0001名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)@無断転載は禁止
2017/08/08(火) 21:01:37.34ID:zxINXc7v曜ちゃんは忙しく動き回りながらも俺なんかの話によく笑ってくれてさ、仲良くなれたような気がしたんだ
それで俺は、ちょっと調子に乗っちまったんだな、その時たまたまその場で借りてた曜ちゃんの私物、
多分制汗スプレーとかハンカチとかちょっとしたものだったと思うんだけど
「明日まで借りてていいか」って言っちゃったんだよね
今まで何の曇りもなく朗らかだった曜ちゃんの態度がふっと変わって、
いいよって言ってくれたんだけど内心引いてるのが分かってしまった
それで俺は気付いたんだ
曜ちゃんは俺の話が面白くて笑ってくれてたわけでも俺と仲良くなったわけでもない、
クソキモオタの俺とも外面取り繕って笑って話してくれちゃうような余裕のあるリア充だっただけなんだって
宝物みたいに思えた曜ちゃんの私物が急にずっしり重くなった気がした
目が覚めたら俺は1人で、夢の中の曜ちゃんみたいに内心俺とは近付きたくないと思ってる奴らの中へ働きに行くんだ