ゲーム大好き黒澤姉妹 〜ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド編〜 [無断転載禁止]©2ch.net
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ルビィ「ねぇお姉ちゃん、一日中ライブ映像観ながらエリチカの脇チラへそチラのスクショばっかり撮ってるヒマがあったらゲーム買ってきてよ!」
ダイヤ「あらっ、ルビィったらゲームが欲しいの?」
ルビィ「うんっ!このためにお小遣い貯めてたんだぁ!『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』っていうゲーム!」
ダイヤ「ゼルダの伝説?その名前どこかで聞いたことあるような…」
ルビィ「ほらっ、この間善子ちゃんが部室で話してたでしょ!新しいゼルダがすっごく面白いって!自由度の高さと広大なマップ、爽快なアクションがおすすめなんだって!」
ダイヤ「ふふっ、分かったわ。お姉ちゃんに任せなさい!」ドンッ
ルビィ「わーい!」
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http://i.imgur.com/efhD9gu.jpg 〜ゲームショップへと向かう道中〜
ダイヤ「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド…」ブツブツ
千歌「あっ、ダイヤさんっ!」
しいたけ「」ハッハッ
ダイヤ「あら千歌さん、こんな所で会うなんて奇遇ですわね。愛犬のお散歩ですか?」
千歌「うんっ!ダイヤさんはどこかへお出掛け〜?」
ダイヤ「えぇ、ルビィに頼まれごとをされたので少し買い物へ…では千歌さん気を付けてね」
千歌「ダイヤさんもっ!また学校で〜」フリフリ
しいたけ「」チョロチョロ
千歌「あっしいたけ!こんなところでオシッコしちゃダメだってばぁ〜!!」
トコトコトコ
ダイヤ「しいたけ オシッコザワイルド、しいたけ オシッコザワイルド、しいたけ オシッコザワイルド…あれ何か違いますわね、ゲームの名前は何だったかしら…?」
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・
・ ダイヤさんやつれ過ぎてね?
そんなに疲れる作業なのか ガラガラッ
ダイヤ「ただいまルビィ、頼まれていたゲームを買ってきたわよ」ニコッ
ルビィ「ワーイ!さっすがお姉ちゃんっ大好き〜!」ダキッ
ダイヤ「あらあらうふふっルビィったら。欲しかったゲームというのはこれだったわよね?」スッ
【レズらの伝説 微レズ? おぅふ…たっ、タイプよ】
ルビィ「何だコリャ!?うわ〜んお姉ちゃんがゼルダの伝説とまちがえてレズらの伝説なんて物を買ってきちゃったよ!うわ〜ん!」 ダイヤ「えっ!?これじゃなかったの?」
ルビィ「全然違うよっ!似て非なるものだよっ!うわ〜ん!なけなしのお金返して〜」
ダイヤ「えぇ…わたくしそんなにお金持っていませんし… で、でもこれだってやってみたらきっと面白いわ、うん!そうに違いないわ!いい買い物をしたわねルビィ!よっこの買い物上手!」
ルビィ「ルビィが欲しくて買ったわけじゃないんだけど…面白くなかったら怒るからねお姉ちゃん、グスン…」
カチッ 『製作 Ohara tendo このゲームはフィクションであり 実在の人物・団体とは一切関係ありません。』
ルビィ「オハラ……テンドー?いきなり聞いたこともないメーカーだ さりげなく某メーカーに似せてるのが腹ただしい」 『ここは平和だったはずの国、ヌマヅ。あなたは選ばれし勇者となった少女を操作し何者かによってさらわれたレズナ姫を助け出しこの沼津市…このヌマヅ国を救うことがゲームの目的です』
ルビィ「開幕早々物語のスケールがちっちゃい…思いっきり沼津が舞台なんだけど カッコよくカタカナ表記されてたけど口滑らせて沼津市って言っちゃってたんだけど」
ダイヤ「い、いやっそんなことはないわ!きっとこの国だけじゃなく外に出たらばそこには自由で広大な世界が広がっているはずっ!」
ルビィ「…そ、そうかなぁ まぁとりあえず進めてみるね」 『勇者リコにレズナ姫がさらわれたことを伝えましょう! ちなみに余談ですが勇者リコちゃんはノーマルです』
ルビィ「へー、主人公の名前はリコちゃんかぁ っていうかノーマルって何?」
ダイヤ「ほらほらルビィ!早くこの国の危機を勇者に伝えて冒険へと繰り出しましょう!」ワクワク ピンポーン
リコ『はーい… え?あなた…だれ? 私に何かご用ですか?』
【A】この沼津市…ヌマヅ国のレズナ姫様がさらわれてしまいました あなたの勇者の力を貸してください
【B】姫のついでに一般市民の娘もさらわれてしまったようです あなたの勇者の力を貸してください
【C】すいません、パンツ見せてもらってもいいですか? あ、ついでに力貸してもらっていいですか?
ルビィ「Cの選択肢だけは絶対に違う… なんでパンツのついでに世界を救ってもらおうとしてるんだ… まぁ普通に考えたらAだよね」ポチッ リコ『地味で普通の女の子の私が選ばれし勇者だなんてそんな…ピアノの練習もしなくちゃいけないし申し訳ありませんが他の勇者さんを当たってください それでは』バタン
GAME OVER
(あなたの今回のレズポイント…いえ勇者ポイントは3ptです)
ルビィ「勇者に冒険拒否されちゃったんだけど!?しかもゲームオーバーになったうえに勇者ポイントって何!?」
ダイヤ「どうやら説明書によると勇者ポイントをたくさん貯めると洗剤やトイレットペーパーと交換してもらえるみたいね」ペラペラ ルビィ「思いのほかショボいな勇者ポイント… それにしても姫様がさらわれて国の一大事だっていうのに断るなんて どうやったら冒険に出る気になってくれるんだろ?」
ダイヤ「うーん…もう一度最初からやり直してみましょうか」
ルビィ「そうするしかないよね…じゃないと冒険が始まらないし」 ピンポーン
リコ『はーい… え?あなた…だれ? 私に何かご用ですか?』
【A】この沼津市…ヌマヅ国のレズナ姫様がさらわれてしまいました あなたの勇者の力を貸してください
【B】姫のついでに一般市民の娘もさらわれてしまったようです あなたの勇者の力を貸してください
【C】パンツください
ルビィ「うん、やっぱりCの選択肢だけは絶対に違う、ていうかむしろ酷くなってる… てことはまぁここは消去法でBかな」ポチッ リコ『一般市民の女の子…ですか? ちなみに名前は?」
【タカミ・ チカという少女です】
リコ『さぁ早く行きましょう、何をモタモタしているの! チカちゃんをさらうだなんて許せない…そんな不届きものは必ず見つけ出してこの手で八つ裂きにしてやる」
リコ『あ、自己紹介はまだだったわね 私はサクラウチ・リコ ちなみにノーマルです』
【ノーマルの勇者リコが仲間になりました】 ルビィ「こわっ!可愛い顔して急に八つ裂きとか言い出しちゃったよ! しかもこの勇者にとっては姫よもり一般人の女の子の方が大事だったんだね…」
ダイヤ「あらきっと親しいお友達とかだったのでしょう? さぁ、準備も整ったしいよいよ冒険の始まりね!ここから楽しくなるわよぉ〜お姉ちゃん心がWaku-Waku-Week!してきたわぁ〜!」
ルビィ(少しテンションがうっとおしい)ポチッ 〜ウラノホシ城(敵BOSSアジト)〜
リコ『ここにチカちゃんが…待っててねチカちゃん、今行くからっ』
ルビィ「着いちゃったよ!!何にもしてないのにもうボスのアジトまで着いちゃったよ!! まだコントローラーのAボタンしか押してないよ!!」 イヤ「新設設計ね… ほ、ほらきっと今のゆとり世代の子供たちのことまで考えてくれているんだわ!」
ルビィ「親切にもほどがあるよ!!ありがた迷惑もいいとこだよ!! やっと最後のボスのところまでたどり着いたってゲーム的カタルシスがゼロなんだけど…」
リコ『ん?あらあなた、どうしていきなりボスのアジトまで着いてるのか…なんてそんな顔をしているわね』 リコ『当然じゃない もしあなたがのんびりとこの世界を満喫しながら探索なんてしていたらその間にチカちゃんが敵にどんな酷い目にあわされちゃうか…』
リコ『チカちゃん、あんなにあんなに可愛いんだから敵達に縛られたり目隠しされたりしてきっとあんなえっちことや…こんなえっちことを……想像しただけで、許せない』ツーッ ボタボタッ
?????????? ピピピッ
リコ『くっ…』ヨロヨロ (あ、ハートが?になっちゃってる…ライフが減ったということを雰囲気だけわかってもらえたら) ルビィ「いきなり鼻血が!? しかもまだ一度も戦闘なんかしてないのに瀕死状態なんだけど!?」
ダイヤ「これはピンチね… とりあえずポーチの中の持ち物を見てみましょう きっと体力を回復してくれるアイテムや料理が入っているはずよ」
ルビィ「鼻血のことには触れないんだね… こんな謎の局面で回復アイテムを使うのは不本意でしかないけど仕方ないか」ポチッ 〜ポーチ(素材・食料)〜
→チカちゃんの下着(黒レース)??????????
チカちゃんの下着(ピンク花柄)????????
チカちゃんの下着(白系フリル)??????
チカちゃんの下着(青系ストライプ)?????
チカちゃんの下着(オレンジ水玉)???
チカちゃんの下着(シンプル無地)?
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・
・ ビィ「なんで素材・食料の欄にパンツが!? 食べ物じゃないし何より所持している数と種類のバリエーションに驚きを隠せないよっ!?」
ダイヤ「いやっそんなわけ… あっ!横にスクロール出来るみたい!ほらっ果物って書いてあるしそっちが回復アイテムに違いないわ!」
ルビィ「あ、ほんとだ まったくややこしいなぁ…」ポチッ 〜ポーチ(果物)〜
→チカちゃんの下着(みかん柄)??????????
チカちゃんの下着(イチゴ柄)????????
チカちゃんの下着(桃柄)??????
チカちゃんの下着(ぶどう柄)?????
チカちゃんの下着(さくらんぼ柄)???
チカちゃんの下着(シンプル無地)?
・
・
・ ルビィ「柄の問題だったよ!! そうだけどそうじゃないよ!! わたしが求めてた果物はそっちじゃないよ!!」
ダイヤ「うーん もしかすると装備品か何かと入れ替わるバグなのかしら? でも他に回復手段なんてありそうにないし…とりあえず試してみましょうか?」
ルビィ「た、確かに言われてみればバグなのかも……」 ダイヤ「そうに決まっているわ! 今までにお姉ちゃんが言っていたことが間違っていたことがあった?ルビィ?」ニコッ
ルビィ「だ、だよね!ルビィお姉ちゃんを信じるっ! 食料のところにパンツだなんておかしいもんね普通! まぁ一応選んではみるけど、こんなもので体力が回復するはずが」ポチッ リコ『…………』クンクン
リコ『あぁ〜チカちゃんの匂いだわ… 力がみなぎってくる…』
?????????? ピピピピッ ルビィ「ちくしょう回復できちゃったよ!! 勇者にあるまじき最低の方法で回復しちゃったよ!! 一瞬でもバグとお姉ちゃんを信じたわたしがバカだったよ!!」
ダイヤ「あ、説明書にも書いてあったわ 勇者は女の子の下着の匂いを嗅ぐと体力が回復します、ですって ちなみに誤って口に含ませてしまうと悦びと興奮で絶命してしまうらしいわ」ペラペラ
ルビィ「えぇ…死んじゃうんだ 勇者なのにパンツで… っていうかどんだけパンツ推しなんだこのゲーム」 リコ『もうっ!あなたいつまで遊んでいるんですか! もういいですっ自分で敵のところまで行きますっ』スタスタ
ルビィ「ああっ!勇者が勝手に動きだしちゃった!! ちくしょう全然ボタンが反応しやしないっ!!」ポチポチッ
ダイヤ「ああっルビィ! 敵が見えてきたわよっ!」 ルビィ「ええっもうっ!? まだわたし何にもしてないよパンツ嗅がせただけだよ!! ダンジョンやら謎解きは!? やっぱりクソゲーだったよ!うわぁぁぁぁん!」
ダイヤ「まっ…まだ分からないでしょ! もしかしたらラスボス戦が30時間以上かかる骨太な戦闘かもしれないじゃない!」
ルビィ「それはそれで嫌だなぁ…」 厄災ホモン『本当にノコノコとこんなところまでやってくるとはな…勇者たちよ』
レズナ姫『勇者さまっ…!』
リコ『…チカちゃんは、無事なんでしょうね』
厄災ホモン『チカ…? 誰だそれは?』
リコ『あなたがそこの姫様のついでにさらっていった超絶美少女よ どこにいるの?』 厄災ホモン『あぁ…あの騒がしい小娘か さぁ?もうこの世にはいないかもしれんなぁ』ニヤァ
リコ『何ですって…?』
厄災ホモン『そんなことよりレズナ姫だが…』
リコ『…………』
厄災ホモン『あっ、あの……聞こえてる?』 リコ『 天誅 』ヒュンッ
厄災ホモン『……?』
シュパッ ヒュンヒュンヒュンッ
厄災ホモン『な、なにかが体中に巻き付いて…』 リコ『ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のように穏やかに……ピアノ・ソナタ第14番 『月光』』クイッ
ギギキッ゙ギキギギ゙キッ゙ ズシャ ズシャ ズシャァァァァァァ
厄災ホモン『ぐぁぁぁぁぁぁァァ!!!!』 ルビィ「ちょっと!!勝手に倒しちゃったよ!! しかも武器がピアノ線だったよ!! 勇者だったら普通伝説の剣とか弓じゃないの!?あと無駄に技名がかっこいいよ!!」
ダイヤ「ま、まぁそういう勇者がいてもいいんではないかしら 個性って大事だとお姉ちゃんは思うわ」
ルビィ「個性は分かるけどピアノ線って… 個性のクセがすごいし攻撃方法が特殊かつ残酷的すぎるよ 名探偵コナンの一話以来の衝撃だよ…」 厄災ホモン『………………』チーン
リコ『うっ…ううっ… チカちゃん…』
レズナ姫『勇者さま こんなとこまで助けに来てくれるなんて… まずは礼を言わせてください』
リコ『ううっ… チカちゃんのいない世界なんて救ったって意味がないよ…』 レズナ姫『ゆ、勇者さま…?』
リコ『こんな辛い思いをする世界ならいっそ自分の手でぶち壊し……』
ガチャッ
チカ『たっだいまぁ〜……ってあれっリコちゃん? どうしてこんなところにいるの〜?』 リコ『チ、チカちゃん…!? 無事だったのね!! どっ、どどどどこも怪我とかしてないっ!?』ペタペタ
チカ『うん、怪我なんてしてないけど〜…ってリコちゃんお胸ばっかり触らないでよぉ〜 くすぐったいよぉ〜』モジモジ
リコ『…………』ツーッ ボタボタボタッ
?????????? ピピピッ
チカ『リ、リコちゃん大丈夫!? 鼻血が…』 レズナ姫『ああっ勇者さま! やはりさっきの戦闘でお怪我を…』
リコ『だいびょうぶでず…』ゴシゴシッ
チカ『それならいいけど…』
リコ『そんなことよりチカちゃんどこに行ってたの? 本当に心配したんだから…』 チカ『ちょっとお散歩〜 わたしをここに連れてきたおじさんが暑いだろうからアイスでも買ってきなさい〜ってお小遣いをくれたから買いに行ってたんだぁ』
リコ『あの人が…?』
チカ『うんっ! 何か「きみにはなんのうらみもないけどごめんねー」みたいなよく分からないことも言ってたけど〜?』
リコ『…………』 チカ『あっ!そーいえば他にもUNOとかオセロとか人生ゲームにも付き合ってくれてね! ねぇ聞いておじさんってば大富豪になっちゃって〜』
リコ『…………』
ダイヤ「…やってしまったわね」
ルビィ「結構いいやつだったんだけどボス… もう勇者がズタズタにしちゃってるんだけどボス…」 チカ『……ってあれっ? おじさんっ!?』
厄災ホモン『………………』チーン
チカ『おじさんっ、おじさんってば!』ユサユサ
リコ『……ねぇチカちゃん、おじさんはお昼寝中みたいよ あ、いっけないもうこんな時間! お腹も空いてきたしそろそろお家に帰ろっか?』ニコッ レズナ姫『あ、あれっ? お昼寝って…むぐっ!?』ガバッ
リコ『姫さま、お喋りが過ぎますね。世の中には知らない方が幸せなこともいっぱいあるんですよ』ニコッ
ルビィ「最低だよこの勇者 姫様脅しちゃってるよこの勇者… さっきちらりとこんな世界ぶち壊す的なことも口走ってたし…この勇者のほうがよっぽど悪だよ」 チカ『そっかお昼寝かぁ〜 だったら安心……ってあれっ?なんでこんなところに私のパンツが?』ヒョィッ
リコ『……!?!?(しまった!!あ、あれはさっきの食べ残しっ!?)』
レズナ姫『あれその下着、さきほど勇者様のバッグから落ちていたような… ってゆ、勇者様!?すごい汗ですけどどうかされましたか?』
リコ『いっ…いやあのっ、そのっ、あのっ、そのっ、あのっ、そのっ…』アセアセ ルビィ「ごく当たり前のようにパンツを食料扱いしているのは置いといて… 勇者しどろもどろじゃん、もう言い逃れできないよねこれ」
ダイヤ「確かにこの状況で言い逃れるのは難しいかもしれないわね」
ルビィ「もう無理だよ勇者リコ 素直に私がパンツ泥棒ですって白状するしか…」 リコ『……!』テレレレ レレレレン♪(例の謎解きSE)
リコ『チカちゃん、それ実はね…そこのおじさんが盗んでいったものなの、私見たんだから』
チカ『えっ!?このおじさんがっ!? そんな…いい人だと思ってたのに』 リコ『うんっ、信じられないかもしれないけど。だから私はチカちゃんとチカちゃんの下着を助けるためにここまで来たの』
チカ『そ、そうだったんだ…』
レズナ姫(あ、私はついでだったんだ…)
ルビィ「いや何の謎も解けてないよっ!! パンツ泥棒の罪を無実のおじさんになすりつけただけだよっ!!新しい謎と遺恨を生んじゃったよ!!」 チカ『ひどいよおじさん…いいひとだと思ってたのに…』グスッ
リコ『ほんとに最低よね 人の下着を盗むなんて… 野蛮で不潔で低俗な男なんてこの世界からいなくなってしまえばいいのに』ナデナデ
?『……その言葉を待っていました』 チカ『え…? あなたは?』
リコ『あ、この人は私と一緒にここまで来た……ってそういえば、まだお名前を聞いていませんでしたね あなたお名前は?』
ソノダ『私の名前は勇者ソノダ この物語の主人公です』 ルビィ「ええっどういうことっ!? 唐突すぎる展開に脳が理解するということを拒んでるよっ!?」
ダイヤ「…そういえばこのゲームの主人公が勇者リコであるなんて冒頭から一言も言っていなかったわね、なるほどお姉ちゃん一本取られたわ」
ルビィ「なんでそんなことを…」
ダイヤ「これもきっと謎解き要素だったのね ユーザーを楽しませようとする心意気が感じられてお姉ちゃん的に好印象よ」
ルビィ「こんなところに謎解き要素いらないよ… もっと他の部分で楽しませてよ…」 リコ『ソノダさん…ですか わたしチカちゃんを助けることに夢中で…お名前を伺うことも忘れてしまっていて その失礼しました』
レズナ姫(この物語、わたし必要?)
ソノダ『いえ…仕方がありません 好きな人を失う苦しみ、悲しみというのは私にもよくわかりますから…』
リコ『えっ? それって…』 ソノダ『それは…… あ、チカさんといいましたか、さっきあっちの方にまだあなたの下着らしきものが落ちていましたよ。取りに行かなくてよいのですか?』
チカ『えっ!?ほんとですかっ!? もおっあの変態おじさんどれだけ変態なのっ!!』タッタッ
レズナ姫『ああっ! ひとりでうろうろするのは危ないですよっ!』タッタッ
ソノダ『…彼女には聞かせない方がいいと思いましたので』 ソノダ『私にも過去、愛していた女性がいました。彼女は可愛くて愛おしくってそれでもって可愛くて…本当に本当に愛していました。ですが彼女は突然、私の前から姿を消しました』
リコ『…………』ゴクリ
ソノダ『彼女は…うっ、くっ…彼女はどこの馬の骨とも分からぬようなしょうもない男と結婚をしてしまったのです。こっ、この私を差し置いてぇ…』ポロポロッ
リコ『そ、そんなっ…ひどい』フラッ
ソノダ『そして愛している女性を男という下衆で低俗な劣等種に奪われたときに私はあるひとつの決意をしました…それはこの世から男を根絶やしにすること』 ソノダ『ですがその悲願を達成するには自分以外の誰かの協力も必要だと思いました。そこでわたしは自分と同じ匂いのする勇者リコ、あなたのもとを訪ねたのです』
リコ『そんなことが… それでわたしのところまで…』
ソノダ『私の力とあなたの力があればこの世から男を根絶やしにすることも夢ではないはず…。どうでしょう、私とともに築き上げませんか? 女だけの理想郷(ユートピア)を』スッ リコ『そっ、そんなことを急に言われてもわたしいったいどうしたらいいのか…』
ソノダ『……もうこれ以上、女性(だれか)の涙を見たくないんです。涙を流すのは私だけで充分ですから』ニコッ
リコ『ソノダさん…』
ソノダ『それに、あのチカちゃんという可憐な女の子を男なんかに取られてもいいのですか?』
リコ『ソノダさんっ!!やりましょう!!必ず男を根絶やしにしましょう!! わたしにも協力させてくださいっ!!』ガッ
【ノーマルの勇者リコが心の友になりました】 ルビィ「心の友になっちゃったよ… しかも男の人を根絶やしだなんてなんて勇者らしからぬことを…」
ダイヤ「あら? でもルビィあなたも男の人は苦手だと言っていなかった?」
ルビィ(あっやっべ そういう設定だったっけ)
チカ『ソノダさぁーん、あっちにわたしの下着なんて落ちてなかったんですけどぉー!』
ソノダ『そうでしたか、では勘違いだったかもしれません。ではみなさんそろそろ行きましょうか』ニコッ レズナ姫『えっ…?』
チカ『行く…? えっと…おうちに帰るんだったよね? ね、リコちゃん?』
リコ『チカちゃん、少しだけ事情が変わったの。 さぁ行きましょうか』ニコッ
チカ『だぁ〜かぁ〜らぁ〜! どこに行くっていうのぉ〜!!』
リコ・ソノダ『『女だけの理想郷(ユートピア)へ!』』ドンッ 『こうして勇者ソノダ、勇者リコご一行は目的を達成するために世界中を巡る長い長い旅にでました。
道中、時には強力な魔物と戦ったり、みんなで料理をしたり山に登ったり川を渡ったり釣りをしたり祠を探したり……
どこまでも続いているような自由で広大な世界を自由気ままに旅し、ついには旅の目的であったこの世界からの男の殲滅という偉業を成し遂げたのです』
『そののちにこの二人が世界を恐怖と絶望に陥れた男狩りの魔王として未来永劫語り継がれた…というのはまた別のお話…』
『こうして勇者リコと勇者ソノダは伝説となったのです。 そうこの物語は、彼女たち(レズら)の伝説』 〜FIN〜 ルビィ「いや終わっちゃったよ!! その旅の部分をプレイさせてよっ!! なにさらっとエピローグで一番楽しそうなところを消化してくれちゃってるんだよっ!!」
ダイヤ「ふふっ、彼女たちの旅の記録は彼女たちの心の中だけに……か なかなか粋なことをしてくれるわね」ジーン
ルビィ「なんでお姉ちゃん少し感動してるの!? どこにも感動できる要素なかったよ!? 私冒険どころかパンツ嗅がせただけだよっ!?」 リコ『ゲームクリアおめでとう! あなたと過ごした旅、なかなか楽しい時間だったわ』
リコ『クリアしたあなただけにご褒美として特別に教えてあげるけど、実はわたし……女の子が好きなのっ』
リコ『ふふっ、意外だったでしょ? 誰にも言っちゃダメだよっ わたしとあなただけのヒミツねっ!』
リコ『あっチカちゃんが呼んでる、もう行かなくっちゃ! それじゃあまたどこかで会いましょう!』タタッ GAME CLEAR
ピコーン
〜真実(ほんとう)の愛のトロフィーを獲得しました!〜
すべてのトロフィーを獲得 ルビィ「いや意外でもなんでもないよバレバレだったよ!! わりと最初の方で気付いてたよ!! ていうかほんとのほんとにこれで全部終わりっ!?」
ダイヤ「そう…みたいね」
ルビィ「うわーんやっぱり文句のつけようしかないクソゲーだったよーー! お姉ちゃんのアホーー!アホほくろぉーー!!お金返せーー!!」ジタバタ
ダイヤ「お金はそんなに持っていませんし… あ、冷蔵庫に入ってるわたしのアイス食べていいから…」
ルビィ「いらないよっ!! うわーんお姉ちゃんのアホーー!ブッブーアホほくろぉーー!!もうぜったいお姉ちゃんに買い物なんか頼まないからっ!!」 ダイヤ「まぁいい勉強代になったと思えば… それにお姉ちゃんはゲームより外で遊んで冒険した方が健康的でいいと思うわ」
ルビィ「んもうっ!そんな身もフタもないこと言わないでよっ!!」
ドゴォッ(腹部に頭突き)
ダイヤ「うぐぅ」
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