司会「それでは最後の問題です。渡辺曜さんの好きな人と言えば『○○っち』?」千歌「!!」ルビィ「!!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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曜「ちょっとー、なんなんですかこの問題!///」
千歌「…」ソワソワ
ルビィ「…」ソワソワ
司会「早押し勝負!ボタンを押したのは…国木田さん!」
花丸「やったずら〜」
果南「あー自信あったのに!」
ダイヤ「サービス問題すぎますわ!!」
千歌(『ちか』だよね…!ちかちかちかちか…!)
ルビィ(曜さん…!ルビィは信じてますから…!)
司会「それではお答えをどうぞ」
花丸「うちっちー」ピポピポピンポーン ユーショーハ クニキダサーン
曜「///」
千歌「…」シュン
ルビィ「…」シュン 果南(かなっちじゃなかった…)シュン
鞠莉(まりっちじゃないなんて…)シュン
ダイヤ(ダイっちじゃないとは…)シュン
善子(ヨハっちのハズなのに…)シュン
梨子(リコっちを期待してたのに…)シュン 司会「……でーすーがーーー!!」
千歌「!」
ルビィ「!」 ???「えりっちじゃなかったわ…ふふっ♡きっと恥ずかしがり屋さんなのね♡」 バーン
鞠莉「異議あり!」
ザワザワ
司会「皆様お静かに!小原さん、なにか?」
鞠莉「先ほどの回答に異議を申し立てます」
果南「ま、鞠莉?」
ダイヤ「異論を挟みたい気持ちはわかりますが、もう終わってしまったことですよ」
鞠莉「…」
司会「小原さん、異議とは?」
鞠莉「先ほどの出題。曜の好きな人と言えば『○○っち』、に間違いはないですね?」
司会「ええ、その通りですが…」
鞠莉「これに対する曜の回答は『うちっちー』だった。でもこれは出題された『○○っち』の形式を満たしていないわ」
一同「!!!!」
鞠莉「つまり、本問の正解とは言えない…曜の好きな人は別にいるハズよ!」クラエ!
ザワザワ ルビィ「ま、鞠莉さんどういうこと!?」
千歌「曜ちゃんの好きな人が、別に…!?」
ザワザワ
果南「曜!本当なの!?」
善子「マリーの言ってることは正しいの、どうなの!?」
曜「あわわ…!」
カンカン
司会「お静かに!ご静粛に!!」 司会「それでは最後の問題です。渡辺曜さんの好きな人と言えば『○○っち』?」
千歌「!!」
ルビィ「!!」
司会「走って!」
千歌「!?」
ルビィ「!?」 >>22
それで「渡辺曜さんの好きな人…8人答えて、走って!!」でハッピーエンドじゃないか >>16
ちなみに、正解数により賞金が出るバラエティー番組のクイズはあくまでゲームなので、仮に用意された正解が不適当であっても
「クイズの正解の設定権はテレビ局側にある」として補償する必要はないという判例が出ている
つまり彼女の意見を運営側が聞き入れる道理はない >>24
それは勉強になりました
ただ、Aqoursメンバーにとってはその場における出題者の裁量や補償はどうでもよくて、
重要なのは「曜が誰が好きなのか」という問いに対する真実そのものではないのでしょうか
というネタはいいね >>26
まあ、よほどデタラメな問題なら判決も変わってくるだろうけどね
ところで続きは? 司会「いやはや、さすが小原さん。そのお歳で理事長という重職を担うだけのことはあります」
鞠莉「どうも」
司会「仰る通り…先ほどの回答は、本来誤りとすべきものです」
ダイかなちかりこよしルビまる「!!」
曜「あわわ…!」
鞠莉「解釈が分かれるような問いならまだしも、形式的な誤りですからね」
司会「はい、言い逃れはできません」
ルビィ「鞠莉さんすごい…!」
千歌「もしかしたら判定が覆るかも…!」
ダイヤ(ですが、あの司会者。公然と追及されながらも、隠すわけでもなくあっさりと誤りを認めた)
梨子(あの余裕、なにか違和感がある…)
鞠莉「…」 司会「しかしながら…私は先ほど、国木田さんの回答である『うちっちー』を正解とし、同時に彼女の優勝を宣言いたしました」
果南「それが、なにか…?」
司会「あまり一般的ではないと思いますが…こうしたクイズ番組における正解の設定権は出題者側に存ずると解されており、仮にその設定が不適当…つまり客観的に正しいと認められない場合であっても、覆す必要はないとされているのです」
司会「このことは過去に裁判でも争われ、裁判例も示されております」
梨子「な…!?」
花丸「そ、それって、つまり…」
司会「つまり。残念ながら、あなたのご意見を私共が聞き入れる道理は無いのです」
ザワザワ
善子「な、なによそれ!ただの開き直りじゃない!」
鞠莉「…っ」グッ
ダイヤ「ま、鞠莉さん…」 国木田「ま、待ってください!さっきのマルの回答は間違いです、問題を勘違いしていたんです!」
国木田「だから、マルの正解と優勝を取り消してもう一度やり直しを…」
司会「正しさを追い求めるその姿勢、感服いたします」
司会「しかし。繰り返しで恐縮ですが…クイズの正解決定権はどこまでも出題者にある。我々が決定した以上、異議異論を受け付ける必要は一切ないのです」
司会「たとえ回答者自身である、あなたからのものであっても、ね」
国木田「そ、そんな…」
果南「ちょっと!回答したマル自身が間違いを認めてるのにそれはないんじゃない!?」
ダイヤ「横暴ですわ!そんなの認められるわけが…」
司会「お黙りなさい!!」
一同「!!」
司会「先ほどから黙って聞いていれば…何ですか、外野がギャーギャーと」 司会「同じ事を言わせないで頂きましょうか。小手先の法律論を諳んじているように聞こえるでしょうが、これもまた世の理…あなたたちが何を言おうが、何をしようが。どうにも出来ないこともあるのです」
司会「小原さんが先ほどから何も仰らないのは、そのことを一番よくわかっているからではありませんか?」
鞠莉「…」
果南「ま、鞠莉」
司会「小原さん。私共としても本当は心苦しく思っているのですよ。あらかじめ用意した答えを振りかざして、このような結末を招いてしまったことについては…」
善子「アイツ、しらじらしい…!」
司会「正しくない、間違っている。だけど、それもまた動かしがたい現実でもある…聡明なあなたは、そのことをよくご存知のはずだ」
鞠莉「嫌という程、ね」
司会「流石です。理事長として、小原グループのご息女として、清濁併せ持つその度量。感服いたしました」
鞠莉「肩書きで私をわかったような言い方をしないでほしいわ」
司会「それは失礼…では、これにてお開きとさせていただきましょう。優勝者の国木田さん、どうぞこちらに…」
花丸「えっと、その…」アワアワ 曜「えろっち」ボソッ
司会「はい?」
曜「私が好きなのは! えろっちです!!」
8人「!!?」
ザワザワ
司会「つまり、この中で言うと?」
曜「可愛ければ誰でも……」アハハ
8人「!!」バシーン!!!!
曜「ぐはっ!?」ヒリヒリヒリヒリヒリヒリヒリヒリ
司会「」バシーン!
曜「何でっ!?」ヒリヒリ
司会「優勝は国木田花丸さんでーす。来週もお楽しみにー」
8人「ばいばーい」フリフリ
完 バーン!!
鞠莉「待った!話はまだ終わっていないわ」
司会「またですか小原さん。あなたはもう少し物分かりが良い方かと思っていましたが…」
鞠莉「残念ながら見込み違いよ」
司会「強情ですねぇ。しかし勝負はもう決しています。我々が決めたことは…」
鞠莉「出題者の権限なんて、どうでもいいわ。私たちにとって重要なのは『曜が誰が好きなのか』という問いに対する答え…真実が未だに明らかにされていないということよ」
一同「…!」 鞠莉「腑に落ちない点はそれだけじゃないわ。あなたはさっきこう言ったわね。『あらかじめ用意した答えを振りかざして』って」
司会「…ええ」
鞠莉「解釈論を講じて事前に理論武装したってことだろうけど、要するにトラブルを想定して対策していたってことよね」
司会「…それが?」
鞠莉「どうしてそんなことをする必要があったの?出題によってトラブルが想定されるなら、初めから出題を取りやめれば良い。それが一番安全で簡単な方法だったのに」
梨子「そうか、問題を差し替えることなんて、出題者ならいくらでも出来たはず…」
鞠莉「仮にクイズの運営や出題者の権限云々の紛争が収まったとしても。その後で、曜に対する追及が始まるのは避けられない…」
善子「今、まさにその状況よね」
果南「それってもしかして、リスクをわざと見過ごしたってこと?」
鞠莉「リスクを見過ごしたというよりも、この状況が予め意図されていた、と表現する方が適切でしょうね」
千歌「意図って…」
鞠莉「この状況を作り出すことこそが、出題者と…曜の目的だったのよ」
曜「…!」
司会「…」 ルビィ「曜さんが!?」
鞠莉「驚くことじゃないわ。そもそも出題は曜に関することだったんだから、曜本人の関与がないと成立しない」
鞠莉「ここ最近、曜が誰に対しても◯◯っちという呼び方をしていたのも、今日のための下準備だったと見るべきね」
ルビィ「そんなっ!ルビっち呼びが、下準備だなんて!?」
果南「かなっちって呼ばれるの、好きだったのに…」
善子「ヨハっち呼び、気に入ってたのに…」
鞠莉(鞠莉っち…)
鞠莉「…それと。下準備といえば、もう一つあるわね」
千歌「もう一つ?」
鞠莉「クイズの回答者よ。出題者の意図通りに『間違った正解』を答える回答者…それがなければこの状況は成立し得ないわ」
梨子「それって…」
ダイヤ「まさか…」
鞠莉「この大げさな狂想曲の、最後の演奏者は…」
鞠莉「あなたよね、マル」
花丸「…っ」 ルビィ「マルちゃん…!?」
花丸「…」
花丸「や、やだなぁ鞠莉さん、何を言ってるの?マルは、そんな人を騙すようなことなんてしないよ?」
善子「そ、そうよ!ずら丸にそんな真似は無理に決まってるわ!」
花丸「善子ちゃん…」
鞠莉「善子はどうしてそう思うの?」 善子「どうしてって…ずら丸なのよ!?ずら丸がそんなことするはずないもの!」
花丸「ぅ…」
鞠莉「そう言い切れる根拠は?」
善子「根拠なんてないけど…幼馴染だもの。請け合ってもいい!ずら丸は人を欺くようなやつじゃない!」
花丸「…っ」ギュ
鞠莉「わかるよ。善子はマルのこと、信頼してるんだよね」
善子「そ、そんなじゃないけど…」
鞠莉「でもね。幼馴染の善子なら…いえ、幼馴染だからこそ、気づいているはずよ」
善子「なんのことよ…!」
鞠莉「マルが回答したときの、違和感によ」 千歌「違和感…?」
鞠莉「そう、違和感。マルが回答したとき…あのときの状況を、もう一度思い出してみて」
…………………
司会『早押し勝負!ボタンを押したのは…国木田さん!』
花丸『やったずら〜』
果南『あー自信あったのに!』
ダイヤ『サービス問題すぎますわ!!』
…………………
梨子「…って感じだったよね」
ルビィ「なにか変なところあったっけ…?」
果南「あ…」
ダイヤ「もしかして…」
鞠莉「果南とダイヤは気づいたみたいね」
千歌「気づいた、って?」 鞠莉「あの時、結果的には不正解だったと思うけど、果南とダイヤは回答に自信があったみたいだった。2人の他にも、答えがわかったと思って、スタンバイしていたメンバーもいたと思うわ」
鞠莉(…私も含めて、ね)
千歌「それは…」
ルビィ「うん…」
鞠莉「そうなると、勝負はいかに早くボタンを押せるかにかかってくる。文字通り、早押し対決の様相を呈していたわけね」
鞠莉「ところが、真っ先にボタンを押せたのはマルだった。普段から勝負事が苦手なはずの彼女が、我先にと意気込む他のメンバーを抑えて回答権を得た」
鞠莉「他の問題では早押しに勝てなくて、ずっと回答のチャンスを掴めずにいたのに」
梨子「確かに、言われてみるとちょっと不自然だったかも…」
果南「でもその後の正解発表で、ボタン押せなかったことなんかすっかり吹っ飛んじゃったもんね…」 鞠莉「恐らく、マルのボタン以外には反応しないように、裏で細工か操作が行われてたんだと思うわ」
鞠莉「総合的に判断するに、一連の流れは曜と司会者とマルが共謀して演出したものだった…こう見るのが自然じゃないかしら」
曜「ぅ…」
司会「…」
梨子(鞠莉さんの推理で曜ちゃんは動揺してるけど、司会の人は表情が変わらない…まだなにかあるっていうの?)
善子「…でも、それは仮説に過ぎないわ!状況としてはそう見えるかもしれないけど、たまたまずら丸が早かっただけかもしれないじゃない!」
花丸「…っ」グッ
善子「それに、ずら丸が正解を知っていたとするのなら、なにも一番初めに回答する必要はないわ!」
善子「なにより、ずら丸がそうしたっていう、確たる証拠はどこにも…」
鞠莉「証拠は…これよ」
カチッ 鞠莉「恐らく、マルのボタン以外には反応しないように、裏で細工か操作が行われてたんだと思うわ」
鞠莉「総合的に判断するに、一連の流れは曜と司会者とマルが共謀して演出したものだった…こう見るのが自然じゃないかしら」
曜「ぅ…」
司会「…」
梨子(鞠莉さんの推理で曜ちゃんは動揺してるけど、司会の人は表情が変わらない…まだなにかあるっていうの?)
善子「…でも、それは仮説に過ぎないわ!状況としてはそう見えるかもしれないけど、たまたまずら丸が早かっただけかもしれないじゃない!」
花丸「…っ」グッ
善子「なにより、ずら丸がそうしたっていう、確たる証拠はどこにも…」
鞠莉「証拠は…これよ」
カチッ シーン
ダイヤ「…反応しない」
鞠莉「みんなも自分のボタンを押してみて。反応しないはずよ」カチカチ
鞠莉「…マルのを除いてね」
善子「ずら丸っ…」
花丸「…ごめんね、善子ちゃん」カチッ
ポーン
鞠莉「…」
花丸「鞠莉さんのいう通りだよ。マルは知ってたんだ。問題の答えも、ボタンの細工も」
善子「ずら丸…」
花丸「ごめんね、善子ちゃん。ごめんね、みんな…それに、鞠莉さん…」
鞠莉「…承知の上よ」
梨子「鞠莉さん…?」
鞠莉「…色々言ってきたわけだけど、最大の謎が残ったままよね」
ダイヤ「なぜ3人が、このようなことをしたのか…動機と目的ですか?」
鞠莉「ええ。でも、半分正解ってところね」
果南「半分…?」 千歌「はい!はい!曜ちゃんの好きな人は誰か、です!」
鞠莉「それも半分正解ね」
千歌「えー!?鞠莉さんもさっき重要だって言ってたじゃん!この場における一番の関心事だよ!?」
鞠莉「語弊があったわね。確かに本丸には違いないんだけど、そこにたどり着くまでの過程に謎が多いってことが言いたかったの」
ルビィ「過程に、謎…」
鞠莉「そう。今回の一件は、動機や目的もさることながら、やってることが不自然すぎるのよ」
鞠莉「ボタンの細工の件を例にとっても。その気になれば問題が終わった後に元に戻せたはずだし、手間がかかるのなら電源を切れば良かったはず」
鞠莉「けど、先程の通り、決定的な証拠は残されたままだった」
鞠莉「まるで、見つけてください、気づいてくださいと言わんばかりに…」
司会「…」
梨子「さっき、鞠莉さんはこの状況が意図されていたって言いましたよね。もしかして、それも?」
鞠莉「ええ。そして、私もその状況の一部として…謎解き役、いえ、検証役として、思惑通りに役割を演じさせられていることになるわ」
鞠莉「そうよね、曜」
曜「…うん」 ダイヤ「検証役とは、一体どういう意味なんです?」
梨子「私、なんとなくわかってきた。3人によって用意された筋書きを、あくまで第三者の立場から謎を解き明かしていく人ってことじゃないかな」
善子「要するにネタバラシ係ってこと?」
梨子「間違ってないけど、そんな根も葉もない言い方…」
鞠莉「そういうシンプルなの好きよ、いいセンスね♪」
善子「そ、そう?」テレ
ルビィ(あ、照れた)
果南(何気に善子、鞠莉のこと尊敬してるもんねぇ) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています