一般論では、友人の親族に死を伝える重たさって確かにあると思う
その死に自分が深く関わっているとなればなおさら

だけど、物語的には、そういう普遍的な自責や倫理的義務の問題にはおさまらない、
三人の生立ちと特別な関係性を踏まえた上での、特別な感情があるってのが前提とされていて、ハゲが書きたいのは正にそこから
読者に彼らのこの特別な関係性をわからせるために、ジークが死ぬまでにちまちまと描写を積みかさねてきたわけで
そのキルヒアイスの死の重たさとドラマ性、それがそのまま「宇宙の歴史を左右する出来事」だからこそスペオペ的に書かれる意味のある場面なんだと思うんだよ
そこでなんの音沙汰もない家族のことを書いても弱いし蛇足でしょう…ファン的にはみたいけどもね
でも、そういう他人に対する普遍的な慚愧の念を書くんだったら、殺すのは別に他の側近、他のシチュエーションでも良い…というような場面