちゃんとバスケできるなら何だってするから!」
善子「ちょ、ちょっと何で私が曜さんとバスケすることになってるのよ!」
曜「えっと流れ的に?」
善子「そんな流れなんてないから」
曜「じゃあ、どこ行こっか?」
善子「そこはノープランなのね」
曜「だって善子ちゃんと一緒ならどこだって楽しいよ」ニコッ
善子「くっ、こういうセリフをあっさり言えちゃうからリア充って言ってるのよ///」ボソッ
曜「?」
善子「それなら曜さんが考えてないなら私が決めるわ」
曜「善子ちゃんにお任せするのであります!」
善子「そうね、えーっと……」ウーン
曜「善子ちゃん?」
善子「て、天界がヨハネに約束の地に関する記憶を多重封印してて、その……」
曜「ふむふむ……」スマホイジリ
善子(大体私はインドア派なんだからすぐに思いつくはずないでしょ)ウーン
曜「ほら、ここの公園ならバスケできるって♪」
善子「何でバスケにこだわるのよ」
曜「私もリア充じゃないから一緒にリア充になろうよ!」ニヤニヤ
善子「はぁ、いい加減バスケから離れなさいって…… あっ!」
曜「どうしたの?」
善子「ふふふ、いいこと思いついたのよ」
曜「ほう、気になりますなぁ♪」
善子「…………というのはどうかしら」ヒソヒソ
曜「善子ちゃん、面白そうだよ! でもこんなこと考えるなんて善子ちゃんも悪よのぅ」
善子「ふっふっふ、だってヨハネは堕天使だもの」ニカッ
曜「あははは、確かにその通りだ」
善子「曜さん、さっそく準備に取り掛かるわ!」
曜「ヨーソロー!!」
なんとなくバスケやってる人たちってリア充だと思って
先輩と二人で某スポーツ店にオリジナルのジャージを特注した。
背中には架空の高校の名前、腕には自分の名前がはいってるやつ。
それを着て県予選の会場に乗り込み、わざと目立つ通路で観戦してた。
(すでに全国出場を決めて、他県の代表を視察に来たという設定)
壁によりかかりながら、人が近くを通る時を見計らって
善子「なかなか面白いチームね……」
曜「うん…特にあの7番」
善子「曜さんと同じポジションよ どう?止められそう?」
曜「うーん、どうかなぁ」
善子「ちょっと……エースがそんな弱気でどうするのよ!」
モブ「?」
曜「あの選手、ドリブルは上手いけど善子ちゃんほどじゃないね」チラッ
善子「えぇ、私に任せておいて」チラッ
モブ「?」
曜「……さてそろそろ行こうか」チラッ
善子「曜さん、最後まで見ていかないの?」チラッ
モブ「……?」
曜「もう結果は見えたしこれ以上は時間の無駄だよ」チラッ
善子「そうね、全国で私達と当たるの楽しみね」チラッ
モブ(あの人たち、なんでこっちを見てくるんだろう?)
曜「あははははは、善子ちゃん、演技派だねぇ」
善子「そういう曜さんこそノリノリじゃないの」ニヤニヤ
曜「じゃあ、次の試合は善子ちゃんが先輩ってことで」
善子「えっ」
曜「そういう設定だよ、善子先輩♪」ニカッ
善子「ふふふ、面白いじゃない
曜、このヨハネ先輩についてきなさい!」ギラン
曜「ヨーソロー!!」
ダイヤ「……2人は何故ここに呼び出されたか分かりますか?」ジロッ
曜「いえ……」
善子「その、分かりません……」
ダイヤ「先日、曜さんと善子さんがバスケットボールの県予選の会場で
とても愉快なことしていたという書きこみや写真がちらほら上がっていますわ」
曜「あちゃー、ばれちゃったかー」
善子「は、恥ずかしい///」
ダイヤ「スクールアイドルたるもの、どこでファンに見られているか分かりませんわ
スクールアイドルとして優雅にふるまえるよう私がみっちり教えてあげますわ!」ゴゴゴゴ
曜「ひぇぇぇ〜」
善子「ふ、不幸だわ〜」
おわり
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