にこ「3度目のキスは、マーマレードの味がする」 [無断転載禁止]©2ch.net
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ほのにこ
この前の続き的な、短いです
暇つぶしにどうぞ にこ(勢い余って、穂乃果とキスをしてしまった)
にこ(後悔?んなもんするくらいなら初めっからそんなことしないわよ)
にこ(でもまあ、穂乃果の方で何か変化があるかと言われれば特になく、かえってこっちの方が意識して変なことに……)
にこ(てかなんで私がこんな事でいちいち悩まないといけないのよ!これじゃまるで私が……) 穂乃果「あー、またクエスト失敗したぁ」
にこ「……何やってんの、あんた」
穂乃果「いや、この前配信されたアプリ。この敵が強くってさぁ」
にこ「……あっそ」
穂乃果「ん?どうしたのこっちじっと見て」 にこ「いや……んー」
穂乃果「なになに、隠し事は体に毒だよー?」
にこ「……じゃあ聞くけど、あんた私のこと好きなのよね?」
穂乃果「へっ!?」
にこ「何そのリアクション」 穂乃果「いや好きだけどさぁ……なんでそんなストレートに言ってくんの」
にこ「別に良いじゃない、私とあんたの仲でしょ?」
穂乃果「うー……微妙に嬉しいのがちょっと悔しい……」
にこ「その割には普通よね」 穂乃果「にこちゃんが友達でいようって言ったんじゃん」
にこ「あ、そういえばそっか」
穂乃果「もー……あ、ポッキーもらっていい?」
にこ「ん」
穂乃果「ありがとー……ポッキーゲームでもする?」 にこ「良いわね。どっちが早く折れるか競争しましょうか」
穂乃果「……やっぱいい」
にこ「なんでよ」
穂乃果「そこはもう少し『えっ!?なんで私があんたとやらないといけないのよ!』とか言ってよ」 にこ「たまには良いじゃない、こんな感じでもさ」
穂乃果「……おそっちゃうぞー」
にこ「やってみれば?」
穂乃果「えー……なんかにこちゃん余裕ある」
にこ「そりゃ歳上だし」 穂乃果「やっぱ大人の階段上ってるとちがうのかなー」
にこ「なによそれ」
穂乃果「ほら、ファーストキス済ませてるし」
にこ「それあんたもじゃない」
穂乃果「あ、そっか」 にこ「……まあ、あん時は勢いだったし」
穂乃果「なんかおねだりしちゃったみたいで……ごめんね」
にこ「良いわよ、別に……そんな悪いもんでもないし」
穂乃果「え、じゃあもっかい……」 にこ「それはまだちょっと」
穂乃果「だよねぇ……」
にこ「てかさ、あんた」
穂乃果「ん?」
にこ「私のどこが好きなの?」 穂乃果「それ聞いちゃう?」
にこ「聞いちゃう」
穂乃果「長いよ?」
にこ「じゃあ飽きるまでは聞いてあげる」
穂乃果「そこは最後まで聞こうよ」 にこ「わかったわかった、なら最後まで聞いてやるわよ」
穂乃果「じゃあ言うね。まずはね、可愛いところ」
にこ「まー、にこって美少女だしぃ?」
穂乃果「ちっちゃいし」
にこ「なにそれ喧嘩売ってんの?」 穂乃果「そういう所も可愛いって話」
にこ「あ、そう……他には?」
穂乃果「元気なところ」
にこ「まーお蔭さまで病気なんて滅多にしてないわね」 穂乃果「楽しいことがあると無邪気になるところ、何でも一生懸命なところ。意外と努力家なところ、拗ねると目に見えて不機嫌になるくせにお菓子とかあげるとすぐに機嫌直すところ」
にこ「……なんか照れるわね」
穂乃果「えへへ」
にこ「でも最後の何よ、にこがちょろいみたいじゃないの!」 穂乃果「いてて!耳、耳引っ張らないで!」
にこ「でもまあ……ありがと」
穂乃果「あれ、やけに素直だね?」
にこ「たまにはね」
穂乃果「……満更でもなかった?」 にこ「……うっさい」
穂乃果「ねー、にこちゃん」
にこ「ん?」
穂乃果「やっぱりさ、私と付き合ってくれないかなーって」
にこ「……うん」 穂乃果「……ごめん、もっかいいって?」
にこ「分かったって言ってるでしょ!」
穂乃果「いや、なんというか……」
にこ「何よ」 穂乃果「こーいうのってさ、もっとドラマチックな話の展開でならない?なんか地味っていうか……てか断られたの結構最近……」
にこ「文句があるなら取り消すわよ?」
穂乃果「……なんでもないです」
にこ「んじゃ、にこはとりあえず帰るから。細かい話はまた今度で」 穂乃果「ちょ、ストップ!」
にこ「な、何よ」
穂乃果「また適当に誤魔化して帰ろうとしてない?」
にこ「ん、んなわけ無いでしょ」
穂乃果「じゃあなんでずっと目を逸らしてるのさ」 にこ「……えーと、そのぉ」
穂乃果「もー、冗談言わないでよ、これでも初恋なんだから」
にこ「……冗談なんかじゃないわよ、照れくさいだけ」
穂乃果「じゃあキスして?」 にこ「は?」
穂乃果「にこちゃんが穂乃果のこと好きならできるでしょ?ほら」
にこ「……うー」
ちゅ にこ「……はい」
穂乃果「なんか味した?」
にこ「んー、ジャム?酸っぱいというか……柑橘系?」
穂乃果「正解。今日のお昼はマーマレードのランチパックだったから」 にこ「あーなるほど……」
穂乃果「で、感想は?」
にこ「……別に」
穂乃果「ちょっと、目逸らさないで」
にこ「……っ、なんでも良いでしょ恥ずかしいのよ!」 ちゅ
穂乃果「えへ、奪ってみちゃった」
にこ「あーもー……嫌い!」
穂乃果「えー、私は好き」
にこ「嫌い嫌い嫌い……」 穂乃果「ほんとは?」
にこ「……すき」
穂乃果「あー、可愛い奴めっ、このこの」
にこ「……あー」 穂乃果「へ?」
にこ「もー知らないんだから……」
穂乃果「ど、どうしたの?」
にこ「……」
穂乃果「え、ちょっとにこちゃん、何立ち上がって……はっ、動けない!?ちょっとちょっと、矢澤さん?なんで目を瞑って……ち、近い!どんどん近くなってるって!ちょっと、何舌だして……にこちゃーん!!」 おしまい
付き合う前にするキスと付き合ってからするキスでは篭める愛情が変わりますよね
そんなテーマでした。
ありがとうございました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています