海未「底辺は上流階級の餌になるのです」 [無断転載禁止]©2ch.net
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下記のような本を15年くらい前にどこかで読んだんですが探せど探せど見つかりません
誰か知ってたら教えて下さい
海未「世界の人口は専門家の警鐘に違うことなく増え続け、先日ついに100億人を超えました」
海未「そしてこれも大方予想された通りにやってきた未曾有の食糧危機への対処として導入されたのは」
海未「社会を構成する各個人のランク付けと、一部の底辺弱者がその他大勢の糧になる搾取制度でした」 絵里「馬鹿げた話だと思わない?」
絵里はその美しい眉を忌々しげにしかめて口にします。
海未「何せ私たちが生まれる前から施行されていた制度で……私には判断がつきません」
私は言葉を選びながら慎重に答えます。こんな話をしているところを教師に見つかっては内申がどうなるか分かったものではないからです。
絵里「獣だってこんなことしないわ。蛮行とかそういうレベルじゃない……私たちは人間であることを放棄しているのよ」 絵里は音ノ木じゅうの生徒の憧れの的でした。
すらりとした大きな体躯に、頭脳明晰、教養も深いとあって、誰がどう見ても文句無しのランクAでした。
ランクというのは、ここからがややこしいのですが、20年前に施行された食糧危機対策法案の要です。
身体的・精神的特徴から個人をAからEまでのランクに分類し、将来期待される社会への貢献度によって順列付けするのです。
ランクEには、身体・精神障害者や、学力の著しく劣る者が該当しました。
そのままでは社会的貢献の見込みのないこのランクEの者たちは、その他大勢の糧になることで社会に貢献することを義務付けられるのです。 ランク付けは随時行われ、高校卒業時点でのランクで各人の進路が決まります。
ランクD以上の者はめいめい大学や専門学校、または就職などをして社会へ貢献し……
ランクEの者は、
安楽死の後皮を剥がれ、食肉工場で適切に処理され、
あたたかいスープの具やステーキとなって、一般家庭の食卓を彩るのです。 絵里「私は、他の手段がないとは思わない」
海未「絵里、世界中の知識の粋を集めて達した結論です。そう簡単に案が見つかるとは思えません」
絵里「今すぐには無理かもしれない。けれど必ず道は見つかるわ。私はその道を見つける仕事がしたいの」
絵里は朗らかに笑いました。絵里ならばそんな途方もないことが出来るかもしれない、私はそう思いました。
その絵里が交通事故で片脚を失ったのは、それから3日後のことでした。 絵里がランクEに格付けされたことを私は知りました。
美しく、頭脳明晰で、教養も深く、けれど身体的な著しい損傷によって、絵里は「糧となるべき」存在とされたのです。
私は病院へ毎日見舞いに行きました。
絵里は落ち込んだ様子も見せず、これから先に待つ未来のことなど知らぬように、他愛のない話で私を楽しませました。 ある日学校で試験が行われました。ランクに関わる重要な試験です。
私も含め学生は皆、まっとうな人間として社会に組み込まれるべく勉学に励みました。
そして試験が始まった時、
私の脳裏に絵里の顔がよぎりました。
美しい絵里。こんな世界は間違っていると堂々と口にした彼女。
私は、彼女を糧にして生きながらえて行くのか。 高校卒業後の進路はこれで決まりました。
そのことを知った絵里は嘆き悲しみ、小さな子供のように泣いたあと黙って私を抱きしめました。
そうして、ある日、定められた施設に集った私たちは、
最低限の尊厳を守るために用意された、苦痛を伴わないガスを吸わされ、永い眠りに落ちたのです。 まどろみの中で私は想像します。
食肉工場の奥の冷凍庫に、静かにぶら下がる無数の肉のことを。
私たちだった肉が、人類の糧になる瞬間を待っている姿を。
私だった肉と絵里だった肉が、隣り合い揺れています。
揺れた拍子に私たちの肉がぶつかりあい、硬い音を立て、それはいつまでも響き続けるのです。 その他に運動場で唐突にキスするシーンがあった覚えがあります
原作では海未が男子生徒でえりちが女子生徒のはずです
誰か知ってたら教えて下さい キャラアンチキチガイのアメリカじゃん
文章でまるわかりすぎ
ことりいじめはやめてうみえり殺ししはじめたのか?
まあ死ねや >>16
気に触ったならごめんだけどことりアンチとかしたことないよ SSじたい初めて書くし文章丸わかりってのもよくわからんな キチガイは無視しとけ
俺もなんか読んだことあるような気がしてモヤモヤする >>23
うわーまさにこれだわ
自分の妄想じゃなくてちゃんと実在したことが分かっただけでもまずは嬉しいですありがとう 一般書籍板で聞いたら回答が得られました
川島誠「電話がなっている」
児童書アンソロジーの「だれかを好きになった日に読む本」に収録されてたのを自分は読んだみたい
他にいずれもアンソロジーですが「セカンド・ショット」、「地球最後の日」にも収録されているそうです
長年の疑問が解決したので早速買い直して来ようと思います
トラウマになるほどには面白い短編なので興味のある人は読んでみて下さい
ありがとうございました! >>27
なんかそれもカニバリズムものみたいだね
せっかくだから読んでみよう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています