0001名無しで叶える物語(おいしい水)@無断転載は禁止
2017/06/18(日) 23:19:18.31ID:rC9APgei真っ青で、何一つ遮るものの無い空を切って、上へ、上へ。
胸の高鳴りが抑えられない。祈るように胸元で手を組みながら、その目は彼女の乗ったロケットをじっと見つめる。
ルビィ…
ルビィ。私の妹。今回、日本人初の月面着陸を目指す彼女。
ロケットはやがて見えなくなり、その場のみんなが大きな歓声をあげる。
胸の高鳴りは、治ってはくれない。
かつて夢見た宙の彼方へ、彼女は飛び立っていきました。