【みんなでリレー小説】あの夏、日向坂高校の奇跡【熱血野球】
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今年こそは甲子園かと期待されていた日向坂高校は、春にエース齊藤が交通事故で肘を壊したことから一気に絶望の淵に立たされた。しかし、キャプテンささくの鼓舞でチームは奮起、まさかの快進撃を続けた。
ついに県大会決勝。相手は今まで何度も敗北を喫してきた強豪、乃木クロマティ学院。MAX150km超の白石投手を相手に手も足も出ず、ただでさえ3-0とリードされた上に、9回表でさらに、敵の4番生田がボールを真芯で捉えた球は大きく飛んだ。
追加点で万事休すかと思われたが、ライトの渡邊美穂がまさかのスーパーキャッチ。しかし、背中をフェンスに打ちつけた渡邊は倒れたまま動けない。
金村「べミホ!大丈夫!?」渡邊「へへへ、3アウトチェンジだよ。あとは任せた・・・」
担架で運ばれる彼女を泣いて見送るメンバーは1人もいない。そんな暇があれば、なんとしても逆転することだけを考えるんだ・・・。ついに、運命の9回裏が始まる。 ちなみに、野球部顧問の佐藤先生は1回の表から泣きっぱなしだった。 9回裏 2アウト満塁、打席には高瀬愛奈
三球連続ど真ん中のストレートを見逃し三振
日向坂高校の夏は終わった
- 終 - 9回裏、灼熱の炎天下
4番井口はサイダーを飲んだ
一気には飲めずにむせたが、かなりの量が彼女の胃袋に収まった ベンチに戻ったメンバーたち。
マネージャー丹生が作ってきた麦茶を飲んだ宮田が突然腹痛を訴えて倒れる。
金村「まなも!大丈夫!?」宮田「へへへ、最後の攻撃だよ。あとは任せた・・・」
救急車で運ばれる彼女を見送るメンバーは1人もいない。そんな暇があれば、なんとしても逆転することだけを考えるんだ・・・。 そして、その頃。補欠になってしまった
アノ娘は、、、、、ザンビ村にいた…… 風の無い球場は暑くてくらくらする。
絶体絶命の状況にひなのは横に並んでいるチームメイトを見た。
すでに8人がパンいち手ブラでマウンドを眺めている。
いや1人手ブラさえせずに応援している人がいるがお願いだから胸隠して下さい井口さん。
「がんばれー!」何を頑張ると言うのだ。
相手はあと3人残しているというのにマウンドのわが軍はあと1枚脱がされたら負けだ。
「補欠で良かった」
唇にしょっぱい汗の味を感じながら丹生は絶望的な状況のなか安堵感さえ覚えていた。
すると監督が「代打上村」と叫んだ。
ああ頭がくらくらする。誰が考えたんだこのドキッ!真夏の野球拳大会。
ひなのはTシャツと短パンを脱ぎながらそう思った。 やったー!
めみたん、ガッツポーズだめ!見えてる見えてる!
切られるシャッター
降り注ぐフラッシュの雨
拡散される画像
めみたんは病んで退部届を出した その頃、銀河帝国の支配者であるやんちゃるは反乱軍を討伐すべく、ダースイグチーを辺境の惑星へ派遣することを決めたのだった。 一方やんちゃる一族は高本一族と平和同盟を結ぶのであった 「美穂様に反する、河田陽菜!」
濱岸ひよりの芯の通った怒声が室内にこだまする。
一瞬の静寂。緊張が走る。そして会合者の注目は濱岸ひよりがピシッと指差す先、河田陽菜に集まった。
「え・・・。」
不意を突かれた。
いつものように何かを発言しただけなのに。
完 「井口魔王さま、勇者がやって来ました」
ここは魔王の城。その主人たる井口魔王へと幹部である丹生あかりが、謎の笑顔でそう報告した。
「またぁ?面倒くさぁい」
無駄に大きく豪華な装飾が施された椅子に踏ん反りかえった井口魔王が、あくびをしながら鼻をほじる。
「そうおっしゃらずに。もうそこまで来ているのでお相手をして差し上げては?」
そんな魔王の横柄な態度に構わず、丹生あかりはやはり謎の笑顔でそう進言した。
「スライムマン!あたしの代わりに相手してあげて」
井口魔王が声を掛けた背後の闇の中から、黄色い帽子に青いチェニック姿の女が現れた。
「んふぅ!」
謎の声を上げたこのスライムマンの名前は、濱岸ひよりである。
「やるの?やらないの?」
「んふぅ!」
少し苛立つ井口魔王に構わず、スライムマンひよりは、ただ笑顔だけを返す。
そこへ、買い物カートを押しながら一人の少女が現れた。 「あんた、誰?」
呆気に取られながらも、井口魔王が少女へと問いかけたる。
「いつでもどこでも変化球!ひなのなの」
「で?」
屈託のない笑顔で即答した少女に、魔王井口は冷たくそう問い返した。
「いつでもどこでも変化球!ひなのなの」
「いや、それは分かったから。あたしが知りたいのは貴女が何をしに来たかなの」
「ひなのなの!」
「人の話聞いてないの?」
「ひなのなの!」
苛立ちを増した魔王の問いにも、ひなのなのは満面の笑みで同じ言葉を繰り返すのみだった。
「そんなカートで、あたしを倒せると思ってるの?」
苛立ちを抑え、勤めて冷静に井口魔王が問いかけた。
「無自覚です」
魔王の問いに、ひなのなのの口から返って来たのは、あっさりとしたその言葉だった。
「真面目かっ!ここで『いつでもどこでも変化球』を使えや!」
そう……勘の良い皆さんならお気付きのように、井口魔王はお笑い魔王なのだ。 そこへ同じく買い物カートを押しながら別の女が現れた。
「誰よ、あんた?この子の仲間?」
井口魔王が酢昆布を口に放り込みながら問いかけた。
「あたしはバード高本」
ポニーテールを揺らしながら、女は自慢気に井口魔王の前に立ちはだかった。
「バード?空でも飛ぶの?」
「フライングが私の得意技。フライアウェー!」
「意味わかんない」
井口魔王は2つ目の酢昆布を口に入れながら、訝し気にバード高本を見た。
「さては貴方……Mステ観てないわね?」
「いや、まずMステってなに?」
「貴方……Mステ知らないの?……可愛そう」
「し……知ってるわよ。どMが集まる駅ぐらい。あたしはSだから行かないわ」
「SとかMとか、貴方のワールドで語らないで頂けます?」
「何よ、そのセレブな物の言い方は……。ちょっと!スライムマン濱岸はどこ行ったの⁉」
その井口魔王の言葉を受けて、後ろに控えていた丹生明里が進み出た。
「スライムマン濱岸は休暇に入りました」
「はぁ、聞いてないんだけど?」 「いえ、確かにお伝えした筈ですが」
笑顔の魔人、丹生明里が竹刀を片手に言い切った。その笑顔はどこが引きっつている。
「だよねぇ〜ごめんね。あたしってば、テヘペロ♡」
これ以上、刺激すると丹生明里が謎の笑顔のままで手当たり次第に竹刀を振り回して暴れ回る事を知っている井口魔王は、愛想笑いで即座にそう返していた。
「で?あんたら、何しに来たの?」
顔は笑っているのに目が笑っていない丹生明里の視線に耐え切れず、井口魔王は変化球ひなのなのとバード高本へと顔を向けた。
だが、その時。
第三の女が現れた。
アコースティックギターを肩から下げたその女も、やはり買い物カートを押している。
「何なの?あんたら……スーパーで偶然に顔を合わせたご近所の奥様なの?」
「私?芦田愛菜だよ!マルマルモリモリ」
謎の呪文を唱えつつ、第三の女はクルクルと回りながらバレエダンスを舞い始めた。
「嘘つけ!流石のあたしも芦田愛菜ぐらい知っとるわ!」
ツッコミを入れる為に、わざわざ慣れないなんちゃって関西弁を使ってみた井口魔王だったが、あまりのわざとらしさに思わず顔を赤らめていた。
「じぶん……関西人ちゃうやろ?」
「ああ、そうですけど、何か?」
開き直った井口魔王が応戦した。
「関西人でもない奴が、嘘臭い関西弁使うの、ものごっつ腹立つんやけど?」
第三の女が上から目線で魔王を責め立てた。 「お言葉ですが、ちなみに貴方のご出身は?」
井口魔王には珍しく、下手に問い返す。
「京都どすえ」
井口魔王「…………」
丹生明里「…………」
ひなの「…………」
高本「…………」
それまでの喧騒を遮る沈黙が魔王の広間を包み込んだ。
「え?何か問題でも?」
その沈黙に耐え切れず、真っ先に言葉を発したのは第三の女だった。
「び……微妙……」
呆れたと言うより、どこか憐れむような眼差しの井口魔王がそう呟いた。
「微妙ってどう言う事?」
「関西弁じゃなくて、京都弁ちゃうの?」
先程の失敗を忘れたように、井口魔王は尚も関西弁でツッコミを入れていた。
「君は知ってるかい?渋谷川って……」
井口魔王のツッコミを無視して、第三の女はアコースティックギターを弾きながら唐突に歌い出した。
「いや、そこは京都やから鴨川ちゃうんかい!」
「せやけど、工藤!」
「いや、わしコナンちゃうし!」
「あの……」
謎のボケとボケの応酬に、流石の笑顔の魔人である丹生明里も割って入った。 こんなのでええんか?
おまえら?
良ければ続き書くけど。 ひなのが打ち込まれるもぐるぐるピーマン投法で逃げ切るのであった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています