ゆとりある老後生活を望むなら、貯金額4200万円?

老後に不安を感じる理由のひとつが、老後資金の必要額が高額であるからです。
ファイナンシャルフィールドに掲載中の「ゆとりある老後生活を望むなら、貯蓄額4200万円?」を参考に、老後資金の必要額をみてみましょう。
老後の費用は一般的に65歳以降の費用と考えます。老後の高齢夫婦無職世帯の平均支出は、総務省「家計調査」(2016年)によると月約24万円です。旅行やレジャーなどを含めるゆとりある生活費(生命保険文化センター。平成28年度)の平均金額は、月約35万円とされています。

総務省「家計調査」(2016年)によれば、世帯主平均年齢73.2歳で二人以上の無職世帯の実収入平均は約21万円です。

実収入平均の21万円から支出平均を引き、補填すべき貯蓄額を出してみましょう。
毎月約24万円支出するならば、マイナス月3万円なので、年額であと36万円が必要になります。
仮に65歳~90歳までの25年間と考えると、合計で900万円の貯蓄額が必要です。

また、ゆとりある生活を望む場合は毎月約35万円の支出になるので、マイナス月14万円。65歳~90歳までの25年間だと、老後に必要な費用は4,200万円となります。

夫婦で65歳までに4,000万円以上を用意しなくてはいけないとなると、不安になるのも当然かもしれません。
これは平均的な例なので、もし収入が月21万円に満たなかったり、支出が毎月35万円以上かかったり、90歳よりも長生きするならば、さらに資金が必要になります。
また、いくら貯蓄していても、お金の使い方に問題があれば破産してしまいます。

様々なケースが想定されるため、十分な資金を用意していても老後の不安が解消されない人が多いようです。