希「にこえり夏祭り大作戦やん」 [無断転載禁止]©2ch.net
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部室
ガチャッ
「あら、にこ…」
「絵里…」
「…にこ1人?」
「えぇ、まだ誰も来てないわね」 「……」
「め、珍しいわね。絵里にしては早いじゃない」
「そうね。生徒会の仕事も早々に終わったから」 「…希は?今日は一緒じゃないの?」
「あぁ、希なら何か少し用事があるから先に行っててって」
「ふーん…」 「……」
どうしよう…。何となく感づいてはいたけれど、やっぱりにこと2人きりだと会話が続かないわ…!
にこがこの部を立ち上げて1人で頑張っていた時期も私は結局何もしてあげられなかった…。
今とは違う当時の心境ゆえだったとはいえ、生徒会長として部活動の1つも応援してあげられなかった…。
…恐らくにこは私に対して未だに良い印象は持っていないのでしょうね… 「……」
気まずい…。気まずいわ…!何て言うか…、絵里は1年の頃から私の活動は知ってたと思うけど…。正直ここにきて一緒にそれをしていくことにはなるなんて全く考えてなかったし…。
それは希に関しても言えるけど、でもあいつとは何だかんだ昔からよしみはあるし…何て言うか絵里とはまた違うのよね…。
ていうかそもそも、私『絵里』なんて呼んじゃってるけど平気なの…?立場というか空気的に『絢瀬さん』の方がいいのかしら… 「…あの、にこ…?」
「え、あ、あぁ、どうしたの?その…絢瀬さん」
「あ、絢瀬さん…!?ど、どうしたのよ急に…あ、あはは…」 「え?あ、ごめんなさい…絵里…」
絵里でいいのね…。何よ馬鹿みたいじゃない私! 「だ、大丈夫よ」
これはやっぱりあれ?にこは私に対して距離を感じてるってこと? 「……」
ど、どうしよう…。3年生での活動の時は希が間にいるから成立してるし、BiBiの活動の時も何だかんだ真姫がいるから進行途切れないし…。
でも絵里と2人になると…う〜〜〜ん……
「……」
にこに距離を置かれてるとなると私から話は振れないわね…。でも、かといって無言のまま耐えられそうな空気でもなさそう…。どうしよう… 「…えっと…あ!あのBiBiの新曲の進行状況について絵里は真姫から何か聞いてたりする?」
ってあああああまたBiBiの会話振っちゃった…!!
「そ、そうね。うーん…私は特にはまだ聞いてることはないわね」
…にこと話すのっていつも3年生かBiBiでの活動のことについてのような気がするわ… 「そ、そう。それならいいの」
「えぇ、ごめんなさい」
「……」
「……」 _____
「うーん…これはやっぱりあかんねぇ…。あ、どうも!部室のドアの隙間からえりちとにこっちの様子を盗み見してるのんたんです♪
それにしても、うちも何となくは気付いてたけどあの2人どうもお互い遠慮がちなんよね。
ここは1つうちが打って出よう!…とは思ったけどやっぱり2人の問題は2人で自然に解決してもらうのが1番やんなぁ。
でも多分あのままやと一生ギスギスやし…。うーん…
…あっ!いいこと思い付いた!」 _____
「……」
「……」
ドアガチャバーン
「おはようさん、2人とも!」 「あら、希」
「遅かったわねあんた」
「う、うん。ごめんな」
急に喋り出すなあんたら… 「というかな!えりちもにこっちも、今年はもう夏祭り行った?」
「私は…亜里沙も雪穂ちゃんと行くみたいだし、今年は機会がないわね」
「そうね、私も忙しくて…。今年はママがチビ達を連れて行ってくれたみたいだし行かないかもしれないわね」
「あかんあかん!そんなんあかんよ!日本の夏といったら夏祭り!風物詩やん!それを無視したらあかん!」 「どうしたのよ希…」
「えらくテンション高くない?」
「うちのことはええの!それよりも、明日うちがバイトしてる神社で夏祭りあるんよ。花火も綺麗に見えるところやし一緒に行こうよ」
「明日ならμ'sの活動もないし、私は平気だけれど…」
「まぁ私も明日なら丁度空いてるわよ」 「よーし決まりやん!ちゃんと浴衣着てきてな、忘れたらだめよ!」
「ゆ、浴衣…?探せばあるかしら…」
「チビ達のはまだしも、にこの浴衣どこにあったかしら…」
「まぁそろそろ練習も始まるし、またおいおい連絡するな!」 _____
「…早く来すぎちゃったわね…。べ、別に楽しみにしてたってわけじゃないけど…。一応浴衣も着てきたし…」
…これを機に絵里とも仲良くなれたりするのかしら
「お待たせ、にこ」
「あ、絵里…」 「ごめんなさいね?結構待たせちゃったかしら…」
「いや、平気よ。まだ待ち合わせ時間前だし私も来たばっかりだから」
「そう、それなら良かったわ」 「…希はまだなのね」
「そう、みたいね…」
「そう…」 「…あら?あそこに何か挟まってない?」
「ん…?紙…?」
「これって…タロットカードじゃない?」
「あぁ、よく希が振りかざしてるあれね」 「…?一緒に手紙みたいなものが挟まってる」
「どれ…?」
「か、勝手に読んじゃってもいいのかしら?」 「…それに関しては大丈夫みたいね。ほら」
「あら…希の名前が書いてある…。ってことは希が書いたものってこと?」
「多分ね…」 『えりち、にこっち、こんばんは!東條希です!
2人とも遅れないで来てくれたかな?ちゃんと浴衣は着てきた?
あんな、うちから誘っておいてなんやけどちょっと用事が出来てしまってうち夏祭り行けなくなってしまったん!あちゃー!
というわけやから、うちのことはいいからえりちとにこっちで夏祭り楽しんでおいで!
お土産期待してるよー!ほな!
東條希』 「希…」
「あいつ…何やってんのよ…」
「……」
「……」 「…夏祭り、行く?」
「え、えぇ、そうね…。折角浴衣も着てきたんだし」
「あ…!あのね、その…」
「ん?どうしたのよ、絵里。…やっぱり私と2人じゃ…」 「いいえ、そうじゃないの!そうじゃなくて…」
「…?」
「その…浴衣、似合ってるわよ。にこ…」
「…!」 「あ、あはは…!ごめんなさい急に…」
「いや、えっと、その…。」
「……」
「ありがとう…」
「…!にこ…」 「…そういう絵里だって…似合ってるわよ。浴衣…」
「…うふふ、ありがとう。にこ」
「…ふんっ…行くわよ」
「えぇ…!」 1です
どうしよう、ここまで書いて割と満足しちゃった ハイテンションのんたん好き
にこえりも好き
続けてどうぞ 1です
全く仕方ないなお前ら…
また深夜書きにきますよ 一緒にたこ焼き食べたり金魚すくいしたり屋台のおっちゃんに可愛いからイカ焼きサービスしてもらったり花火見たりするにこえりを早く書くんだよ _____
希の神社
ワイワイガヤガヤ…
「流石に賑わってるわね」
「いつも練習で使ってる場所とは思えないわ…」 「うふふ、少しワクワクしてきたわ」
「…絵里って日本の夏祭りは結構来たことあったりするの?」
「それが…あまりないのよね。ほら、前はあんまり人を寄せ付けることを良しとしてなかったし、こういう所に来るとしても亜里沙の付き添いとかだけでしかね…」
「そう…。私もこういうのは基本こころ達と一緒にだったから」 「そうなのね。…少し似てる、わね。私達」
「…言われてみればそうね」
「あ!ねぇねぇ、にこ。あそこチョコバナナだって、私食べたい!」
「そういえば貴方チョコレート好きなんだっけ?…いいわ、付き合ってあげる」 ……
「うん、私の見立て通り美味しいわねこれ」
「え、チョコバナナ初めて食べたの?」
「んー…そうね。これが初体験よ」
「意外ね…」 「そういうにこは?チョコバナナ歴長いの?」
「チョコバナナ歴って…。私もここ何年も食べてないわよ」
「じゃあ…はい」
「え?」 「あーん」
「は!?ちょ、ちょっと何やってんのよ…!」
「…!ご、ごめんなさい…。少し調子に乗りすぎたわね…」 「…っ!…あ、あむっ」
「にこ…?」
「もぐもぐ…きゅ、急だったからびっくりしただけで…別に嫌とは言ってないでしょ…」
「にこ…!」
「ほ、ほら、次行くわよ…!」
「えぇ…!」 >>1
にこえりで夏祭りということは
「やいライバー」のスレ立てて
SSのカプとシチュを募ってたもんじゃだよな? ……
「私も何か買おうかしら」
「にこは夏祭りに来たら何を買うの?」
「夏祭りといえばやっぱり…あれでしょ」ビシッ
「…あれって…たこ焼き?」 「えぇ、やっぱり夏はたこ焼きよねー」
「そうなの?」
「…まぁチビ達と一緒だとああいうしっかり個分けされてるものの方が捗るのよ」
「なるほどね」 「じゃあちょっと買ってくるわね」
「えぇ」
スイマセーン,タコヤキヒトパッククダサ-イ
アイヨ-,600エンネ-
ハ-イ
ハイ,チョ-ドネ.マイドアリ- 会話に困る感じがなくなっててちょっと残念
まあ仲の良いにこえりも好きだけど 「…お待たせ」
「いいえ」
「こういうところの食べ物って割高なのよねー。ちゃんと控えないと」
「まぁ雰囲気込みの値段設定なのでしょうね」 「さっきバナナ1口もらったから…たこ焼き1つあげるわよ」
「いいの?」
「いいのも何も…もらいっぱなしはにこのポリシーに反するの!ほら」
「でも1つはあれだから…半分でもらうわよ」 「いいの!どうせたこ焼きもあんまり食べたことないんでしょ?経験よこれも」
「…そこまで言ってくれるなら…」
「ん」 「あーん……あっつ!」
「ぷっ…!」
「に、にほ〜!あっふ…!あつい…!」
「あははは…!」 >>71
そう
よしまるのリクエストのも興味持ってくれてたらお願いします >>81
よしまるも好きなカプだからそのうち書くと思う
そん時は覗いてレスでも頂戴よ 絵里ちゃんが何か食べるときにあっつ!はもはやノルマだな
続きはよ ……
「どう?落ち着いた?」
「はぁ…本当に熱かったんだけれど…」
「たこ焼きってそういうものなのよ」
「ひどい」 「言ったでしょ?経験よ」
「むぅ…」
「それになんだかんだ美味しかったでしょ?」
「それは…もちろん」 「だったらそれでいいのよ」
「そういうものかしら…」
「そうよ」
「何か言いくるめられてる気が…」 _____
「他には?何か見たいものとかある?」
…そういえば…ここに来てからすごく自然に絵里と話せてるわね…。
気まずく感じてたのは単にシチュエーションの問題だったのかしら…。
絵里もすごく楽しそうにしてる感じするし…。にこの思い違いじゃなかったらいいんだけど
「うーん…そうねぇ」
…にことちゃんと話せてる。希も真姫も、他のμ'sのみんなもいないのに会話が途切れてない。
にこも無理してる感じはしないし…私が一方的に壁を作っていただけなのかしら…。
少し積極的に頑張ってるけど、全然受け止めてくれてる…。いいのかしら?にこ… 「…あ、焼きそば屋さん」
「え…?あら、本当」
「夏祭りといえば焼きそばもなかなかベタよね」
「じゃあいっちゃう?」
「いいわよ」 「1パック食べられる?」
「うーん…にこはそんなにはいらないわね」
「じゃあ1つ買って分けましょうか」
「絵里はそれでいいの?」 「えぇ、それにそういうの憧れるしね」
「そう…。ならよかった」
「じゃあ私がお金出すから」
「え?何言ってるのよ」 「え?だって私が食べたいって言い出したし…」
「だめよ。ちゃんと折半させてもらうわよ」
「…ありがとう、にこ」
「当然でしょ?大袈裟よ、もう…」 「……」
「……」
「…あ、順番ね…。すみません、焼きそば1つ下さい」
『あいよー!焼きそば1つで500円ねー』
「あ、どうしよう…私大きいのしかないわ」 「じゃあ絵里払ってくれる?私細かいのあるから半分返すわね」
「わかった」
『なんだいお嬢ちゃん達、どこか怪しそうな関係だね?まさかのデキてたりして?』
「な…っ!」
「ばっ…!も、もう違いますよ〜にこ達はそういうのじゃないです〜」 『そうやって必死に否定するあたり余計怪しいな、わはは。はいよ、焼きそば!お嬢ちゃん達可愛いからサービスしといたよ!』
「……っ」
「も、もうおじさんってば〜!ありがとうございます〜」 「……」
「…ねぇ、絵里…大丈夫?行くわよ?」グイッ
「…!!」
にこが手を引っ張って…!! ……
「ふぅ…流石にびっくりしたわね…。あのおじさんのグイグイくる感じには…」
「ごめんなさい…何と言うか固まっちゃって…」
「い、いや、大丈夫よ…ちょっと周りもザワついてたものね…」 「…私達って周りからそう見られてるのかしら…?」
「そ、そんなことないでしょ。さっきのはただの冷やかしよ。気にすることないわ」
「…そう…」 …さっきの一瞬だけでもそういう風に思われてたってことよね。
経験したことのない心の高鳴り…。
…でもにこは私とそんな関係だって見られるのは嫌よね。
私だってすんなり受け入れられるわけじゃないけど…だけれど何故かにこが私達はそんな関係じゃないって言った時ちょっとズキッときたのはどうしてかしら… 「…焼きそば食べる?」
「あ…。えぇ、そうね」
「プラケースに入った焼きそばって美味しそうに見えるのよねぇ」 「…お箸1膳しか入ってない…」
「……」
あんのおやじいいいいいぃぃぃぃぃ 「…どうしましょうか」
「だ、だったらいいわよ。絵里食べて?」
「そ、そうはいかないわよ。にこからもお金もらったし…」
「そ、それならその分だけ返してもらえれば…」 「…にこさえ良ければ…一緒に使わない…?」
「…っ!!…べ、別に…私は、いいけど…」
「よかった…」
「……」
どうしてにこがこんなにドキドキしなくちゃならないのよ… 「ん…美味しいわ。ほら、にこ」
「え、えぇ。」
絵里の使った箸… 「…どう?」
「…そうね、美味しいわ」
正直味わうどころじゃないわよ…
絵里は私とのその…間接キス的なものに抵抗はないのかしら…。これも外国の血が入ってる故…? 「他に面白そうなお店ないかしら」
「…チビ達に金魚持って帰ってあげようかしら」
「あら、いいわね…。亜里沙も喜ぶかも」
「じゃあ行きましょっか」 _____
「すごい…金魚たくさんいるわね」
「そうね。まぁ掬えなかったら意味ないんだけど」
「よーし頑張るわ」 「金魚すくいはやったことあるの?」
「…ないわね」
「これもないのね」
「ま、まぁ大丈夫よ!見てて」 「……」
「……」
「……」
「…ここよ!」バッ!!ビリッ!! 「……」
「……」
「…ぷっ」
「あ、笑ったわね…!」 「だって…見事に破けすぎて…」
「じゃあにこは出来るのかしら?」
「当たり前じゃない、見てなさい」 「……」
「……」
「…ここね!」ボチャッ!!ビリッ!!
「んふっ…!あははは…!」 「ぐぬぬ…」
「にこだって全然じゃない」
「今日は…ちょっと調子悪かったのよ」
「言い訳だなんて、賢くないわぁ」
「絵里だって今は賢くないわよ」 『ほら、お嬢ちゃん達…』
「…?」
「……」
『金魚1匹あげるから…喧嘩はよしな…』 _____
「すくえなかったけど、1匹もらえちゃったわね」
「えぇ、優しいおじさんで良かったわね」
「でも…1匹となると…」
「…うちはいいわよ、3人いるし。亜里沙ちゃんに持って帰ってあげなさい」
「いやいやそれも悪いわよ…。あ、そうだ」
「ん?」 「ちょっとにこ」
「どうしたの?」
「〜〜……」
「……〜〜」
「ね?これでいいでしょ?」
「…まぁそうね。丸く収まるし」
「決まりね。帰りがけにでも…」
ヒュルルル…パーン!! 「…!」
「花火…そういえば希が言ってたわね」
ヒュルルル…
「……」
「……」
パーン…!! 「…綺麗ね…」
「…そうね」
ヒュルルル……バーン!!
「……」
「…ねぇ、絵里」
「にこ…?」 「あんた…いいやつね」
「どうしたの?急に…」
「正直…最初は嫌なやつだと思ってた。アイドル研究部に干渉がなくて…お高く止まった冷たい生徒会長さんだと思ってたわ」
「にこ…」 「でも…この学年になって…ここにきて一緒にアイドルの活動するなんてまさかだったし…。
それにμ'sとして一緒になってからも私の中の昔の絵里のイメージが完全に変わることはなかったの。
どこか壁を感じるような、やりづらいような相手…」
「……」 「だけど…あなたは歩み寄ろうとしてくれてたのね。一方的に壁を作ってたのは私の方だった。……今日一緒にこうやって歩き回って…少しの間だったのに全部わかったわ。
絵里は私のことを受け入れようとしてくれてることを」
「にこ…」
「気が付かなくて、ごめんなさい」 「私も正直…この部活が出来た当初はどこか次元の違うもののように感じてた。だからこそあまり関わらない…いや、関われないって思ったの。
本当に…必死に活動している貴方を遠くから見ていることしか出来なかった…。」
「……」 「情けなかったけど…それと同時にそんな自分を正当化しようとしてた部分もあった。
…だからこそ、私もここに参加することになった時…自分を発揮できる場所を見つけられたと同時に貴方にどんな顔をすればいいのかわからなかったの」
「絵里…」 「にこは私がμ'sに参加することを良く思ってないんじゃないかとか…考えすぎで貴方との距離が縮められない自分が嫌だった。
…でもね、今日初めてちゃんとにこと2人きりで向き合って…貴方は私と話そうとしてくれた。だから私もそれに応えることが出来た」
「……」
「全部…私が悪かったの…。本当に…ごめんなさい」 「……」
「……」
「…ふふっ」
「…?にこ…?」 「バカみたいね、私達。花火の上がってる空の下で急に懺悔みたいなことし出しちゃって」
「…でも」
「もう深く考えないことにしたわ。お互い壁を感じてたつもりだったってだけの話でしょ?」
「…そうね」
「だったら簡単な話よ。ほら…」
「…?」 「すぅ…っ、にっこにっこにー!」
「それって…」
「…ほら、あんたも」
「え?わ、私も?」
「そうよ、ほら早く」 「…っ、に…にっこにっこにー…!」
「…少し勢いが足りないけど、まぁ許したげるわ」
「あ、ありがとう」
「…信じ合えてない同士でこんなこと出来ないでしょ?」
「…!…えぇ、そうね…」 「あなたもにこと活動を共にする者なら覚えておきなさい。にっこにっこにーは笑顔の魔法なのよ」
「…えぇ、心に刻んでおくわ。…ありがとう、にこ」
「礼を言うのはこっちもよ」
「……」 「じゃあほら、笑って」
「…えぇ」
「…これからもよろしくね、絵里」
「…こちらこそよろしく、にこ」 もっと色々伝えたいことはあるけど…
それはこれからゆっくり、ね…!
ヒュルルル…パーン…!! _____
希の家
「うーん家から見る花火も綺麗やったなぁ。けどやっぱみんなで見た方が楽しそうやわ、ふふ」
……えりちとにこっちは上手いことお祭り楽しめたんかな。…今回のは流石にお節介が過ぎたかな?
なんだか余計に溝が広がったりしてなかったらええんやけど… ピンポーン…
「ん?誰やろ、こんな時間に…。はいはーい、どなたー」
ガチャッ
「…いたのね」
「に、にこっち…えりち…!」 「突然ごめんなさいね、希」
「いや、うちは全然ええけど…」
「あんた用事っていうのは?」
「あっ…!それは、あの、終わったんよ!今さっき帰ってきたところ!」
「あら、そうなの。お疲れ様」 「あ、あはは…ありがとう。そ、それより2人とも浴衣似合ってるなぁ!綺麗やん!」
「…まぁ、ありがと…」
「ふふっ、ありがとう。にこには負けるけれどね」
「なっ…!」
「…!…うふふっ…玄関で立ち話も何やし、うち上がったら?」 「…いやいいわよ。こんな夜に悪いし、すぐ用件終わるから」
「…?」
「はい、希。これ」
「これって…金魚さん?」 「えぇ、もらえ…とれたからあんたにあげるわ」
「えぇ!ええの?うちにくれて…?」
「いいのよ。あんた一人暮らしでどうせ寂しがってんでしょ?」
「うっ…そ、そんなことは…」
「まぁいいから。この金魚を私達だと思って?ね?」 「…うん。ありがとな。2人とも」
「…じゃあまた明日、学校でね」
「おやすみなさい、希」
「…うん、おやすみ!」 「……」
…ふふ、杞憂やったね。心配しなくても2人ともちゃんと分かり合ってるやん。
夏祭りでの様子とかそれとなく聞こうかと思ってたけど…そんなことしなくても、大成功だってことがわかったもんね。
2人の帰り道の背中。やっと…やっと向かい合えたんやね。
でも…当たり前だよね。2人きりになるように無理やり差し向けたうちにこんなプレゼントくれる…そんな優しい2人が分かり合えないはずないやん! ……
「喜んでくれて良かったわね、希」
「えぇ、そうね。まぁあいつにも…感謝してないことはないから…」
「そうよねぇ。希のおかげで今の私達があるって言っても間違いではないしね」
「ふふ、ほんとそうね」 「うふふ…よし、じゃあこのままにこのお家にもお邪魔しちゃおうかしら!」
「はぁ?何言ってるのよ」
「なーんて、冗談よ」
「…まぁ来てくれるならまたちゃんとした時に…チビ達にも事前に知らせるから…」
「にこ…いいの…?」 「…まぁ今まで出来なかった分、色々話したいこともあるし」
「そうね。じゃあお言葉に甘えて、また今度お邪魔させてもらうわね」
「…えぇ、待ってるわ」
「にこも、うちに来ていいんだからね?」 「あら、そうね。亜里沙ちゃんに会いに行こうかしら」
「ちょっと…!私より亜里沙なわけ…!?」
「んふふ…、冗談よ」
「もう、にこったら…。うふふ」 以上でおしまい
当初思い描いてたよりも時間とレス食ったなあ
まぁ自分としてはまぁまぁ満足したからいっかな
最後まで付き合ってくれた方、レスくれた方、ありがとう
http://twitter.com/@UNDer_groUND874
ありがとうついでにTwitterでも覗いてフォローしていきなよ
まぁフォローとまではいかなくても除いてってよ
補足質問とか感想のレス待ってるよ >>155
乙
次のSS待ってるけど
そういうあとがきは一切載せない方がいいよ
「おしまい」でぱったりやめた方がさ 自由がポリシーなんですまんな
まぁ忠告はありがたいがな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています