https://youtu.be/7deaH5W7IcU

松屋さん

木漏れ日の中、日向ぼっこしていた麦わら帽子の女の子。
お気に入りの麦わら帽子は、彼女にとって何よりも大切だった。
ある時、突然さわやかな、けれども力強い風が彼女の帽子を飛ばしてしまう。
風に乗った帽子を必死に追いかけているといつの間にか森を抜けてしまっていた。
帽子が戻ることはもうないと分かった彼女は強い不安に襲われる。
しかし、上を見上げると木々ではなく透き通った蒼天が広がっていた。
麦わら帽子はそのまま空の中に消えてしまったが、彼女には大きくて美しい羽が生えていた。
そして、彼女は勇気を振り絞り、太陽の光を一身に浴びながら空に向かって高く飛び立つのだった。