絵里「あら?もうトイレットペーパー無くなったのね………買ってこなきゃ…はぁ」 [無断転載禁止]©2ch.net
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仕事を終えて汗だくで帰宅した絵里ちゃん
薬局へ行くのが億劫な模様 絵里「あら?トリートメントがもう無いじゃない……明日買ってこなきゃ…。………あーもうめんどくさい」 絵里「昨日ビール飲み過ぎね……また箱買いしようかしら」カラン 絵里「………罪悪感…今日一日中エアコンつけっぱなしだったのね……涼しっ………」 残業で夜遅いからそんなに暑くなくてしっとり汗かいてる程度やぞ 絵里「洗濯物……もう乾いてる。今日雨だったのに。夏ってやっぱり暑いのね〜…明日はコレ履こっ♡」 絵里「………!」
絵里「………………私やっぱり疲れてるわ……電気つけっぱなし………はぁ…。有給、………使わせてもらえるかしら…」
絵里「………ただいまー
?!
絵里「………」
絵里「………………私やっぱり疲れてる……灯りは隣の部屋だったのね………」 絵里「おはようございます!」
「おっ、早いねー」
絵里「はいっ!最近朝決まった時間に起きれるようになったんです!」 ╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮……
∬c√σ_σV あっ…希の充電するの忘れてたわ 絵里「……………………………………」
絵里「ただいま」
絵里「電気代の請求書……忘れてたぁ〜…いつ止まっちゃうんだろう」
絵里「めんどくさいけど払ってこないと………」
後日
スマホ「○○電力」
絵里「………はい、………はい。………………え?」
絵里「そ、そうでしたか……じゃあ………あ、はい。来月の分に充てておいてください………はい、……はい」
絵里「………」
絵里「……」 ある日の帰り道
絵里「…」
…、
絵里「………っ」(誰?つけられてる………)
絵里「…」スタスタ...
……
絵里「……」
………
絵里「………」
…………
絵里「…………!!」バッ
絵里「・・・・・・」 その後精神科へ行く絵里ちゃん
医師からは過労と診断された
毎朝ちゃんと起きれる
体もだるくない
以前よりも
ただ……
消耗品の減りが早い
電気のつけっぱなし
公共料金を重複して払ってしまう
今までには無かった事がここのところ立て続けにある
違和感
絵里(まるで、誰かと生活してるみたい)
絵里「…」
絵里「まさかね」 ある日の午後
私は半日休を使って会社を早退した
確かめたかった
自分がただの過労だなんて
確かに毎日嫌な事もあるし仕事の日々に嫌気がさして鬱かもって思う日もあったけれど
睡眠さえ取ればまた復活!また次の日からもバリバリ仕事!
ってのが私
歳かしら
絵里「ただいま」・・・
穂乃果「絵里ちゃん!絵里ちゃん!」
穂乃果「絵里ちゃん!しっかりして!」
絵里「・・・えっ、…な……に」
絵里「うそ」
穂乃果「……何があったの…」
穂乃果「全然連絡取れないまま約束の日になっちゃって、なんか心配になってきてみたら………」
絵里「・・・・・・・・・」
穂乃果「…酔っ払ってた?にしても連絡くらい返してよ!ドタキャンかと思ったよ!穂乃果すっごい傷ついた!」
絵里「…」 絵里「もう日曜…」
穂乃果「飲み過ぎだよ!」
絵里「………???…」キョロキョロ
絵里(あれ、思い出せない………昨日は残業???で帰ってきて………お酒飲んで………このまま…寝ちゃったってこと?)
穂乃果「………とにかくお風呂!入って来なよ。絵里ちゃん…におうよ………」
絵里「えっ?!いや!やめてよ……」
穂乃果「知らないよ!」
絵里「っ……ふふ…ごめん。入ってくるね」 ジャ-....
絵里(二日酔い?………頭がグワングワンする…)
「絵里ちゃーん!」
絵里「…なぁに〜?」
「冷蔵庫の!食べても平気ー?」
絵里「………え?あ、いいわよー」
絵里(卵?…味噌?)
絵里「………ふぅ」フキフキ
穂乃果「絵里ちゃん料理上手だね!知らなかったよ!」
絵里「…」
穂乃果「にしても肉じゃが作れるなんてすごーい!穂乃果もそろそろ料理とかちゃんとやら
なきゃって思ってたんだーーーーーー
絵里「何言ってるの?」 完
この話はここまで
知ってるでしょ?
私怖いの嫌い、苦手なのよ
首の痣を2人に見られて、嫌な記憶が脳裏をよぎった。もう無理。私は話を閉じた
真姫「絵里………ごめん……でも、どうしてもっと頼ってくれなかったの??」
希「………仕方ないんよ。真姫ちゃんだってそうでしょ?大人になってから毎日会うなんて無理やし。知らない事もどんどん増えてく」
希「ひと月会わないだけでも大きく身の回りの環境は変わってしまうもんやろ?」
真姫「……穂乃果のところ行ってくる」
絵里「ええ。……様子、見てきてちょうだい」
「絵里ちゃんに様子見てきてって言われたんでしょ?…来ないでよ。………いいから、ほんとに、もう」
真姫「…」
真姫「………」
真姫「……………」
真姫「……私にだけでも話してくれない?何があったのか」
真姫「絶対に誰にも言わない。絵里にも。穂乃果と話した事も内緒にしておくから。…家族にも…言わないから」
真姫「………少し話すだけでも楽になると思う」
真姫「…」
真姫「………」
朗らかな日差しの差し込む個室
病院というのは静かだ
静かというのは外の喧騒を感じないということ
普段なら他の病室から話し声が聞こえたり、人の歩く音だって聞こえる
でも何一つ聞こえなくて穂乃果の息遣いだけが聞こえていた
意を決したような呼吸
布団の音がワシャワシャとして、一旦止まって、ゆっくりとカーテンが開けられた
今思えば簡単な気持ちだったのかもしれない
話を聞かせて、なんて
親しい人間にでも簡単に言うものじゃないと思った ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています