佐藤浩市(58)の発言をめぐる批判合戦が収まる気配を見せない。

佐藤は今月公開の映画「空母いぶき」で首相を演じたことについて、「最初は絶対やりたくないと思いました(笑い)。
体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代にある」と雑誌インタビューで語った。

それでもオファーを受けると役作りに努め「ストレスに弱く、すぐにおなかを下す設定にしてもらった」と舞台裏を明かしたところ、
作家の百田尚樹氏が「三流役者が、えらそうに!!」とかみつき、ネットも「安倍の潰瘍性大腸炎を揶揄したんだろうな」などと大炎上。

すると「佐藤浩市氏のどこが三流なのか。役者の何を知ってるのか」とタレントのラサール石井は佐藤側につき、
百田氏に対して「謙虚さのかけらもない。何様?」と不快感をあらわにするなど騒動は広がるばかりである。

「昨年末にローラが辺野古埋め立てに反対の署名を呼び掛けたときも、『モデルのくせに』といった声が相次いだ。
そのときのこともあって、役者は反骨精神も出せず、政治的な事案に触れるような発言はちょっとでもアウトなのかと
佐藤のみならず疑心暗鬼になっているのではないか」(映画関係者)

佐藤の発言については、「現首相を揶揄するとか、そういうための役作りではなく、
演じる人物をより魅力的に、そして見てくれる人に感情移入してもらえるよう、キャラクターづけした、という程度の話だったと思います。

政治的だ、揶揄だと批判され、本人もスタッフも困惑しているでしょう」(前出の映画関係者)と続けるが、その結果なのだろう、
映画「空母いぶき」公開の舞台挨拶のスケジュールで佐藤浩市の名前は公式サイトから消えてしまった。

佐藤の不穏当な発言があったにしても、俳優がその発言により、仕事を干されたわけである。

芸能人が批判や反論、バッシングを恐れて萎縮するようでは未来は暗い。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/254114