◇5社に1社は「退職金なし」
厚生労働省「就労条件総合調査」の退職金に関する調査によると、
大卒者の定年退職者の退職金の平均額は、1997年の2871万円をピークに下がり続け、
2017年は1788万円と20年間で1083万円も下がった。

これはあくまで退職金を受けた人の平均額だが 「退職金制度がない」 という企業も増えた。
退職金制度がない企業は93年には8.0%だったが、17年には19.5%に拡大している。
規模が小さい企業ほど制度がない割合は高くなる。

会社に最後までしがみつく 「再雇用」 の現実
人生の後半戦を見据えて、定年後も会社に再雇用してもらおうともくろむ人も多いだろう。
確かに高年齢者雇用安定法により、企業には65歳までの雇用確保義務が生じるようになった。
これは見方を変えると、退職金がなくなった見返りに65歳から75歳まで再雇用で仕事をさせてもらえるようになるともいえる
つまり、昔なら隠居していた年齢なのに会社でお荷物扱いされながら10年ほど冷や飯を食わないと破綻するのです。

これこそが「終身雇用制度」www

ただし、再雇用の多くは契約社員で、元管理職も一兵卒。年収は250万円程度です

収入が3分の1になるかも知れないのだから、まずは現役時代から生活コストを下げることです。
ローンを抱えていないなら、月に15万円あれば食べていける。
高齢者層に入る前に、こうした術を身につけておくべきです
つくづく世知辛くなったものである。