ルビィ「夏休みって何だろうね?」 [無断転載禁止]©2ch.net
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善子「え?」
ルビィ「…ってちょっと思ったんだぁ」
善子「何だろうってそりゃ、夏にもらえる長いお休みでしょ」
ルビィ「うん、そうだね…じゃあ」クルッ
善子「?」
ルビィ「夏休みは善子ちゃんにとって何をする時間だと思う?」 善子「えっ?」
ルビィ「……」
善子「何って……練習、とか?」
ルビィ「あははっ、善子ちゃんってやっぱり真面目だよね」
善子「…じゃあそういうルビィはどうなのよ」ムッ
ルビィ「ルビィ? ルビィはね……内緒」
善子「んなっ…何よそれ! 人に聞いておいて自分は言わないの!?」 ルビィ「ごめんね善子ちゃん、いつか教えるから」
善子「はぁ……ルビィ、あんたって結構そういうところあるわよね」
ルビィ「えへへ、そうかも…」
善子「それで、いつかって……いつよ?」
ルビィ「それはね……」
ルビィ「夏休みが終わるまでだよ」クスッ
……
… ─
果南「はい、今日の練習はこれでおしまい!みんなお疲れ様!」
千歌・梨子「や、やっと終わったぁ〜……」クタッ
曜「今日は中々ハードだったもんね、二人とも大丈夫?」
花丸「マル、もう動けないずら……」バタン
ダイヤ「なん…ですか、みな…さん……ぜえっ……此れしきで……はあっ…だら、しない……ですわよ…」
果南・鞠莉「ダイヤが一番しんどそうに見えるんだけど……」 ワイワイガヤガヤ
善子「…ふう、なんだかんだ言いながらも意外とみんな元気よね…」
ルビィ「善子ちゃんもそう見えるけど?」ハイオミズ
善子「冗談でしょ、これを見てもそう言えるの?」アリガト
ルビィ「うん」 善子「……変なの」
ルビィ「ねえ善子ちゃん隣、いい?」
善子「勝手にすれば」
ルビィ「じゃあそうさせてもらうね」ストン ルビィ「ねえ善子ちゃん」
善子「なに?」
ルビィ「今日もいい天気だねぇ」
善子「そうね、暑いのは勘弁願いたいけど」
ルビィ「そうかなぁ、お日さまが強いと海がキラキラして見えるから、ルビィは今日みたいな日結構好きだよ?」
善子「ふーん…私はどっちかといえば控えめなくらいが丁度いいけどね、眩しすぎるのは嫌だもの」
ルビィ「へえー、それって堕天使だから?」
善子「一応本心なんだけど」 ルビィ「本心、かぁ…善子ちゃんって打ち上げ花火より線香花火のほうが好きなタイプでしょ」
善子「…当たってるけど、流石にそれは比較としてはちょっと極端じゃない?」
ルビィ「えっ、そうかな」
善子「例えるならそうね、満開より七分咲きのほうがいい…みたいな……いや、少し違うかしら」
善子「……うーん、思いつかないものね」
ルビィ「でもなんとなく分かるよ、善子ちゃんの言いたいこと」 善子「そう?」
ルビィ「うん」
善子「ならいいけど」
ルビィ「それで何の話しをしていたんだっけ?」
善子「暑いのは嫌って話でしょ?」
ルビィ「あ、そうだったね…でも夏だからしょうがないんじゃないかなぁ」
善子「夏……か、そうね…」 ルビィ「……」
ルビィ「善子ちゃん、今善子ちゃんが何を考えているか当ててあげようか?」
善子「遠慮しておくわ、ねえルビィ、まさか忘れたわけじゃないでしょうね」
ルビィ「なにが?」
善子「その役目は私のほうにあるってこと」
ルビィ「クスッ、そうだったね」
善子「そうよ、ルビィ…あんたとの勝負はもう始まっているんだから」
──
─ ─
善子「─夏休みが終わるまで、ねえ……また随分と気の長い話ね」
ルビィ「そうかなぁ?」
善子「…だってそもそもまだ夏休みに入ってないし、それに入ったところで─」
善子「そんなに待たされたら、もう答えなんて結構どうでもよくなると思うんだけど」 ルビィ「確かにそうかも……うーん、どうしよう…」
ルビィ「……」
ルビィ「…………あっ」
善子「?」
ルビィ「ねえ善子ちゃん、それならさ……ルビィと勝負しない?」 善子「勝負?」
ルビィ「うん、善子ちゃんがルビィの考えを当てることが出来たらルビィの負け」
ルビィ「でも夏休みの終わりまでに当てられなかったらルビィの勝ち」
善子「意外と長期戦ね……」
ルビィ「でね、もしルビィが勝ったら…」
善子「勝ったら?」 ルビィ「善子ちゃんには一つだけ、ルビィのお願いをなんでも聞いてもらいます」
善子「ふーん、じゃあ私が勝ったら?」
ルビィ「そうだね…ルビィのこと、好きにしていいよ」
善子「はあ!?なんでそうなるのよ!」
ルビィ「だめ?」
善子「駄目っていうか、あまり対等じゃない気がするんだけど」 ルビィ「そうかな?ルビィは同じくらいだと思うよ」
善子「よく分からないけど…そこまで言うからには何か考えがあるんでしょうね」
ルビィ「…」
善子「いいわよルビィ、その勝負受けて立つわ」
善子「答えを待つよりかは暴きだしたほうが幾分かマシだしね」
ルビィ「そっか…うん、分かった」 ルビィ「じゃあ勝負の始まりは夏休み初日、お日さまが空に上がってからね」
善子「ええ、いいわよ」
ルビィ「えへへっ、なんだか楽しくなってきちゃった」
善子「笑ってられるのも今のうちよルビィ、この勝負絶対に私が勝つんだからね」
ルビィ「フフッ…そっか、ならそっちを楽しみに待ってようかな?」
善子「え?」
ルビィ「ううん、なんでもない…善子ちゃん、ルビィも負けないからね!」
──
─ この人のSSはハイオミズとかカタカナ解説を見るために読んでる 善子「─で、今が丁度そのとき…まさかここまでハッキリと浮かんでくるとは思わなかったけど」
ルビィ「今日は天気がいいからねぇ、分かりやすくてよかったよ」
善子「……だから私のところに来たのね」
ルビィ「半分正解かな」
善子「もう半分は?」
ルビィ「ただ一緒にいたかっただけだよ」 善子「……」
ルビィ「それじゃあまたね」
善子「…待ちなさいよ」
ルビィ「ん?」クルッ
善子「ねえルビィ、あんた一体何がしたいの?」
ルビィ「え? それを当てるのが勝負だよね?」
善子「そうだけど……」 ルビィ「だからルビィの口からは言えないよ」
善子「…」
ルビィ「フフッ…じゃあ先に行くね?」タッ
アッルビィチャン! ハナマルチャン!オミズモッテキタヨ! ルビィ…ワタクシニモ……
善子「……」
善子「…本当に長期戦になりそうね」ハァーッ
─ 夏休み一週目、開始 ─ 曜「─夏の醍醐味? それはもちろん海だよ! この時期は人がたくさん来るからね!」
千歌「ええー!? 曜ちゃん、それならお祭りでしょ! あっちのほうが人が多いもん!」
梨子「二人とも人の多さが基準なのね……私は、花火かな」
善子「海にお祭りに花火……どれも定番ね」
曜「でも善子ちゃん、なんで急にそんなこと聞いてきたの?」 善子「ええまあ、何かの参考になるかと思ってね」
千歌「参考、って?」
善子「今ね、勝負してるのよ私」
曜「おおーいいね! 夏の勝負! 青春って感じがしますなー!」
善子「そうかしら…多分、曜さんが思ってるほどスッキリしたものじゃないと思うわよ」
善子「いつ終わるか全く予想がつかないもの」
三人「???」 善子「…まあいいわ、話してくれてありがとう邪魔したわね」タッ
梨子「あっ……行っちゃった」
曜「うーん、結局何だったんだろう?」
千歌「さあ? よく分かんなかったけど……でも」
千歌「なんか楽しそうな顔してたね善子ちゃん」ニコ
梨子「そうね」クスッ
……
… 果南「─夏といえば? それはもちろん海だよ」
善子(曜さんと同じこと言ってる……)
ダイヤ「果南さん…貴女は年がら年中海でしょうに……」
果南「いやいや、普通に考えても夏は海でしょ」
ダイヤ「いいえ、夏は縁側で涼みながら、風鈴の音色に耳を傾けるんです……日本ならではの風流ですわ」シミジミ
鞠莉「えー、ダイヤったらババ臭いわね」
ダイヤ「何ですって!?」 鞠莉「夏は開放的になれるんだから、もっと大胆にいかないと勿体ないじゃない! ねえ?」
果南「そうだよ、だから夏はたくさん人が来るんじゃん」
ダイヤ「私はそんな煽り文句に流されるつもりはありません」
果南「海だけに?」
鞠莉「堅物だからでしょ」
ダイヤ「二人ともそこに直りなさいっ!」 ギャーギャーワーワー
善子「いやちょっと……三人とも?」オーイ
善子「私の話は……って、もう聞こえてないわね…」
善子「はぁ……次行きましょ」
……
… 花丸「─夏かあ…マルは木漏れ日の下でゆっくりと本を読んでみたいかな」
ルビィ「アイス」
善子「……あんたたちは本当、平常運転ね」
花丸・ルビィ「……?」
善子「なんでもないわ」 書き溜めはここまでなので次から更新は遅めになります > ルビィ「アイス」
出題者に相談するのかw
しかももう答えが出たのかも
まあ、もっと夏の叙情的なものだろうし楽しみにしています ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています