千歌「仮面ライダークロニクル始めました!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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私、高海千歌は「仮面ライダークロニクル」というヒーローに変身して現実世界で戦うエキサイティングなゲームを始めました。 仮面ライダークロニクルで遊ぶ方法は至ってシンプル。 ゲームで遊ぶ用の「ガシャット」と呼ばれる機械を起動させればいい。 そして、ゲームが開始するとゲームキャラを選ぶことができるので、そこから好きなのを選択すればそのキャラに変身できる。 昔はライドプレイヤーと呼ばれるキャラしか選べなかったみたいだけど、今はとても豊富。 そうすれば、たちまちゲームが開始。 自分の近辺にいる怪人、もしくは他のプレイヤーと対戦し、経験値を得てレベルを上げる。 たったそれだけのゲームだけど、私にはとても魅力的に映った。 千歌「……とはいったものの、3日で飽きた」 この内浦のような田舎だと怪人は出てくるのだが、他のプレイヤーが全く出てこない。 千歌「一応、レベルはそこそこ上がってるから強い怪人は出るんだけど……やっぱり動きが規則的で刺激が足りない感じがする」 千歌「でも、今日も一応ログインしてみよう!」 《仮面ライダークロニクル》 《セレクト! 仮面ライダー鎧武!!》 千歌「変身!」 《オレンジアームズ! 花道、オンステージ!!》 千歌「さてと、今日も1勝負くらいしますか〜! かかってこい!!」 いつものように、怪人が出現する。 ショッカー戦闘員にゲルニュート、ボス怪人にソルティ。 千歌「相変わらずのメンツだけど、流石に弱すぎるよ!」 鎧武は無双セイバーを引き抜き、ゲルニュートに斬撃を叩き込む。 千歌「これで一撃ッ!」 ゲルニュート「ぐはぁっ!」 鎧武はバッサバッサと敵を倒していく。 千歌「これでトドメだ!」 《オレンジスカッシュ!》 ソルティに最後の一撃をぶつけた。 すると、「GAME CLEAR」の文字が頭上に浮かび上がる。 千歌「またこんな感じ〜! 帰ろ……ん?」 今日はいつもと違った反応があった。 これは、他プレイヤー出現の反応だ。 千歌「キタ〜っ! ようやく対人戦ができるよ!」 鎧武は他プレイヤーの方へ走り出した。 千歌「あの〜! お手合わせお願いしま〜す!!」 出現した他プレイヤーは緑色のライダーだった。 確か、名前は「仮面ライダーゼロノス」。 巨大な剣で戦う、かーなーり強い戦士。 千歌「あ、あの〜、対戦を……」 ゼロノス「……対戦か」 ゼロノスは若干反応に困っているような感じではあったが、対戦を受け入れてくれた。 千歌「やった〜! 私、対戦初めてなんです!」 ゼロノス「そう。でも、手加減しないわよ?」 千歌「望むところです!」 《GAME START‼》 千歌「では早速、フォームチェンジ!」 鎧武はロックシードと呼ばれる果物の力を宿した錠前を入れ替えることにより、姿と能力を変更できる。 《イチゴアームズ! シュシュッとスパーク‼》 イチゴアームズは忍者のような戦い方ができる形態で、クナイが武器だ。 大剣を振り回すゼロノスにオールマイティなオレンジアームズでは対抗できないという考えからのイチゴアームズ。 千歌「はぁっ!」 クナイがゼロノスめがけて数本投げられた。 ゼロノス「……っ!」 ゼロノスは剣でガードする。 千歌「ウソっ! だったらこれで!」 《パインアームズ! 粉砕デストロイ‼》 続いてフォームチェンジしたのはパインアームズ。 巨大なチェーンアレイで攻撃するのが特徴。 今度は力押しで戦ってみようという作戦だ。 千歌「くらえっ!」 ゼロノス「……使い慣れてないのね」 この武器は破壊力は抜群なのだが、武器の重さや応用の効かなさから、扱いが非常に難しい。 今回も同様で、ゼロノスにササッと避けられてしまう。 ゼロノス「もういいかな?」 《FULL CHARGE》 ゼロノスは必殺技を決める態勢に入った。 千歌「やばっ……」 ゼロノス「そこだっ!」 千歌「くっ!」 鎧武の胴体に緑色のAの文字が刻まれる。 そして、すぐさま爆発した。 ゼロノス「これで終わ……ってない!?」 千歌「そうだよっ!」 ゼロノス「その姿……まさか」 千歌「そう、防御のエナジーアイテム"鋼鉄化"!!」 仮面ライダークロニクルのフィールドにはキャラクターの戦いをサポートする「エナジーアイテム」と呼ばれるメダル型のアイテムがたくさん落ちている。 今回鎧武が使用したのは防御力を上げる「鋼鉄化」だ。 鋼鉄化は発動中、身体が銀色になるのが特徴で、誰が見てもひと目で鋼鉄化しているのが分かる。 千歌「さて、こっちから行くよ!」 ゼロノス「うん、望むところっ!」 《VEGA FORM》 ゼロノスは銃撃中心のベガフォームへと姿を変える。 千歌「だったら私も変身!」 《カモン!バナナアームズ! ナイト・オブ・スピアー!!》 鎧武はランスで戦うバナナアームズにフォームチェンジする。 ゼロノス「そんなの持ってるの!?」 千歌「レベルアップ特典、だよっ!」 ゼロノスは銃で何発も狙撃する。 千歌「くっ! でもまだまだっ!」 鎧武はなんとか銃撃をバナスピアーで防ぎ、前進する。 千歌「なんとか距離を縮めて……!?」 その時、急に力が抜けた。 千歌「あれ、変身が……」ガッシューン ゼロノス「解けた!?」ガッシューン 《TIME UP》 仮面ライダークロニクルの対人戦には5分の時間制限がある。 人体に負荷をかけないためだ。 ゼロノス「なるほど、時間オーバーだったのね」 千歌「あ、あの……っ! 勝負、ありがとうございました!」 ゼロノスに変身してたのは緋色の髪の女性。 ゼロノス「……こちらこそ。こんなに楽しかったのは久しぶりだったよ」 女性はそう言うと去っていった。 千歌「楽しかったなぁ……!!」 翌日・始業式 今日から千歌は2年生。 曜「どうしたの、千歌ちゃん。そんなに笑顔で」 千歌「えへへ。昨日ね、仮面ライダークロニクルで初めて対人戦やったんだ〜!」 曜「へ、へぇ……」 千歌「?」 曜「い、いや……なんでも」 突然、曜の表情が変わったかと思うと、そのまま走り去ってしまった。 千歌「どうしたんだろう? ま、いっか。それより仮面ライダークロニクル、学校でやってる人はいるかな〜っと」 千歌はガシャットを取り出す。 ???「あ、ガシャット!!」 千歌は突然の声に驚き、振り向く。 そこには小柄な赤い髪の少女がいた。 千歌「あっ、もしかしてあなたも仮面ライダークロニクルを?」 ???「えっ、あっ、はい、そうですっ! こ、今度一緒に対戦しませんか?」 千歌「いいよ! なんなら今からでも!!」 ???「良いんですかぁっ!」 千歌「それじゃあいくよっ!」 ???「はいっ!」 《仮面ライダークロニクル》 《仮面ライダークロニクル》 千歌「私は高海千歌、使用ライダーは鎧武っ!」 ???「私は黒澤ルビィ、使用ライダーはウィザーd「いい加減にするずらっ!!!」」 ルビィ「ピギィィッ! はっ、花丸ちゃん!?」 花丸「仮面ライダークロニクルもいいけど、今は教室に行く方が先ずら」 千歌「あ〜、ごめんね。黒澤さん」 ルビィ「先輩すみません、急に対戦の話なんかして……」 千歌「あはは、それはこっちの台詞だよ〜。じゃ、また今度対戦しようね〜!」 ルビィ「はいっ!」 千歌「変わった子だったなぁ……」 花丸「ルビィちゃん、別にマルはどうも思わないけど、公衆の面前で仮面ライダークロニクルをやると……」 ルビィ「分かってるよ……花丸ちゃん」 ???「ルビィ、こんなところにいましたのね。探しましたわよ」 ルビィ「おっ、おねぃちゃぁ……っ!」 花丸「……ダイヤさん」 ダイヤ「早く行かないと、遅刻になってしまいますわよ」 ルビィ「う、うんっ!」 ダイヤ「それと、高校生になったからといって、仮面ライダークロニクルをプレイするなんてことは認めませんからね」 ルビィ「わ、分かってるよ。お姉ちゃん」 ダイヤ「分かっていればいいのですわ。さっき、ガシャットを持った変な2年生がいたものですから」 花丸「……」 ルビィ「大丈夫だよ、お姉ちゃん!」 ダイヤ「それじゃあ、存分に学校を楽しんでくださいね」 ルビィ「うん……」 ルビィはただ、姉の言うことに頷くことしかできなかった。 教室 千歌「曜ちゃん、大丈夫?」 曜「あぁ、うん。大丈夫だよ! 元気一杯ヨーソロー!! なんつって」 曜「あ、そういえば今日、転校生がこのクラスに来るんだって!」 千歌「へぇ、どんな人だろう……」 曜「なんでも、東京から来たんだって」 千歌「東京……っ!」 曜「そういえば、春休みに行った東京は楽しかったよね〜!」 千歌「そう、全てはあの時から始まったんだ……」 曜「?」 春休み・東京 千歌「これが仮面ライダークロニクル……っ!」 ちょうど秋葉原で仮面ライダークロニクルの試合を行なっていた。 曜「……」 千歌「あっちのライダーはゲンム、対するライダーはエターナル!?」 エターナル「さぁ……地獄のファイトだよ」 ゲンム「私は……不滅だぁぁっ!」 《GAME START‼》 後で知ったことだが、エターナルに変身していたのは伝説のライドプレイヤーとされる高坂穂乃果だった。 なんでも、数々の戦いを潜り抜け、一時期仮面ライダークロニクル絡みで起きた騒動の全てを穂乃果も所属する「μ's」というグループと共に解決していったらしい。 思えばその大迫力の戦いを見たことが仮面ライダークロニクルにハマるきっかけだった。 穂乃果さんみたいに、μ'sみたいに輝きたい、そう千歌の中で希望が溢れた。 現在 千歌「そうだよねぇ、すごかったなぁ……μ'sのエターナル」 曜「それより私はメイド喫茶のほうが良かったかなぁ〜。あ、ホームルームみたいだよ!」 先生と一緒に転校生が入ってくる。 千歌「あの人は……」 転校生はまさかの昨日戦った緋色の髪の女性。 こんな再会をするとは夢にも思ってなかった。 ゼロノスの人「桜内梨子といいます。東京から来ました。よろしくお願いします!!」 千歌「ゼロノスの人だーっ!!」 ゼロノスの人「……えっ!?」 それは奇跡だった。 放課後 千歌「まさかあなたが転校生だなんて思わなかったよ〜」 梨子「そうね。私もあなたと同じクラスで嬉しいよ」 千歌「私、高海千歌。よろしくね、桜内さん」 梨子「よろしくね、高海さん」 曜「もうこのクラスに馴染んじゃってるね〜、桜内さん」 梨子「高海さんのおかげでね。渡辺さんも、これからよろしく」 曜「よ、よろしく。ヨーソローっ!」 曜「ところで、2人はもう仲良い雰囲気だだ漏れだけど、もしかして知り合い?」 千歌「実はね、昨日一緒に仮面ライダークロニクルで遊んだんだ!」 梨子「高海さん、とっても上手いんだよ。それでね、今からもう一回勝負するんだ〜」 曜「へぇ……」 千歌「曜ちゃん?」 曜「あ、いや、なんでもないよ……。そうだ、部活のミーティングがあるから、ちょっと行ってくるね」 千歌「う、うん。行ってらっしゃい〜」 女子トイレ 曜「千歌ちゃん……もうやめてよこんなこと……」 曜はポケットからガシャットを取り出す。 曜「仮面ライダークロニクルは……ただのゲームじゃないんだよ」 曜「こうなったのも全部あの転校生のせいだ……」 曜は苦しそうに目を閉じた。 曜「心が……震える」 海岸 千歌「さてと、行くよ!」 梨子「えぇ!」 《仮面ライダークロニクル》 《仮面ライダークロニクル》 《セレクト! 仮面ライダー鎧武!!》 《セレクト! 仮面ライダーゼロノス!!》 《オレンジアームズ! 花道、オンステージ!》 《ALTAIR FORM》 お互い、それぞれのライダーに変身した。 千歌「さてと、対戦申込……!? 何この反応!?」 梨子「高レベルのライドプレイヤーが対戦申請してる!? 1vs2の条件で……!!」 2人は異変に狼狽する。 仮面ライダークロニクルのプレイヤー、いわゆる「ライドプレイヤー」にはレベルがあり、1〜99まで存在する。 千歌は3、梨子は5である。 そして、今回対戦申請してきたライダーのレベルは50。 だからこそ、震え上がっているのだ。 千歌「2人がかりでもレベル50はキツいよ!」 梨子「とんでもないことになったわね……でも、売られた喧嘩は買いたいところだけど……千歌ちゃんはどうする?」 千歌「分かった。一緒に挑もう!」 梨子「それじゃあ……ガンバって行くわよ!」 2人は対戦を受け入れた。 《GAME START‼》 千歌「相手は……アレだね!」 こちらに近付いてくる蒼いライダーに気付いた。 梨子「仮面ライダーアビスね。強力なカードを操って戦うヴィランサイドのライダー」 千歌「ヴィランサイド?」 梨子「原作では悪役だったってこと!」 千歌「なるほど……」 梨子「アビスの攻略法はスピード戦法ね」 千歌「根拠は?」 梨子「アビスは遠近両用の戦闘スタイル。そして、圧倒的な火力と攻撃力が持ち味。それを覆せるのは他の追従を許さないスピード」 千歌「なるほど……ノッた!」 梨子「じゃあ、ノーコンティニューでクリアするよ!」 アビス「話は終わったか……!?」 千歌「あ、ごめんなさいっ! もう大丈夫ですよ!」 アビス「なら……!」 《ソードベント》 アビスはカードを使って剣を取り出す。 アビス「はぁぁぁっ!」 千歌「フォームチェンジ!」 《イチゴアームズ! シュシュッとスパーキング!!》 鎧武はイチゴアームズに変身し、なんとか避ける。 千歌「くらえっ!」 そして、クナイを数本投げる。 梨子「私も行くわ!」 《VEGA FORM》 ゼロノスはベガフォームに変身し、アビスを狙撃し始めた。 アビス「……そういうライダーか。だったら」 《アドベント》 アビスはモンスターを召喚するカード「アドベント」を発動した。 現れたのはマシンガンを装備した巨大なサメ「アビソドン」である。 アビス「アビソドン、発進」 アビソドンは躊躇いなく、ゼロノスに銃弾の雨を浴びせる。 梨子「マシンガンくらい、私にもあるんだからっ!」 ゼロノスは胸元からガトリングガンを炸裂させる。 アビソドンに命中はするが、あまり効いている様子はない。 梨子「これがレベル差……!」 アビス「その通り……。このレベル差に震え上がれ」 千歌「桜内さん!」 梨子「高海さん、私は大丈夫だから……それよりもアビスを!」 千歌「分かった!」 《バナナアームズ! ナイト・オブ・スピアー!》 千歌「くらえぇぇっ!」 《バナナスパーキング!》 鎧武はバナナアームズに変身すると共に、バナナアームズ最強の必殺技を決めようとした。 巨大なバナナとランスがアビスに突撃する。 アビス「ぐっ……!」 千歌「更にこれだ! 昨日の対戦で受け取った報酬の力を見せてやる!」 《ブドウアームズ! 龍・砲・ハッ!ハッ!ハッ!》 続いて鎧武は銃を使うブドウアームズに変身した。 バナナアームズもそうなのだが、本来は別のライダーが使うはずのアイテムなのだが、仮面ライダークロニクルの特典ということで鎧武も原典では使わなかったロックシードを当たり前のように使っている。 千歌「銃口があなたの腹に……逃げられないよっ!」 アビス「ぐっ……!」 《ブドウスパーキング!》 千歌「撃ち抜けぇぇぇっ!」 引き金が引かれる。 紫色の閃光が鎧武の目の前に広がる。 アビス「ぐっ……!」 流石に最上級のスパーキング技をくらって、アビスも立ち上がれまいだろうと思っていたが、アビスの体力は1/3しか減っていなかった。 千歌「そんな……っ!」 アビス「所詮初心者はこの程度か。張り合いがなくてつまらん」 千歌「何……!?」 アビス「もうそろそろ時間オーバーになる。だから、終わりにしよう」 《ファイナルベント》 アビスは必殺技を発動した。 アビソドンの容赦ない銃撃が鎧武とゼロノスを襲う。 千歌「ぐっ……ぁぁっ!」ガッシューン 梨子「こんなことって……」ガッシューン 2人共、変身が解けてしまった。 アビス「君たち、仮面ライダークロニクル辞めたほうがいいよ。どうせ勝てないんだからさ……」 千歌「……」 アビスはそのまま立ち去ってしまった。 梨子「なんなの、あのプレイヤー……向こうから喧嘩ふっかけてきて、あんなこと言うなんて。流石ヴィラン使いってところね」 千歌「怖かった……怖かったよ……」 梨子「高海さん……」 千歌「桜内さん、決めた」 梨子「……?」 千歌「私、アビスを倒すまで絶対に諦めない。このまま終わるなんて悔しすぎるよ!」 梨子「そうね……私も高海さんと一緒に頑張る!」 初めての共闘、初めての敗北。 それは千歌に大きな衝撃を与えた。 現実世界を舞台にヒーローが戦うゲーム。 「ショータイムだよ!」 《キックストライク!》 その名も、「仮面ライダークロニクル」。 「決めるわよっ!」 《CAST OFF》 こんなに心が躍るものは初めて見た。 「アクアボルテックスっ!」 私もやりたいと思って始めた。 「くらえぇぇぇっ!」 《バーニングディバイド》 しかし、その世界はとても厳しかった。 「大開眼!!」 《オメガドライブ!》 そして奥が深かった。 「……っ!」 《ファイナルベント》 その中で私は何を思うのか。 「……変身」 《BREAK UP》 そしてどんな出会いをするのか。 梨子「……果てなさい」 《FULL CHARGE》 そう、ここから私の物語は始まるのだ。 千歌「ここからは、私のステージだっ!」 《花道、オンステージ!》 See you Next game…… 曜「と、ここでCMいってみよう!」 千歌「このSSよりヤバい仮面ライダークロニクルが描かれてる"仮面ライダーエグゼイド"はテレビ朝日で日曜朝八時より放送中!」 ルビィ「そして、劇場版も公開決定!!」 梨子「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンドは8/5よりロードショー!」 ダイヤ「前売り券を買うとムテキゲーマーの玩具が付いてきますわ!」 花丸「神の恵みを受け取るずらぁぁぁぁ」 訂正:「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」 《GAME START‼》 黒影「お前何者だっ!?」 インペラー「ぶっ潰すぞっ!」 夜の街で、槍が武器の黒いライダー「黒影」と茶色のレイヨウのライダー「インペラー」はあるライダーに勝負を仕掛けられた。 「2年ぶりですかぁ……」ニヤリ 《CAST OFF CHANGE SCORPION‼》 黒影「その音、まさかお前……!!」 「そう、サソードよ」 仮面ライダーサソードはサソリの仮面ライダーである。 武装解除、いわゆる「キャストオフ」できるところが特徴で、キャストオフ状態だと高速移動「クロックアップ」が使用できる。 つまり。 《CLOCK OVER》 サソード「2年経っても弱いのは弱いままなのねぇ〜」 黒影「ぐ……くそぉっ!」ガッシューン インペラー「俺はただ……普通に戦いたかっただけなのに……」ガッシューン サソード「もっと強い相手と戦いたいなぁ〜。あなた達じゃなくて」 サソードは変身解除をする。 サソードに変身してたのは金髪の女性だった。 「そう、例えば……ふふっ」 彼女はそのままその場から立ち去った。 翌朝 《花道、オンステージ!》 千歌「さぁ、今日も行くよ!」 梨子「うんっ!」 先日の対アビス戦以来、すっかり仲良くなった千歌と梨子。 あの時の決意の後起きた仲良しエピソードを少し紹介してみよう。 まず、家が隣同士だったことがきっかけで毎晩戦略を練ったり、色んな話をした。 そして、毎朝早起きして、共にミッションを遂行したりして親睦を深めた。 さらに、お互いを名前で呼び合うほどの仲になった。 千歌「梨子ちゃん、例の必殺技で!」 梨子「うん!」 《オレンジスカッシュ!》 《FULL CHANGE》 「「ダブルライダースラッシュ!」」 一緒に考えた合体必殺技は今日も見事な出来栄えだ。 梨子「やったね! 千歌ちゃん!!」 千歌「うん! ……あ、そろそろ学校に行かないと!」 梨子「そうだね、行こっ?」 千歌「うんっ!」 2人は身支度して駆けていった。 学内 花丸「ルビィちゃん、どうしたずら?」 ルビィ「ど、どうもしてないよ。花丸ちゃん」 花丸「……その感じ、もしかしてこの前の」 ルビィ「っ!?」 花丸「図星だね」 ルビィ「……当たりだよ、花丸ちゃん。やっぱりルビィね、仮面ライダークロニクルやりたいんだ」 花丸「でも、ダイヤさんが……」 ルビィ「お姉ちゃんがどう言うか……だよね、やっぱり」 花丸「もうダイヤさんのことなんか気にせずやっちゃった方が良いと思うずら。あの先輩と一緒に」 ルビィ「そうだよね……ピギャッ!?」 千歌「黒澤さ〜ん! 元気してた?」 ルビィ「は、はいっ!」 千歌「ねぇねぇ、今日の放課後、対人戦やらない?」 梨子「千歌ちゃん、この人は?」 千歌「あぁ〜、この子は黒澤ルビィちゃん。仮面ライダーウィザードを使うんだ」 ルビィ「よろしくお願いします……」 梨子「こちらこそよろしく」 千歌「それじゃあまたねっ!」 花丸「良かったね、ルビィちゃんっ!」 ルビィ「う、うんっ」 教室 曜(千歌ちゃんをどうにか止めないと……) 曜(じゃないと本当に仮面ライダークロニクルの闇に呑まれてしまう) 曜(こうなったら、徹底的に……) 千歌「おはよー! 曜ちゃーんっ!」 曜「う、うわぁっ! 千歌ちゃん!?」 千歌「どうしたの? そんなに驚いて」 曜「いやぁ、なんでもないよ?」 千歌「そんなことよりさ」 曜「?」 千歌「今日の1限、体育だよ? なんで教室にいるの?」 曜「えっ……////」 千歌「ほら、早く行こ?」 曜「うん……////」 曜(うわっ……恥ずかし……////) 放課後・海岸 千歌「それじゃあ黒澤さん、行くよ!」 ルビィ「あっ、あのっ!」 千歌「?」 ルビィ「黒澤さんじゃなくて、ルビィでいいです……」 千歌「分かった。じゃあ、ルビィちゃん。行くよ!」 ルビィ「はい!」 《セレクト!仮面ライダー鎧武!!》 《花道、オンステージ!》 《セレクト!仮面ライダーウィザード!!》 《フレイム、プリーズ! ヒー!ヒー!ヒー!ヒー!ヒー!!》 仮面ライダーウィザード、それは4つの魔法の力で戦う指輪の魔法使い。 ルビィが変身したのはその基本形態「フレイムスタイル」だ。 梨子「楽しみだよね、花丸ちゃ……ってあれ、どこ行くの?」 花丸「ちょっと忘れ物があって」 梨子「分かった」 千歌「さてと、ここからは私のステージだっ!」 ルビィ「さぁ、ショータイムだ!」 《GAME START‼》 ルビィ「行きますよ〜!」 《コネクト・プリーズ》 ウィザードはコネクトの魔法で剣銃武器ウィザーソードガンを取り出す。 千歌「剣銃武器……なら私も! 無双セイバーッ!」 鎧武も無双セイバーを取り出し、ウィザードに斬りかかる。 ルビィ「くっ、はぁっ!」 お互いの刃がぶつかり合い、火花を散らす。 ルビィ「力は互角……なら!」 《ビッグ・プリーズ》 千歌「!?」 魔法陣を通してウィザードの腕が巨大化する。 ルビィ「ライダーパンチっ!」 千歌「うっ、わぁぁっ!」 あまりの衝撃的な技を千歌はモロにくらってしまう。 ルビィ「どうですか! ルビィの魔法!」 千歌「最高……最高だよっ!」 ルビィ「このまま決めますっ!」 《バインド・プリーズ》 千歌「えっ、嘘……っ!」 炎の鎖が鎧武を拘束する。 ルビィ「フィナーレです」 《チョーイイネ! キックストライク! サイコー!》 ルビィ「はぁぁぁっ!」 千歌「やばっ……」 拘束された鎧武に炎の蹴りが一発入る。 千歌「うっ……これは強い」ガッシューン ルビィ「やったー! 勝ちましたーっ!」 千歌「流石だね、ルビィちゃん……」 ルビィ「これでもレベル15ですからっ!」 梨子「レベル15……!?」←レベル7 千歌「結構やってたんだね……あはは」←レベル5 梨子「じゃあ次は私と勝負……ん!?」 千歌「どうかしたの?」 梨子「高レベルのライダー反応よっ!」 ルビィ「嘘……これって……」 千歌「ルビィちゃん……顔色が……」 したらばでポケモンSS書いてる人かな?何となく雰囲気似てるけど ルビィ「バレた……もうお終いだ……」 梨子「そんなに強いライダーなの!?」 ルビィ「仮面ライダーギャレンです……ルビィのフレンドリストにもいるライダー……そして」 千歌「そして……?」 ルビィ「ルビィのお姉ちゃんです」 仮面ライダーギャレン、それは炎の攻撃を得意とし、ラウズカードと呼ばれるカードを組み合わせた技で戦うライダーである。 《FIRE》 突然、火の玉がウィザードを攻撃してきた。 >>69 1年前にここでμ'sをウルトラマンに変身させるSS書いてた したらばの人とは別 ルビィ「うっ、あぁぁっ!」 千歌「ルビィちゃん!?」 ギャレン「ルビィ、これはどういうことですか?」 ルビィ「おねぃちゃぁ……」 ギャレン「あれほど仮面ライダークロニクルをするなと言っていたのに、それなのにこのような悪友を作って対戦するなんて!」 千歌「それの何が問題なんですか!?」 ギャレン「教えてあげましょう。仮面ライダークロニクルは実際のスポーツと同じく激しく体力を消耗します。よって、運動が下手なルビィが仮面ライダークロニクルをするとどれほど悪影響を及ぼすか……」 梨子「それはただの過保護ですよ!」 千歌「そうですよ! 一度戦ってもピンピンしているじゃないですか!」 ルビィ「2人の言うとおりだよお姉ちゃん……ルビィだってもう子供じゃないから、節度も分かるし、危険にだって対処できるよ!」 ギャレン「姉に口答えするのですかあなたは……!」 ルビィ「当たり前だよ! 自分の趣味を否定されているんだから!」 ギャレン「だったら対戦ですわよ! それで判断して差し上げますわ」 ルビィ「……分かった」 ウィザードとギャレンが向き合い、今から戦いを始めようとしたその時、突然別のライダーが現れた。 ギャレン「なんですの……!?」 ルビィ「ライダー反応! レベル……50!?」 千歌「これ……まさか!」 梨子「仮面ライダーアビス!?」 ギャレン「何の用ですか? 今から私たちは戦おうとしているので出来れば対人戦はその後で……」 アビス「姉妹喧嘩は勝手にやっていればいい。だけど、本当に妹さんが仮面ライダークロニクルを辞められる良い方法を私は知っている」 ギャレン「!?」 アビス「あの悪友も一緒に潰すのだ」 梨子「!?」 千歌「!?」 アビス「さぁ、リベンジマッチといこうじゃないか」 千歌「梨子ちゃん……どうする?」 梨子「今回は私が行くわ」 千歌「でも前回……!」 アビス「一人に絞る必要はない。二人まとめてかかってこい」 千歌「!?」 梨子「私達も舐められたものね……いいわよ。ノッてあげる」 千歌「うん!」 梨子「変身」 《ALTAIR FORM》 千歌「変身っ!」 《パインアームズ! 粉砕デストロイ!!》 梨子「もう負けないんだからっ!」 千歌「ここからは私達3人の!」 ルビィ「ステージだっ!」 ギャレン「行きますわよ!」 アビス「ああ」 《GAME START‼》 ギャレン「先制攻撃ですわっ!」 《GEMINI》 ギャレンは分身し、ウィザードに襲いかかる。 ルビィ「あっ! ズルいっ!」 《バインド・プリーズ》 ギャレンB「くっ!」 片方のギャレンが拘束される。 ギャレンA「なんのっ!」 もう片方のギャレンが銃撃する。 ルビィ「それならこのリングでっ!」 《ディフェンド・プリーズ》 ディフェンドは壁を作って防御する魔法。 今回は炎の壁で銃撃をガードした。 ルビィ「そしてこれっ!」 《チョーイイネ! シューティングストライク!》 ウィザードは拘束している方のギャレンを撃った。 ギャレンB「あぁぁぁっ!」 片方のギャレンは消滅する。 ルビィ「後は1人だけだよ!」 ギャレン「くっ……かくなる上は……!」 ルビィ「フォームチェンジ」 《ハリケーン、プリーズ フー!フー!フーフー!フーフー!》 ウィザードは風を操るハリケーンスタイルに姿を変えた。 千歌「くらえぇぇっ!」 鎧武はチェーンアレイを振り回す。 アビス「ぐっ!」 なんと、前回全然当たらなかったチェーンアレイが命中した。 千歌「練習した甲斐があったよ!」 梨子「なら私もっ!」 《FULL CHARGE》 ゼロノスはアビスの後ろから斬りかかる。 アビス「がはぁぁっ!」 アビスに見事攻撃が命中した。 千歌「さらに必殺技!」 《パインスカッシュ!》 鎧武は巨大化したパインと共にアビスに蹴りを入れる。 アビス「あぁぁぁっ!」 これも命中。 梨子「どう? これが私たちの実力よ!」 千歌「そうだ!」 これだけくらってアビスはもう立てないと思っていたが。 アビス「大口叩いてこの実力とは。笑わせる」 千歌「体力が半分も減ってない!」 梨子「そんなっ!」 アビス「次は私のステージだ」 《アドベント》 アビス「アビソドン、発進」 また以前のようにアビソドンが出現。 アビス「お前たちなど、私が手を出すほどでもない」 アビソドンは激しい銃弾の雨を降らせる。 千歌「ぐっ、あぁぁっ!」ガッシューン 梨子「あぁぁぁっ!」ガッシューン アビス「秘技……ッ!」 《ソードベント》 アビスは銃弾に悶える2人に颯爽と斬りかかった。 そして、二人共変身解除されてしまう。 アビス「これでもまだ、戦いたいと思うか」 千歌「……!」 アビス「いくら戦っても勝てないこのムリゲーをやり続けるのか?」 千歌「やり続けるよ……少なくともあなたを倒すまでは!」 アビス「!?」 千歌「あなたに負けるたび……ファイトが湧き上がるんだ!」 梨子「あなたは私達に仮面ライダークロニクルを辞めさせたいらしいけど、まったくもって逆効果なのよ!」 アビス「くっ……そうか。ならば貴様らに用はない」 アビスはそう言いながら、どこかへ去っていった。 千歌「やっぱり強過ぎる……あのアビス……」 梨子「そうよね……」 千歌「よしっ! もっと頑張らなくちゃ!」 梨子「それより、ルビィちゃんは!?」 ルビィ「ぐっ……急に力が……っ!」 ギャレン「ルビィ、だから言ったのですよ。こうなると……」 ルビィ「楽しく遊べるように運動もちゃんとやったのに……!」 ギャレン「そういう問題ではないのです。あなたが使っているウィザードは……魔法が決め手であると同時に、魔法の使い過ぎは禁物なのですわ!」 ルビィ「!?」 ギャレン「魔力を異常なまでに消費してしまったあなたはもう当分は戦えないでしょうね。これに懲りたらもう……「辞めないよっ!」」 ルビィ「ルビィはまだやれる! まだ戦える!!」 ギャレン「……!」 ウィザードは指輪をベルトにかざす。 ルビィ「あれっ……反応が……っ!」 ギャレン「魔力がもうないからそうなるのです」 ルビィ「これが……そんなっ!」 ギャレン「さて、これで終わりにしましょうか……」 《FIRE》 ルビィ「う、ううっ……」 《RAPID》 ギャレン「とどめです」 《BULLET》 ルビィ「誰か……助けて……」 《BURNING SHOT》 ルビィ「」ガッシューン 千歌「ルビィちゃん!!」 ギャレン「あなた達! 今後は一切ルビィに近付かないでください。それでは……!」 千歌「待ってください!」 ギャレン「?」 千歌「あなたがどう思おうと私は知りません。ただ……」 ギャレン「?」 千歌「ルビィちゃんの本当の幸せも、考えてあげてください……!」 ギャレン「分かっていますわ。姉として当然です」 千歌「……」 ギャレン「もし、仮面ライダークロニクルで遊ぶことが本当の幸せと言うのなら……」 ギャレン「そんな幸せ、潰してみせますわ」 千歌「あなたって人は……!」 ギャレン「それでは、ごきげんよう」 そのままギャレンはルビィを担いだまま、去っていった。 千歌「ルビィちゃん……!」 千歌はただ、絶望していた。 その頃、花丸は路地裏で武装したライダーに遭遇していた。 花丸「あなたは一体……!?」 「私と戦え」 花丸「なんで……ぐっ!」 胸元を掴まれる。 「戦う気がないなら……始末する」 《 Execution Full break Spider!!》 See you Next Game…… 鞠莉「果南〜! 久しぶりぃ〜!」 果南「!?」 鞠莉「愛しのマルィが会いに来たよ〜♡」 果南「……留学してたんじゃなかったの?」 鞠莉「もう終わったのよ〜。それでさ……」 果南「?」 鞠莉「Rider Battle、しない? 果南……いや」 「仮面ライダーアクア」 倒れている花丸を見つけたのは、戦いが終わってから1時間ほど経った頃だった。 忘れ物があると言ったまま花丸が帰ってこなかったので心配していたのだ。 今は千歌の家で安静にさせている。 千歌「ライダーに襲われるってこりゃまた災難な……」 花丸「ごめんなさい。マルがガシャットを持ってたばっかりに」 梨子「あなたもガシャット持ってたの?」 花丸「一応、持ってるずら。ルビィちゃんがあまりに楽しそうだったから」 千歌「なるほどねぇ〜。で、何のライダーにしたの?」 花丸「買っただけで、まだろくに起動させてないずら。オラ、機械オンチでして」 梨子「機械オンチ?」 花丸「はい。オラの家、お寺だから電化製品が少ないずら」 千歌「お寺かぁ……なら!」 梨子「?」 千歌「使うライダーは仮面ライダーゴーストで決まり! どうかな?」 仮面ライダーゴーストとは、偉人の魂を力に変えて、命を燃やして戦う戦士である。 花丸「ゴースト……まるでマルが死んでるみたいで嫌ずら」 千歌「でもカッコいいよ! カイガン! ムサシって!」 花丸「……」 千歌「エジソンにニュートンもあるよ!」 花丸「……なんでそう、強要しようとするずら?」 千歌「……っ!?」 花丸「皆負けて、マルも襲われて、そんな状況で仮面ライダークロニクルを始めようって……どんな神経してるずら!?」 千歌「!?」 花丸「とりあえずマルは、戦いたくないずら」 花丸は怒ったまま、千歌の家を出て行った。 千歌「花丸ちゃん……」 黒澤邸 ルビィ「おねぃちゃぁ……?」 ダイヤ「目が覚めたようですね、ルビィ」 ルビィ「ルビィ……どうして寝て……」 ダイヤ「悪い夢を見てたのですよ」 ルビィ「悪い夢……?」 ダイヤ「そう……悪い……夢……」 ルビィ「悪い……夢……」 渡辺宅 曜「千歌ちゃんがどんどん強くなってる気がしなくもない……まだ大丈夫かもしれないけど……」 曜は仮面ライダークロニクルのガシャットを取り出す。 曜「あのまま続けたら大変な事になる」 そして、ガシャットをクローゼットの中にしまった。 曜「これは……使っちゃいけない」 高海宅 千歌「本当に悪いことしちゃったな……」 梨子「確かに、仮面ライダークロニクルを勧めたのは悪いかもしれないけど、それだけじゃない」 千歌「そうだよね……」 千歌「ねぇ、梨子ちゃん」 梨子「?」 千歌「仮面ライダークロニクル、やめよっか」 梨子「……そうだね」 その日は泣きながら眠った。 自分たちの遊んでいたものが実はとんでもない危険性を持っていた事実に震えた。 そして、もう仮面ライダークロニクルでは遊ばないようにしようと決めた。 しかし。 そうもいかなくなることを、彼女たちはまだ知らなかった。 小原邸 鞠莉「はぁ〜、果南ったら釣れない女なんだから……」 鞠莉は仮面ライダークロニクルガシャットを眺めながら言う。 鞠莉「せっかく私のサソードをStrongにしたのにこれじゃあつまらないなぁ〜」 鞠莉「他につよーいRiderいないかなぁ」 《仮面ライダークロニクル》 鞠莉「クァメンルァイダー!」 《HENSHIN》 翌日 千歌「……」 梨子「……」 曜「おはヨーソローっ! 千歌ちゃん、桜内さん、元気?」 千歌「う、うん。元気だよ〜!」 曜「ホントに?」 千歌「ほんとだよ〜」アハハ 曜「何かあったでしょ?」 千歌「へっ? なにもな「嘘つき」」 曜「私、千歌ちゃんの幼馴染だよ? 考えてることくらいすぐに分かるよ?」 千歌「あはは、やっぱり曜ちゃんには敵わないなー」 曜「で、何があったの?」 千歌「実はね……(割愛)」 曜「そっか、仮面ライダークロニクルやめちゃったんだね」 曜(よっしゃラッキーッ!! なんか知らないけど勝手に辞めてくれたよ!?!?) 千歌「だからね、これからは仮面ライダークロニクルじゃない別のことを打ち込みたいなーって」 曜「良いことだよ千歌ちゃん! そうだ! 一緒に水泳やろうよ! それとも筋トレ? 制服コレクションもあるよ!」 千歌「今はちょっと考え中。曜ちゃんの言ったことも候補に入れるけどねー」 曜「まぁ、そうだね。確か後輩が通り魔に襲われたんだっけ? それでショックだもんね」 千歌「うん……」 曜「それなら今日、ご飯食べに行こ? 私と千歌ちゃんと……桜内さんで!」 梨子「私も!?」 曜「そうだよ桜内さん! 一応千歌ちゃんの友達なんだしさ!」 梨子「わ、私はいいよ。2人で行ってきて。今日はちょっと忙しいんだ」 曜「そっか〜、なら仕方ないね。じゃ、千歌ちゃん、2人で行こっか」 千歌「そ、そうだね。梨子ちゃん、ほんとに良かったの?」 梨子「別にいいよ。2人で楽しんできて」 千歌「それじゃあまた今度一緒に行こうね!」 梨子「うん!」 同じ頃。 花丸「ルビィちゃん、あれからどうなったずら?」 ルビィ「あれって何? ルビィは昨日ずっと寝てたと思うんだけど」 花丸「……昨日は仮面ライダークロニクルで遊んで」 ルビィ「仮面ライダー……クロニクル……?」 花丸「そう、仮面ライダークロニクル」 ルビィ「仮面ラ……うっ……頭が……」 花丸「ルビィちゃん! ルビィちゃん!」 ダイヤ「どうしましたの!?」 花丸「ダイヤさん! ルビィちゃんが!」 ダイヤ「ルビィ! しっかりしなさい!!」 ルビィ「あぁぁぁ………っ」 ダイヤ「今すぐ保健室にっ!!」 保健室 ダイヤ「それで、ルビィは何故頭を抱えて……」 花丸「オラが昨日、仮面ライダークロニクルで遊んだあと、どうしたかを聞いたら……」 ダイヤ「なんですって! あなたなんてことを!?」 花丸「な、なにかまずかったずら!?」 ダイヤ「まずいもなにも、あの後仮面ライダークロニクルのことを全て忘れさせたのに……あなたの一言で記憶が甦ってしまいそうなのですよ!」 花丸「どうしてそんなことを……」 ダイヤ「あなただって分かるでしょう? ルビィのためですわ。本当はこんなこと、人として問題のある行動かもしれませんが、それがルビィのためになるのです」 花丸「……そうですか」 ダイヤ「だから、今後くれぐれも仮面ライダークロニクルの話題をルビィの前でしてあげないでください」 花丸「分かりました」 ダイヤ「それと、鎧武の先輩たちには近付けないようにあなたが見てあげてくださいな」 花丸「……はい」 それだけ言うと、ダイヤは部屋から去った。 花丸「ルビィちゃん……マルはどうすれば……」 花丸はその場に泣き崩れる。 ルビィ「まほうは……きぼう……なみだをほうせきにかえる……」 ルビィの寝言だろうか。 花丸「ルビィちゃん……?」 ルビィ「ぜつぼうとたたかって……みんなしあわせに」 花丸「やっぱりルビィちゃんはルビィちゃんずら……!」 その時、花丸は決意した。 夕方・沼津市街地 梨子(千歌ちゃんごめんね) 梨子(でも、私にはやるべきことがある……) 梨子(沼津に隠されたこのゲームの謎を解くこと!) 《仮面ライダークロニクル》 梨子「変身!」 《ALTAIR FORM》 梨子「出て来なさいっ! ゲムデウス!!」 沈黙がゲームエリアに広がる。 そして。 「ゲムデウスじゃないが私はいる」 何かを押し付けられる。 梨子「その感じ……銃ね。情報によるとあなたが噂の……」 「堕天使"チェイサー"だ」 梨子「……やっぱりっ!」 チェイサー「私と戦え」 梨子「ええ……いいわ!」 チェイサー「昨日の変身しない女みたいに腰を抜かすなよ?」 梨子(変身しない女……あー、なるほど) 梨子「じゃあ、その子の分の仇も取っちゃおうかしら?」 チェイサー「お前が何故その女の仇を打つのか理解に苦しむが、まぁいい。私を楽しませろ」 梨子「ええ、死ぬほどね。最初に言っておくわ。私はかーなーり、強いわよ?」 《LEVEL UP‼》 チェイサー「お前、何をした!?」 梨子「レベルダウナーを解除したの。レベルダウナーっていうのは、わざとステータスを落として戦ういわゆる縛りプレイ用の道具ね」 チェイサー「レベル7から50に!?」 梨子「さぁ、どうする?」 チェイサー「わ、私だってレベル50だ。負けはしない!」 梨子「そう……なら本気でやらない?」 《GAME START‼》 国木田宅 花丸「そういえば、先輩の言ってた仮面ライダーゴースト……前にルビィちゃんが話してくれたこともあって、薄々気がついてはいたけど……」 花丸「ずっとお寺にあった謎の物体は、"ごーすとあいこん"だったずら」 花丸の手にはオレンジ色のゴーストアイコンがあった。 ゴーストアイコンとは、偉人の魂を込めた眼球型のアイテムで仮面ライダーゴーストが変身する時に使用する。 花丸「試しに使ってみるずら」 花丸は、ルビィの看病をした後、急遽仮面ライダークロニクルガシャットを起動してみることにした。 危険ではあるが、これもルビィを守るため。 そう花丸は確信していた。 《仮面ライダークロニクル》 花丸「変身」 《セレクト! 仮面ライダーゴースト!!》 《アーイ!》 花丸「それでこれを使うずらね」 花丸はアイコンをベルトにはめる。 花丸「ちょっと分かんないけどこれでいいずらっ!」 《カイガン! ゴースト!!》 その高らかな声と共にオレンジ色の光が発せられ……。 花丸「何も起こらないずら」 花丸はゴーストドライバーの内部を確認する。 すると、さっきのゴーストアイコンが消滅していた。 花丸「どうしよう……このままじゃだめずら……っ!」 花丸はパニックになる。 花丸「あ、そういえば! さっきのゴーストアイコンを使う時に外したのがあったずら!」 花丸は最初入っていたゴーストアイコンをはめて、変身してみる。 《カイガン! オレ! レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!》 音声とともに黒いパーカーが空からやって来て、花丸に装着される。 花丸「も、もしかして変身できたずらっ! すごいずらーっ!」 花丸は歓喜した。 花丸「……ライダー反応がある!? そこへ向かうずら〜!!」 花丸は一度変身解除し、その場所へ向かった。 市街地 チェイサー「ぐっ……これほどの力が何処に!?」 梨子「あなたに恨みはないの。でも、友達が随分お世話になったようだからね!」 《FULL CHARGE》 梨子「はぁぁぁぁっ!」 チェイサー「まずいっ!」 チェイサーは紫色の波動を放つ。 梨子「ぐっ……これは"どんより"!?」 チェイサーに限らず、ロイミュードは「どんより」と呼ばれる時間を遅くする能力を持っている。 チェイサー「退散っ!」 そのまま、チェイサーは逃げていった。 梨子「あぁっ、逃げられたっ!」ガッシューン 渡辺宅 千歌「……」 曜「どうしたの? 千歌ちゃん」 千歌「なんだかね、寂しいなって」 曜「寂しい? どうして? 私がいるでしょ?」 千歌「ううん。そうじゃないんだ」 曜「桜内さんのこと?」 千歌「それもあるんだけど……やっぱり仮面ライダークロニクルのことが……って曜ちゃんどうしたの!?」 急に曜が千歌の身体に抱きついてきた。 曜「もうやめてよ……そんな話」 千歌「曜ちゃん……?」 曜「千歌ちゃんには私がいるでしょ! だからそんなこと言わないでよ……」 千歌「……」 曜「ねぇ、千歌ちゃん。私達……」 「友達だよね?」 曜の瞳に光はなかった。 市街地 花丸「せっかくの初戦、逃しちゃったみたいずら」 花丸「……そうだ。良いこと考えちゃった」 花丸はガシャットを見つめた。 花丸「待っててね……ルビィちゃん」 花丸は何処かへと走り出した。 黒澤家 ルビィ「はぁ……はぁ……」 ダイヤ「落ち着けばすぐに良くなりますわ」 ルビィ「本当だよね……?」 ダイヤ「ええ。本当ですわ」 ルビィ「ありがとう……おねぃちゃぁ……あぁぁぁぁっ!」 ダイヤ「どうしました? ルビィ! 一体何故……!?」 花丸「それは"抵抗"ずら」 ダイヤ「花丸さん!?」 花丸「ルビィちゃんは感情を押さえつけられて、それで反発してるずら」 ダイヤ「それはどういう……」 花丸「そんなことも分からないなんて姉失格ずらッ!」 ダイヤ「ッ!?」 花丸「ルビィちゃんは仮面ライダークロニクルで戦いたい……そう願ってる。確かに仮面ライダークロニクルは危ないかもしれない。でも、リスクのないものが面白いはずなんてないずら……!」 ダイヤ「そんなこと……っ!」 花丸「それにルビィちゃんはもう高校生。危険なことなんてすぐに分かるずら。毎日一緒にいる親友が言うのだから間違いないずら」 ダイヤ「それでも私はルビィの姉……姉なのですわっ! 私だけがルビィの全てを知っている……私だけが……私だけが知っているのですわ!」 花丸「……もう、聞きたくないずら」 《カイガン! オレ! レッツゴー! 覚悟! ゴ•ゴ•ゴ•ゴースト!!》 ダイヤ「何を……っ!」 花丸「変身するずら。その狂った根性叩き直してやるずら」 ダイヤ「それなら私がルビィを守りますわ!」 《TURN UP》 《GAME START‼》 千歌→鎧武 梨子→ゼロノス 曜→アビス ルビィ→ウィザード 花丸→ゴースト ダイヤ→ギャレン 鞠莉→サソード 果南→アクア 結構バラバラだな なぜ分けて楽しめないのか なぜコラボさせてしまうのか ピクシブでも特撮のスーツを着た女の子の絵があるけどほんとうにりかいできないから魅力を教えてくれよ 速報とか特撮クロス結構あるよな 結構読まれてる見たいだけど俺には理解できないジャンル というか特オタがほぼアニオタなだけ ライバー以上にいろんなところにいるぞ Twitter見てりゃ自分のTLに大概誰かの実況流れてくるでしょ アマゾンズえげつないけど展開めっちゃ面白いから続きはよって感じ >>142 よく考えると声が大きい特撮オタって他ジャンルのミックス好きだわ 全く関係ないスレでもニコニコで全く関係ないジャンルでもライダーのセリフ流したりキャプチャ貼ったりとかな ライダー厨は圧縮起きてる時に全くラブライブ要素ないスレ立てて伸ばしてる奴らだからな 今日はゴルフでエグゼイドの放送がなかったのじゃ 悲しい 特撮オタは他のオタクより世間では許されてると思いこんでる奴が多すぎるからな ところでこの駄作書いてる奴はどこ行ったん? >>149 美少女アニメオタよりは全然マシだわ ラブライバーとか言うゴミクズ達よりは市民権得てる 一般向けにブレイクする前の俳優や女優を見れてるしな アニオタなんてせいぜいオタクの中だけの広がりだしな フィギュアひとつとっても仮面ライダーならそんなに引かれないけど 美少女フィギュアなんか飾ってたらドン引きされるからな やはりアニメオタクへの世間の目はそれだけ厳しいんだよ この駄作書いた作者だけど、やる気なくなったからやめるわ 以下アニオタと特撮オタのつまらんレス争いな >>154 書き溜めあんならさっさと投下してとっとと終わせよ まあポケモンコラボとかガンダムコラボとかもどっちもよく知らん自分から するとイミフなんだが 自分は楽しく読んでるから外野は気にせずに書いてくれ あく書いてくれや 555の仮面ライダーが出てこないのは不服だがいいぞ ポケモンですらわからない人の方が多いだろうし、仮面ライダーともなればさらにニッチだろうしな よほど展開が面白くなければ、速報でやった方が無難なのかもね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる