善子「ねえ、何してるの?」ルビィ「お昼寝」 [無断転載禁止]©2ch.net
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善子「ふーん、いいじゃない」
ルビィ「えへへ、そうでしょ」
ルビィ「善子ちゃんもどう?」
善子「私は遠慮しておくわ」
ルビィ「えー、そんなぁ……どうして?」
善子「決まってるじゃない」
善子「あんたが私の膝の上にいるからよ」 ルビィ「え?」
善子「え? じゃないわよ、どいてほしいんだけど」
ルビィ「やだ」
善子「昼寝できる場所なら他にもあるでしょ?」
ルビィ「ここがいいの」
善子「なんでよ?」
ルビィ「なんでも」
善子「はぁーっ…このやり取りもう何回目よ……」 ルビィ「何回目だろうね?」
善子「知らない、数えるのも面倒くさい」
善子「まあ、このときのルビィの相手はもっと面倒くさいけどね」
ルビィ「ふーん? 善子ちゃんそんなこと思ってたんだ」
善子「なによ、悪い?」
ルビィ「ううん…だってそれって面倒くさいと思ってても、ちゃんとルビィの相手をしてくれてるってことでしょ?」 善子「……さあ?」
ルビィ「あっ、照れてる」
善子「照れてないし」
ルビィ「って言うけど、ルビィにはすぐにバレちゃうよ?」
ルビィ「ここからだと善子ちゃんの顔がよく見えるしね」
善子「……ああもう、だからこういう時のルビィは嫌なのよ……」
ルビィ「えへへ、ありがとう善子ちゃん」
善子「褒めてないし」 善子「というか早くそこ、どいてもらえる?」
ルビィ「いやです」
善子「あのねえ…駄々ばっかりこねてないで少しは私の頼みを聞いてくれてもいいと思うんだけど」
善子「そこのところはどうなのよ?」
ルビィ「うーん…確かにそうかも……」
善子「ほら」
ルビィ「……」
ルビィ「うん、わかったよ善子ちゃん…今日はルビィが善子ちゃんのお願いを聞きます!」 善子「そう、よかったわ…ならまずは膝の上からどいてもらえる?」
ルビィ「……えー」
ルビィ「うーん…」
善子「ちょっと」
ルビィ「わかってるよ…」
ルビィ「……はい」スッ
善子「やっと離れたわね…」 ルビィ「……」
善子「念押しするけど、ルビィが自分で言ったんだからね」
ルビィ「…」
ルビィ「……そうだね」
善子「もう、そこまで拗ねなくてもいいでしょ」
ルビィ「……拗ねてない」
善子「どこがよ」 善子「ルビィ…今日は本当に面倒くさいわねあんた」
ルビィ「うん…面倒でごめんね?」
善子「……はぁーっ…」
善子「……あのさ、毎度思うことなんだけど」
ルビィ「なに?」
善子「なんていうか…それ以外に構ってもらう方法とか、ルビィの中にないわけ?」 ルビィ「…別にそーゆーのじゃないもん」
善子「じゃあどういうのよ」
ルビィ「たまに凄く近いところにいたいだけ」
善子「なんでよ」
ルビィ「好きだから」
善子「近くにいるのが?」
ルビィ「善子ちゃんが」 善子「……」
ルビィ「それ以外に理由なんてないよ」
善子「……ズルいわよねルビィって、そう言えば私が折れるの分かってて言ってるんでしょ」
ルビィ「違うよ、言わなきゃって思ったから言っただけ」
善子「……だからそういうところがズルいって言ってるのよ」
ルビィ「え?」
善子「…何でもない」 善子「でもねルビィ、それでも私は折れる気とかないから」
ルビィ「どうしてそんなに嫌なの?」
善子「……だって」
ルビィ「?」
善子「私はこっちのほうが好きだから」ピトッ
ルビィ「! ……そうなの?」
善子「隣にいるほうがいいのよ、見下ろすよりも寄り添っていたいの」 ルビィ「……そうなんだ」
善子「…なによその顔は」
ルビィ「だって善子ちゃんからそんな台詞が出るなんて思わなくて」
善子「……やめなさいよ、恥ずかしくなってきたじゃない」
ルビィ「クスッ…でもね善子ちゃん、さっきの言葉ルビィすっごく嬉しかったよ」
善子「だからやめてってば」 ルビィ「ねえ善子ちゃん」
善子「なによ」
ルビィ「隣同士もいいね」ニコッ
善子「……」 ルビィ「あれ? そうね、って言ってくれないの?」
善子「あーはいはい、そうね」
ルビィ「…あっ、でも何だか暑くなってきたかもしれない」
善子「ちょっと」 ルビィ「善子ちゃん、ルビィ何か飲み物持ってくるね」スタッ
善子「……」
善子「待って」パシッ
ルビィ「え?」
善子「ねえルビィ待って、行かないで」
ルビィ「善子ちゃん?」
善子「今日は私のお願い、聞くんでしょ?」
ルビィ「……」
ルビィ「…じゃあ行かない」ストン
善子「そう」 ─
ルビィ「…うーん、暑いねぇ……」
善子「そうね」
ルビィ「ねえ、ルビィそろそろお水飲みたい」
善子「…駄目、もうちょっと待って」
ルビィ「…ちなみに聞くけどもうちょっとって、どれくらいかなぁ?」
善子「私の気が済むまで、かしらね」 ルビィ「……あーなるほど、仕返しだったんだぁ」
善子「ええ、いつもいつもルビィの思い通りなんて嫌だしね、どう? 少しは私の気持ちがわかった?」
ルビィ「うん……でもね」
善子「?」
ルビィ「ルビィはこういうのも好きかも」
善子「……呆れた、その様子だと今後も懲りそうにないわね」 ルビィ「多分ね」
善子「……面倒くさ」
ルビィ「それが善子ちゃんのルビィだから」
善子「はいはい、知ってるわよ」
ルビィ「でもルビィの善子ちゃんもそうだよね?だって今がそうだもん」
善子「……」 善子「……別にいいでしょ」
善子「ルビィがそうしていたら揃えたくなるんだもの、しょうがないじゃない」
ルビィ「……」
ルビィ「…そっか、じゃあしょうがないね」フフッ 善子「……ねえルビィ」
ルビィ「なぁに?」
善子「そろそろ喉が渇いたわ、何か飲み物でも買っていきましょう」
ルビィ「そうだね、善子ちゃんは何が飲みたい?」
善子「…水」
ルビィ「じゃあお水飲みに行こっか」
善子「そうね」 ルビィ「よいしょっと」
善子「…なんか立ち上がったの久々な気がするわ」
ルビィ「え? まだ一時間も経ってないよ?」
善子「そういうのじゃないのよ」
ルビィ「ふーん」
善子「ほら、手貸して」
ルビィ「ん」スッ
善子「行くわよ」ギュ
ルビィ「うん」 ─
善子「……」スタスタ
ルビィ「……」テクテク
善子「ねえ」
ルビィ「んー?」
善子「あとどれくらいで着くと思う?」
ルビィ「うーん…もうちょっと、かなぁ」
善子「そう…」 善子「…あー、それにしても」
ルビィ「?」
善子「面倒くさいわね」
ルビィ「なにが?」
善子「……」クスッ
善子「決まってるじゃない」
善子「私たちが、よ」 お互い面倒くさいの可愛い……
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