英玲奈「夏休みは計画的に」 [無断転載禁止]©2ch.net
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あんじゅ「ねぇ」
英玲奈「断る」
あんじゅ「まだ何も言ってないわ」
英玲奈「どうせ宿題を見せてほしいとか言うんだろう?」
あんじゅ「もぅ、そんな図々しくないわよ」
英玲奈「そうか、じゃあ何?」 あんじゅ「宿題手伝って?」
英玲奈「帰る」
あんじゅ「あーん、待ってよぅ」ガシッ
英玲奈「あと1週間ある、自力でなんとか出来るだろう…!」グググッ
あんじゅ「出来ないからお願いしてるのよー」ズリズリズリ 英玲奈「私は最初の1週間でほとんど終わらせた…!」グググッ
あんじゅ「英玲奈は頭良いから出来るのよー」ズリズリズリ
ツバサ「何してるの…?」
あんじゅ「ツバサー英玲奈が意地悪するのー」ズリズリズリ
英玲奈「あんじゅが今年も人に宿題を押し付けようとしてるんだろう…!」グググッ ツバサ「あんじゅ…だから前から言ったでしょ?」
あんじゅ「だってライブとか練習とか忙しいんだものー」ズリズリズリ
ツバサ「私達3人同じスケジュールの筈よ?」
あんじゅ「……」ズリズリズリ
英玲奈「いい加減に離せー…!」グググッ
あんじゅ「いやーん英玲奈ー見捨てないでー」ズリズリズリ ツバサ「仕方ないわ…英玲奈」
英玲奈「なっ!」
ツバサ「叩いていいわ」キリッ
英玲奈「…だそうだが?」
あんじゅ「……」パッ ツバサ「はぁ…あんじゅ、いい?」ムニー
あんじゅ「あーん…ほっへらひっはらないれー」
ツバサ「私達は何?」ムニー
あんじゅ「…あらいふ」
ツバサ「そうよ、日本で最も人気のあるスクールアイドルA-RISEよ、それが宿題一つに手こずってるなんて知られたら、全国のファンが悲しむわ」ムニー あんじゅ「…れもぉ…あらひへんひょうひらいらもろ」
ツバサ「…ん?」ムニー
あんじゅ「あらひへんひょう…」
ツバサ「何言ってるか分からないわ」ムニー
あんじゅ「……」イラッ
英玲奈「ツバサ、その状態じゃあんじゅも喋れないから」
ツバサ「あ…そうね」パッ あんじゅ「んもー、ほっぺた伸びちゃったらどうするのよー」サスサス
ツバサ「…あんじゅの頬、一段と柔らかくなってない?」
英玲奈「…まさか」
あんじゅ「ふっ、太ってないわ!」ガーン
英玲奈「見極める」ガシッ
あんじゅ「ちょっ、待って本当に太ってないから!気をつけてるわよー」ズリズリズリ 英玲奈「ギリギリセーフだな」
あんじゅ「だから太ってないって言ったじゃない」ドヤッ
ツバサ「でも気を抜くとすぐ太るでしょ」
あんじゅ「……」メソラシ
英玲奈「宿題もやらないし体型維持も苦手…人としてどうなんだ」
あんじゅ「そこまで言う!?」 ツバサ「とりあえず体重はギリギリセーフなんだから目下宿題をなんとかすればいいわ」
あんじゅ「なんとか出来れば誰も助けを求めないわ」
英玲奈「よく平然としてられるな…」
あんじゅ「だって焦ったって仕方ないじゃない?手遅れだもの」
英玲奈「……」ガッ
あんじゅ「痛い痛い!?こめかみは痛い!」 ツバサ「仕方ないわね、明日終わってない宿題全部持ってきなさい」
あんじゅ「ツバサ!」パァ
英玲奈「あんまり甘やかすと…」
ツバサ「恥を晒されて評価が落ちる訳にはいかないでしょ?」 英玲奈「まぁ…そうだが…」
ツバサ「もちろん英玲奈も手伝ってね?A-RISEはいかなる時も3人で1つよ」
英玲奈「…分かった」 あんじゅ「おはよう、英玲奈、ツバサ」ドサッ
英玲奈「……」
ツバサ「あんじゅ、一つ聞いていいかしら?」
あんじゅ「なーに?」
ツバサ「終わってる宿題は…?」
あんじゅ「あると思う?」 英玲奈「……」ガッ
あんじゅ「痛い!だからこめかみは痛いの!」
ツバサ「はぁ…まぁいいわ、先生に許可はもらってるから」
英玲奈「許可?」
あんじゅ「何の?」ヒリヒリ
ツバサ「合宿の」 英玲奈「なるほど」
あんじゅ「……」ゴソゴソ
英玲奈「何帰る準備してるんだ」ガシッ
あんじゅ「いやーん!だって合宿なんて聞いてないものー」ジタバタ
ツバサ「だって言ってないもの」 あんじゅ「ツバサの鬼ー!悪魔ー!」ジタバタ
ツバサ「何とでも言いなさい、今日から宿題が終わるまで否が応でもあんじゅをここに閉じ込めるわ」
あんじゅ「一生出られないじゃない!」
英玲奈「一生宿題やらない気か…」
ツバサ「さぁ、帰りたくば宿題を倒しなさい!」バーン
英玲奈「倒すってなんだ倒すって…」 ツバサ「英玲奈、ちょっと」クイッ
英玲奈「なんだ…」ヒソヒソ
ツバサ「気付いてる?」ヒソヒソ
英玲奈「……あぁ」ヒソヒソ
ツバサ「黙ってて」ヒソヒソ
英玲奈「いいのか?」ヒソヒソ
ツバサ「痛い目も見るべきよ」ヒソヒソ あんじゅ「2人で何ヒソヒソしてるのよー」
ツバサ「合宿の打ち合わせよ」
英玲奈「……」ウーン
あんじゅ「ホントに合宿するのー…」ガックリ
ツバサ「さぁ3人で頑張りましょう!」グッ
英玲奈「どうなることやら…」ヤレヤレ あんじゅ「……」カリカリ
ツバサ「英玲奈、新曲のここ、右から入った方がスマートじゃない?」
英玲奈「ん、そうなるとここが逆になるぞ?」
あんじゅ「ねー」
ツバサ「何?」
あんじゅ「これどうやって読むの?」トントン ツバサ「辞書を引いてみた?」
あんじゅ「辞書って重いから嫌い」
英玲奈「辞書で殴っていいか?」
ツバサ「あんじゅ…私達今いくつ?」
あんじゅ「高3」
ツバサ「辞書くらい難なく引けて当然の年齢よ…」 あんじゅ「長い人生で辞書なんて何回引く機会があると思ってるの?」
英玲奈「少なくとも今その機会が来てるが」
あんじゅ「意地悪ー…」ブツブツ
英玲奈「ツバサ…」
ツバサ「何?」 英玲奈「今のペースだと二学期までに半分も終わらないぞ?」
ツバサ「仕方ないわね…ちょっと待ってて」
英玲奈「なんだ…?」 ツバサ「あんじゅ」
あんじゅ「なーに…?」グッタリ
ツバサ「ダウンするの早いわね…差し入れよ」
あんじゅ「差し入れ!?」ガバッ
ツバサ「待った」
あんじゅ「んもぅ…」シュン ツバサ「その英語が終わったら休憩して食べていいわ」
あんじゅ「えー…」
ツバサ「差し入れはチョコケーキよ」
あんじゅ「ホント!?」
ツバサ「ええ、だから早く終わらせなさい」
あんじゅ「……が、頑張るわ…」 ツバサ「それと」
あんじゅ「他にも差し入れ?」
ツバサ「冷蔵庫が壊れたから冷やしてない、冷房が効いてるとはいえ、この暑い中長時間放置してればどうなるか…流石に分かるわよね?」
あんじゅ「きー!ツバサのばかー!」カリカリ ツバサ「頑張りなさい」
英玲奈「鬼だな…」
ツバサ「さぁ私達は痛む前に先に食べましょうか」
英玲奈「しかも極悪な部類だな…」 あんじゅ「ツバサ!」バンッ
ツバサ「また質問?」
あんじゅ「英語終わったわ!」バッ
ツバサ「お疲れ、じゃあ約束通りチョコケーキを食べていいわ」
あんじゅ「やったぁ…」ヘナヘナ 英玲奈「食い意地張りすぎだろう…」
あんじゅ「スイーツはね…乙女の原動力なのよ…」グッタリ
ツバサ「あんじゅ、はい」コトッ
あんじゅ「はぁん♪美味しそう♪」キラキラ
ツバサ「このペースでやれば2、3日で終わりそうね」
英玲奈「多分あんじゅが死ぬ」 ツバサ「砂糖水でもかければ生き返るわよ」
英玲奈「あんじゅをなんだと思ってるんだ…」
あんじゅ「あぁ…この一口で終わってしまうわ…あーん♪」パクッ
ツバサ「はい、休憩終わり」
あんじゅ「んんっ!?」
ツバサ「次は現代文よ」
あんじゅ「……死ねる…」ガックリ 英玲奈「晩御飯出来たぞー」
あんじゅ「……」カリカリ
ツバサ「ありがとう英玲奈」
あんじゅ「……」チラッ
ツバサ「何してるの?」
あんじゅ「…終わるまで食べちゃダメなやつじゃないの?」 ツバサ「それは身体に悪いから」
あんじゅ「いいの!?」
ツバサ「みんなで食べた方が美味しいでしょ?」
あんじゅ「あーん、ツバサ優しい♪」ギュー
英玲奈「単純か」
ツバサ「その代わり」
あんじゅ「そ、その代わり?」 ツバサ「それ、終わるまでシャワー禁止」
あんじゅ「なっ…それが人間の考える事なの!?」
英玲奈「鬼だの悪魔だの言ってたのは誰だ」
あんじゅ「だって身嗜みは乙女の基本よ!?」
英玲奈「じゃあ早く終わらせればいいだけじゃないか」
あんじゅ「それが出来たら苦労しないわよ!」
英玲奈「なんなんだもう…」 3日後
あんじゅ「……で、出来た…」バタッ
ツバサ「うん、見立て通りね」
英玲奈「おーい、生きてるか?」ペチペチ
あんじゅ「も、もう絶対ツバサに…宿題の手伝いお願いしないわ…」グッタリ
英玲奈「そもそも誰かに手伝ってもらおうという発想からしてダメなんだが…」 ツバサ「これに懲りたら冬休みはちゃんとやる事ね」
あんじゅ「三年生なのに冬休みも宿題あるのっ!?」
英玲奈「いやそれはあるだろう」
あんじゅ「聞いてないわ!」
ツバサ「言われなくても分かるでしょ」
あんじゅ「くっ…A-RISEなんだからちょっとくらい免除してくれてもいいじゃないー!」ジタバタ 英玲奈「こんなに見苦しい姿、私達以外には見せられないな」
ツバサ「そうだわ、あんじゅ体重測りましょう」
あんじゅ「なんで!?」
ツバサ「いいから、はい、乗る」ゴトッ
あんじゅ「もー…」ピッ
英玲奈「お、痩せてる」 あんじゅ「うそっ!?」
ツバサ「勉強は意外とカロリー消費するから、特にあんじゅは普段勉強しない分無駄なカロリーも消費してるでしょうし」
英玲奈「ツバサは物の言い方を考えてみたらどうだ…」
あんじゅ「えー…でも運動するよりしんどいから嫌よ…」
英玲奈「どこまで勉強したくないんだ…」 あんじゅ「まぁいいわ、とにかく宿題は終わった!夏休みもあと少し残ってる!遊び放題よ!」
ツバサ「ん…まぁ…そうね」
英玲奈「食べるのも遊ぶのもほどほどに…な?」
あんじゅ「あーあー聞こえなーい」 ツバサ「まったく…じゃあこれで合宿はおしまい、かいさーん」
あんじゅ「お疲れ様ぁ♪」ルンルン
英玲奈「お疲れー…」フリフリ
ツバサ「さて…本物の地獄はここからよ」クスッ
英玲奈「……」ハァ… 優木家
あんじゅ「……」ドサドサッ
あんじゅ「そ、そんな…」ガシッ
あんじゅ「なんで…」プルプル
あんじゅ「なんでここに宿題があるの!?まさか持って行き忘れがあったの!?」ガーン ええやん
言うほど違和感ないけど強いて言うならあんじゅって語尾伸びてる印象
後根本的なアレだけどA-RISEは皆優等生なイメージ 乙、久しぶりのA-RISE成分を堪能させてもらいました
どこか抜けたところのあるあんじゅさん可愛い 乙でらいず
あんちゃんの頬っぺた引っ張って「あらいふ」
って言ってほしい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています