絵里「エスケープ大作戦」 [無断転載禁止]©2ch.net
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絵里「……」
ことり「……」
花陽「……」
絵里「今日集まってもらったのは他でもない…私達3人に危機が迫ってるからよ…」 花陽「危機…」
ことり「それは…一体…」
絵里「昨日…希がLINEしてる画面がチラッと見えたの…」
花陽「……」ゴクリ
絵里「おそらく…穂乃果と凛も一枚かんでるわ…」
ことり「…穂乃果ちゃんが…」ゴクリ 絵里「あの子達!肝試しを計画してるわ!」クワッ
ことり「き、肝試し!?」
花陽「ひぃっ!?」
絵里「由々しき事態よ…何とか阻止しなければ…」 花陽「他のメンバーに知れ渡る前に先手を打った方が…」
絵里「……」フルフル
ことり「どうして?」
絵里「残るメンバーはにこ、海未、真姫の3人」
花陽「みんな積極的に肝試しに参加したりはしなさそうだけど…」 ことり「海未ちゃんはだめ」
花陽「どうして?」
ことり「海未ちゃんああ見えて……意外と季節のイベント事好きだから…」ガックリ
絵里「えぇ…」
ことり「夏祭りとか花火大会とかはいいよ、楽しいから…でも海未ちゃんなら肝試しも風情がありますねなんて言っちゃうよ!」バンッ 絵里「くっ…一番こちら側に引き込める可能性があると思ったのに…」
花陽「に、にこちゃんと真姫ちゃんは…?」
絵里「どちらも初めはこちら側につくでしょうけど…」
ことり「けど?」 絵里「希が『えーにこっちと真姫ちゃんもしかして怖いんー?』って煽ったらどうなると思う?」
花陽「希ちゃんの真似あんまり似てないね…」
絵里「言わないで」
ことり「多分にこちゃんと真姫ちゃんなら…」
絵里「『そんなわけないでしょ!いいわよ!やってやるわよ!』って感じになるわ…」 花陽「にこちゃんの真似は結構似てるね」
絵里「そう?ありがとう」
ことり「一々モノマネしなくてもいいんじゃ…」
絵里「とにかく、3人はアテにならないわ!つまり私達3人でなんとかしなくちゃいけないの!」
花陽「ふむふむ」 ことり「でも具体的にどうやって?」
絵里「希はともかく穂乃果と凛の気を肝試しから逸らすのよ」
ことり「気を逸らす…うーん…何で逸らせばいいんだろう」
花陽「凛ちゃんならやっぱりラーメンかなぁ…」
絵里「それについては幼馴染みの貴女達の方が詳しいと思うから任せるわ…私は希をなんとかしなくちゃ…」 花陽「希ちゃん…手強そうだもんね…」
ことり「抵抗するほど燃え上がりそう…」
花陽「恋と同じですね!」
ことり「なるほど!絵里ちゃん!恋愛の駆け引きだと思えばできるよ!」 絵里「なんでやった事のない恋テクを同性に試さなきゃならないのよ…」
花陽「こいてく…言い方が手練です!」グッ
ことり「絵里ちゃんならいける!」グッ
絵里「…不安が増すばかりよ…」ガクッ 後日
絵里「……」
ことり「……」
花陽「……」
絵里「えー…不測の事態となりました」パサッ ことり「まさかの地域イベントの一環…です…」ガクッ
花陽「こんなにおっきくμ'sの名前まで出されたら逃げられません!」ガーン
絵里「最悪の状況に陥ってしまった訳だけれども…」
ことり「腹を括りますか?」
花陽「あぁ…せめて最後にお腹いっぱいの白米を…」 絵里「まだ最後の手が残っているわ!」バンッ
ことり「最後の…」
花陽「…手?」
絵里「ふふっ…ことり、肝試しに必要なものは?」
ことり「えっと……御札?」
絵里「いいえ違うわ」フルフル 花陽「懐中電灯?」
絵里「いいえ…それは…」
ことり「それは…」
花陽「それは…!」
絵里「…脅かす側よ」キリッ
ことぱな「!!」 絵里「つまり!私達が仕掛ける側になれば怖い思いをしなくて済むのよ!」ドヤッ
ことり「なるほど!」
花陽「流石絵里ちゃん!」
絵里「幸いにもまだ肝試しについては詳細を詰めてる段階、μ'sが脅かす肝試しを売り込みましょう!」
花陽「ファンのみんなからしてもμ'sに脅かしてもらえるレアチャンス!」 ことり「肝試しを通じてみんなと平等に触れ合える貴重な体験!」
絵里「決まりよ!ことりは理事長に掛け合って!私と花陽でメンバーを丸め込むのよ!」
花陽「はいっ!」
ことり「うん!…あ、ちょっと待って…」 絵里「どうしたの?」
ことり「脅かす側ってことはみんなが肝試ししてる間ずっとお化け役なんだよね?」
花陽「そう…なるね」ウンウン
ことり「参加者は時間を開けて来るだろうからその間ずっと暗い中待ってるって事…?」
花陽「あ…」
絵里「今の無し…今の一連の流れ全部無しよ」 ことり「……」
花陽「……」
絵里「……」
ことり「えっと…なんかごめんね…?」
絵里「大丈夫…気にしてないわ」
花陽「盲点だったね…」 絵里「……」
花陽「……」
ことり「……」
花陽「…あ」
ことり「ん?」
絵里「何か思い付いたの?」 花陽「…これだ!」バンッ
ことり「何何!?」ズイッ
絵里「見つけたのね?私達が生き残れる道を!」ズイッ
花陽「脅かされる側でも脅かす側でもなく、もっと運営側に回ってしまえばいいんです!」ズイッ
ことり「もっと運営側?」
絵里「裏方になるの?」 花陽「いいえ…μ'sとして参加する以上裏方には絶対回れません。ですが唯一運営側でありながら花形でいられる場所があります!」キリッ
ことり「唯一の…」
絵里「…花形?」
花陽「……ゴール地点です!」クワッ
ことえり「!!」 花陽「私達がゴール地点で待つ事で脅かす側でなくてもファンと触れ合えるんです!」
ことり「ゴール地点ならみんな一緒に明るい場所にいられる!」
絵里「μ'sが来るというイベントの目玉と肝試しという参加型アトラクションが両立する!」
ことえりぱな「これだ!」 イベント当日
絵里「……」アオザメ
ことり「……」ナミダメ
花陽「……」ガクゼン
海未「あの…3人とも聞いてますか?」 絵里「つまり私達がまず肝試しを楽しみながら…」
ことり「チェックポイントの蝋燭を灯して…」
花陽「御札を並べてくるんですよね…」
海未「ええ、その通りです」
穂乃果「途中までは9人だけどそこからルート別に学年ごとの3チームで行動するよー」 凛「もーワクワクしてきたにゃー!」ピョンピョン
にこ「ま、まぁアイドルたるものバラエティー面でも活躍出来なくっちゃ話にならないわよねー」アセッ
真姫「そんな事言って、にこちゃん汗凄いわよ?」クルクル
希「そういう真姫ちゃんもさっきからずーっと髪の毛クルクルしてるで?」ニシシ
絵里「……」
ことり「……」
花陽「……」 絵里「…ことり、花陽…幸運を祈るわ…」
花陽「…誰でもいいので私の骨を拾ってください」
ことり「…地獄はこの世にありました…」
ーー
ーーー
ーーーー
モウイヤー!ニコーノゾミー!ハヤクアルイテー!
キャァァ!タスッタスケテー!ホノカヂャァン!ウミヂャァン!
ヒィィイ!マキチャンハナレナイデー!リンチャンオイテカナイデー!
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ーーー
ーー 海未「にこ、絵里はどうですか?」
にこ「白目剥いてうわ言呟いてるわ…希が謝ってるけど聞こえてるかどうか…」
真姫「花陽もダメね、虚ろな目で差し入れのおにぎり持ったまま固まってる……そろそろ凛が泣くわよ」
海未「ことりも穂乃果が慰めてますが…一向に泣き止む気配がありません…」 にこ「……」ハァ…
海未「……」ウーン
真姫「……」クルクル
海未「帰りましょうか…」
真姫「そうね…」
にこ「実行委員に謝ってくるわ…」 はー可愛い
こういうのすごく助かるからなるべく毎日書いて欲しい 乙
絵里ちゃんってなんでこんなに緊急会議開くのが似合うのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています