にこまきss 「マカロニ」 [無断転載禁止]©2ch.net
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マカロニ
ライブ後の興奮や疲れた体を穏やかに癒す
にこまき×perfume「マカロニ」のやさしい世界 ラブライブに向けて練習に明け暮れる日々
毎日とっても疲れるんだけど、練習後のこの優しい笑顔に救われるの
にこ「帰りましょ、真姫」
一気に穏やかな心になる
真姫「うん」
にこちゃんと付き合い始めてもうすぐ3ヶ月が経つ 〜見上げた空はたかくて だんだん手が冷たいの
キミの温度はどれくらい 手をつないで歩くの〜
にこ「ずいぶん寒くなってきたわね。いよいよ冬本番って感じ」
真姫「そうね、でも私は冬結構好きよ」
真姫「この静けさと高く澄んだ空」
私は立ち止まって空を見上げる
にこ「そうね、私も冬の空は好き」 にこちゃんと一緒の時間を共有できるのはとっても幸せなこと
でもクラスのみんなの話を聞いていると
「私もうやっちゃったんだ〜」
「いいな〜、気持ちよかった?」
「わたしも彼氏ともっと深い関係になりたいな〜」
そういう話ばっか耳に入ってくる
恋人どうしこれが普通なのかな
こういうことをしないとにこちゃんともっと深い関係になれないのかな
にこちゃんが私から離れていってしまうんじゃないかと不安になる
そう考えると冬の冷たい空気が一層身に沁みるの にこ「なにしけた顔してんのよ、考え事?」
真姫「ううん、なんでもないの」
にこ「そう、なら行きましょ」
真姫「あのさ……手……繋いでいい?」
にこ「何言ってんの?いつも自然に繋いでるじゃない」
真姫「……恋人繋ぎ」
にこ「//…いいわよ、真姫がそんなこと言うのも珍しいしね」
真姫「そんなことないわよ、ただ寒いから手を絡めたら暖かいかなって思っただけ」 〜名前を呼び合うときに 少しだけ照れるくらい
そんな空気もいいよね やわらかいよね〜
私は自分の気持ちを表すのが下手だ
本当の思いを言えないなんて日常茶飯事
だからやっとの思いで手に入れたにこちゃんとの関係
これをとっても大切にしたいの 真姫「……あのね……にこちゃん」
にこ「ん?」
真姫「本当のことを言うとね」
真姫「少しでもにこちゃんに触れてないとにこちゃんが離れて行っちゃうんじゃないかって不安になって…」
にこ「なに言ってるのよ、私はどこにも行かないわよ」
にこ「真姫は頑張って精一杯私に思いを伝えて、それが十分私に伝わった」
にこ「で、私も真姫のことが大好き。安心しなさい」
真姫「……うん」
にこ「今日はやけにナイーブじゃない、何かあったの?」
真姫「疲れてるのかもね」
にこ「よし!今日家に来なさい。誰もいないから」
にこ「にこにー特製のマカロニ入りミネストローネで身も心も温まっていきなさい」
真姫「ありがと、にこちゃん。お言葉に甘えるわ」
にこ「それじゃあ、買い物に寄って行きましょ」
真姫「うん!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
にこ「せっかく来てくれるんだからトマトから作りましょ」
真姫「ありがと、にこちゃん。とっても嬉しいわ」
にこちゃんの料理はとっても美味しい
それに私のために手間をかけてくれるなんて
私は本当に幸せ者だ
にこ「それにしても、制服着た女子高生二人がスーパーの野菜売り場にいるなんて」
にこ「ちょっと目立ちすぎじゃない?」
真姫「ええ、そうね//」
まわりからはなんて思われているんだろう
仲良し姉妹?
さすがに恋人どうしとは思わないか
真姫「まあ、まわりなんかどうでもいいわよ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
にこ「さて、材料はこんなもんかしらね」
にこ「それじゃあ、お会計行きましょうか」
真姫「……にこちゃん…ちょっと待って」
にこ「どうしたのよ」
真姫「……プッチンプリン……食べたい」
にこ「いいわよ、持ってきなさい」
真姫「ありがと!にこちゃん」 〜これくらいのかんじで いつまでもいたいよね
どれくらいの時間を 寄り添って過ごせるの?〜
にこ「ちょっと買いすぎちゃったわね」
にこ「そのぶん気合い入れていっぱい作るとしますか!」
真姫「荷物持つわよ」
にこ「ありがと、真姫。半分こしよっか」
真姫「……変なわがまま言ってごめんなさいね」
にこ「いいのよ、μ’sのときは作曲担当でみんなを引っ張る」
にこ「そして家では病院の跡取りとして期待される」
にこ「そんなプレッシャーのなかで頑張る真姫はとってもかっこよくて、頼もしいわ」
にこ「だからね、私といるときくらい甘えんぼさんでいていいのよ」
にこ「恋人なんだから」
真姫「ありがと、にこちゃん。嬉しいわ」
にこ「それに甘えんぼの真姫はとっても可愛いから」
真姫「…うるさい//////」 〜これくらいのかんじで たぶんちょうどいいよね
わからないことだらけ でも安心できるの〜
にこちゃんの家に着き、にこちゃんはさっそく準備に取り掛かった
私は居間に通され、にこちゃんの料理を待つ
なんだか手持ち無沙汰
野菜を切る音でにこちゃんへ注意が向く
エプロン姿で台所に立つにこちゃん
とっても似合っている
私はあまり料理が得意ではない
華麗な手さばきのにこちゃんはとっても頼もしい
学校では見られないにこちゃん 真姫「ぼーっとにこちゃんを眺めるのもなんだか幸せね」
にこ「んー?何か言った?」
口に出てしまった
付き合って3ヶ月経つけど
にこちゃんにはもっともっといいところがあるはず
にこちゃんについて知らないこともまだまだ多いみたい
この先もっともっと知りたいな 〜あきれた顔がみたくて 時々じゃまもするけど
大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ〜
料理をするにこちゃんはとっても楽しそうだ
真姫「鼻歌なんか歌っちゃって……楽しそうね」
ちょっとにこちゃんのもとに行ってみますか 真姫「にーこちゃん」
スープを煮込んでいるところを後ろからやさしく抱きつく
にこ「ちょっ、びっくりするじゃないの」
真姫「えへへ、どうなってるか気になって」
真姫「それにエプロン姿のにこちゃんは新鮮だし」
真姫「とっても似合ってて……その……可愛い……と思う//」
にこ「あなたほんっとうに可愛いわね」
にこ「そういうところ……好きよ…」
真姫「//////」
にこ「……っと、スープスープと」
にこ「マカロニがまだちょっと固いのよね」
にこ「野菜はいい感じにトロトロなんだけど」 トロトロのスープの中で踊るまだ固いマカロニ
まるで私たちみたい
よそはよそ、うちはうち
それにいきなりお互いのことを全て知っちゃったらつまらない
好きな人の知らないことを少しずつ知っていく
だから恋愛って楽しいんだ
急ぐ必要はない
ゆっくり歩いて行けばいいんだ 真姫「少し硬めでもいいんじゃない?」
にこ「そうね、真姫がそういうならそうするわ」 〜手と手をつなぐときにも そっと深呼吸をする
そんな空気もいいよね やわらかいよね〜
ふとにこちゃんの手が目に入る
小さくて可愛らしい女の子の手
でもところどころ切れてて痛々しい
繋ぐ時は恥ずかしくてあんまり意識してなかったので気がつかなかった 真姫「にこちゃん、その手どうしたのよ。切れてるじゃない」
にこ「普段家事するから仕方ないのよ。特に冬の時期は」
真姫「ちょっと見せて」
にこちゃんの手をとってよく見てみる
にこ「繋ぐ時はなんともないのに、こうすると恥ずかしいわね」
真姫「にこちゃんやめてよ!こっちまで恥ずかしくなるじゃないの」
にこ「で、どうだった?」
真姫「ひどい傷はなかったわ」
真姫「医療用のワセリンがあるからあげる。使ってみて」
にこ「ありがと、ありがたくいただくわ」
真姫「いいのよ、このくらいさせてちょうだい」
にこ「さあ、ミネストローネできたから食べましょ!」
真姫「ええ!」 〜これくらいのかんじで いつまでもいたいよね
どれくらいの時間を 寄り添って過ごせるの?〜
真姫「いただきます」
にこ「召し上がれ、いっぱい食べてちょうだい」
真姫「とっても美味しいわ!さすがにこちゃんね!」
にこ「そういってくれると嬉しいわ」
真姫「トロトロ野菜のやさしい味わいにちょっと固めのマカロニがアクセントになってて最高ね」
にこ「手間を掛けたかいがあったわ」
真姫「本当に身も心もポカポカになるわね」
にこ「にこにー特製だもの、当たり前よ!」
真姫「さっそくおかわりをもらおうかしら」
にこ「まいどあり!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
にこ「食べたわねー、お腹いっぱいになったわ」
真姫「そうね、本当に美味しかったわ。ごちそうさま」
にこ「それじゃあ、プリンいっちゃう?」
真姫「ええ、甘いもので締めましょう」 にこ「この歳になるとプッチンプリンなんてって思うけど、結構いけるじゃない」
真姫「……実は私……大好きなのよ……これ//」
真姫「みんなの前じゃあんな態度だから、怖くていえなくて…」
真姫「……にこちゃんは特別だから……」
にこ「ありがと、その気持ちとっても嬉しいわ」
にこ「真姫にもそんな一面があったなんて」
にこ「世の中まだまだ知らないことだらけね」
にこ「じゃあ、今度来た時はプリンに挑戦するわ」
真姫「ありがと、にこちゃん。とっても期待してる」 〜これくらいのかんじで たぶんちょうどいいよね
わからないことだらけ でも安心できるの〜
にこ「そうだ、せっかく特製スープで身も心も温まったんだから、お風呂に入ってもっと温まって行きなさい」
真姫「いいわよ、それは悪いわ」
にこ「なに恋人に遠慮してんのよ、一緒に入ってあげるから」
真姫「……わかったわ……入る//」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
にこ「ふぅー、いい湯ね」
真姫「そうね、温かいわ」
にこ「ちょっと狭いけどね」
真姫「……そのぶんにこちゃんに近いわ//」
にこ「はーい私の甘えんぼ姫ーいらっしゃーい!」
真姫「……やめて」 真姫「にこちゃん……あのね、今日の帰りのことなんだけど」
にこ「うん」
真姫「クラスのみんなが話してるのよ」
真姫「彼氏と関係を持ったとか、はやくやったほうがいいとか」
真姫「そういうことをしてこそ恋人どうしだとか」
真姫「だからね……ふと思っちゃう時があるのよ」
真姫「早くにこちゃんと関係を持たなきゃって」
真姫「そうしないとにこちゃんと深い関係になれなくて、にこちゃんが離れていっちゃうんじゃないかって」
真姫「でも今の私にはそんな勇気はないし、にこちゃんの思いも考えたいし」
真姫「だからね、とっても心配になるの」 そっとにこちゃんに抱きしめられた
お湯が一層温かくなる
にこ「真姫、それは間違ってるわ」
にこ「きっとあなたも気がついてるはず」
にこ「そんなことは絶対ないって」
にこ「私は真姫っていう人物そのものが好きなの」
にこ「学校の勉強で輝く真姫」
にこ「μ’sでの活動で輝く真姫」
にこ「そして甘えんぼさんでとっても可愛い真姫」
にこ「どんなときでも真姫は真姫」
にこ「そしてどんな真姫でも私は大好き」
にこ「さっき言ったじゃない、まだまだ知らないことだらけだって」
にこ「私たちは私たちでゆっくり進めばいいのよ」
にこ「急ぐ必要はない」
にこ「だんだん知って行けばいいの」 にこちゃんの話を聞いて涙が溢れてしまった
恋愛ではまだまだにこちゃんには敵わないな
にこ「なーに泣いてんのよ、今度は泣き虫なのね」
真姫「……にこちゃんは……ちゃんと……わかってくれてるんだなって」
真姫「……安心……しちゃって」
にこ「恋愛マスターにこにーよ!当然だわ!」
真姫「…こんな話して…ごめんなさい」
真姫「にこちゃんの言う通り本当はわかってたの」
真姫「でも、どうしても確信が持てなくって」
にこ「よしよし、これでまた一つわかったわね」
真姫「ええ、ありがと…にこちゃん」 にこ「さてと、すっかり入り過ぎたわね」
真姫「そうね、のぼせないうちに出ましょう」 〜最後のときが いつかくるならば
それまでずっと キミを守りたい〜
真姫「今日はいろいろ悪かったわね、迷惑も掛けちゃったし」
にこ「恋人に遠慮はいらないっていったでしょ!どんどん頼りなさい」
にこ「学校じゃあんたに頼りっぱなしなんだから」
真姫「うん、ありがと」
真姫「にこにー特製ミネストローネもとっても美味しかったわ」
にこ「またいつでも来なさい、もっといろんな料理をごちそうするわ」
真姫「私も料理頑張ってみるわね」
にこ「ええ、期待してるわ」
にこ「それとね、私はいつでも真姫の味方」
にこ「どんなときでもあなたのことを一番に考えてる」
真姫「私もにこちゃんに対してそうよ」
にこ「うん、ありがと」
にこ「それじゃあ、気をつけて帰りなさいよ」
真姫「わかってるわ、おやすみなさい」
にこ「はい、おやすみ」 〜これくらいのかんじで いつまでもいたいよね
どれくらいの時間を 寄り添って過ごせるの?〜
にこちゃんの料理とにこちゃんと入るお風呂
とっても温かかったな
にこちゃんの笑顔もとっても素敵だった
それにちゃんと確かめることもできた
今はこれくらいのかんじでちょうどいいんだ
二人の時間はまだ始まったばかりだもんね
二人のペースでゆっくりと寄り添いながら歩いて行けばいいんだ 〜これくらいのかんじで たぶんちょうどいいよね
わからないことだらけ でも安心できるの〜
家に着き、寝る準備をしてベッドに入る
今日はにこちゃんに私のこといっぱい知られちゃったな
つぎは私がにこちゃんのことをいっぱい知る番かな
まだまだお互い知らないことだらけ
だけどにこちゃんはいつでも私の味方
それににこちゃんのあの笑顔
とっても穏やかで幸せになる
私の心は今、最高に温かい!
いい夢を見られそう
それじゃあ、おやすみなさい
お わ り 乙乙
真姫ちゃんでマカロニウエスタンかと思ってあけたら内容が良かった やっぱり埋め茸面白いSS発見器の才能あるな
見事に今狙われてないSSって他のレスも一切ない微妙なSSばっかだし ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています